私と契約して魔法少女になってよ!   作:鎌井太刀

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第十六話 私と契約して、希望を歌ってよ!

 

 

 私は銀色の魔法少女姿へと変身する。

 銀の指揮杖を振るい、虚空に幾何学模様の魔法陣を描く。

 

 魔法によって傍らに浮かぶ銀幕の向こう側では、私の人形が指揮を執る絶望的な演目の下、魔法少女達が踊り続けている。

 

 この舞踏会を終わらせるには、まずは十二時の鐘を鳴らさねばならない。

 誰が本当のシンデレラかは知らないが、それでもお迎えに上がるのが魔法を掛けた魔女の務めというもの。

 

 カボチャの馬車なんてメルヘンな乗り物はないけれど、転移魔法という便利なモノがこの世にはあるのだ。

 

 元々は「どこか知らない遠くの場所に行きたい」と願った逃避願望全開な少女の魔法だったのだが、今では私の児戯の一つに過ぎない。

 だから私は、最高に素敵なタイミングを図って乗り込める。

 

 ラスボスに必須のスキルといっても過言ではあるまい。

 ヒーローは遅れてやってくるが、ラスボスは良い所取りが基本なのだ。

 

 さあ、絶望の鐘を鳴らし、魔法の時間を終わらせよう。

 私のシンデレラを迎えに上がろう。

 

 私の可愛いリナ。

 

 義姉が実は魔女だったとは露とも知らず、無邪気に魔女を信じて舞踏会に参加した哀れな娘。

 その舞台が血みどろの復讐劇だったとしても、彼女は踊りを諦めたりはしなかった。

 

 その健闘に、私は精一杯の喝采を送ろう。

 私は指揮者に命を下し、主役たる彼女をピンチへと誘った。

 

 憎き怨敵が変じた魔女と、魔女の涙によって無数に増えていく使い魔の軍勢。

 私と出会った頃のリナだったなら、ただ震えて殺されるのを待つばかりだっただろう。

 

 だけどリナは不屈の精神でその手の武器を振るい、立ちはだかる絶望に抗った。

 その成長に、私は師として姉として感慨深いものを感じる。

 

 状況もあの夕暮れの公園で、初めて出会った時と酷似していた。

 だがあの時とは違い、リナは愛犬の献身を生かし、自らの力で魔女を撃退したのだ。

 けれどもその代償にその身は満身創痍になり、リナのソウルジェムもまた限界を迎えようとしていた。

 

 全身全霊で立ち向かい、それでもなお届かない。

 そんな絶望の淵で、私を呼ぶ彼女の声が聞こえた。

 

 

 

『…………助けてよ、姉ちゃん』

 

 

 

 ならば私は、あの日の約束を果たしに行こう。 

 あなたが呼べば、私はいつだって駆けつけるのだから。

 

 

 

 魔法陣が発動し、銀色の魔力が私を包み込んで目的地へと転移させる。

 虚空に出現した私は、飛行魔法で減速しながらリナの傍へ降り立った。 

 

 

「……リナ、約束を果たしに来たよ」

 

 

 銀色の残滓を振り払い、私は跪いて倒れ伏したリナを抱き抱える。

 彼女の体は私の腕に収まるくらいに小さく、驚く程軽い。

 それが嫌が応にも彼女の幼さを意識させた。

 

「……リン、姉ちゃん?」

「よく頑張ったね。偉いよ、リナ」

 

 私は血だらけでボロボロになった彼女に微笑みかける。

 彼女は幽霊でも見た表情を浮かべ、私を見上げていた。

 

 当たり前か。

 死んだと思っていた私が普通に生きていたのだから。

 

 私はふと、リナが魔女になるまでの僅かな間で、全ての真実を告げて絶望させるプランを思い付いたが、即座に却下した。

 

 彼女のソウルジェムは、すでに手遅れなくらい穢れに満たされている。

 ならばこれ以上の絶望は、彼女にはもう必要ないだろう。

 

 私が少女達を絶望させるのはエネルギーを搾取するためであり、すでに手遅れな彼女をさらに貶める必要性は、あまり感じられなかった。

 

 だから私はいつものように彼女に接する。

 舞台の主役に、その最後を委ねることにしたのだ。

 

「遅れてごめん」

 

 ただ一言、私は謝った。

 いつもの待ち合わせに遅れた時のように。

 

 それを聞いたリナは、泣きながら笑った。

 

「…………ったく、師匠はいつも、それだかんな」

 

 リナはその小さな手を伸ばして私の頬に触れた。

 その血の滲む掌に、私は顔を預ける。

 

 なぜかリナが私に危害を加えるとは思わなかった。

 

 与えられたところで、相応の報いというものは覚悟している。

 もっとも、私達魔法少女に肉体的な損傷は意味を成さないのだが。

 

 ただ彼女の震える手の平の温もりを、私は感じ取った。

 

「……あたし、馬鹿だからさ……よく、わかんないんだけど……あたし、頑張った……よね……?」

「うん。リナはよく頑張ったよ。流石は私の、自慢の妹だ」

 

 私はリナを心の底から賞賛する。

 彼女は見事、私の期待に応えてくれた。

 

 それが良い事か悪い事かはさておき、私のために頑張ってくれたリナに、惜しみのない感謝の念を覚えているのは事実だった。

 

 出会った当初から騙して、私自らに忠実な手駒として手塩をかけて育てた。

 だからエトワールを破滅させる鍵として使うことを決めた時も、躊躇いなどなかった。

 元々その為に育てたのだから。

 

 これまでも散々に騙して、裏切って、そうして生まれた醜い感情すらも利用して、私は数多の少女達を絶望させてきた。

 

 リナのように利用してきた少女も、初めてというわけではない。

 だがリナは、私に抱いているだろう数々の疑念に蓋をしたのだろう。

 

「……よかっ、た」

 

 あろうことか、リナは私に笑顔を見せたのだ。

 

 ……こんな、私なんかに。

 

 リナのソウルジェムがひび割れる。

 孵化の時はもうすでに秒読み段階だった。

 

「……あたし、もうダメ……みたいだ。姉ちゃん……」

 

 伸ばされた手をしっかりと握り締める。

 その小さな手はボロボロになっていた。

 

「大丈夫。心配しなくても、ずっと傍にいるよ」

「……うん、うんっ。もう、どっか行っちゃ……嫌だよ?」

 

 私の胸の奥、ぽっかりと空いた穴のような場所に何かが流れ込んでくる。

 その感情が何かわからなかった私は、ただ思うまま彼女の頭を撫でた。

 

 いつも私が、彼女にそうしていたように。

 

「ええ、愛しているわ。リナ、私の可愛い妹」

 

 いつも恥ずかしがって照れていたリナは、私が初めて見る穏やかな顔を浮かべていた。

 

「……しょうが、ねぇ……姉ちゃん、だ」

 

 もう口を動かすのも辛いはずだ。

 それでも最後の力を振り絞って、彼女は私に一つの遺言を残した。

 

 

「……許して、やるよ」

 

 

 それは果たして、何に対する赦しだったのか。

 

 交わした約束についてか。

 私が犯した裏切りについてか。

 

 あるいは、私という存在そのものに対する赦しだったのか。

 

 だがそれを確かめる間もなく。

 リナのソウルジェムは孵化し、魔女が生まれた。

 

 

 

 

 

 

 大鳥リナの人生は、ここに終わったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 翠色の結界に仕切られた世界で、私は空を見上げた。

 

「……私が許しを乞える段階は、もうとっくに終わってるんだよ。リナ」

 

 人はその生の終わりにこそ、その者の真価が現れるという。

 

 数多の魔法少女達を魔女へと蹴落としてきた私は、これまで様々な終わりの言葉を投げられてきた。

 

 裏切り者、人でなし、外道、悪魔、魔女――邪悪な私を形容する言葉は多々あれど、そのどれもが限りない怨嗟の声で彩られていたことに違いはない。

 

 だから私は、知らないのだ。

 

 死の間際まで私を慕い、生まれたばかりの雛のように寄り添ってくる、こんなにも無垢で純粋な生き物のことは。

 

 魔法少女は誰もが感情をエネルギーに魔法を使う。

 

 感情とは綺麗事ばかりではない。

 私がそうであるように、多かれ少なかれ人は汚れた感情を持っているものだ。

 それを肯定するか否かで善と悪に分かれるのだと、私は思う。

 

 情愛、嫉妬、怒り、憎しみ、羞恥、嫌悪――感情とはどうしたって綺麗なままではいられない。

 

 そんな汚れた感情を欲望の名の下に肯定した私と、正義の名の下に否定したエトワール。

 

 私が悪で彼女達が正義だ。

 そこに異論などあるはずがない。

 

 だが彼女は――大鳥リナは、最後まで私に一つの罵声を浴びせることなく、この世を去った。

 私という悪を肯定も否定もせず、残酷な真実を有耶無耶にしたまま。

 

 彼女は賢い。

 最後の最後に、私が全てを裏切っていたことに気づいたはずだ。

 

 それでも、絶望の淵に立たされてなお、穏やかな気持ちのまま逝った。

 

 たとえ彼女のソウルジェムが穢れに満たされていても、最後の最後、彼女の奥底にある大事な部分まで汚すことは叶わなかったのだ。

 

 残酷な真実を暴くことなく、リナは私の腕の中で逝った。

 

 それを愚かな事だと私は言わない。

 言えるはずがない。

 その選択がどれだけ難しい事なのか、私は知っているから。

 

 様々なモノを切り捨てて、道を外れた選択をしてきた私だからこそ。

 大切なモノを抱えたまま逝ったリナの事が、少しだけ羨ましかった。

 

 リナは穏やかな死に顔を浮かべている。

 その顔に掛かった髪を、私は指で丁寧に整えた。

 

「……バカな子」

 

 ああ、私の涙はもう枯れ果てていた。

 せめて彼女のために涙の一つでも流せれば、こんな私でもまだ人間らしくあれるというのに。

 

 本当に醜いな、私は。

 

「ふふっ」

 

 口元に手を当てる。

 きっと三日月のような笑みが浮かんでいることだろう。

 

 

 ――それでこそ、銀の魔女に相応しい。

 

 

「あはっ」

 

 私はリナの死骸を抱いて立ち上がる。

 

 こんなにも小さな幼子が、あんなにも頑張ったのだと思うと。

 

 愛おしくて愛おしくて――笑いが止まらない。 

 

「あははははははっ!!」

 

 泣け、泣け、泣け。

 泣けぬなら、その分笑ってしまえ。

 

 一頻り笑い終わった私は、笑いすぎて目尻に滲んだモノを拭うと、リナのことを傍に控えていたアリスに預けた。

 

「可愛い子、可哀想な子。私は貴女を永久に愛でましょう。それが銀の魔女の呪いだとしても。幸せな夢を見続けなさい、リナ」

 

 リナを受け取ったアリスは、再び転移して拠点にある黒球へと向かう。

 また一つ素体が手に入ったわけだが、喜びはしゃぐような気持ちにはなれなかった。

 

 この世界に『円環の理』は存在しない。

 少なくとも今はまだ。

 

 だから彼女の魂は魔女となりそこにいる。

 

 それを私は倒す。殺す。塵殺してみせる。

 それが彼女の姉としての、最後の務めだ。

 

「他の有象無象ならアリスに任せてもいいのだけど。あなただけは、特別に私が相手をしましょう。久しぶりの師弟対決ね、リナ」

 

 久々に外道ではない、ただの魔法少女としてお相手する。

 師匠として魔法を教えた弟子に対する、せめてもの餞だ。

 

 

 

 

 私は歌う。

 裏切りの賛歌を。

 

 

 

 

「銀色は銀貨を喰らい、その身を悪魔へと捧げる。ならばその身、魔女となりて災いを齎さん。

 我が名は銀の魔女。なればこの身、災厄となりて遍く全てに呪いを振りまかん」

 

 銀色の甲冑が私の身を包む。

 裏切りの銀貨を支払って得た、私の弱点を補う武装。

 

 始まりは紙装甲だった私の防御力も、これのお蔭で多少はマシになった。

 もっとも、これすらも魔女化したアリスには紙屑のように貫かれてしまったのだが。

 

 

 

 

 私は歌う。

 絶望の賛歌を。

 

 

 

 

「金色は天上の歌を奏でる。その翼は誰にも穢せず、誰にも触れることは叶わない。

 ならば銀色は黄金を堕落させ、その羽を毟りとらん」

 

 黄金の翼が私の背に現れる。

 かつてアリスが使ったオリジナル魔法、その模造品。

 

 本家ほどの能力は望めないが、その祝福は私の能力を大幅に上昇させる効果があった。

 この魔法と黄金の剣を持ったアリスはまさに無敵だったが、私との戦いでは魔力糸によって絡め取られ、その身を地に堕とされた。

 

 そうして奪い取った羽を魔法の蝋で塗り固め、私は背負っている。

 

 もしも私とアリス、片翼でも寄り添って飛ぶことができたなら、それはどんなに素晴らしいことだったか。

 

 けれども今の私はただ独り、空を舞う。

 

 

 

 

 そして最後に私は歌う。

 私が過去に出会った、全ての魔法少女達への賛歌を。

 

 

 

 

「無垢なる魂は何者にも染まらず、ただ無垢のままあり続ける。

 なれば希望と絶望を別かつ楔となりて我が剣とならん」

 

 私がこれまで『その能力を奪ってきた』魔法少女達の力が合わさり、一振りの長大な剣を形作る。

 

 ある少女は癒しの奇跡を求めた。

 ある少女は己のため力を渇望し、

 ある少女は誰かの喜びを望んだ。

 

 善も悪も関係なく奇跡を求め、例外なく絶望していった魔法少女達の祈りの果てを、私は束ねて剣にする。

 

 

 

 私の始まりの魔法特性は<支配>。

 それを裏切りの銀貨を投じて強化した結果、対象の能力を<搾取>できるようになった。

 

 無数に転がる人形の上に立つ暴君。

 それが私の望んだ奇跡の在り方、私の能力の本質だ。

 

 インキュベーターに尻尾を振り、人類を裏切った許されざる邪悪。

 そんな愚物に人の上に立つ資格などあるはずもなく、足元に跪くのは意志なき人形ばかり。

 

 それでも私は屍の上に君臨する。

 その玉座が、無数の悲劇によって作られた事を知っているから。

 それを作ったのが他ならぬ自分自身だという事すら、承知の上だ。

 

 この星の影に無数に蠢く白き悪魔達を従えてでも、私は魔王になってみせよう。

 その道程の果てに、いつか<運命の神>と出逢うために。

 

 そんな魔法少女達の数多の祈りを奪ってきた私に勝てる者など、アリスのような世界に愛された一握りの人種だけだろう。

 

 人はそれを英雄と呼ぶ。

 だが銀の魔女を殺す英雄は未だ現れず、私はいまなお邪悪を続けている。

 

 食してきた生贄達の嘆きを血肉に変え、私は一振りの剣を握り締めた。

 

 見せてやろう。

 これが私の全力だ。

 

「幾百の魔法少女達の希望と絶望を束ねた<祈りの剣(クラウ・ソラス)>。

 これが私の――切り札だ!」

 

 天を貫かんと迸る力の塊を投げつけるように振り下ろす。

 

 光は螺旋を描き、周囲を消滅させながら突き進んだ。

 零れ落ちた燐光からはかつて見た魔法少女達の残滓が踊る。

 

 影となった彼女達の姿は、私がどこかで見た少女達のシルエットをしていた。

 だが次の瞬間にはそれが幻であったかのように万華鏡の如く現れては消えていく魂の欠片たち。

 

 そんな光溢れる邪悪さという矛盾する光景を眺めながら、私は大きく息を吸い込んだ。

 

 見ればかつてリナだった魔女は、私の宣言通り塵一つ残さず消滅していた。

 カラン、と空高く舞っていたグリーフシードだけが地に落ちる。

 

 それを手に取り、私は彼女へと別れの言葉を告げた。

 

「……いつか遠い輪廻の果てで、また会いましょう」

 

 私は前世の存在を知っているから。

 輪廻の存在も信じることができた。

 

 人の魂は循環し、いつかまた生まれ変われるのだ。

 願わくば、その『輪廻の理』が『魔法少女システム』によって汚染されていないことを祈ろう。

 

 

 

 

 

 ふと、風の音を聞いた。

 

 その声に私は振り返る。

 だがそこには誰もいなかった。

 

 ……幻聴か。

 私にそんな言葉を告げる者など、いるわけがないのだから。

 

 怨嗟や罵倒の声こそが、私には相応しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 隔離していた結界が解かれ始める。

 だが私は、アイナにそんな指示など出していなかった。

 

 この状況で全ての結界が解かれるのは流石にマズイので、私は慌てて綻んでいたサフィの結界を引き継いだ。

 

「…………アイナ?」

 

 だが肝心のアイナに念話が繋がらない。

 そうして結界が解かれ、その向こう側の一行と顔を合わせることになった。

 

 だが私はそこで、アイナが血まみれで倒れている姿を目にした。

 その隣ではアリサも同じように倒れている。

 

 

 唯一人、ニボシ――高見二星だけが五体満足で立っていた。

 

 

「やっと会えたね、リンネちゃん!」

 

 

 いつもと変わらない無邪気な笑顔で、彼女は笑っていた。

 その両手のガントレットは、彼女達のモノと思わしき血で赤く染まっている。

 

 

 

 

 

 

 ――銀の魔女(わたし)とエトワール、その最後の戦いが始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本日の厨二病:

 鏡の前で様々なポーズを取る私。
 今現在の私の格好は、魔法少女衣装(アルティメットバージョン)だ。

「わたしのかんがえた、さいきょうのまほうしょうじょっ(ドヤァ)!」

 バッサバッサと金の翼を揺らし、銀色の鎧に光る剣を携え、まさに姿だけは戦乙女そのもの。
 そう、私こそが戦乙女ヴァルキリー……あれ、確かそんなタイトルのエ○ゲーがあったような――うっ、頭が(ry



 鎮まれ我が前世の記憶……!



 ふと見れば、アリスが私をジト目で見ていた。

「……」

 ……なぜだろう。
 アリスの無言が、やけに重く感じられる。

 もしや放置して寂しかったのか、とアリスをお姫様抱っこしてみた。
 だが無言で腕を払われた。ショック。

 愕然とする私の目の前に、白いナマモノが現れる。

「リンネ、きみはどうかしているよ(断言)」

 余計なことを言うインキュベーターは、迷わずぷぎゃーした。


 こうしてまた、私の黒歴史に新たな頁が刻まれたのだった。
 あとでめちゃくちゃ床の上をローリングした。



 ――古池凛音、永遠の十四歳(自称)。
 故に、彼女の呪われた厨二病が治ることはないだろう。

         ―― Fin ――



【嘘予告】

 新しく「私CHUEEEEE!!(誤)」要素を手に入れたオリ主、リンネ。
 だがその前にかつての友、ニボシが立ちふさがる!

「ちょっと頭、冷やそうか……?」

 そして明かされる衝撃的な真実!
 隠された友の過去に触れ、リンネは悲しみの涙を流す!

「なんという……黒歴史! 去れ邪念! ここは妄想世界じゃない!」

 解き放たれた闇の歴史が、リンネに襲いかかる!

 次回、外道魔法少女りんね☆マギカ。
 最終話『私と契約して、ハッピーエンド!』
 お楽しみください。




※この作品はハートフル魔法少女コメディです。
 実際の魔法少女がどのようなものだったとしても、当社は一切責任を負いません。【インキュベーター社広報】

(作者より)
 この後書きに出てくる情報は、一切本編に関係ありません。
 最終話もまだ先です(汗)
 あと感想でも出てましたが、リナとサフィはリリなの世界の永遠のロリ娘さん(ヴィ〇タ)と守護獣さん(ザッフィもといザフィ〇ラ)の平行世界的存在という作者の妄想です(笑)
 帽子ネタでティンと来た人も多いですかね?
 ちなみにアイナ先輩のモデルはシャ〇さんだったりしますが、ネタが地味すぎるのか……(汗)
 いえ、別にシャ〇さんをディスってるわけじゃなくて、むしろそのおっぱ【以下の文章は検閲されました】
 ……ちなみに作中の他のキャラは、特定のモデルなしのオリキャラになります。

(P.S.)続きを期待している等の嬉しい感想、本当にありがとうございますm(_ _)m
 期待に添えるかは分かりませんが、取り敢えずこのまま突っ走ります。

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