<side:ブラッド>
「……クリス!!」
うぉっつ( ̄○ ̄;)クリス速えぇ
もう寄宿舎か、見つかっちまったな。
とっさに撃っちまったけどどうしよう。
「ブラッド、お前どうしてここに居るんだ」
そりゃとうぜん、ヘリを操縦しているはずが、寄宿舎の中にいるんですから。
イリュージョン!!ってか!?
「この先の施設にヘリポートがあったからな、降りてきたんだ。」
とりあえず、差し障りの無いセリフで誤魔化す。
「……そうか……なら質問を変える。
“なぜ、俺達を置いて離脱した?”」
さすがに怪しまれますか~
小心者ではない“この”ブラッドは、
「仲間を置いて離脱する」
なんて事は決してしない。
ここからは俺の演技力の見せ所だ……
「…?……隊長の指示だったんだが?」
なるべく不思議がるように……
指示の方は事実そうだったしな。
「…!?どう言う事だ……?」
おっ!!クリスも悩んでる悩んでる。
とりあえずは……
「クリス……?ちょっといいか?」
「なんだ?」
顎に当てていた手を離しこちらの話しを聞く姿勢になる。
「ジルやバリー、ジョセフは?」
面倒だけど今のブラッドが知るはずの無い情報だからな………
「ジルとウェスカーは行方不明だ、バリーは居るが様子がおかしい、ジョセフは無事だ。」
「えっ!!」
クリスの告げた内容に俺は驚いた、何故なら本来死亡したはずのジョセフが生きているのだから。
「ブラッド?」
「いや……、何でもない……」
「あぁ……あとブラヴォーチームの連中もここに居るはずだ、レベッカを見つけた。
…………ケネスとフォレスト、リチャードが死んだよ…………」
「……そうか…いい奴だったんだがな」
「あぁ……」
「よし、クリス。
これからの行動の確認だ、他の奴らと合流したあと、ジルやウェスカー、エンリコを捜索して脱出。
いいな?」
「わかった、……ブラッド!!」
「!!」
クリスが叫ぶと銃口を俺の方に向けて撃ってきた。
しかしその銃弾は俺のそばを通り抜け背後に近づいていたワプスを撃ち落としていた。
「さ…さすが射撃コンテストチャンピオン……」
どうやらクリスが後ろからくるワプスに気付いてぶっ放したらしい。
「これで貸しは無しだ」
先ほどの意趣返しのつもりらしく、
ニヤリと笑うクリス
「だめだ、お前にゃ事務処理で貸しがたんまりとある」
「あぁ」
「とりあえずクリスは他のメンバーに合流してくれ、俺は装備を取ってくる。」
「わかった、多分洋館にいるはずだ。」
そう言うとクリスは踵して歩きだした。
「………。 クリス」
寄宿舎から出ようとするクリスを呼び止めるとサイドパックから“それ”を放り投げた。
「弾が無くなったら言ってくれ、後から来た分、お前と違って装備に余裕があるからな。」
S&W M629C
3でマグナムとして出て来る強力なリボルバーだ。
都合スピードローダーで4つ(6×4)
ほど弾丸も調達したからまず生き延びれるだろう。
俺?俺はデザートイーグルがあるから大丈夫。
ハンドガンもナイフであらかじめ先端を潰した自家製ダムダム弾だし。
押収物保管庫からSMG(サブマシンガン)とスナイパーライフル調達した。
全武器アイテムあるからどれも弾数無限。
「いいのか?」
「あぁ、俺にはコイツがあるからな。」
ホルスターに入ったデザートイーグルをポンポンと叩くと納得した顔で去っていった。
さて………ちょっち時間潰したあと洋館に向かいますか………。
クリスさん…………!!
プラント42位倒しなさいよ!!
なんとなく103号室から大広間にいったんですよ。
そしたらプラント42がいるんだもん。
デザートイーグルをホルスターから抜く間も無くH&K MP5K‐A4をぶちかましましたよ。
ドパパパパとまぁ、二丁流で。
ハイ………
言われるまでも無く、ミンチ?(樹だしね)を超える勢いでバラバラに…………弾丸をバラ撒きましたよ…………
「イヤャーーーーーーーー!!」
っと。
ベロニカのスティーブもビックリに。
ぐったり?と蔦の垂れ下がったプラント42、しかしバイオ本編やった事のある俺は油断をしない。
天井からぶら下がる球根のようなプラント42にデザートイーグルをぶち込みます。
天井から酸をたらす余裕すら与えません。
あっと言う間にプラント42を倒しました。
ま、まだ手の震えが止まらん…………
倒しても弾切れまで撃ち込み続ける奴の気持ちは良く解りますよ、今は。
………………弾は切れんが…………………
暖炉の上にあった鍵はきちんと取りました。
はい、兜の形が刻まれた鍵ですね。
とりあえずこれをクリスに届けないと……
一旦、洋館を目指しますか…………
はぁ…………
嫌だな、ハンター………