期限は七月末なのでまだの方はお早めに‼︎
今回は文字数少な目です。
あらかじめ、ご了承下さい。
10話目加筆、修正しましたー。
雪姫に連れられてやってきたのは地下にある部屋だった。
六畳一間くらいしかないこの小さな部屋で何をやるのか不思議に思っていると、雪姫は部屋の真ん中にある丸い水晶のような物を指差し俺を手招きした。
「こっちに来い!」
雪姫の側に近寄ると水晶のような物の中に山や森、川や湖、城などのパノラマミニチュア模型が入っている。
これはもしかして…。
雪姫との付き合いは1年以上経つがいまだかつて
魔法先生ネギま!の原作で見たことしかないが今目の前にある
「どうした?
何をそんなに驚いてるんだ?
そんなに珍しい物ではないだろ!」
雪姫はそんな風に言っているが原作ネギま!を知っている身としてはこの魔法具を間近で見れて、驚いたり感動したりするのは当然の行為だと思う。
それほどにこの魔法具は重要で何より『強くなる為に必要不可欠』な道具なのだから。
「まさか、この目で実物を見る機会がくるなんてな…。
これが神の塔の先にあり、神が住む場所にあるという精神と時の⚫️屋か⁉︎」
「いやダイオラマ魔法球だが?」
俺のボケに素で返す雪姫。
「ツッコメよ‼︎
ボケだいなしじゃん⁉︎」
違うってことくらいわかるわ⁉︎
「は?何故貴様のボケに付き合わないといけないんだ?
私はそこまで暇じゃない。
変なボケばかりかましてると氷漬けの愉快なオブジェにするぞ?」
「ごめんなさい。調子に乗りました…」
ヤバイ、ヤバイ。
雪姫なら平気でやりそう。
修業と称して極寒の雪山に放置するような奴だからな。
「最初に言っておくがこのダイオラマ魔法球の中に入ったら
そこんとこ注意しとけよ?」
うん。知ってるけど。
1番ほしい魔法具だったからな。
「はい!」とテキトーな返事をしておいた。
「では入るぞ?」
雪姫が丸い水晶に触れると雪姫の姿は一瞬でこの場から
俺は雪姫と同じようにダイオラマ魔法球に触れると俺の身体が光に包まれ気がつくと外界と完全に引き離された水晶の内部、ダイオラマ魔法球の中に入っていた。
俺が現れた場所は城の外壁にある召喚場で足元には魔法陣が描かれている。
雪姫は俺の前に移動するダイオラマ魔法球の事を色々説明してきた。
いわく、ダイオラマ魔法球は1日、つまり24時間経たないと外界へ出れないこと。
昔話の浦島太郎の逆でこっちの1日は外界(現実世界)の1時間に相当するということ。
ようはこっちで丸1日過ごしても現実の時間ではわずか1時間しかたたないという時間チートな魔法具だ。
「便利だな。さすが魔法!
あるんならもっと前から使ってくれよー」
雪姫に文句を言うと。
「聞かれなかったからな」
とニヤついた顔で言いやがった。
森の中にやって来ると。
雪姫は…。
「この辺でいいだろう?
貴様が使える
雪姫はそう言い、俺が返事を言う前に魔法の詠唱を始めた。
「 集え氷の精霊 槍もて迅雨となりて 敵を貫け
多数の氷の槍を飛ばして攻撃してきた。
慌てて回避行動をとったが腹と足に何本か喰らってしまった。ものすごく痛い。
「どうした?
この程度か貴様の
雪姫はそんな風に挑発してきて俺に新たな魔法を放ってきた。
「
謎の黒い弾丸を飛ばしてきた。
くっ……雪姫の奴。どうやら本気だ。
雪姫の実力をよく知っている俺は俺の全力で行くことにした。
俺は
「
雷の暴風と同じ大呪文の一つ。
強力な吹雪と暗闇を発生させて攻撃できる魔法が俺に遅いかかってきた。
「
とっさに今の俺が出せる
「来れ氷精 爆ぜよ風精 弾けよ凍れる息吹!!
空気中に大量の氷を瞬時に発生させて、凍気と爆風で相手を攻撃することができる魔法を放ってきた。
「ちょっ……何で殺す感じになってんだよ⁉︎」
「いや、楽しくてつい…」
「つい、じゃねぇよ⁉︎」
どんだけドSなんだよ?
「ほら言うだろう。好きな奴ほど殺したくなるって!」
「言わねぇよ⁉︎」
それを言うなら好きな人ほど虐めたくなる、だろ⁉︎
ってどっちにしろ駄目だろ⁉︎
雪姫の
「
巨大な氷塊を作ってぶつけてきたり…。
「冥府の氷柱」
大質量で柱状の氷塊を出現させて落としてきたり…。
「
氷柱に対象を封じ込めることができる呪文を放ったり。
終いには…。
「
「ぅぐ……」
直撃こそしなかったが掠っただけでダメージがデカイ。
「どうした?この程度ではあるまい。貴様の
「やってやるよ‼︎」
やってやる。やられぱなしで武偵が務まるかー。
「「
全く同じ魔法がぶつかり合い、辺り一面は雷の閃光と轟音が鳴り響き森の中は落雷の直撃を受け木々は落雷により発生した火によって燃えはじめた。
俺は雪姫の魔法を受け地面にぶっ倒されたが雪姫は……。
「ふん。まあまあ……だな。
まだまだ甘いが合格としてやろう」
そんな声が響き、顔を上げて雪姫がいた場所を見るとそこには……。
落雷の直撃を受けても
いや、アンタ。
どんだけチーターなんだよ!
「わずかな勇気が本当の魔法だ!
だかしかし、貴様が言うように勇気だけでは守れない。
力が無いと守れない!
だがな……勇気を出す事も立派な力だ。
それに力だけでも駄目だしな。
強すぎる力は争いを生む。
ならどうしたらいいか…。
どちらかを選べ‼︎
もしくは……」
雪姫は右手を掲げると…。
「
固体・液体の物質を無理矢理気体に相転移させる
「
雪姫の声が聞こえ、彼女が俺の目の前に一瞬で移動したと思った途端に断罪の剣が振り下ろされ俺の意識は暗闇の中に沈んでいった…。
意識を失う直前、雪姫の声が聞こえた。
「
例え泥に塗れても、前へと進む者であれ‼︎」