モンスターハンター ~流星の騎士~   作: 白雪

60 / 75
EPISODE59 ~空穿つ蒼雷~

 四人がエリア7に辿り着いた時には既に、ジンオウガがエリア内にいたガーグァを捕食していたようだった。その場に佇み、まるで四人を待ち構えていたかのように睥睨する。

「俺はシビレ罠を仕掛ける。三人は援護を頼むぞ」

 三人は頷き、クレアとグレンがジンオウガを惹き付けるために躍り出た。ジンオウガも、最初に動きを見せたその二人をターゲットとした様子だ。

 一方、ソラはジンオウガの背後を取ることに成功し、Lv2通常弾を装填したブリザードカノンの引き金を引く。

 ヴァイスはその三人の様子を窺った後、ようやく仕事に取り掛かる。

 エリア7のおよそ半分は、茂みのように生えた背の高い草木が一帯を占めている。シビレ罠を仕掛けるには見通しが悪いため好都合かもしれないが、そこに爆弾を仕掛けるとなると話は別だ。爆発の影響で、周りの草木に引火してしまっては大変な惨事である。

 そのためヴァイスは、敢えて茂みの無い場所を選びシビレ罠を設置する。落とし穴とは違い、その場に仕掛けて作動させるだけでシビレ罠の設置は終了する。その様子を、三人はジンオウガを相手取りながらも確認していた。

 先程と同じように、ソラが巧みに援護を続けつつ、剣士の二人がジンオウガを徐々にシビレ罠へと接近させていく。そしてタイミングを見計らい、二人が散開する。直後に繰り出したショルダータックルは不発に終わり、加えてシビレ罠に足を取られてしまう。

「ウオオオオオォォォォォォォォォォッ……!?」

 突然身体の自由が利かなくなったことに、さしものジンオウガも動揺の色を見せた。だが、すぐさまシビレ罠から抜け出そうと激しくもがき始めた。

 そのうちにヴァイスも大タル爆弾Gを二つ設置する。クレアとグレンも互いに一つずつ大タル爆弾Gを仕掛け、計四つの爆弾をジンオウガの頭部付近に設置する形になった。

 ソラは弾丸をLv1通常弾に変更し、スコープ越しに覗いた大タル爆弾Gに照準を合わせ引き金を引いた。

 再び爆音が轟いた後、しばらくしてシビレ罠が爆ぜる音が聞こえてきた。どうやら頭部の左角を破壊させることは出来なかったようだが、代わりに右前脚の部位破壊に成功したようだ。

 苦痛の表情を浮かべつつ、ジンオウガは後退する。茂みの中に足を踏み入れ、月だけが輝く暗夜の空に吠えた。

「ウオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォン!」

 その突如、ジンオウガの周囲が発光し始める。茂みの中では、多くの雷光虫から電力を受け取ることが可能なのだろう。猛々しく咆哮するジンオウガに応えるように、その光は一段と強くなる。

「チッ……!」

 閃光玉を投擲できる位置にまで移動したヴァイスが、すぐさまジンオウガの動きを止めにかかった。閃光玉はその仕事を果たしたのだが、ジンオウガの背中が青白い光を帯びていた。今しがたの帯電行動で、それなりの電力を得ることができたのだろう。

 ヴァイスはそのままジンオウガの背後に回りこみ、氷刀【雪月花】を鞘から抜き放つ。しかし、その直後にジンオウガは僅かに身体の向きを変える。それだけならまだいいが、ジンオウガは誰かを狙ったわけでもない薙ぎ払いを繰り出した。太刀を振るう手を早々に止め、後退しようと試みていたヴァイスに薙ぎ払われた尻尾が掠める。

「ぐっ!?」

 回避を諦め、事前に衝撃に備えていたのが功を奏した。衝撃で身体は吹っ飛ばされたものの、受け身を取ってダメージを最小限に抑える。

「師匠、大丈夫ですか!?」

 同じく後方から接近を試みていたクレアがヴァイスの元へと駆けつける。ヴァイスは「平気だ」と土埃を払いながら立ち上がる。

「すまない。俺の誤算だ」

 身体の具合を確認しつつもクレアの言葉に答える。

 痛みは然程感じられない。この程度の傷なら回復薬を使用するまででもないと速決する。

「そういうこともあります。大丈夫ですよ!」

「……ああ、そうだな」

 僅かに表情を緩めながらヴァイスは答えた。

 だが、それも一瞬だ。一人前に出て、視力を取り戻したジンオウガの攻撃をやり過ごしているグレンの援護に駆けつけようと二人は急いだ。

 ヴァイスは今一度、ジンオウガの背後から接近する。今しがた不発に終わったヴァイスの一撃が、今回は狙い通り緩慢に揺れ動く尻尾に一閃される。それだけでなく、先程のお返しと言わんばかりに続けざまに斬撃を繰り出しつつ、ジンオウガを牽制する。

 しかし、いつまでもジンオウガが大人しくしているわけではない。背後で立ち回るヴァイスの動きを正確に読み取り尻尾を振り下ろす。精密に狙った一撃は、しかしヴァイスを打ち捕らえることが出来なかった。ジンオウガがどのような動きを繰り出し、どのような被害を被るか。ヴァイスも既にそれを解している。

 ヴァイスを見切ったジンオウガは再び後退する。また帯電行動を行うつもりなのだ。

「くそっ……!」

 グレンが舌打ちする。

 またしてもジンオウガは、エリアの地形を上手く利用して帯電行動を行う。加えて、先程蓄積させた電量も多分なものだったらしい。一際強くジンオウガが咆哮した刹那、その身体が青白い光を帯びる。再び超帯電状態へと移行したのだ。

 そのジンオウガの姿を見た面々が苦渋な表情を浮かべる。だが、ヴァイスは違った。

「今までだって奴に食い付いてこれたんだ。今更尻込みしても意味はないさ」

 依然冷静さを保ったままヴァイスが言う。

「……ええ、そうですね!」

 その言葉に、クレアが物怖じした様子も無く答えて見せる。

 もう一方的に追い込まれるわけではない。今までだって、ジンオウガには食い下がってこれたのだ。ならば、今度こそ。それは誰もが心に思っていることだった。

「よし」

 全員の様子を一瞥したヴァイスが氷刀【雪月花】を鞘から抜き放ち先行する。リスクを伴う提案をしたのは自分なのだから、とヴァイスは囮役を買って出たのだ。

 再び正面に現れたヴァイスを身の程知らずな奴だとでも思ったのか、ジンオウガはそのヴァイスを狙う。

 蒼雷を帯びた右脚を高く持ち上げ、そして勢いよく振り下ろす。これを回避したとしても、次の一撃で確実に捉えられてしまう。しかし、ヴァイスにはそれをガードする術が無い。

 ――ならば、やはり回避するしかない。ヴァイスの思考は、瞬時に判断を下した。

 右脚が地面を抉り飛ばす寸前、氷刀【雪月花】を抜刀したままヴァイスは前転回避をする。だがそれは、ジンオウガから距離を取るのではなく、振り下ろされた右脚を文字通り潜り抜けるように回避した。そう、ジンオウガの死角に潜り込むことで攻撃をやり過ごすという荒技をヴァイスは成功させたのだ。

 死角に入り込まれ、ジンオウガも続く一撃を繰り出すのが若干遅れた。ヴァイスは冷静にジンオウガの動きを見極め、続けざまに繰り出された左脚、右脚の一撃も同じように掻い潜り回避して見せた。

「す、凄い!」

 攻撃をやり過ごしたヴァイスが反撃に転じたのを見て、グレンが思わず賞賛の声を上げる。

 回避する方法が思いつかなかったあの攻撃を、ヴァイスは一瞬の判断の中で隙を見つけ回避を成功させた。

 いや、これは恣意的な判断による行動ではない。ヴァイスはずっとジンオウガの動きを注意深く観察していた。その中で、あの攻撃をどのように対処するのか、その段取りを組み立てていたに違いない。

「……ッ!」

 瞬時に体勢を立て直したヴァイスは氷刀【雪月花】を上段から振り下ろした。そこでジンオウガが一瞬怯み、その隙を突いて立ち位置を変えたクレアとグレンが再び肉薄する。グレンは大胆にもジンオウガの正面に陣取り、ジンオウガを気絶させるつもりらしい。

 ジンオウガの攻撃を再び掻い潜ったヴァイスが、尻尾を狙って気刃斬りを放つ。しかし、気刃大回転斬りで一気に畳みかけようとしたヴァイスは、その意志とは正反対にジンオウガから距離を取った。

 ――空気が変わった。

 今までになく張り詰めた雰囲気を、ヴァイスは身体で感じ取った。ぴりぴりと、それこそ痺れを覚えるかのような感覚。そして、ヴァイスが無意識のうちに執った行動が意味するものは、それが途轍もなく危険な信号だったということになる。

 同じように後退したジンオウガが佇んでいる。いや、ただ佇んでいただけなら誰もが不振に思う程度だった。だが、違う。ジンオウガの身体は蒼く――まさしく蒼雷を帯びていた。その姿を見たヴァイスでさえもが息を呑んだ。

「ウオオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」

 轟いたのは猛々しく、聞いた者全てを恐怖させる咆哮。そのあまりの大きさに、近くにいたクレアとグレンは耳を塞ぎ込んでしまう。

 余韻が残る中、ジンオウガは離れた場所にいたソラを睥睨した。

「……っ!?」

 その瞬間、ソラは言葉を失った。そして、その威圧感に身体が束縛される。

 それほどにまで。目の前に突然現れたジンオウガのその姿は衝撃的で、胸の内から込み上げてくる恐怖を感じたのだ。

「……ついに、怒ったか」

 静かに、ヴァイスはそう呟いた。

 ティガレックスがそうであったように、怒りによって爆発的な力を発揮したり、感情的になってハンターに向かってくるモンスターもいる。

 だが、ジンオウガから感じる雰囲気は、ティガレックスのそれ以上のものだった。

 ――もう逃がしはしない。確実に息の根を止めてやる。

 獲物を狙うハンターの怒りの眼が、四人を睥睨していた。無双の狩人と恐れ戦かれるジンオウガが、遂に本当の姿を現したのだ。

「くっ!」

 身体の自由を取り戻したクレアとグレンがすぐさま後退しようとした。ジンオウガはその二人に目を付け、地面を蹴った。

 今までとは比べ物にならない速度で二人の行く手を遮る。そして、そこから瞬時に体勢を立て直したジンオウガが身体を舞い上がらせ、前方を尻尾で薙ぎ払った。

「くぅっ!?」

「きゃぁっ!?」

 二人の身体が呆気なく吹っ飛ばされる。互いに何とか立ち上がろうとするものの、二人の受けたダメージはかなりのもののようだった。身体を上手く動かせていない様子だ。

 そんな二人がジンオウガに狙われては危険なのは見ての通りだ。とにかく今は、二人には後退し回復してもらわなければならない。ヴァイスは一人、ジンオウガに挑む。

「ガアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァッ!」

 目の前に現れたヴァイスを鬱陶しく思ったか、ジンオウガもヴァイスを追い回す。

 ヴァイスの方も、ジンオウガの僅かな隙を突いて斬撃を繰り出しつつ、繰り出される攻撃を回避していた。しかし、連続で振り下ろされた前脚の一発にヴァイスも吹っ飛ばされる。

「ぐっ!?」

 前のめりに吹っ飛ばされてしまったため、衝撃を完全に受け流すことは出来なかった。だが、それでも咄嗟に身体が動き最小限のダメージを受けただけで済んだ。

「くっ、タイミングが合わなかったか」

 自身を苛むようにヴァイスが舌打ちする。

 やはり、ジンオウガの動き一つ一つが先程とは比べ物にならないほど強力に、かつ高速になっている。ヴァイスもそれを考慮して回避行動をした。だが、ジンオウガはヴァイスの想像以上の動きを見せたために回避が間に合わなかった。

 受けたダメージも大きい。先程受けたダメージも蓄積し、身体に影響が及ぶかもしれない。ここは素直に回復した方がよさそうであった。

 しかし、ヴァイスは寸でのところでその動きを止めた。否、ある光景が視界に入った途端、無意識に動きを止めてしまった。

 ソラが、動かない。

 別に回復薬を使っているわけでも、弾丸を変更しているわけでもない。ただその場に、茫然と立ち尽くしていた。

 無論、ここは狩場だ。そんな所でこのような大きな隙を見せては、そこに付け入れられるのは誰もが理解しているはずだ。だが、ソラは動かない。動こうとしない。

「ソラさん!」

 回復を終えたクレアも思わずと言った様子で声を上げる。その声でようやく我に返ったのか、ソラは後退しようとする素振りを見せた。

 だが、ジンオウガは既に動いていた。今までまるで動き出す様子が無かったソラに対し、計四発の雷光弾を繰り出す。判断が遅れたために回避が間に合うわけがなく、ソラはうち一発の雷撃に吹き飛ばされる。

「くそっ!」

 このままではソラが危険である。グレンはすぐさまそう判断し、吹き飛ばされたソラの元へ向かおうとした。

 しかし次の瞬間。グレンは異変に気が付く。

 地面が、蒼く光っている。これは雷光虫の光でも、もちろん月明かりでもない。

 一体、何が起こっているんだ。思わずそう言おうとしたグレンの背後から、ヴァイスが警告の声を張り上げた。

「今すぐ退け!」

 それが何を意味するか理解する間も無く、グレンはヴァイスに言われるがまま後退する。

 刹那、今しがたグレンのいた場所がより一層輝いたかと思うと、上空を一筋の蒼い光が貫き、地面に“何かが落ちて”きた。

 驚きのあまり、グレンも言葉を失う。だが、思考が回復してグレンは脳裏にある似たような光景を思い出す。そう、それは正しく――、

「なっ、今のは落雷なのか!?」

 グレンが驚愕の声を上げる。

 そう、目の前に落ちてきたそれは落雷そのものだった。思い返してみても、今目撃した光景が信じられない。突如地面が光ったかと思うと、そこに落雷が落ちてきた。綺麗に抉り取られたかのように地面に空いた穴が、その衝撃の凄さを物語り、そして落雷を繰り出したのがジンオウガだということを裏付けていた。

「でも、一体どうやって――」

 そう言おうとした直後、グレンは絶句した。

 虚空を貫き落ちてくる落雷は一発ではなかった。ジンオウガの周辺から広範囲にまで幾筋もの落雷が、まるで雨のように降り注いだ。

 そして、そのうちの一発が。

 空気をも揺るがす咆哮と共に放たれた落雷の一発が。

 蒼雷が、ソラの身体を穿った。

「なっ――!?」

 その瞬間、誰もが言葉を失った。

 落雷に直撃したソラはゆっくりとその場に崩れ落ち、それからぴくりとも動かない。

 余った電力を自身の身体から放出するかのような動きを見せた後、ジンオウガは低く唸って見せた。その様子は如何にもこちらを蔑み、そこからは強者の余裕さえも感じられた。

「くっ!!」

 堪りかねたグレンがジンオウガに突っ込んでいく。その光景を見ていたヴァイスも、その表情を顰めてクレアに指示を出す。

「クレア! お前はソラを!」

「は、はいっ!」

 そうしてヴァイスも全力で駆け出す。閃光玉を投擲して、ジンオウガの視力を奪うつもりだった。

 だが、ジンオウガも動き出す。ヴァイスの魂胆を察して後退したというよりは、未だに体勢を立て直せていないソラに止めを刺すつもりのようだ。

 ここからまた距離を詰めたとしても間に合わない。クレアも位置が悪い。ソラもようやく立ち上がったが、そこから動けないでいる。そのソラに、ジンオウガが徐々に接近してくる。

「――っ!!」

 もう、駄目だ。ソラも自由の利かない身体を無理に動かそうとすることは、そこで止めてしまった。

 だが、諦めかけていたその時、地面を踏みしめる足音が聞こえてきた。普段なら聞こえないような足音が、今では鮮明に聞こえてきた。何故だろう。そんな事は分からなかった。だが、それは別にどうでもよくなった。

 何故なら、いつしかその足音は、別の音へと変わったからだ。

「おおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

 聞こえてきたのは雄叫び。それを理解した直後に響き渡る鈍い衝撃音。続けざまに、ジンオウガの咆哮が轟いた。

 一体何が起こっているのか理解が追い付かない。ソラは顔を上げ、目の前の様子を確認した。

「あぁっ……」

 視界の先に、グレンがいた。彼は一人ジンオウガに突っ込み、正面からセロヴィウノを叩きつけたようだった。

 普段の彼なら考えられない、無謀とも言える行動。だが彼は、そんな無謀な行動を執ってまでも、ジンオウガの気を逸らせようと――。

 いや、そうではない。

 ソラを、助けるために。

 彼は、グレンは窮地に追いやられたソラを救うために、決死の覚悟でジンオウガに単騎で挑みかかったのだ。グレンのその意志が、強大な存在――ジンオウガにも打ち勝ったのだ。

「あああ……っ」

 力無く、ソラはその場に崩れ落ちる。直後、ヴァイスが閃光玉を投擲した。やや遅れて、ソラの元にクレアが駆けつける。

「ソラさん、大丈夫!?」

 クレアの問いに、ソラは答えることが出来ない。

 この短時間で、様々なことが起こった。それを理解し、受け止めることが不可能だった今のソラには微塵の余裕さえも無いに等しかった。

 すると、クレアはソラを立ち上がらさせ、彼女に肩を貸す。

「今からエリアを移動するから。ソラさん、歩ける?」

 クレアの言葉に何とかソラは頷いて、二人は連れ立ってゆっくりと歩き出した。

 その間、クレアは後ろを振り向こうとはしなかった。それは、クレアがヴァイスを、グレンを信用しているからこそだった。

 背後から聞こえてくるのはジンオウガの咆哮。二人の声は届いてこないものの、それでも彼らが懸命にジンオウガを足止めしているのは感じられた。

 未だにソラの思考は混乱している。加えて、受けたダメージもかなり大きなものだった。それはクレアも理解していた。

 残ったヴァイスとグレンの二人は、怒り状態となったジンオウガを懸命に押え込んだ。二人とも軽い傷こそ負ったものの、大事に至るものではなかった。

 その二人のおかげもあって、ソラはエリア7から無事に離脱することに成功した。ヴァイスとグレンも、先に離脱した二人を追ってエリア7を後にした。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。