モンスターハンター ~流星の騎士~   作: 白雪

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EPISODE42 ~翼を失った天使~

 東の空に太陽が輝き始める。まだ、時間帯からすれば夢の中を彷徨っている人も多いはずだ。だが、ユクモ村には既に多くの人々の姿があった。そのほとんどが村人である。

 グレンも、ユクモ村の人々の生活習慣に慣れてきたためか最近は朝が早い。表へ出ると大きく伸びをする。

「う~ん、気持ちのいい朝だなぁ」

 自分でも暢気だなぁ、と思いながらもついついそう口に出してしまう。

 肺一杯に大きく息を吸い込む。清清しい空気が肺の中に取り込まれ気持ちが落ち着いてくる。

「さてと。朝食でも作ることにしますか」

 休養を取るとは言いつつも、この時間からやることといえば一部に限られる。やや空腹感を覚えていたのでちょうどいい頃合いだろう。

 さて、朝食は何を作ろうか。宿屋で働くレーナや、自炊生活の長いヴァイスほどでもないが、グレンも多少の物なら作ることが出来る。そんなことを未だに覚醒しきってない頭の中で考えていた。

 すると――、

「すいません。ちょっといいですか~」

 不意に間延びした声が背後から聞こえてきた。その声の主が自分に対して言葉を発しているのだということはしばらく経ってから理解した。

 慌ててその声のした方向を振り向いた。すると、そこには小柄なハンターが立っていた。

 頭部を含め全身に防具を纏っているため性別は判別しにくいが、兜は顔が窺える作りになっており、先ほどの声からしても女性だろう。見うる限りではかなり若く見える。

「すいません。ここの村の人でしょうか?」

「いや、この村の人って訳じゃなけど……。俺に何か用でも?」

「その、ちょっと道をお尋ねしたいのです」

「は、はぁ……」

 まるで村長相手に話をしているようだった。

 ユクモ村の村長は物腰の柔らかい人物だ。いつものほほん、とした口調でどうもこちらのペースが崩れてしまう。この女性ハンターも村長と同じ――とは言わないが、このハンターの独特な雰囲気にグレンも躊躇いを抱く。

「えっと、一体どちらに?」

「この村に有名なハンターがいると聞いたんですけど、その人に会ってみたいのでどこにいるか教えてほしいのです」

 それは道ではなく人を訪ねるのでは? と心の中でグレンは突っ込む。

 しかし、この女性ハンターが言う有名ハンターというものも気がかりだ。あてになる人物は一人しかいないが、一体彼に会いたい理由は何だろうと考え込んでしまう。

「わからなかったらいいんですけど~……」

「あぁ、いや、大丈夫。分かるよ」

 思えば、彼女が言う人物――ヴァイスに会う理由などグレンにしてみれば関係のない話だ。きっと、彼女なりの理由があってヴァイスに会いたいとここまで来たのだから。

「案内するよ」

「そうですか。ありがとうなのです~」

 ヴァイスの家が位置している場所は、グレンの家から石段を何回か上がった場所にある。

 元々ヴァイスも朝に弱いわけではなく、朝早くから素振りをしていることもあるので疾うに目を覚ましていることだろう。

 しばらくして、目的地が見えてきた。

「ほら、あの家だよ」

 わかりやすいように指で指し示す。その指先には確かにヴァイスが暮らしている家が建っていた。

 ハンターが声色をやや興奮させながら礼を言った。

「ありがとうなのです!」

「あはは、別にお礼なんかいいよ」

 グレンもついつい笑みを浮かべてしまう。

 しかし、当のハンターときたらそんなことも気にかけない様子で家の前へと走っていく。そして、今度は打って変わってやや控え気味にドアを二回ノックした。だが、しばらくまっても返事は聞こえてこない。まだ寝ているのではないかとハンターは考える。

 と、ここで何か思い出したのかグレンが口を開く。

「そういえば、ヴァイスさん。昨日、確かギルドマネージャーに尋ねたいことがあって朝早くから家を留守にするって言っていたような……」

「え?」

 もちろん、その言葉をハンターが聞き逃すわけがなかった。

 ここまで連れてきておいて無駄足だったというのは、このハンターにしてみれば迷惑なことだと感じてしまうかもしれない。いや、頼んでおいてそれはないだろうと信じたいものなのだが、生真面目なグレンの思考にはその考えが巡ることはなかった。

「そ、そうだ。ヴァイスさんなら集会浴場にいるよ。きっと」

 きっと、という単語は余分だったかと思うがもう遅い。事実、この話が本当なのかもわからないので自信がなかったのだ。

「そうですか。なら、私でもわかりますよ。わざわざありがとうなのです~」

「そ、そうかな? お役に立てて何よりだよ」

 ははは……、と乾いた笑いが出てくる。

 ハンターは、グレンの案内に従って集会浴場へと続く石段を一人駆け上がって行った。

 その様子をグレンはしばらく眺めていた。そして、ため息を付く。朝から妙な疲れを覚え、このまま再び寝てしまおうと思うグレンであった。

 

 

「ふっ! はぁっ!」

 シャドウサーベル改の軌跡が、何もない前方の空間に走る。

「てやあっ!」

 今度は身体を捻るようにして回転斬りを繰り出す。ヒュンッ、と風を切る音が見事に響く。

「ふぅ……、今日はこんな所かな」

 額の汗を拭いながらクレアが呟く。

 最近、クレアはこの素振り練習に一層気合を入れて望んでいる。というのも、クレアにも上位クラスという壁が見えてきている。今のままでは歯が立たない、そう考えたクレアの意志がこの行動を起こさせた。

 少しずつではあるが、着実にその成果は出てきている。片手剣の長所である連続攻撃の立ち回りにも磨きがかかり、基礎である剣の腕も上達した。

「もしかしたら、師匠に褒められたりして~」

 それはそれでとても嬉しいことであり、クレアとしても自信が湧いてくる。

「……なんてね」

 だが、この程度で満足していけないことは重々承知している。だからこそ、もっと練習や実践を積んで目的へ近づこうと努力している。今は、それがヴァイスに認められればそれでよかった。

 家の中に戻るとシャドウサーベル改をボックスにしまう。

 朝からいい汗をかき、温泉に浸かりたくなる。この時間なら人も少ないことだろう。広い湯船を一人いじめにできることもある。

「じゃあ、行きますかっ!」

 それまで素振りをしていたとは思えないような軽やかな足取りで石段を駆け上がる。暖簾を潜り番台アイルーに一言挨拶を交わしてから着替える。

 案の定、クレアの他に今は誰も温泉にいない。広々とした温泉の真ん中にクレアは腰を下ろした。

「あはは……、これはこれでちょっと寂しいかも」

 広い空間の真ん中に少女がポツリと一人。端から見ればクレアは「友達のいない悲しい少女」に見えるかもしれない。が、本人はそんなこと気にも留めない様子である。

 しかし、静かに過ごすひと時もいいものだが、やはりクレアはわいわいと賑やかな方が好きだった。そうして、しばらく一人の時間が続いた。

 どれくらい経った頃だろうか。誰かが集会浴場に人が入ってきたかと思うと、いきなり辺りをキョロキョロと見回していた。そして、クレアを見つけるとその人物がこちらに近寄ってきた。

「あ、いたいた。探したよ」

 いつもと違ってラフな格好をしたグレンがそこに立っていた。

「グレンさん。どうかしたんですか?」

「ヴァイスさんが話したいことがあるらしいんだ。それで、クレアを探していたわけなんだけど。家にいなかったから手間取ってさ」

 どうやら入れ違いになったらしい。余計な手間をかけたグレンには悪いが、その分だけこちらはリラックスすることができた。

「そういうことなら、すぐ着替えてきますね」

「ごめん、助かるよ」

 まだ湯船に浸かっていたいがそうもいかない。クレアは、やや後ろ髪を引かれる思いで集会浴場を後にした。

 

 

「ヴァイスさん、連れてきましたよ」

 ドアをノックしながらグレンは言った。

 クレアが連れてこられたのはヴァイスの家。話したいこと、というものを伝えるのにはやはりこの場所が最適だろう。

「ああ、すまなかった」

 扉の向こうから現れたヴァイスが礼を言う。

 そして、すぐさま家の中に案内された。

「少し待ってくれ」

「はい、わかりました」

 そうしてヴァイスが奥へと去っていく。

 家の中を見回せば、彼の愛用のする武器。そして、数々の資料などギルドナイトらしい彼の生活が窺えた。

 机の上にまとまっている資料をクレアは覗き見する。

 そこには、先日のリオレイアの狩猟についてまとめられていた。習性や癖の違いなど、おそらくドンドルマに送る資料だと思われるものだった。その他にもクレアの知らないモンスターの様子が細かく書かれた資料が幾つもあった。

「さすが、ヴァイスさんだよな」

 隣からグレンが割り込んできた。

 そういえば、グレンはヴァイスから借りた資料をここ最近持ち歩いていた。勤勉なグレンにしていれば、それは教科書といっても過言ではないだろう。

「やっぱり、ギルドナイトって大変なんですね……」

 この資料の山を見うる限りでもそう断定できる。それ以上に他の依頼や任務をこなすのだから、ギルドナイトは本当に多忙な職業なのだ。

「ん? これ、肖像画……?」

 資料に隠れて見えなかったが、机の角辺りに二枚の肖像画が額縁に飾られていた。一枚目はある四人の少年少女たちが。二枚目には二人の人物が描かれていた。どちらの肖像画にもどこか見たことのある気がする少年が描かれている。

「これって――」

「悪い、待たせたな」

 クレアの手が額縁に触れようとした直後、家の奥からヴァイスが戻ってきた。と、彼の後ろにはある人物が連れられていた。その姿はヴァイスの陰にちょうど隠れる形になってしまっており、二人の位置からでは確認できない。

「どうした?」

「な、何でもないですっ!」

 ヴァイスはそれ以上詮索する様子はなく、変な奴、とでも思っているような表情を浮かべた。

「それより、その方は?」

「と、そうだな。自己紹介は本人から聞いてくれ」

 ヴァイスが一歩退く。そこで、彼の後ろにいた人物の姿が露わになった。紛れもない、その人物はハンターであった。

「ッ!?」

 グレンが驚きを隠せない様子だ。それもそのはずで、このハンターの纏う防具とハンター自信が何とも不釣り合いに見えてしまうからだ。

 レイアシリーズ。全身を緑色の鱗や甲殻から作られ、鉱石などで更なる補強を加えてある。その耐久性は陸の女王、雌火竜リオレイアの素材を用いているだけあって折り紙つきだ。作り自体は剣士のそれではなくガンナーのものだった。それ故、そのハンターがガンナーであることは一目瞭然だった。

 このハンターは背中にライトボウガンを背負っていた。こちらもレイアシリーズと同じ、リオレイアから作られたものでヴァルキリーファイアという。ロングバレルに可変倍率スコープと、ガンナーながら攻めを重視して調整が行われている。

 ライトボウガンの大きな特徴は、それぞれのライトボウガンに速射という機能が備わっていることだろう。援護に回ることの多いガンナーは、この一つの要素で戦況を大きく変えることが可能だ。このヴァルキリーファイアはLv2通常弾が対応している。

 この装いを見る限り、このハンターは高い実力の持ち主だ。だが、その持ち主側にやや問題があった。

 小柄なクレアより、さらにやや小さめの身長。年もクレアと同じくらいだ。短く二つに括られた水色の髪。翠玉(エメラルド)のような瞳が印象的で、何とも愛らしい出立ちをした少女だった。

「ソラ・アーレンです。これからよろしくお願いするのです」

 ヴァイスはともかく、クレアとグレンは呆気に取られていた。それからしばらくして、グレンはある事に気が付く。

「き、君って、確か今朝の……!」

「はい、その件についてはお世話になったのです」

「や、やっぱり……」

「そ、それより師匠! これからよろしくって、一体どういうことなのか……。ちゃんと説明をお願いします!」

 クレアも落ちつかない様子でヴァイスに迫ってくる。

 一応ヴァイスは落ち着くよう宥めた。そして、クレアが落ち着くのを待って話し始めた。

「まあ、彼女の言ったとおりだ。これから俺たちはパーティーを組む。それは理解できるだろ?」

「は、はい。私としても、それは歓迎しますけど……。また、どうしていきなり……」

「それは、本人から訊いた方がいいだろう……」

 ヴァイスの語尾がだんだん小さくなっていく。何故なら、グレンがボーっと放心状態のようになっていたからだ。

 はあ、と見かねたヴァイスがため息をつく。

「おい、グレン。戻って来い」

 ヴァイスが指をパチンと鳴らす――俗に言うフィンガースナップをグレンの顔の目の前で行った。すると、催眠術が解けたようにハッと我に返った。

「す、すいませんっ!」

「気にするな。取り合えず、彼女の話を聴いてやってくれ」

「は、はいっ……」

 何とも素っ頓狂な声でグレンが返事をする。

 再びため息をつきながらも、ヴァイスはそれを見てみぬ振りをして頼む、と一言言った。それを合図に少女――ソラが話し始めた。

「まず、わたしがここに来た経緯から……。私、元々ロックラックでハンターをしてたんです」

「ロックラックって、あの大都市の?」

「はいです」

 ロックラック。砂漠の中心に位置するその街は砂上船や飛行船交易の要衝として多くの人々が訪れていた。この地方では名の知れた大都市であり、そこでハンターをしている人物の多くが高い実力を持ったつわものたちが揃うと聞いていた。

「へぇ~、ロックラックから。ということはソラさん、やっぱり実力が高いんだ」

「そんな、大したほどじゃないです……」

 口ではそう照れ隠しを言っているソラだが、どこかクレアの言葉に落ち着かない様相だった。

「でも、なんでソラさんがわざわざユクモ村に?」

「ああ、そのことなんですけど……」

 途端にソラの声が小さくなっていった。

 何かまずいことを口走ったのかとクレアは慌てて口を塞いだが後の祭りだ。そんな様子に苦笑いを浮かべながらソラが「大丈夫ですよ~」と言った。

「元々、これはわたしに原因があるんです。だから、クレアさんが心配する必要なんてないですよ」

「う、うん……」

 そう言われてしまうとこちらも気まずくなる。ソラもソラでそのことはわかっていることだろう、話を続けた。

「さっきも言ったとおり、わたしはロックラックでハンターをしていたんですけど……。みんなからの期待が大きくて自信なくしちゃったみたいです……」

「え……」

 それに反応したのはグレンだった。まるで、数ヶ月前の自分を見ているようだった。そう思うと胸が苦しくなってくる。

「……そ、そうなのか」

 グレンが重々しく頷く。

「あの、それでわたしは思うのです。人はみんな翼を……、自信という翼を持っているって」

「自信、という名の翼……」

「だから、みんな羽ばたいていけると思うんです。先が見えない未来へ。鳥のように、羽ばたいて……。わたしはそれを無くしてしまったんです。だから、未来が怖いんです……」

「……」

 クレアもグレンも衝撃のあまり黙り込んでしまった。特に、グレンには一際大きな衝撃が身体全体を走った。

 あの時、自分を見失ったグレンはユクモ村へ流れ込んだ。そこでヴァイスに会うために。彼なら、この状況を打破できる策を考えてくれると信じたから。そう、結局この二人も似た者同士だった。

 ――だから、

『それが、ヴァイスさんの元を訪れた理由』

 見事にグレンとソラの声が被った。

 まさかグレンも、自分が声に出してそんなことを言うとは思ってもおらず、穴があったら入りたいほどの赤っ恥をしてしまった。

「ご、ごごご、ごめん! 決してわざとじゃないんだっ!」

 必死にグレンが弁解する。ソラも困り果てている様子だった。そこに救世主が現る。

「と、グレンもソラと同じような経験を経ている身だ。案外、グレンに相談してみるのも一つの手立てだな」

「そうだったんですか?」

 ソラがグレンの顔を覗き込むように表情を窺う。

 目を合われることができないグレンは身体が捻じれるのではないかという勢いで身体を捻った。

 無論、その様子をソラは不自然に思う。

「どうかしたんですか?」

「べ、べべべ、別に!」

「そうですか。なら、よかったです」

 なんともまぁ、グレンが手玉に取られている様子がまた面白い。ソラ自体にその意識がないことからグレン一人で空回りしているだけに過ぎないが。

「とにかく、グレンさんの言うとおりです。わたしがここを訪れた目的はそういうことです」

 一通り話し終えたソラが大きく息を吐き出す。まるで、中に溜め込んでいたストレスを発散させることができたような様子だ。

 ほぉ~、とクレアは関心したように頷いている。

「ということだ。これからしばらく、ソラとパーティーを組むことになる」

 この「しばらく」という単語が引っ掛かった。

 つまり、ソラとパーティーを組むのは一時的だ、と断言しているようなものだ。疑問に思ったクレアが問いかける。

「ソラさんとパーティーを組むのは一時的なんですか?」

「いや、それは本人しだいだ。ソラがロックラックに戻りたいという希望なら俺は止めるつもりはない、ということだ」

「なるほど」

 あまり難しいことを言ってもクレアが理解に苦しむことは容易に想像できる。本当は複雑な事情が込み入っている訳なのだが、今はそのことを隠しておくことにする。

 だが、その一時的という短い期間でソラの悩みの種を解決するというのも厄介な話だ。

 簡単に言えば彼女の自信を取り戻させればそれで解決する。しかし、そこが一番の問題である。ソラは周りからの期待という重圧に気圧され自信を失ってしまった。それをどうやって取り戻すのか、その方法を模索する。

「そういうことなら。ソラさん。これからよろしく!」

「はい! こちらこそよろしくです」

 一方、彼女たちはすっかり打ち溶け合っているようだ。実際、ヴァイスとしてもそちらの方が動きやすくて助かる。

「まあ、ソラの件についてはこれからゆっくり考えるとしよう。時間の猶予は、まだある」

「私たちも協力します。ソラさんの自信を取り戻せるように!」

「ありがとうなのです。とても助かるのです」

 今回の件。案外、グレンの他にもクレアに任せるのも一つの方法かもしれない。同じ年頃の二人なら何か分かり合える部分が少なからずあるはずだ。そこを上手く使えば――。

 と、そこで先ほどから沈黙を保っていたグレンが突然口を開いた。

「ソ、ソラ!」

「はい、なんです?」

「そ、その……」

 何か言いたいことがあるのはわかる。だが、何かが邪魔をしてそれを許さない。

「お、俺が……」

 ソラは気にしない様子でグレンの言葉の続きを待っている。だが、そのグレンは歯を食いしばり何かを我慢している。

 そして、グレンが感情任せにこう言った。

「俺が、ソラの翼になるから!!」

 いきなりの発言にヴァイスは虚を衝かれ、クレアは驚きのあまり目を大きく見開いた。二人とも、グレンが何を言っているのかわからなくなり静寂が流れた。

 そしてしばらくの後、ユクモ村にクレアの愕然とした絶叫が響き渡った。


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