堕落先生マギま!!   作:ユリヤ

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皆様本当に申し訳ありませんでした!
この2か月の間、投降する事ができなくて申し訳ありません。

何とか最新話を投稿する事が出来ました。
正直2か月経っても文章能力が上がっていないのをお許しください


のどかとデート キスの誘惑

 マギ達が超にタイムマシン『カシオペア』の使い方を教えてもらっている間、のどかはマギとの待ち合わせの場所でマギを待っていた。

 服も何時にもましてオシャレをして、マギが来るのをドキドキして待っている。

 

「ゆえにハルナ、いッいる?」

『はいは~い居るよのどか。あんまり緊張しないで!』

『落ち着くですのどか』

 

 のどかは近くにハルナと夕映が居るのか携帯で連絡を取る。

 ハルナと夕映は近くの出店からのどかの事を見張っていた。

 

『でもマギさんが来たら私ら直ぐに退散するから』

「ええッでも2人が居ないと私……」

『デートに付き添いがいてどうするんですか!』

 

 夕映に怒られシュンとするのどか。まぁまぁと笑いながらハルナが

 

『せっかく進展のチャンスなんだし、修学旅行の時みたいにチューしなよ』

「ちゅッチュー!?でででも私、そんな……」

『またまた~本当はキスしたいくせに~』

「うぅ私そんな……」

『落ち着くですのどか、こういう時は深呼吸をしてイメージトレーニングするです』

 

 のどかは夕映に言われた通りにイメージトレーニングを自身のアーティファクトの絵日記で行う。

 が何故か最終的にはキスする流れになってしまう。本心を探る絵日記なだけあって、結局はキスをしたいと言う願望がダダ漏れであった。

 

『そう言えば世界樹の伝説、初日の今日からも効力あるらしいよ』

『下らない噂話だと思うのですが』

『だから告白じゃなくて、キスとかでもいいってさ。それもディープキスなら効果は2倍!』

「でぃッ……!?」

 

 ハルナのディープキス発言にのどかの桃色の妄想が加速していく、絵日記にはのどかとマギがディープキスをしている絵が……

 慌てて絵を消去しようとしていると

 

「……なにキョドってるんだのどか!?」

「うきゃあッ!?」

 

 マギの声が背後から聞こえてきて、のどかは後ろを振り返ると、改めて私服に着替えたマギが心配そうにのどかを見ていた。

 

「悪いのどか、遅くなって。もしかして俺が来なかったから不安になったとか?」

「いッいえ私も今さっき来たばかりですし、それにマギさんと2人きりなんて滅多にないから緊張しちゃって……」

 

 言葉が出なくなってしまったマギとのどか、互いに無言な時間が少しだけ経って

 

「私服可愛いな。似合ってるぞ」

「マギさんもとってもお似合いです」

 

 それぞれの私服を褒め合った。

 

「それじゃ立ち話もなんだし、歩いて回ってみるか?」

「あッはい!お願いします……」

 

 いやそんなに畏まらなくても、とマギは笑いながら頬を掻いた。

 いざ歩こうとしたが、マギは何かを思い出したかのように、のどかに手を差し伸べた。

 

「え?マギさん、この手は?」

 

 行き成り手を差し伸べられて戸惑うのどかであったが

 

「学園祭人がいっぱいだからな。はぐれるわけにはいかないし、だったら手を繋いだ方がいいかとな……嫌か?」

「いッいえ嫌じゃありません!むしろ嬉しいです!」

 

 のどかはマギの手をギュッと握る。

 

(あぁこれだけでも幸せ……)

 

 マギと手を握っただけで夢心地なのどか

 

「それじゃ行くか」

「はい!」

 

 マギとのどかは手を繋いだまま学園祭を巡る。デートの始まりだ。

 

 

 

 

「わ~お!マギさん大胆!」

「のどか嬉しそうです」

 

 近くの茂みから2人を覗いていたハルナと夕映。

 とそこに

 

「マギさん手を繋ぐなんて結構やるのね……」

「マギ先生も、女性をエスコートするのは簡単に出来るようですね」

「なんやお似合いやなー」

「お兄ちゃん楽しそう」

「楽しそうレス~」

 

 アスナに刹那とこのか、ネギにネギの頭の上にプールスが乗っていた。

 この時間軸のアスナとこのかにあったネギ達は、一緒にマギのデートがちゃんと行われているのか気になって見に来たのだ。

 結構な人数にハルナも驚いた。

 

「ねぇネギ君、少し聞いてもいいかな?」

「あはい。何でしょうハルナさん?」

 

 ハルナはネギに聞いてみる。

 

「ぶっちゃけ、マギさんはのどかの事をどう思ってんの?」

「えッお兄ちゃんがですか?えっとお兄ちゃんはのどかさんの事をその」

『のどかは少しおっちょこちょいで、見てるとハラハラする所もあるけど、自分の思っている事はハッキリと言ってくれて優しいいい子だぞ』

「ってお兄ちゃんは前にそう言ってました」

 

 ネギの情報にハルナは成程と頷きながら

 

「でもなぁマギさんってクラスの子にモテてるからなぁ。皆に優しいしマギさん……ていうかぶっちゃけ、本命は誰なの?」

「そこまではちょっと……」

 

 なんて事を話している内にマギとのどかは、どんどん先に行ってしまっていた。

 ネギ達はマギとのどかを追う事にして、さっきは退散すると言ったハルナもやはり気なるという事で向かってしまった。

 

「まったくハルナは……」

 

 夕映は興味本位でついて行ったハルナに呆れていた。自分は離れたところからのどかの事を応援すると決めているのだから。

 

「私は私でやりたい事があるんです」

 

 夕映は自身の目的のために学祭を回ろうとした。

 がいざ行こうとした時に、歩いている誰かにぶつかってしまった。

 

「すッすいませんよそ見を……えッ?」

 

 夕映はぶつかった相手を見て驚きを隠せなかった。何故ならぶつかった相手が……

 

 

 

 

 

 のどかが見て回りたかったのは、学祭で行われる古本市場である。マギはのどからしいなと思っている。

 まぁのどかが喜んでいるのならそれでいいか……とマギは楽しんでいるのどかを見てそう思っていた。

 

「あッこれ前から欲しかった本、安くなってる」

「欲しいのか?だったら買ってやるよ」

「え?でもマギさんに迷惑じゃ」

「こん位で迷惑なんてマギさん思っちゃいません。まぁ遠慮するなって」

「あッありがとうございます!」

 

 などと言う光景が古本市場で行われていた。約1時間位。

 

「凄いわね。本を見るだけで1時間なんて。アタシは10分でも駄目そうなのに」

「けっこうナチュラルに話すんやねマギさん」

「お兄ちゃん、今回見て回る人たちに合わせた話題を作っているみたいなんです」

 

 同じ部屋で過ごしている3人でさえマギの女性との付き合い方を余り知らないでいた。

 

「カモおじちゃん。これ何の本レスか?」

「プルの嬢ちゃん、それはまだ嬢ちゃんには10年も早いぜ。そんなの見てる所を大兄貴に見られたら俺っちがお仕置きを……」

 

 一方プールスとカモは、プールスがいかがわしい本を持ってきて、カモが元に戻してこいと言っている。

 なんでこんな本を置いてるんだ!いや俺っち的には大歓迎だけど。なんて事を思っていたカモだが、現在シスコンのマギにさっきの光景を見せたら何をされるか……思わず身震いをしてしまうカモであった。

 

「駄目よ!それじゃ甘すぎるわのどか!」

 

 歯がゆくなったハルナはのどかに一押しと行動に移した。

 本の話で盛り上がっていたマギとのどかであるが、マギは何か強い目線を感じていた。それも唇と言うピンポイントな所を。

 

「えっと、俺の口に何かついてるのかのどか?」

「いッいえいえいえなんでもありません!」

 

 目線の正体はのどかであったが、のどかは誤魔化そうとしているが、隠し通せていなかった。

 

「えっと他に良い本がないかな~」

 

 と誤魔化しながらワンコインで買えるコーナーに向かうのどか。

 そこにハルナが隠れていて、さっとある本をのどかに見えるように置いた。

 その本の名は『キス写真集―キスから始まる恋もある―』写真集を見たのどかは固まってしまう。

 

「どうしたのどか……」

 

 マギも近づいて写真集を見て、思わず黙ってしまった。

 目と目があった瞬間、思わず頬を赤くする両者

 

「ありゃ?のどかは分かるけど、なんでマギさんも赤くなってるの?」

「ハルナ、アンタ知らないみたいだけど、マギさんってあんまりデートとかした事無いのよ。ましてや女の子とキスとかも」

「それじゃ以外とマギさんってうぶなの?少し以外」

 

 なんてハルナとアスナが話しているとも知らずに、マギとのどかは黙りこんでしまう。

 

「えっとのどか……」

「ちッ違うんです私別にマギさんといつもキスしたいなんてそんな事を思っては……」

 

 マギに必死に誤解をとこうとするあまり、足元を見ていないのどか。

 そして足元に置いてあった本に躓いてしまう。

 

「きゃッ!」

「あぶねぇ!」

 

 のどかが転ばない様にマギがクッション代わりになってあげたが、のどかがマギに覆いかぶさるような形になってしまった。

 

「すッすみません……」

「いやのどかに怪我が無いんだったら別に」

 

 互いの吐息が伝わってくるほどに顔が近くなっている2人、のどかの緊張が限界に達しようとしたその時

 

「何をしているんですかマギ先生?」

 

 2人を見降ろしていた高音と愛衣がいた。

 

「お前ら如何してここに……」

 

 高音と愛衣の登場に幾段か落ち着いたマギではあるが、高音はマギを睨みつけながら

 

「皆がパトロールをしている間に女生徒とデートとはいい御身分ですね。しかも自分よりも年下の生徒なんて……初日でも60から80%の効果があるんですよ?その行動は軽率じゃないのですか?」

 

 高音の言い方に少しカチンと来てしまったマギは

 

「おいその言い方はねぇだろ。のどかは俺の大事な生徒だ。大事な生徒と学祭を見て回って何が悪い」

 

 と言い返した。

 

「そもそも殿方が年下の女の子と遊びに回ると言うのが、道徳上問題なんです!それに私だって本当は貴方と……」

「んあ?なんか最後ら辺が聞き取れなかったんだけど、何を言ったんだ?」

 

 高音が最後ら辺に言っていた事がよく聞き取れなくてマギは首を傾げていると、高音はとにかく!と顔を赤くしながら

 

「いずれにせよここは危険区域に指定されています。少し離れた方が良いかと」

「そうか、分かったよ。んじゃ場所を変えようぜ」

「はい……」

 

 今いる場所が危険区域ならしょうがない。場所を移動しようと提案するマギ。

 古本市場を離れようとしたその時、愛衣の持っている携帯の様な物がピピピと大きな音を出す。

 

「この人数値が危険です!いつ告白しても可笑しくない状態です!」

「おッおい行き成り何言ってやがる!のどかに失礼じゃねぇか!」

 

 愛衣が持っている機械は告白をする人間を感知する装置みたいだが、告白するなんて言うのはいささか失礼である。

 

「マギ先生その子は危険です。いつ告白しても可笑しくない状況です」

 

 高音はマギにのどかと離れるように言うが、マギはのどかと離れようとしない。

 

「さぁこっちに来なさい!」

 

 遂には強引にのどかを連れ出そうとする高音。

 余りに強引な高音のやり方にマギも

 

「いい加減にしろ高音。幾らお前でもそんな事をするなら、俺でも黙ってないぞ」

 

 高音からのどかを奪い返す。

 

「マギ先生!貴方はその子の一時の感情でこれからの人生を棒に揮うんですか!?貴方を慕っている人は大勢います!私だって……」

 

 高音がまだ言いたそうだったが、これ以上此処に居たらのどかに不快な思いをさせてしまう。そう思ったマギは

 

「行くぞのどか!」

 

 のどかの腕を引っ張り、高音達から逃げ出した。

 

「マギ先生!」

「告白要注意生徒が逃亡中!注意されたし!」

 

 愛衣が他の魔法使い達に連絡をしていた。

 さらに追手が増えるとやっかいだ。そう判断したマギは

 

「すまんのどか、飛ぶぞ!」

「えッきゃッ!?」

 

 のどかを横抱きし、浮遊術で空へと飛んだ。

 そしてのどかの体に負担がかからない速さで追手を巻いたのであった。

 

 

 

 

 

 高音や愛衣を振り払ったマギは、屋上の広場にて一休みする事にした。

 

「マギさん、あの人達は?」

「あぁアイツ等か?俺と同じく魔法使いだ。優秀なんだけど結構頭が固い奴なんだ。悪い奴じゃないんだけどな」

 

 のどかに高音の事を軽く教えてあげた。

 しかしのどかは高音の事で別の事を考えていた。

 

(あのウルスラの先輩、マギさんの事を気にしてた。あの人もマギさんの事を……)

 

 すっかりさっきの事のせいで気まずい空気へと変わってしまった。

 

「悪いのどか。せっかくの学祭だっていうのに台無しにするような事をして」

「いッいえそんな事は別に思っていません!」

 

 マギが頭を下げて来たので、のどかは別に気にしていないと首を横に振った。

 

「おわびって言ったらあれだけど、何か欲しいモノがあるか?」

 

 欲しいモノ……その言葉に反応したのどか、一瞬キスの事を思い浮かんだが、おわびでキスなんて身勝手すぎる。

 

(でも私はマギさんにキスをしてもらいたい。だったら伝えよう、この私の本当の気持ちを)

「それなら私……マギさんにキスをしてもらいたいです」

「……え?キス?」

 

 マギが呆けた顔をしているが、のどかが自身の想いを口に出したのと同時に世界樹も輝き始めた。

 

「この前は事故でしたので、ロマンチックなキスが出来たらなって思って」

 

 のどかは自身の想いをよくない言葉で言えば欲望を告白した。自身の想いをちゃんと相手に伝えると決めたからだ。

 

「えっとのどか……」

 

 キスをしてもらいたいと言われたマギ自身は如何答えを返していいのかが分からない。

 

「はうッ!すすすみません!今のは口が滑って!ほんの冗談ですから!」

 

 のどかは冗談だと言って取り消そうとする。しかし世界樹はのどかの想いをそのまま受け取ってしまった。

 世界樹が更に輝き、マギの足元に魔法陣が展開された。

 

「なッこれは!?」

「マギさん!?」

(これは世界樹の魔法!?マジかよこの場所でも駄目なのか!クソ油断し……)

 

 世界樹の魔法がマギの姿を包み込む。空まで伸びる光の柱が他の魔法使いからも確認された。

 マギの姿を見失ったネギ達も光の柱を確認する。

 光の柱が消えた後、マギは俯いて表情が見えなかった。

 

「まッマギさん……?」

 

 のどかが恐る恐るマギに呼びかけてみる。

 とマギはゆっくりと顔を上げた。

 が目はトロンとして普通ではなかった。

 

「マギさん?あの……」

 

 のどかは今のマギは普通のではないと思い、思わず後ずさりをした。

 

「分かったよのどか、キスをしようか。身がとろけるような熱いキスを」

 

 ニヤリと笑いながらのどかに近づくマギ

 

「あのマギさん、その……あの……」

 

 後退りしていたが、躓いて尻餅をついてしまうのどか

 

「どうしたんだよのどか。お前がキスしてほしいって言ったんじゃないのか?なのに逃げるなんて可愛い奴だ」

 

 そう言いながらのどかの顎をクイッと上げる。

 

「さぁのどか俺に全て委ねちまいな」

「いッいや……!」

(私はこんなマギさんとはキスなんか……だれか助けてッ!!)

 

 のどかはこんな何かに操られている、そんなマギとはキスなんかしたくない。

 抵抗はしたがのどかがマギに力で敵う訳がない。

 このままマギにキスをされてしまうのか……そう思ったその時

 

「魔法の射手・闇の一矢!」

 

 マギの顔を、闇の矢が掠め通った。マギはのどかから手を放す。

 のどかは矢が放たれた方向を見ると、エヴァンジェリンと茶々丸が居た。

 

「エヴァさん!」

「助けに来たぞのどか。とりあえずは場所を移動するぞ!」

 

 茶々丸に命令し、のどかを横抱きさせる。

 少しきついが我慢しろとのどかにそう言い、ジェット噴射で飛んで行く。その後をエヴァンジェリンはマントで空を飛び後に続く。

 

「何だよのどかぁ。逃げなくてもいいじゃねぇかよ」

 

 マギも浮遊術で後を追う。

 

「大丈夫かのどか?」

「はッはいありがとうございますエヴァさん」

 

 のどかは助けに来てくれたエヴァンジェリンにお礼を言った。

 実はエヴァンジェリンは偶然のどかとマギが学祭を回っているのを目撃し、ばれない様に尾行をしていたのだ。

 だがマギが可笑しくなって、のどかに強引にキスを迫っているのを見て、のどかを助けたのだ。

 

「礼は別にいい。それよりマギの様子がおかしいのは如何した?何があったのだ?いつものマギだったらあんな強引な事をしないのだがな……」

 

 のどかはそれを聞かれ、エヴァンジェリンに話そうかまよったが、マギが可笑しくなったのは自分のせいだと思ったのどかはエヴァンジェリンに正直に話した。

 

「実はそのッマギさんが欲しいモノは無いかって聞いて来て、私マギさんのキスが欲しいって言ったんです……この前のは事故みたいだったし、だからロマンチックなキスをしたいって……」

 

 のどかはエヴァンジェリンが怒ると思った。自身と同じくマギの事が好きなエヴァンジェリン。自分だけ抜け駆けしようとした愚かな行いに怒りを表すと

 だがエヴァンジェリンは怒るどころか笑い飛ばしていた。

 

「のどか、貴様は本当に面白い。さすが私が見込んだ女だ。自身の欲望を口にするなんてな」

 

 しかし……と笑った後に不味い様な物を目で

 

「この学祭に言う事はいささか不味かったな。世界樹の伝説は本当でな付き合ってほしいと言うと、世界樹の魔法で本当に付き合ってしまうんだ。告白された本人を操ってな」

「それじゃあマギさんは……」

「世界樹の魔法の力でお前にキスをするだろうな。それも加減も無く、下手したら窒息死してまでもキスを続けるかもしれない」

 

 それを聞いて顔を真っ青にするのどか。マギとはキスをしたいけど、マギの意思がないキスなんて嫌だ。

 

「今茶々丸が坊やたちに連絡を取っている。少しでも早く鎮静しないと下手したら大惨事に……」

「おいおい待てよのどかぁ」

「ちッ!もう追いついてきたか!」

 

 後ろからマギは追いかけてくる。がその速さは何時もの比ではない。まるで戦闘機だ。

 

「茶々丸迎撃だ!少しでも弱体化させる!」

「了解しましたマスター。暴徒鎮圧用ビット展開。申し訳ありませんマギ先生……」

 

 茶々丸はマギの謝罪の言葉を言いながら、某機動戦士νの様なビットを出現させた。それでマギを迎撃しようとしたが

 

「邪魔だなコレ」

 

 マギは無詠唱で魔法の射手をビットに発射して難なく破壊してしまった。

 

「クソ!世界樹に操られているせいで魔法に容赦がないな。茶々丸人がいない場所に降りるぞ」

「了解ですマスター」

 

 エヴァンジェリン達は、使われていない建物の屋上に着地する。

 マギも着地をするが、やはり目がトロンとしており危ない人になっていた。

 

「仕方ない。私がマギを止める。茶々丸はのどかが危ない目に合わない様に護ってやってくれ」

「分かりました」

「エヴァさん!」

 

 のどかの叫びに心配するなとエヴァンジェリンは安心させるように言う。

 

「私は『闇の福音』と呼ばれた魔法使いだぞ?そんな簡単に負けると思うか?……と本当は言いたいぐらいだが、今のアイツは世界樹に操られて暴走状態だからなあの馬鹿(ナギ)の息子だからな。潜在能力は高いだろう。正直私一人で目の前のマギを止める事は出来るかどうか……」

 

 今のマギはキスの狂戦士(バーサーカー)だ。そんなマギを止める事は出来るのだろうか……

 エヴァンジェリンの背中に冷たい汗が流れている………

 

 

 

 




これからは不定期更新になるかもしれませんが、ご了承ください。
本当に申し訳ありません

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