Bio Hazard Side <b>    作:白風 海斗

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side Chris

 

クレアのメールから、ロックフォート島は壊滅状態であり基地機能は殆ど失わらしい。

 

ならば堂々とヘリで乗り付けても問題は無いだろう。

 

ヘリを地面すれすれに飛行させ、飛び降りる。

 

クレアを助け出した後は、安全な所に待避させたヘリを無線連絡で呼び寄せて脱出、ブラッドが不安がっていたが危険はないはずだ。

 

低空で基地に侵入したブラッドの操縦するヘリが崖の上、ある程度開けた場所へと侵入する。

 

地面が一番近くなった瞬間、ヘリから飛び出す。

 

全身の関節をフルに使い、衝撃を吸収する。

俺が地面に着地したのを見計らい、浮上するヘリ。

順当に進むかと思ったヘリだったが、どこからともなくロケットが飛来、ギリギリの所で機首を持ち上げ、避わすヘリだったが。続いて飛来した二発目がローターテールへと命中し、ふらふらと二回、三回と回転し、崖の下へと墜落した。

 

「ブラッド!!」

 

俺は思わず叫んだが、一拍置いて上がった爆炎がその末路を伝える……

 

「クソ…!!」

苛立ちに横手の壁を蹴飛ばすと、妹と脱出の手段を求めて歩き出した。

side Brad

「しっ………………死ぬかと思ったぁ~」

今、俺がいるのはクリスがロック・クライミングで入ってきた岩棚の上だ。

 

ヘリが崖に叩きつけられる寸前、ヘリから飛び出し、斜面を滑り降りながら岩棚に転げ着いた。

 

少々、打ち身はあるが、重傷ではない。

しかし、装備の大半がヘリと共に失ってしまった。

 

手持ちは45口径のハンドガンが一丁とS&W M629。

他のクルツやハンドガンはヘリの中だ。

 

ブローニングが……orz

まぁ、戦う予定が無かったからロケットランチャーが無かったのが幸運なのか、不幸なのか…………は

び、微妙だ、

戦うんならロケットランチャー欲しいが、ヘリと一緒に無くならなかった分、マシか??

 

45口径を構えると、ゆっくりと歩き出した。


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