ハルケギニアの小さな勇者   作:負け狐

45 / 185
主人公誰だったっけ? となるのが負け狐のお話のお約束。


その3

 ふう、とタバサは息を吐く。目の前には積み上げられたチップの山があり、周囲のギャラリーが小さなギャンブラーの大勝ちを目にして思い思いの反応を行っている。

 そして隣には、そんな彼女をそっちのけで給仕の青年に声を掛ける親友の姿があった。

 

「成程。流石、といったところでしょうか」

 

 青年の切れ長だが人の良さそうな瞳が細められる。そんな彼を見てクスクスと蠱惑的な笑みを浮かべたタバサの親友、キュルケはグラスを取るふりをしながらそっと肩を寄せた。吐息が掛かるほどの距離、そこで彼女はあえて一度引き、仕事の邪魔をしてごめんなさいと微笑んだ。グラスを傾け、残っていたワインを飲み干す。

 

「お代わり、いただけないかしら?」

 

 かしこまりましたと去っていく青年を目で追いながら、キュルケはその会話の間で更にチップを増やしたタバサに声を掛けた。それで、どうなの? そんな要領を得ない質問に、タバサは短く微妙と答える。

 

「そもそも、どこにどういうタイミングでイカサマを行うのかがさっぱり分からない」

「まあ、そうよねぇ。……もういっそ、それお金に替えて帰った方がいいんじゃなぁい?」

「そういうわけにも、いかない」

 

 表向きは友好街に蔓延る裏カジノの調査である。イザベラから告げられた案件はそれだけで、イカサマの尻尾でも掴めればいいけれどという言葉をおまけで聞いたくらいだ。

 その裏で、イカサマを見破れずにとりあえず金を稼いで戻ってくる娘をからかおうと手ぐすね引いて待っている父と伯父の姿を背後に感じ、タバサは意固地になった。イザベラが挑発に乗ってはいけない、と諌めたが、大丈夫だと胸を張った彼女相手には無駄であった。

 

「とはいっても、ねぇ。別に順調に稼いでるし」

「ん。……色々と、不可解」

 

 ううむと二人揃って頭を捻る。ひょっとしてイカサマを行っているという場所は別なのではないだろうか。そんなことすら頭をもたげてくるほどで。

 その時、急に店が騒がしくなった。何だとそこに視線を向けると、何やら激高しているメイジの男がいる。支配人が事情を聞きに現れると、男は顔を真っ赤にしながら捲し立てた。イカサマだ、こんなことはあるはずもない。そう言いながら支配人に詰め寄っていた。

 が、支配人は笑みを絶やさず、そんなことはございませんと首を振る。そもそもこの場所では魔法を使えないよう杖を入り口で預かることになっている上、カードの勝負でシャッフルし配ったのはそちらである。そんな低姿勢であるがどこか小馬鹿にしたような説明を貴族の男に述べると、彼は深々と頭を下げた。

 

「煽るわねぇ」

「こういう勝負は、熱くなった方が負け」

「ま、そうね。どっかの誰かさんじゃ決して勝てない世界だわ」

 

 捨て台詞を吐き捨て帰っていく男を見ながら、二人はそんなことを言い合う。さてでは気を取り直してもう一勝負行きましょうかとサイコロへと視線を戻したタバサとキュルケは、ドカンと賭けようかなどと呑気に会話をしつつゾロ目の枠にチップを置いた。

 再び店が騒がしくなる。今度は何だと再び振り向くと、先程のメイジが杖を持ちこちらにやってくるところであった。賭博で負け、口でも負けた。そんな男は、ルールを破ってまで怒りを発散させる腹積もりらしい。支配人に向かい、平民風情がよくもと呪文を紡ぎ杖を振るう。

 あわや火達磨になると思われた支配人を救ったのは、先程キュルケが口説いていた青年であった。貴族の男が放った呪文は床に穴を穿つだけで終わり、しかしそれでは気が済まんと再度逃げた目標に向かい呪文を放つ。

 

「タバサ」

「ん。……ん?」

 

 キュルケと共に止めようと腰を浮かしたタバサは、しかしそこで彼の背後に迫る人影に気が付いた。暴風のようなその姿は、ピンクブロンドを靡かせながら疾駆するその姿は。

 先程キュルケが遠回しに述べていた、どこかの誰かさんと全く同じ姿形で。

 

「余計な騒ぎを起こすんじゃないわよこのバカ!」

 

 綺麗な飛び後ろ回し蹴りで男を吹き飛ばしたその人物は、ふう、と息を吐くと壁にぶつかり動かなくなった相手に向かい、どこか上品に髪を掻き上げながら言葉を紡いだ。追いついた少年や、仮面貴婦人とその相方である青年からの視線など知らんとばかりに、優雅に。

 

「ミスタ。何事にも決まりがありますわ。それを忘れてはいけません」

「さっきこのバカとか言いながら延髄に回し蹴りしてる時点でもう手遅れだから」

 

 うんうん、と才人の言葉に同意するかのごとく、現場を目撃していた者達は一斉に頷くのであった。

 ちなみに、貴族の男の命は手遅れではなかったそうな。

 

 

 

 

 

 

 その空間は一種異様であった。先程の貴族の男が暴れかけた時とはまた違う、どこかピリピリと張り詰めた空気。それが現在三人の少女とその連れ三人の計六人のいる場所から流れ出ている。

 一人は今にも唸り声を上げて飛び掛からんばかりに目を鋭くさせ、シューターの投げるサイコロを睨み付けているピンクブロンド。外したら殺すと言わんばかりのそれに、思わずシューターの手が震えた。

 一人は何故そんなに自信満々なのかと思うほどふんぞり返った仮面貴婦人。まるで最初から決まっていたかのように、自分の賭ける場所に来るのが当たり前だというようにチップを優雅に盤上に置いている。

 一人は先程までの大勝が嘘のように目が死んでいる小柄な少女。もうこれからの結末は決まったとばかりに投げやりに、しかし集中力だけは切らさずどこかを見据えるようにチップを投げ入れる。

 奇しくも三人が置いた場所は同じものであった。そして当然、サイコロの出た目はそれが正しかったと主張している。

 

「……いや、まあ、色々と言いたいことはあるのだけれど」

 

 そんな中、粗暴な男に変装しているウェールズがポツリと呟いた。まあ大体言いたいことは分かるけれどと才人はそんな彼にどうしましたかと続きを促す。

 何でこの三人は競い合っているのか。その言葉に才人は、否、キュルケですらさっとウェールズから視線を逸らした。

 

「ああ、でも姫さまとルイズは元々ここで勝負決める気だったし」

「タバサはノリというか、うん、まあ、アレでしょうねぇ」

 

 やれやれ、と二人揃って肩を竦めるが、まあとりあえず結末としては大体同じものが訪れるであろうと予想を立てていた。ウェールズもそれは同じようで、その辺りは心配いらないとばかりに頬を掻いている。

 唯一問題があるとすれば、ルイズがその核心を知らずに達成しようとしているところであろうか。

 

「……後で怒られるの俺なんだけど」

「まあまあ。大丈夫よぉ、きっと」

「一応裏の話自体はされているんだろう? なら問題はないさ」

 

 だといいけど、と才人は溜息を吐きながら再び視線を三人に戻した。顔色が土気色になっているシューターの前で山盛りになったチップを積みながら謎のオーラを纏っている三人組を見て、どうやって収拾付けるんだこれと彼は頭を抱える。

 

「いや、これでいいのさ。ほら」

 

 ウェールズが視線を別の場所に向ける。先程一悶着を起こしていた支配人、ギルモアが三人に向かって低姿勢のままやってくるところであった。揉み手をして下手には出ているが、しかしその目は笑っていない。このままそれを換金して返してなるものか。そんなことを考えているのは誰が見ても明らかであった。

 さて、ではそのギルモアは三人へとまずは賛辞の言葉を投げ掛けた。三人の当然と言わんばかりの返しを聞いて少しだけ眉を顰めた彼は、ではこれからどうするのかと問い掛ける。無論、その言葉に選択肢は一つしか用意されていない。

 続ける、と答えた三人にギャラリーは一際の歓声を上げ、ギルモアは少しだけ目を細めた。かしこまりましたと頭を下げると、指を軽くパチンと鳴らす。ふらふらとした足取りでシューターは店の奥へと消え、それでは貴女方に相応しい舞台をご用意させていただきますという言葉と共にとある一角にライトが灯る。

 そこに置いてあるのは、カード。どうやら彼の言う『相応しい舞台』の道具はそれであるらしかった。

 

「ふふっ。ミス・フランソワーズ、貴女はこの勝負、不利ではなくて?」

「どういう意味かしらマスク・ド・プリンセス」

「貴女のサイコロでの勝ちパターンはその獣染みた本能と動体視力で無理矢理出る目を暴くもの。カードのような頭脳と駆け引きが重要な勝負では発揮出来ませんわ」

「ご心配なく。これでもそういう勝負には慣れているもの」

「え?」

「……何よタバサ、その「え?」ってのは」

「何でもない」

 

 ブンブンと首を振るタバサに怪訝な目を向けていたルイズは、まあいいやと再びアンリエッタに向き直る。それは楽しみと笑みを崩さない彼女は、では始めましょうかと視線をテーブルへと向けた。

 蛇足だが、仮面を被っているので表情をどう変えようが見えるのは半笑いである。

 

「ちょっと待った。アン――マスク・ド・プリンセス」

「あら、どうしましたダーリン」

「少し休憩を取ったらどうかな? どうせならば万全で挑む方がいいだろう?」

 

 ウェールズの言葉にそうですねと頷いた彼女は、ギルモアへと向き直る。かしこまりましたと頭を下げた彼は、ではこちらへと給仕に部屋へと案内をさせた。案内を仰せつかった青年は、ペコリと頭を下げると休憩室となっている大部屋の扉を開ける。

 本来の用途とは違うのであろうそこは、団体をもてなすホールとしても使用出来るような場所であった。あるいは、ここを経営している何かしらが集まって会食をする場所の一つなのかもしれない。

 その部屋の椅子に座ったアンリエッタは、さて、と天井を仰いだ。視線を向けないまま、タバサに向かって声を掛ける。

 

「皆杖を奪われている、ということですが……果たしてここには眼や耳はあるのでしょうか」

「多分。ここを経営している輩の雇った何者かが、いる」

 

 コクリと頷いたタバサに、まあそうでしょうねとアンリエッタは返す。となるとここで内密な話はほぼ無意味。そう判断した彼女は、しかし仮面の奥でその口を三日月に歪めた。

 これみよがしに立ち上がると、ぐるりと周囲を見渡した後に大仰な手振りで言葉を紡ぐ。この友好街で裏カジノを経営している真の黒幕、その一人はトリステインの高等法院である、と。

 

「……ウェールズ王子、何か姫さま凄いぶっちゃけてますけど」

「聞かなかった。僕は何も聞かなかった」

「殿下、現実とはきちんと戦わなきゃいけないと思いますわぁ」

 

 そうは言いつつ、まあ彼女のことだからわざと聞こえるように言ったんだろうなという意見は一致している。しているが、なら安心かというと勿論そんなことはないわけで。特にウェールズは胃痛一直線である。

 そんな三人とは違う賭け勝負実行者の残り二人の内一人。タバサは少しだけ眉をぴくりと動かし、成程と小さく頷くだけに留まった。これからどうするのかは知らないが、とりあえずここを取っ掛かりにその高等法院を追い詰めていくのだろう。そう彼女は判断したのだ。

 そしてもう一人。何ですと、と目を見開いたルイズはといえば。

 

「……ふうん。徴税官が言っていたのはそういうことだったのね。あの狸、体良くわたしを自分の出世のコマにしやがって」

 

 そのまま驚愕するでもなく、激高するでもなく。ふんと鼻を鳴らすと少しだけ乱暴に手櫛で髪を梳いた。公爵令嬢に借りを作ったことを後悔させてやると呟きながら、視線をタバサとアンリエッタに行き来させる。

 結局、目的は皆同じわけだ。そう述べると、タバサもアンリエッタも無言で頷いた。

 

「恐らくこれから何かしらのイカサマで溜まったチップを巻き上げるつもりなのでしょう」

「ルイズが最初にしばいた貴族みたいにするのが、ここの最終的な目的のはず」

「上等じゃない。逆に儲けまくって土下座させてやるわよ」

 

 無理だろうな、と才人は思う。隣ではウェールズが視線を逸らし、キュルケが無理に決まってるじゃないと口に出していた。ジロリと三人を睨んだルイズは、そう言ってられるのも今のうちだと皆に指を突き付ける。

 コンコン、とドアがノックされた。お飲み物をお持ちしました、と先程の給仕の青年の声が聞こえ、入ってというアンリエッタの言葉に扉を開けた彼は慣れた手付きでテーブルにワインを置いていく。

 それが終わると、申し訳ありませんがと頭を下げた。先程の会話をお聞きしてしまった。そう述べながら、アンリエッタとルイズを見やり、そしてタバサを見詰めた。

 

「シャルロット様、既にお気付きかと思われますが」

「うん、まあ。……父さまの差し金?」

「はい。このトーマス、シャルル様の命により、こちらに潜入捜査を行っております」

 

 アンリエッタを除く四人は、その言葉を聞いて二人を交互に見やった。そして同時に、そう言うからにはここには眼や耳はないのだろうという確信を持った。

 それを肯定するように、ここは本来オーナーが会議を行う為の一室ですからと給仕の青年トーマスは笑う。そしてその笑みを消すと、ご忠告がございますと指を立てた。

 

「これからの勝負、普通に行っていては決して勝てません」

「分かっている。……イカサマがあるんでしょう?」

「はい。残念ながらその核心には未だ迫れておりませんが、しかし」

 

 仕掛けは机でも会場でも、ましてやディーラーでもない。そこまでを述べると、後は任せましたと言わんばかりに頭を下げた。これ以上留まると怪しまれると続けた彼は、ゆっくりと部屋を後にした。

 

「机でも会場でもディーラーでもないってことは」

「まあ、カードなんでしょうねぇ」

「古典的な手だ」

 

 野次馬三人組は口々にそんな意見を述べる。勿論当事者三人組もそんなことは分かっているので、一体カードにどんな仕掛けが施されているのか暫し思考を巡らせた。

 最初に諦めたのはルイズ、次いでまずは試してからという結論に達したのがタバサであった。アンリエッタは仮面の奥で他の面々に表情を読まれないようにしながら思考を続けている。

 そうこうしている内に大分時間が経ったのだろう。そろそろどうでしょうかと扉越しに声を掛けられ、分かったと三人は立ち上がる。野次馬三人組もそれに続いた。

 お待ちしておりました、とギルモアは笑みを浮かべる。そんな彼に向かい、三人は余裕を崩すことなくテーブルの対面へ腰を下ろした。盤上に置かれているカード、それを一瞥したアンリエッタは、一つ提案があるのですがとギルモアに述べる。

 

「どうせならば、新品のカードを使いませんこと?」

 

 ピクリ、とギルモアの眉が動いた。これは異なことをおっしゃいますなと言いながら、置いてあったカードを纏めて自身の前に置く。暫しそのカードをシャッフルしていた彼は、それならば仕方ありませんと給仕に声を掛けた。

 コクリと頷いた給仕の青年は、トーマスはカウンターから未開封のカードの箱を一つ手に取りテーブルに置く。ギルモアはそれをそのまま三人の前に差し出すと、念の為お確かめくださいと笑みを浮かべた。

 

「……別に変わったところは、ない。ような気がする」

「そうですわね。……ル、じゃない、ミス・フランソワーズは如何?」

「んー。何か引っ掛かるような、でも問題ないような……」

 

 ああもう分からん、と彼女は少し乱暴にカードを叩き付ける。カードらしからぬプギュ、という音が鳴ったが、生憎カジノの喧騒により三人の耳には届かなかった。

 では始めましょう、とギルモアは告げる。分かったと頷いた三人は、まず誰がシャッフルするのかとお互い顔を見やった。仕方ない、と肩を竦めたタバサが、一番槍を頂くとばかりにカードを混ぜる。

 それぞれ五枚配り終えると、掛け金とカードチェンジのタイミングが回ってくる。さてどうするか、と少女達は自身の手札を見ながら頭を悩ませた。

 

「あ、じゃあこれチェンジ」

 

 訂正。約一名は特に考えること無くチップを賭け、そしてカードを交換していた。そんなルイズを見て、まあ最初だしと肩の力を抜いた二人も同じように動作を行う。どうやら誰も降りないようで、一回目から全員勝負と相成った。

 

「こんな感じ」

「はい」

「どうよ」

 

 三人の手はそれぞれ中間程度の強さの役。最初ならばこんなものだろうというそれは、ギルモアの差し出した役を尽く上回っていた。なんと、と驚く彼を尻目に、三人の前に増えたチップが積まれていく。

 どうやらあの机のカードがイカサマの鍵だったようだ。そう判断したタバサは、しかしどこか腑に落ちないまま勝負を続けようとカードを纏めシャッフルする。果たしてそんな簡単に破られる程度のものだったのだろうか。それとも、この展開が既に罠なのだろうか。

 結論は出ないまま、彼女は再びカードを配る。どうやら運はこちらに味方しているようで、先程と同じか少し上の役が出来るのはほぼ確実であった。アンリエッタやルイズも表情を見るに同様らしく、特にルイズはふっふっふと笑いながら掛け金を上げている。

 これは困りました。そんなことを言いつつもギルモアは降りない。それを見て怪訝な表情を浮かべたタバサは、しかし考えを変えること無く勝負に出た。

 並べられた手はそれぞれが中々のもの。後はギルモアが何を出すかで勝負が決まる。

 おやおや、と彼が笑みを浮かべた。どうやら始祖はこちらの味方をしているようですな。そんなことを言いながら、彼はゆっくりと自身の手札を公開していく。

 

「……っ!?」

「成程」

「んなっ!?」

 

 そこに表れたのは、三人の役を上回る一手。絶妙に勝っているそれを机に並べながら、ギルモアが低姿勢で、しかし勝ち誇った表情でチップを回収していく。

 

「大丈夫ですわミス・オルレアン。勝負はまだ始まったばかりですから」

 

 仮面で表情が読めないままクスクスと笑うアンリエッタの声を聞きながら、しかしタバサはゴクリと息を呑んだ。

 ついでにさらりと名前をバラさないで欲しいとツッコミを入れた。




ちゃんとした賭博シーンなどない!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。