Bio Hazard Side <b>    作:白風 海斗

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えぇ~っと、ハイ。

 

クリスに殴り飛ばされました。

 

右ストレート!!

(`∇´ゝサー!! ありがとうございます。

どうやら原作通りアンブレラを積極的に言及しなかった事が怒りの火種らしい。

 

ジルの日記通り、苛立ってますか……。

 

 

((クリス……場所を移そう。

<ここじゃ“目”や“耳”が多すぎる。>

“あんまり熱くなるなよ”))

 

ギリギリ聞こえるか聞こえないかにボリュームを絞ってクリスに告げる。

 

隊長のウェスカーは知らなかったが、耳や目とはS.T.A.R.S.の現場組で決めた内で決めた尾行や監視の符丁である。

 

 

クリスがはっとした表情になると、こちらの胸ぐらを掴み上げ……

 

「殴る価値もない………」

 

そう呟くと、こちらを下ろし、さっていった。

 

 

乱れた衣服を整えると回れ右、警察署を抜け出し。

 

S.T.A.R.S.宴会があったバーへと向かう。

 

“あまり熱くなるな”

 

こちらの符丁は、喧嘩のフリをしろ、だ。

胸ぐらを掴まれた時に、抵抗する素振りで袖口から待ち合わせ場所をメモした紙切れを入れた。

 

 

さて……………

 

なんて言い訳しよう……?えっ!?

 

クリスは思わず隣に座る男の顔を見返した。

 

S.T.A.R.S.結成時から贔屓にしていたバー

 

あの時と同じ席に座っていたブラッドが告げた内容に、驚きを隠せずにいる。

 

「考えても見ろ、ハンターの実験台にされた人間………

ホームレスやアンブレラの施設に迷い込んだ奴らを使っていたらしいが……あれほどの規模がある施設が、今まで一切話が上がって来ない方がおかしくないか?」

 

ブラッドの指している事実、それは……

 

「内通者が居るって言うのか……?」

 

少し周囲を見回すと、耳打ちをするようにブラッドが告げた……

「あぁ、それも……揉み消しの規模から言って上層部にだ。」

 

「俺が積極的に動かなかった理由、それは内通者を懸念して、だ。

 

俺たちがアンブレラを嗅ぎ回れば……」

 

「…………!!

 

内通者はそれを排除しようとする……!!」

「そう言う事だ、俺はその内通者を調べている。

………正直に言うと……お前たちを囮にしてるのも同然なんだが……」

 

ブラッドが言いづらそうに顔を歪ませる。

「構わないさ、洋館の時はお前のおかげで助かったんだ、それ位の借りはある。」

 

「すまない……

代わりと言ってはなんだが……

このラクーンに、もう一つ大きな研究

“G”と呼ばれる研究をしているらしい。」

 

………!!

調べてみる価値は有る

明日、いや……もう今日……か、

腕時計の日付は8/12になったことを示している。

 

ともかくバリーやジョセフに相談して調べてみよう。

 

「すまない……

マークされている以上、直接的には関われないからな、どうしてもこう言う形になる。」

 

そう言うと、ブラッドはマスターに話を通して裏口からバーを出て言った。

 


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