少年は狂っていた。
小学生の頃、公園に血まみれのイタチの死体があった。

気色悪かった。怖かった。



中学生の頃、いじめられた、俺を5人以上で囲んで蹴ってきた、やめてと10回以上も言ってもやめてくれなかった。家に帰って何度も泣いた。不登校になりかけた。友人のおかげで耐えられた。
ある日、内蔵の見える鳥の死体を見つけた。可愛そうだったので、埋めてあげた。

あいつらのもこんなのかな?




高校生、いじめられなかった。この頃から俺の目は死んでひん曲がった、みんな俺の目を気味悪がって避けてる、俺も近寄らない、いつも一人、幸せ

道路の上でタイヤで腹を潰されたのか口から腸を吐き出した猫の死体を見つけた。興味がわいたから埋めてあげようと近づいた時、偶然、車が通った。
「ベキィ!」
猫の死体が潰された。その音、潰された猫を見て少年の口は笑っていた。




学校帰りに、腹を裂いて臓物を全てぶちまけている、狸の死体を見つけた。
(ラッキー、良いことを思いついた!この死体を信号にぶら下げたら、みんなどんな反応をするだろう、これを先生の教卓の中に入れたらみんなどんな反応をするだろう)
そんなことを考えながら少年は笑っていた。

ある日、偶然ニュースにこんなのがあった。
幼児をバラバラに殺しその死体を保育園の校門に捨てたニュースだ。
犯人は最初、小さな動物の死体に興味がわいて次第にエスカレートしたそうだ。

これと驚くぐらい少年と犯人は共通点があった。
少年は自分に恐怖した。自分も次第に人を殺すようになるのかとそうなれば…
自分は犯人とは違うと、思い続けた。


次第にエスカレートしていく愛を知らない少年の狂った物語をどうぞ味わってご堪能くださいませ。

あまり期待はしないでください、処女作なんで
  つけ()
  恐怖、興奮2014年06月17日(火) 19:05()
  蟷螂の斧(無謀な勝負)2014年06月19日(木) 21:00()
  才能発揮、ずば抜けた回避能力
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