Bio Hazard Side <b>    作:白風 海斗

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暫くしてバリーが戻ってきました。

 

コ~ヒ~飲むぅ~?

 

 

何てゆ~か、その……寛いじゃってます。

なんかすいません。

所謂、現実逃避と言う奴です。

 

冗談です。

きちんと現実として受け止めています、だからこそ余裕と言う物を持たなければならないのです。

 

根詰めるのは良くないだろ?

 

バリーからウェスカーが側に居ないことを確かめると、盗聴器等へ注意しつつ二~三今後について確認を取る。

 

ついでにクリスと接触しないために寄宿舎前通路へと移動します。

 

DS版じゃないかと念の為に大広間を調べましたが、最後の書は無かったし。

 

とりあえずはウェスカーにエンリコを射殺させないこと。

 

デコはクリスの後ろにびっちりとくっ付いている。

 

デコは後退させてはならない、足止めしなければならないのだ。

 

ハゲ……ではない。

 

 

 

ウェスカーと接触、足止めするとなるとこの役目はバリーとなる。

 

地下道でクリスをサポートかつエンリコの安全を確保するのは俺の役目となった。

 

クリスに合わにゃならんのか………

 

デコに恨まれませんように

デコに恨まれませんように

デコに恨まれませんように

 

いないと思うけど神様仏様大明神と

 

………んお!?

 

クリスが来たな。

もう一つのエレベーターにバッテリーをはめましたか。

 

上昇していくクリス。

 

そしてウェスカーに連絡を取るバリー

 

よぉし、んでは私はクリスが水を止めてくれますから一足先に地下道へと突入しますか。

 

 

と言う訳でやってきました地下道です。

 

クリスと合流するつもりですから。

 

入ってすぐの、実際はバリーがいたところに立ちます。

 

 

……

 

………

 

…………

 

背後で扉の開いた音がします。

 

振り返ると………

 

「ジョセフ……!?」

クリスから生きている事は知らされていましたが………

 

まさかこのタイミングで来るとは……

 

後ろには俺の上げた44マグナムを持ったクリスがいますよ。

 

「クリスから聞いたよ。無事だったか!?」

ジョセフが速攻で声をかけてきます。

 

「あぁ、なんとかな。」

 

 

「訳わかんねぇ所だな、ここは緑色のゴリラみたいなばけもんも出てくるし。

ケネスやフォレストも………」

 

「わかってる、速いとこジルやブラヴォーチームの生存者を見つけてズラかろう」

 

傍らで話を聞いていたクリスも混ざってくる。

 

「そうと決まれば話は早い、この地下道を抜けてヘリポートまで行こう。」

 

「ジョセフ、落ち着け。

 ……さっき銃声が聞こえたんだ、どこかに生存者がいるはず何だが。」

無論、出任せだエンリコを捜索させる口実に過ぎない。「わかった、三手に別れて捜索しよう。」おいオイ正気かクリス君

 

「いや、ここは危険だ、暗がりに紛れて襲われたら打つ手が無い。

 

多少の効率は無視してもバラバラになるのは避けるべきだ。」

 

 

…………

(おっ、考えてる考えてる

 

多分、バリーん時に出た

「一緒に行動しますか YES NO」だな)

 

「わかった……ブラッドが言うならそうしよう。」

 

おぉ~乗ってくれたか。

 

「オーケー クリス、ポイントマンを頼む、ジョセフはその後ろに付いてくれ、俺が殿を務める」

普段のポジションから考えれば当然の配置だ。

 

「わかった、行くぜクリス!!」

一人で突っ走ろうとするジョセフ、

さすが説明書だか攻略本に血の気が多いとかかれてただけはある。

 

「待てよ、クリス、ジョセフ こいつをやるよ。」

 

そう言って手渡したのはクリスには12番径のショットシェル

 

ジョセフには40ミリのグレネードだ。

 

クリスが渡したのであろうグレネードがショットガンのかわりにぶら下がっているのが見える。

暖炉用の薪に調達してきたオイルを染み込ませた布を巻いた安易な松明を灯りに、三人は歩き出した。「ブラッドか?」

 

この声は、えぇ あの方です。

 

「エンリコ?」

わかってるけど返事はしますさ。

 

「生きてたのか!?」

ジョセフ、失礼だぞ、一応にもS.T.A.R.S.の副隊長だ。

簡単にはくたばらん。

 

「待て、ジョセフと二人か?」

 

「いや、クリスもいる?」

タイミングは………

「S.T.A.R.S.はもう終わりだ、誰か裏切者がいる。

アンブレラにはめられたんだ!」

………いまだ!!

 

エンリコへタックルをかけるとホルスターからデザートイーグルを抜く……!!

 

一瞬こちらに銃口を向けるがクリスだが、直後に響いた銃声と共に飛来した弾丸がエンリコの心臓があった、今は俺の右手を貫く……!!

 

倒れ込んだまま、左手でデザートイーグルをぶちかますと同時に

「野郎…!!」

怒りに顔を真っ赤にしたジョセフが足音を追って行った。

 

倒れたままの姿勢でクリスに叫ぶ!!

「クリス!! ジョセフを頼む!! 奴は頭に血が昇ってる。アレじゃいいカモだ!!」

 

そう言うとクリスは一瞬戸惑う仕草を見せた物の、ジョセフを追って行った。

 

サイドパックから救急スプレーボックスを取り出すと、中からスプレーを取り出し 傷口に吹き付ける。

 

このスプレーはアンブレラの“まともな商品”の一つだ。

 

もう一本、スプレーを取り出すとエンリコの足の怪我に塗布する。

………よし、ここでネタばらし。

「エンリコ、裏切り者はウェスカーだ。」

「なんだって!?」

 

「バリーが家族をネタに脅されていた、俺たちは此処に誘い込まれたんだ。」

 

「…………」

 

「とりあえず、ウェスカーに捕まっているジルを助け出してここを脱出する予定だ、ヘリまで歩けるか?」

 

「歩くには少々辛いが……大丈夫だ。」

 

エンリコに肩を貸すと薄暗い通路を歩き出した。

 


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