Gate/beyond the moon(旧題:異世界と日本は繋がったようです)   作:五十川タカシ

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色々意見があるのは理解していますが、しばらくはハルケギニア編が続きます。
ご了承ください。


第二十一話「寂れた田舎とは何だったのか? または先生と呼ばせてください!!」

 海苔緒は神聖エルダント帝国から帰国してすぐに的場さん及びイトウさんと面会し、日本政府に協力する旨を伝えた。

 ただその引き換えとして己の母の庇護を条件に加えた。

 海苔緒自身のプライバシーの保護に関しても日本政府は便宜を図ってくれるそうだが、ツイ●ターやフェイスブ●クが普及した昨今の情報社会において情報の保護は絶対と云えない。

 まして海苔緒はアストルフォを連れて全国各地を旅行していた。

 アストルフォの容姿が原因で旅行中にいきなりカメラを向けられ、許可なく写真を取られたこともあるし、宿泊施設にて海苔緒は書類に個人情報を記入している。

 どこぞの常識のない人間が、そういった情報をネットにアップする可能性が全くないとは限らない。

 加えて既にネットでは海苔緒やアストルフォ、才人やルイズを考察するスレッドやまとめw●kiがいくつも作られている。……いつ正体が暴露されてもおかしくないのだ。

 海苔緒の母親が患っている心の病は重度のものであったが、最近ようやく落ち着いてきている。そんな母にマスコミがハイエナの如く群がれば一体どうなるのか……海苔緒は考えたくもなかった。

 

「母をよろしくお願いします」

 

 感情を押し殺した声と共に、海苔緒は的場さんとイトウさんに深く頭を下げる。

 すると的場さんはしっかり頷き、『任せてくれたまえ!』と胸を叩いてみせた。

 その素振りはどことなく頼りないように感じられたのだが、こちらが協力する限り海苔緒の母が誘拐されたり、マスコミの前に引き摺り出されたりはしないだろう。

 何故ならそれは海苔緒だけはなく、政府の不利益にも繋がるから。慎一の言葉を借りるなら――『信用はしても信頼は出来ない』といった所か。

 そんな海苔緒の的場さんへ向ける胡乱な目付きに気付いてか、イトウさんはどこか意味ありげに笑みを浮かべて、

 

「大丈夫よ。子供思い(・・・・)さんに護衛を頼んでいますから、安心してください」

「……は? 子供思いさん?」

 

 目を丸める海苔緒に対し、『大丈夫、とても優秀な人よ。子供思い過ぎるのと、女性に優しくし過ぎるのが玉に(きず)だけれど』とイトウさんは云い足した。ますます訳が分からない。

 ともかく心強い護衛が母に付いていることだけは理解出来た。マスコミや誘拐対策として、イトウさんは政府の息の掛かった病院へ母が移る手筈を整えてくれるそうだ。

 海苔緒は母に関する一切合財を任せる事をイトウさんに了承すると、再び的場さんが口を開いた。

 

「それで帰ってそうそうすまないのだけれど、紫竹君、アストルフォ君。今度はすぐにハルケギニアへ向かって欲しい」

「え、ハルケギニアに……ですか?」

 

 既に日本で事情聴取を受けていたハルケギニア組はド・オルニエールに戻ったと聞いていたが、何か問題でもおこったのか?

 また、もしくは……、

 

「まさか……今度はアンリエッタ女王陛下が俺とアストルフォを引見(地位の高い人が、人を呼び入れて対面すること)したいとか、云い出したんですか?」

 

 表情を露骨に引き攣らせる海苔緒に対し、的場さんは少し困ったように笑みを作った。

 

「いや、今度はそういう訳じゃないんだ。ただ色々と状況が動いてきたのと……ウエストウッドさんが、ね」

 

 的場さんの口調が躊躇いがちなる。海苔緒にも的場さんが困惑していることがすぐに伝わってくる。

 

「ウエストウッド? ティファニアさんがどうかしたんですか?」

「それがだね――」

「「はぁ!?」」

 

 的場さんが投下した爆弾に、海苔緒だけではなく隣で話を聞いていたアストルフォでさえ、仰天する。

 的場さんは構わず話を続けた。

 

「……そういう訳で先方も君たちに会いたがっている。行ってくれるかね?」

 

 海苔緒は鳩が豆鉄砲を喰らったような顔を晒しながら、的場さんに向かってただただ頷くことしか出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 的場さんたちとの話を終えると、海苔緒とアストルフォは政府機関に護送され、自衛隊の某駐屯地に連れて行かれた。

 この基地にルイズが居て、世界扉でハルケギニアに連れて行ってくれるのか……と海苔緒は当初そう考えていたのだが、その予想は大いに裏切られた。

 

「な、なんだ……これ、鏡! いや門?」

 

 厳重に警備された格納庫へと連れて行かれたかと思えば……そこに置かれていたのは巨大な鏡。高さは二階建ての建築物に相当し、幅は道路二車線分といった所か。その鏡の側面には無線と誘導灯を装備した自衛官が立っており、鏡の周りを固めるようにして小銃で武装した自衛官が守りに就いている。

 おそらくは万が一にも銀座事件のような出来事が起こらないようするための対策であろう。

 

「……了解した。誘導する」 

 

 無線通信の後、側面に居た自衛官が鏡の正面に移動し、鏡から少し距離を置いて誘導灯を振る。すると巨大な鏡が光り輝き……向こう側から鏡を突き抜け、何と! 自衛隊の73式大型トラックが現れたのだ。

 

(――ッ!? まさかこいつ、虚無のマジックアイテムか?)

 

 原作においてもド・オルニエールの屋敷とトリステインの王城を繋ぐ虚無のマジックアイテム――鏡のゲートが登場していたが、どうやら格納庫に納められたこの巨大な鏡の門は似た仕組みで動作しているようだ。

 

「どうぞ、こちらです」

 

 自衛官に先導され、海苔緒とアストルフォは鏡の門を潜り抜けた。

 すると……その先は鉄骨で組まれた仮設の建物の中。先程の入り口の格納庫を縮小したかのような内装だ。自衛隊がこしらえたのだろう。

 内部は同じように武装した自衛官が警護に当たっており、開かれたシャッターの先にはド・オルニエールの領主である才人と、その妻――ルイズの姿があった。

 

「よっ! 久しぶりだな、海苔緒」

「おう、才人! 久し振りって……二週間と少ししか経ってねェだろうが」

 

 お互いに笑みを浮かべながら握手を交わす、才人と海苔緒。

 それを微笑ましく見守るルイズとアストルフォ。海苔緒は握手の後、ルイズにも会釈をした。

 

「ルイズさんも元気そうで何よりだ。それで才人……この鏡一体?」

「これか? 屋敷の地下に虚無のマジックアイテムがあるのは前に話しただろ。それで……」

 

 才人は事のあらましを掻い摘んで説明する。あの巨大な鏡の門は、才人の屋敷の地下にあった虚無の鏡をビダーシャル率いる蛮人共存派のエルフが解析し、生み出したものようだ。

 

「つまり、この馬鹿でかい鏡はルイズさんの虚無の力とエルフの技術を応用して作ったわけか。しかし良くエルフが協力してくれたな」

「いや、最初はビダーシャルも渋ったんだよ。『私に悪魔(シャイターン)の門を作れと云うのか』って。けど、銀座事件のことを詳しく説明したのと、本国の情勢が変化したとかなんとかで最終的には協力してくれてな」

悪魔(シャイターン)の門?」

 

 海苔緒はその単語を聞き逃さなかった。

 それは竜の巣近海に存在するというゲートのことで、エルフ達はソレを封印し、数千年に渡り守り続けてきた。ハルケギニアの人々が信じるブリミル教の聖地奪還とは――つまるところ悪魔(シャイターン)の門の奪取が最終目的の筈なのだが……。

 

「ああ、何でもその門が消滅したらしい。銀座事件とほぼ同じタイミングで」

「はぁぁぁ? 門が消滅した!?」

 

 思わず、素っ頓狂な声を上げる海苔緒。

 才人は海苔緒のリアクションに驚きつつも、説明を続ける。

 

「すまん、俺も詳しくは聞いてなくてな。……とにかくビダーシャルたち共存派は色々考えた末に俺たちの世界――つまりは地球と国交を結ぶのを決意して、虚無の鏡のゲートの複製に協力してくれたらしい」

「そ、……そうか?」

 

(一体何がどうなってやがる!?)

 

 可能ならばネフテス国の評議会の議員を務めるエルフ、ビダーシャルに接触して話を聞いた方がいいかもしれない。それに元々、竜の巣近海にアレ(・・)が存在するかどうか確かめる必要もあったし。

 そこまで考えると海苔緒は頭を切り替え、今回のハルケギニア訪問の一番の目的である事項について訪ねた。

 

「ティファニアさんと例の人物(・・・・)はどこに?」

 

 海苔緒の問いにルイズが答える。

 

「あっ、それならティファニアと一緒に屋敷で待ってるわ」

 

 それを聞いて、海苔緒の緊張が強くなった。動悸が激しくなる。海苔緒の中で未だ例の人物に会う心の準備は完全に出来ていなかった。

 

「……という訳で俺の屋敷に案内するから、ついて来てくれ!」

「ああ、頼む。しばらく厄介になるぜ」

 

 こうして海苔緒とアストルフォはド・オルニエールの地に足を踏み入れた……のだが。

 

「おい、才人。これは一体全体どういうことだ?」

 

 いい加減、驚くのにも飽きてきたぞ……と、海苔緒は内心にて思う。

 才人から聞かされていたド・オルニエールという土地は30アルバン(約十キロ四方)の面積があり、ワインの生産が盛んで全盛期には年に1万2000エキュー(金貨1万2000枚)の収入を誇った。

 けれど、才人の前任の領主が亡くなってからは活気を失い、若者は他の街へと移り、今は老人ばかりが数十名残るだけで年収も六分の一の2000エキューまで落ち込んしまった。

 しかしそれでも領民は気持ちのいい人たちばかりで、長閑な雰囲気に包まれたこの土地は休息(バカンス)を取るには絶好の場所であり、何と天然温泉も楽しめる――そんな自慢話を才人から聞いていたのだ。

 

 聞いていたのだが……、

 

 話の中に出ていた雑草が生えた荒涼とした更地は殆ど存在せず、ゴーレムやら自衛隊の重機やらで整地された土地に次々と新しい建物が急ピッチで建造されている。それに大まかな道は石畳とコンクリートで既に整えられていた。

 架設された幾つかの建物には、どこからやって来たのか分からない大量の商人たちが列をなし、領民らしき売り子数名がひっきりなしに商品を取引している。その中にはエルフすら混じっていた。

 そんな中、建設の手伝いや、取引所の警護に当たっているのは無数の年若いメイジたち。あのマントと胸の紋章はおそらく才人が副隊長を務める水精霊(オンディーヌ)騎士隊だ。

 本当に何が一体全体どうしてこうなっているのか?

 

「実はだな……」

 

 屋敷までの道案内を最中、才人とルイズが嬉しいような、困ったような……そんな表情を浮かべて事態の原因を語ってくれた。

 この春、晴れて地球に帰還した才人だが、当然ながら自分の故郷をハルケギニアの皆に紹介したいと思った。

 ルイズだけではなく、約束していた恩師であるコルベール先生や、日本人を曾祖父に持つシエスタも当然だが、それだけではなく親しい友人たちを(加えて強い要望を受けルクシャナやビダーシャルなどの一部のエルフも)交代で地球に招いたのである。

 日本政府としては堪ったものではなかっただろう(特に検疫とか、検疫とか。後日の調査で問題なしと判明したが、銀座事件を含め関係各省庁は気が気でなかった)。

 軍資金に関しては才人の父の友人に貿易商を営む人物が居て、そのツテを頼ったそうだ(また、それらの人物に関しても日本政府は、才人と同じく不問に処すことを決めている)。

 となれば、日本から土産を持って帰ってきたハルケギニアの人々(主に才人の友人や水精霊(オンディーヌ)騎士隊の隊員)は友人や家族に自慢をするのは当然のことで……。

 トリステイン魔法学院を中心に噂は爆発的に広まった。

 

『エンシェントドラゴンを倒したトリステイン救国の英雄の故郷が、始祖の巫女(ルイズのこと)の魔法でトリステインと繋がった』

『その国はハルケギニアにはない素晴らしい工芸品やお菓子や果物、その他見たことも来たこともない素敵な物で溢れているらしい』

『その場所は東の世界(ロバ・アル・カリイエ)にあるとか、ないとか」

 

 全てが正確に伝わったわけではないが、ともかくとして噂は広がり膨れ、他の魔法学園の生徒や噂を聞いた貴族の御用商人たちが才人とルイズの元を訪れ、日本に連れて行ってほしいと大挙して頼み込んできた。(そんな才人の人気を快く思わず、灰色卿と呼ばれるとある貴族を中心としたグループが才人暗殺を計画したが、アンリエッタが日本から仕入れた盗聴……マジカル☆アイテムを駆使した諜報戦略と、タバサの紹介で雇った元素の兄弟の活躍により灰色卿等は適切な処置(・・・・・)を受ける事となる)。

 

 ――閑話休題(それはさておき)

 

 才人たちは御忍びで日本を案内して訳だから、そんな大量の人間を連れていけるわけもなく……今までは日本の品が欲しくても手に入らない。買いたくても買えない。そんな人物が沢山存在したのだ。

 彼等は来る日も来る日も、才人やルイズもしくはその友人から仕入れた精巧な日本のカタログを片手に、指を加える日々を過ごすこととなる。

 だが銀座事件の影響により急遽日本はハルケギニア(まず先んじてトリステイン)と国交を結ぶこととなり、その報せはアンリエッタの演説を通じて国民にも布告された。

 これはチャンス――と、彼等は日本政府関係者が訪れていたド・オルニエールに再びやってきた……交渉し、日本の品物を誰よりも早く手に入れるために。

 この申し入れに対し、日本政府は色々な下心込みで了承した。好印象も持って貰えれば、交渉もより円滑に進められるだろうと考えたからだ。

 

 ……だが日本政府は甘く見ていた。貴族の見栄というものを。

 

 油に火を点けるかの如く、気が付けば――日本の品の購買を希望する人はトリステイン王国の人だけではなく、国境を越えてクルデンホルフ大公国、帝政ゲルマニア、ガリア王国、果てはロマリア連合皇国にまで広がった。

 最初は日本政府の意向で日本から仕入れた品をド・オルニエールの領民である老人たちが交代で売っていたそうだが、ついに処理しきれなくなり……街へ移住したかつて若者たちが家族を引き連れて戻り、売り子を引き受けてくれたそうだ。嬉しい悲鳴というやつだろう。

 そうなると犯罪を働こうとする輩も現れてくるわけで、水精霊(オンディーヌ)騎士隊が治安維持のために交代で警護をしに来ているそうだ。

 ちなみに領民に混じって商売をしているエルフたちはルクシャナというビダーシャルの姪を中心としたグループで、騒動の前からド・オルニエール滞在していた彼女たちは独自に己の国から商品を仕入れ、便乗して商売を始めたらしい。

 こんな具合でド・オルニエールは僅か数日足らずで、こんなカオスな状況に陥ったそうだ。

 

 

(まるでアルヌスの丘状態だな)

 

 海苔緒の認識ではそうだが、アルヌスの丘がそんな状態になるのはまだ数ヶ月後のことであり、日本の関係者たちは(のち)にアルヌスの丘を見て『まるでド・オルニエールのようだ』と呟くこととなる。……しかしそれは本当にまだまだ先の出来事であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――着いたぞ、ここは俺たちの屋敷だ」

 

 屋敷は想像していた通りの巨大な屋敷だった。まぁ貴族の感覚では少しこじんまりしているかもしれないが、海苔緒の感覚からすれば文句なしに豪邸である。

 二階建ての立派な石造りで、庭には馬小屋も備え付けられている。そして仮設の電線が屋敷の屋根を伝っていた(自衛隊が持ち込んだ発電装置に繋がっているとのこと)。

 扇状に広がる玄関前の階段を上りると、才人が重い(かし)の扉を開き、広々とし玄関ホールがあらわになる。

 そこから海苔緒とアストルフォは一階左手の応接間兼書斎へと通された(ちなみに右手は厨房と食堂で、最大で二十人程度は同時に食事が可能)。

 

「この部屋だ」

 

 才人はコンコンと応接間兼書斎の扉を叩いた。

 

「海苔緒とアストルフォを連れて来た」

 

 すると応じるように「「どうぞ」」という二人の人間の声が中から聞こえてきた。

 一人はティフアニア、それてもう一人は穏やかな年若い青年の声。

 

「し、失礼します」

 

 ガチガチに緊張した海苔緒はアストルフォを伴い、扉を開いて中に入る。

 応接間の対面式のソファの片側に並んで座っていたのは、当然ながらティファニアと穏やかな雰囲気を纏いながらも強い存在感を放つ長髪の青年。

 優しく涼しげな表情をしているが青年は優男などでは断じてなく、全身を覆う筋肉は無駄が極限まで絞られており、人間の限界を遥かに超越した域まで鍛え上げられている。

 その全て包み込むような気配は例えるならば……清く広大な森。

 雰囲気に圧倒されながらも海苔緒は対面したソファに座り、青年に自己紹介した。

 

「は、始めまして。マスターの……し、し、紫竹海苔緒れすッ!」

 

 雰囲気に完全に呑まれ、海苔緒は舌を噛んだ。そんな海苔緒を見て、アストルフォはクスリと笑ってみせ、

 

「ボクはノリのサーヴァントで、クラスはライダー、名前はアストルフォ。よろしくね! えっと君は確か……」

 

 何だったけ……、というか誰だっけ……、とアストルフォが小首を傾げていると、青年も少しおかしそうに笑ってみせてから自己紹介をした。

 

「私はティファニアさんの使い魔(サーヴァント)で、クラスはアーチャー。――我が真名はケイローン(・・・・・)と申します。お二人とも、どうぞよろしく」

 

(本当に、どうしてこうなった?)

 

 もう本当に何がどうなっているのか? 知識を持つ筈の海苔緒にも分からなくなってきていた。

 




ハルケギニア編に書くにあたり、何度もアニメを見直し、原作を読み直し、原作外伝を読み直しました。
分かったのは……ただただヤマグチノボル先生が偉大であった事実ばかりで、本当に胸が痛くなるばかりです。

本当に……ノボル先生が書いたゼロ魔の原作ラストが読みたかった。

では、

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