今回はアリア要素あまりないです。
本当は山狩りにでも行かせようかなーと思いましたが気づけば今回のような話になってました。
けっして作者が温泉行きたいとか混浴最高ーとか思っていません。本当だよ?
アンケートありがとうございました。
結果は活動報告に載せときました。
その女性の脇にある駐車している車、レクサスの中に何故か和服を着た長髪黒髪の少女が助手席に座っており、隣の運転席には黒髪のサイドテールの少女がハンドルを握って座っていた。
「遅いぞ、楓」
褐色肌の少女が俺の隣を走っていた
「すまぬ。拙者の私用で遅れてしまったでござる。
いやはや、面目ない」
遅れたのは自分のせいだと主張し始めた彼女だが遅らせたのは俺だったので楓さんの擁護をすることにした。
「すみません、マナ先輩。
楓さんが遅れたのは俺のせいです。
彼女は悪くないので俺を罰してください」
「ん?お、ミツルも来たのか。
ならしょうがない。ミツルに口説かれたんだろう。ミツルにナンパされない女子などいないからな。
今日はどんなキザなセリフをいったんだ?」
「ちょっと待て!俺をヒス金みたいな奴と同じにするな。
その言い方だと語弊がありまくるので釈明をしたが、何故か隣に立つ楓さんや助手席に座る
「ほう。そのわりには君の周りに美少女が集まるが…」
「せやね〜」
「いやー。そういえば道中拙者も口説かれましたな」
「……。(じー)」
「そうなん。やりおるな〜ミツル君」
「そう言えばエヴァンジェリンや長谷川とも仲がいいようだな」
「光殿はネギ坊主と同じで随分とモテるようですなー。
拙者も光殿のことは嫌いではござらんが」
「まあ、確かに嫌いではないが……」
「先日のカモのランキングでも恋人にしたい男性でベスト6に入っていたな」
「ふむ。なかなかの注目株ですな」
「そうやな〜。ミツル君なら恋人にしてもええな」
「ちょっ……お嬢様⁉︎」
「ほう。近衛も狙っているのか」
「やりますな〜」
「い、いけませんお嬢様。
お嬢様にはまだ速すぎます」
「必死だな刹那」
「よほどお嬢様が盗られるのが嫌みたいでござるな」
「冗談や。ウチの恋人はせっちゃんだけや」
「このちゃん⁉︎」
俺を置いてけぼりにして女子トーク始めやがったよ。
恋バナされてもどうかえしたらいいのかわからん。
「あの……とりあえず車に乗りません?」
車に全員乗り込むと目的地に向かった。
山と聞いていたからてっきりどっかの山奥に連れて行かれると思ったが場所は温泉地だった。温泉街で
そんなところに俺が参加していいのかと聞いたら主催者の一人が俺と会いたいようで来てほしいようだ。なんでも俺の分の旅費も出してくれるらしい。
随分太っ腹な人もいるんだな。
まあ、いいや。山と言ったら温泉だろ!
車で移動する事数時間後。
俺達を乗せたクラウンは無事に神奈川の温泉街についた。
辺りは日が沈み、外灯がなければわからないほど暗くなっている。
車は温泉街を進み少し離れたところにある山というか小高い丘の上に立つその建物の駐車場に停車した。
「ここは……」
目の前の古びた旅館風な建物を見て俺は唖然とした。
東北の温泉地にあるような歴史がありそうなその建物と建物の扉脇に書かれている看板に見覚えがある。
窓から溢れる電気の光によって見える看板にはこう書かれている。
『女子専用寮 ひなた荘』と。
「ラブひなかよ⁉︎」
ネギま!キャラが出る世界だから出ても不思議じゃないが……まさか伝説の女子寮で寝泊まりすることになるとは。恐るべし融合世界。
「おじゃましまーす」
中に入るとドタドタバタと誰かが駆け寄ってくる足音が聞こえ玄関に現れたその人物にいきなり蹴り飛ばされた。
「おかえりーケータロー!」
ドゴォンという打撃音があがり俺は玄関の外に飛ばされたが着地の際に受け身をとり華麗に着地をきめた。
「ありゃあ?ケータローじゃない」
不思議そうな顔を女性はしているが蹴られた俺の方こそ意味がわからん。
「俺はケータローじゃない。
八神光だ」
「私達は素子さんの知り合いの者です。
素子さんはご在宅ですか?」
俺達をこの旅館に連れてきた
「ありゃりゃ……失敗してもうた。
わいはスゥと言うんやー。よろしくな」
スゥと名乗った女性によると刹那先輩の知り合いは仕事に行っていて留守との事で代わりにスゥさんが中を案内してくれるということになった。
「本当なら管理人夫妻がおるんやけどなー。
今2人とも仕事に行っとるんや」
なんでも管理人夫妻を始めこの旅館あらため女子寮ひなた荘には東大生ばかり住んでいるらしい。
なんでも10年程前からこのひなた荘で暮らすと成績が上がりどんな馬鹿でも東大に行けるようになったらしい。
一部では伝説の女子寮と呼ばれているとか。
「宴会は食堂でやるようや。準備ができたら呼ぶから待っててなー。お仲間さん達なら離れにおるでぇ〜」
案内され離れの戸を開けるとそこにはオレンジ色の髪をツインテールに結んだ美少女と赤毛の優男と
「よお!ミツル。遅かったな〜」
「遅いわよ!」
「ミツル君お疲れ様!」
小太郎、
「久しぶりだな。ネギ、アスナ」
「ですね。ちょうど一年前でしたね。
「エヴァちゃん元気?」
2人と学校での出来事(雪姫の事や修業の事)を話していると小太郎が話に割り込んできた。
「なあなあネギとミツル。聞いたかー、この旅館には凄腕の剣士がおるんやてー。
なんでも刹那さんと同じしんめーりゅーとかいうやつみたいや。
後で闘おうやー」
小太郎は悪い癖の戦闘脳になって戦いたくてウズウズしている。
「え?そうなの」
「俺はいい。ネギかアスナを連れてけ」
「私もいいわよ。光と小太郎で行ってきなさいよ」
「え?僕もいいで……」
____がしっ。
小太郎がネギと俺の肩をつかんだ。
「やるやな?」
掴まれた肩を強く握られ骨が軋む音がしてきた。
____ゴキ、バキ、ボキッ。
あきらかに砕いただろうという骨が粉砕する音がなったが俺もネギも騒いだり慌てたりしない。雪姫の修業ではこんな事は日常茶飯事だったからだ。
もし重症を負ってもこの場には
「ま、まぁ。興味あるな」
「いや僕は…」
「そうと決まれば早速行くでぇー。
もう帰る頃って言ってたわー」
小太郎に引きずられ食堂に行くとそこには……。
「コラ、スゥ!つまみ食いは駄目だろ」
「あーん、素子勘弁やー」
「もういい歳なんだから落ちつけー!
斬空閃」
飛ぶ斬撃によって吹き飛ばされたスゥが俺達の方にやって来た。
「「「ちょっ……」」」
激突する瞬間に俺とネギは
「アタタタタ……やられてもうたー」
「む?すまない。一般人を巻き込んだか。
大丈夫か?」
黒髪を腰まで伸ばした美女が声をかけてきたので返事を返した。
「ええ。大丈夫です。
なあ、平気だよなネギ、小太郎?」
「はい。この程度大丈夫です」
「まあ、フェイトやエヴァさんの攻撃に比べたら軽いやなー」
「な、なんだと……⁉︎
浦島みたいに不死身なのか?」
黒髪美人は驚愕している。
「あの……貴女は?」
ネギがそう聞くと美女はネギの顔を見て再び驚愕した。
「あ、貴方はネギ・スプリングフィールド⁉︎
何故ここへ⁉︎」
「それは私が呼びました。お久しぶりです。素子さん。
ネギ先生、皆こちらの方は私が小さい頃からお世話になっている
素子さん。こちらのネギ先生は私の中学時代の担任で魔法世界を救済した時のチームの代表でもあります。
隣の彼らは今の学校の後輩や同級生です。
今日同窓会を開くという事は鶴子元師範代から伺っていませんか?」
刹那先輩が前に出てきてそう説明した。
「……聞いてないが」
確認すると言って自室に向かった素子さん。
俺はその間、料理の支度をせっせとしている黒髪の女性に声をかけた。
「突然来てすみません」
「いえ、いいんですよ。
大人数の方が楽しいですから。自己紹介はまだでしたね。
私は
よろしくね」
「八神光と言います。
こちらこそよろしくお願いします」
自己紹介している間に素子さんが食堂に戻ってきた。
「連絡とれたがどうやら姉上が連絡入れ忘れていたらしい。
すまない」
「そんな、頭を上げ「決闘や!」ええ⁉︎」
素子さんが頭を下げてきたが彼女は悪くない。
頭を上げてくれと説得しようとしていると空気を読まずに小太郎が素子さんに決闘を申し込みやがった。
「俺らと勝負せや!」
「なんでそうなる⁉︎」
「ふむ。よかろう。浦島以外と最近稽古していなかったからな。
お相手いたす」
あれ?素子ってこんなに
いつも剣振り回してる描写あったけどまだマトモなキャラじゃなかったか?
「では皆さんお茶入れますからこちらにどうぞ」
しのぶの案内で女性陣はしのぶの後に着いて行ってしまった。
残されたのは俺と小太郎と刹那先輩だけだ。
外に出た俺達は庭で向かいにいる素子&刹那ペアと対峙した。
「さて、最初は誰から来ますか?」
手に黒刀『ひな』を持ち、服装も動きやすいジャージに着替えた素子さんが最初は誰が戦うのか訪ねてきた。
「俺から行くでぇー」
修業脳筋小太郎が前に出た。
ペア戦のはずなのに先走り突撃していく。
「待て小太郎。闇雲に突っ込んでも勝てねえよ!」
静止を心みたが言うことを聞かずに。
「刹那ねーちゃんより強いのはわかる。
強いからこそ1対1で戦りあいたい。
すまんがミツルは刹那先輩の相手を頼む」
そう言って駆け出した。
「俺の全力で行くでぇ」
「ふふ。お手柔らかに、な」
「ほな、行くで。
はぁぁぁ……」
「甘い!」
小太郎は『気』で強化した身体能力で素子の懐に入り込み『気』で強化した拳を叩きこんだが素子は小太郎の拳を刀の刀身で受け止めてガードし無防備になった小太郎に『気』を纏った打撃技を放った。
「斬空掌‼︎」
気を弾丸のように放った素子の技は小太郎の身体に直撃したが小太郎は気を集中させ、気を鎧みたいに纏い被弾を防ぐ。
「ぐっ……キツイわ」
キツイと言いながら小太郎は再度素子に迫り
「狗音爆砕拳!」
小太郎が気を凝縮させた一撃を放ったが素子はそれを『ひな』の刀身で受けてから流し軌道をわずかに変えさせて自身に直撃するのを防いだ。
「まだまだ甘い!
神鳴流奥義雷鳴剣!」
電気エネルギーを纏った剣が小太郎に襲いかかり小太郎は黒焦げになり地面に倒れた。
小太郎が黒焦げにされてるのを横目でみながら俺は刹那先輩と戦っていた。
「よそ見をしながらとは余裕ですね」
「全然余裕ないっす」
先輩が手にしている小太刀『夕凪』を魔力を纏った手で
刹那先輩は刀を持つ手を緩めるどころかグイグイと注ぐ気の量と入れる力を増してきた。
「なんか怒ってません?」
「いえ、別にこのちゃんに見惚れてたからとか、このちゃんに好かれているからとかそんな理由で怒っていません。
怒っていませんとも!」
「めちゃ怒ってんじゃん⁉︎」
あれー刹那ってこんな人だったけー?
おかしいなー。俺の中のせっちゃんに対するイメージとか心象とかが崩壊しそうだよ。
「私はこの……お嬢様の
そう言って右手に夕凪を持ち左手に
「百花繚乱」
直線上に気を飛ばす技が俺に襲いかかるが俺は光属性の
「斬鉄閃」
気を纏った鉄をも両断する剣が襲いかかった。
「
10tクラスの衝撃にも耐えられる防御魔法を展開し身を守る。
「なかなかやりますね……でも次で終わりです」
刹那先輩が持つ二つの刀剣に刹那先輩から放出された気が集まった。その凝縮された気を円を描くように剣を振るうと凄まじい衝撃波が巻き起こり俺は吹っ飛ばされた。
「
上空に吹っ飛ばされた俺と巻き添いで吹っ飛ばされた小太郎は空高く飛ばされそして下へと落下した。
_____ズドォォォォォン。
バチャ_____ン。
下に落ちた俺達は暖かいお湯の中に落とされた。
「き……きゃあー‼︎」
女性の叫び声が聞こえたような気がしたが息が苦しくてそれどころじゃない。
痛む身体を動かし水中から出るとそこには黒髪の少女が全裸で立っていた。
ん?全裸⁉︎
辺りを見渡すと白い湯気がたっている。
ここはラブひな名物野天風呂らしい。
「ち……ち……痴漢⁉︎」
「誤解だ!」
やべぇ。今の状況だとどっからどう見ても不審者だ。
空から男子が降ってくると思うか?
それも女性が入浴中の露天風呂に。
それは終わりへのエピローグ。
捕まったら最後。
そいつはきっと狭くて暗い監獄に行くことになり後悔することになるだろう。
だから俺は行動を起こす。
最低、最悪な
「すみませんでした____」
何故か石の上に置かれていた埴輪のかぶりものをかぶり俺は出入り口に向かって駆け出した。
「へ、ヘンタ_____イ‼︎」
後ろを振り返ると眼鏡をかけ肩にカメレオンを乗せた少女がバスタオルで身体を隠しながら追いかけてきた。
服くらい着ろよ!
なんて恰好で追いかけてきたんだよ。と思いながらも歩を緩めることなく、むしろ駆け足で逃走する。
「待ちなさい!
くっ……スゥさん作製の捕獲兵器作動」
カチッと廊下の壁にあるボタンを少女が押すと壁の中からミサイルが出てきて発射された。
「ミサイルじゃん⁉︎」
どこが捕獲兵器なんだよ。と叫びながらも逃走する為に魔法を使い迫ってきたミサイルを迎撃した。
「くっ……魔法の矢
魔法の矢で迎撃できたが爆風で外に飛ばされてしまった。
「あべしっ」
「待ちな……きゃあ〜」
爆風で飛ばされた俺と少女は無事に地面に着地したが着地した態勢は最悪だ。
なぜなら俺が少女を押し倒している形になっているからな。
「っ⁉︎」
「いっ嫌_____‼︎」
少女の叫び声があがるとドタバタドタバタと足音が近づいてきたのがわかり後ろを振り向くと仁王立ちしたアスナと刹那先輩と素子さん、それに管理人夫人である
「「あ、あんた何やってんのよ……反省しなさ____い‼︎」」
「ひ______ん‼︎」
ボゴォ_________ン。
アスナの魔法障壁無効化キックとなるの鉄拳なるパンチが同時に炸裂し、俺は意識を失なった。
目を覚まし時計を見るともう朝の5時だった。
「ヒドイ目にあったな……」
普段から雪姫に虐待されてなかったら死んでたレベルだぞ。
あの攻撃を繰り出されても平気とか恐るべしネギ&景太郎。
お腹が減ったので寝かされていた部屋から外に出て食堂へ入るとそこは酔っ払い達により地獄絵図になっていた。
「おろ〜刹那殿が5人に見えるでござる〜」
顔を赤くしビール瓶をラッパ飲みしてるくノ一。
「せっちゃん、せっちゃんなんで黙ってんや」
置物の招き猫を刹那先輩だと勘違いして話かけるこのか先輩。
「お、イケるくちやな。
負けへんで〜」
「ふっ。私に挑むとは愚かな」
酒瓶を一気飲みしあう狐顔の女性と
「ちょっとネギさっきから飲んでいないわよ!」
「すみません、僕日本酒苦手で……」
「あん?私がついだ酒は飲めないのか⁉︎」
絡むアスナと絡まれるネギ。
「刹那、さっきの試合見たがまだまだ甘いな!
そんな事では神鳴流剣士として一人前とみなされないぞ‼︎」
「す、すみません。師範代。
どうすればいいんでしょう?」
酔っ払いを放置して修業談話に花を咲かせる女剣士。
「しのぶ〜バナナ頂戴!」
「もう、カオラったらさっき食べたでしょ!」
お母さんと子供みたいな会話をするスゥとしのぶ。
「何だこの
あまりの酷さに絶句していると……痴漢呼ばわりした少女が近寄ってきた。
「あ、変態……じゃなかった。
あのさっきはごめんなさい」
俺に頭を下げてきた眼鏡をかけた童顔少女。
「君は?」
こんな子ラブひなにいったけなーと思い名を尋ねると……。
「
後ろから読んでもまえだえまです。
さっきはごめんなさい」
絵馬?
あ〜いたなーとその存在を思い出した。
確かラブひな最終巻に二話だけでたな。
ってか後ろから読むとか自分から言うのか。
「絵馬ちゃん大丈夫?」
テンパっている絵馬の側によって来たのはこのひなた荘の管理人の一人。
浦島なるだ。
「さっきはごめんね。
それと……」
謝罪してから言葉をとめ、周りの住人全員と声を合わせて言った。
「「「「ようこそ!ひなた荘へ」」」」
ネギま!知ってるけどラブひな知らないと言う方。
ぜひ読んでみて下さい。
新装版が発売されてたりネットカフェに置かれてます。
あ〜出来ることならひなた荘で暮らしたい。
混浴とか、遺跡調査とか、なるパンチとか最高じゃないですか!
あれ?一部おかしい?
気のせいです。
誰かラブひなSS書いてくれませんかねー。
ハーメルンにないんだよなー。