堕落先生マギま!!   作:ユリヤ

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免許の合宿が漸く終わりました
後は免許センターで試験を受けるだけです。

リハビリを兼ねて今回は短いです。申し訳ありません


タイムマシンで青狸を思い浮かべる

 マギ達は先程まで夜の保健室にいたのに、朝に戻っておりしかも麻帆良祭が今さっき始まったという事に若干混乱していた。

 とりあえず落ち着こうという事で、近くにあったカフェにて原因は何かと探ってみる事にしてみた。と言っても怪しいのは超から貰った懐中時計であるが

 

「やっぱりこの時計が原因だよな」

 

 マギは懐中時計をまじまじと見ながらそう呟いた。

 この時計がカチッと言う音を出した瞬間に夜から朝に戻ったのだ。原因はこの時計にある。

 

「科学は専門外だから今一原理がよく分からないですが、おそらく噂に聞くアレの実物ですぜ。しかし、まさかこの時計がアレなんて……」

 

「アレですか……しかし俄かには信じられません。東西問わずどんな魔法使いでも不可能と言われた術の一つでは?」

 

「でも実際俺らの目の前に今アレがあるんだ。しかも作ったのが生徒の超とはな……まぁでも茶々丸を造ったんだからある意味納得だな。現に今俺達は戻ってきてるからな」

 

 カモに刹那にマギが時計の事をアレアレと言っており、ネギやプールスは今一理解できていなかった。

 

「えっとお兄ちゃん達、僕やプールスにも分かりやすく教えてほしいんだけど……アレってなんなの?」

 

「よく分からないレス……」

 

 ネギとプールスの不満そうな声にスマナイと謝るマギ。

 

「まぁアレアレじゃあ分からないよな。説明するから場所を変えるか」

 

 マギが席を立ち、移動しようとしたら誰かにぶつかった。

 

「あぁすまない……ってのどか?」

 

「あれマギさん?あれでもさっきあっちで……」

 

 ぶつかった相手はのどかで色々と困惑している様子だった。

 此れはマズイと判断したマギはカモとアイコンタクトをして

 

「いやぁのどか、初めての学園祭で興奮してさのどが渇いたからコーヒーをと思ってな」

 

「大兄貴がコーヒーを飲んだらすぐ戻るからよ。嬢ちゃんは先に行っててくれや」

 

 のどかは、はい分かりました……と未だに混乱が解けておらずにマギ達の元を去る。

 ネギは如何してのどかに対して誤魔化すような事を言っているのか分からなかったが

 

「実物を見せた方が早いな。ついてこい」

 

 という事でのどかを尾行する事にしたマギ達。

 なぜのどかを尾行したか、ついて行った先で見たものはマギ達であった。

 

「あれ!?なんで僕やお兄ちゃんが!?」

 

 ネギは身代わりのお札なんか使った覚えは一切ない。しかし目の前に自分達が居るのだ。

 近場で隠れて様子を見るが、やはり自分達だ。

 

「なんで僕やお兄ちゃんがあそこに?僕達は此処に居るのに」

 

「私も詳しくは知らないのですが、魔法使いの世界でも実現が不可能と言われている時間跳躍術です」

 

「つまりはタイムマシンっていう事でさ」

 

 ネギは刹那とカモが言った事にポカンとするが、次の瞬間には驚愕して

 

「たッタイムマシン!?」

 

 開いた口が塞がらなかった。

 ネギは驚きながら何度も時計を見る。タイムマシンなんて映画や漫画でしか見た事の無い代物。そんなタイムマシンが実際に目の前にあるなんて信じられなかった。

 

「でも本当にタイムマシン?」

 

「あぁこんな大掛かりな事を短時間で出来るわけない。これはまさしくタイムマシンだぜ」

 

 ネギが再度聞くが、マギはタイムマシンだと断言する。

 ネギは目を輝かせる。まさかタイムマシンを手にするなんて

 

「僕……恐竜時代に行ってみたいなぁ」

 

「おいおい兄貴……」

 

「子供や」

 

「やれやれだぜ」

 

 タイムマシンに乗ったら一度は行ってみたい恐竜時代、ネギもタイムマシンで行きたい時代は恐竜時代の様だ。

 とプールスがマギの腕をクイクイと引っ張りながら

 

「マギお兄ちゃん、タイムマシンって何なんレスか?」

 

 プールスはタイムマシンというもの自体を知らない様子だ。

 

「あぁタイムマシンっていうモノはだな、過去や未来に行けたりするもんで……簡単に言えば行けないはずの昨日とかに行けちゃうわけだ」

 

 こんな説明で納得してくれたのか不安だが、プールスは凄いんレスねと一応納得してくれたようだ。

 

「それにネギそんなアホな事言ってる場合じゃないだろ?今は学祭なんだからよ」

 

「えへへゴメンお兄ちゃん。タイムマシンって事で何か舞い上がっちゃって」

 

 マギの注意にネギもばつの悪そうな顔をして謝った。タイムマシンなんか手に入れたら自分の好きな時代に行きたいものだろう。

 だがしかし、超はなぜタイムマシンの時計を渡したのだろうか?超の事だ、自分の作った発明品が如何言ったものかを理解しているに決まっている。

 何か目的があってネギに渡したのか、それとも……とマギは超の事を考えていた。

 

「やめよう、生徒を疑うのは……それよりもこれですっぽかした事は全部チャラになったって事だしな」

 

「うんそうだね。よかったぁ」

 

 マギとネギは一応問題は解決したという事で一安心している模様だ。刹那やカモは少しばかり不安そうだった。

 とマギとネギが上機嫌でいると

 

「何をそんなに嬉しそうなんだマギ?」

 

 マギの背後にエヴァンジェリンがチャチャゼロと一緒に立っていた。

 エヴァンジェリンの登場で、マギは先程のお化け屋敷の騒動がフィードバックして思わずエヴァンジェリンに距離を取ってしまった。

 

「……声をかけただけなのに避けるなんて、何様だお前は?」

 

 見るからに不機嫌そうになるエヴァンジェリンにマギは

 

「いやすまないエヴァ、後ろに現れたからビックリしただけだって。それにしてもそれ私服か?まるで人形みたいだな、似合ってるぞ」

 

 マギは黒ではない白を強調したエヴァンジェリンの私服を褒めたら、気をよくしたのか顔を赤らめならがそっぽを向いて今更褒めても遅いぞと呟いた。

 

「……それで坊やが手に持っているモノは何だ?妙な魔力の反応を感じるが」

 

 エヴァンジェリン程の実力者になれば微力な魔力でも分かってしまうようだ。ネギはスッと時計を隠したが、エヴァンジェリンはニヤリと笑いながら

 

「なんだ坊や?後ろに隠したのは?まぁいい、どれ私に見せて見ろ。なぁに悪いようにはせん」

 

 いやエヴァに知られたら何か色々と面倒な事になる。マギはそう思った。

 そう判断したマギはネギとアイコンタクトをすると、一目散に逃げ出した。

 ネギとマギに続くように刹那も駆けだす。

 

「な!?おい坊や!マギも何故逃げる!?止まれ!」

 

「ごめんなさいマスター!これだけは!」

 

「悪いエヴァ!絶対埋め合わせをするから!今は悪い!!」

 

 ネギとマギはエヴァンジェリンに謝りながら走り去り、エヴァンジェリンは呆然とマギ達を見送る事しか出来なかった。

 

 

 

「はぁッはぁッ……マスターには悪い事したかなぁ?」

 

 エヴァンジェリンを振り切ったマギ達、ネギはエヴァンジェリンに申し訳なさそうにしていたが

 

「いやエヴァには悪いが、逃げ出して正解だ。ハッキリ言えば俺達はこの時間の人間じゃあない。もしこの時間の俺らに遭遇したらエライ事になるかもしれない」

 

 マギは息を整えながら、逃げた事は正解だと言った。何も言わずに逃げたと言うのも申し訳なさがあったが

 

「さてこれで時間の余裕が出来た……って本当は言いたいとこだが、改めて超を探そうと思う。色々と楽観的に考えるのは超にあってからにした方が良いんじゃないか?」

 

 マギは超を探そうと提案した。ネギは如何してと言いたそうだったが

 

「私はマギ先生に賛成です。超さんが何故こんなものを作り出したのか、それに詳しい説明を聞かなければなりません」

 

「俺も大兄貴の提案に賛成でさ。何も知らないで使って最悪大変な事になったらもう遅いですからねぇ」

 

 刹那やカモもマギの考えに同意し、ネギも冷静になって考え直してみるが、一回しか使っていないタイムマシンに頼るのも危険だと思った。

 何も知らないでタイムマシンを使用して、最悪時間の流れに捕らわれて一生出られないかもしてないのだ。

 

「さてそういう事だ。超を探すにはこの恰好だと誰かに見つかった時にまずかもしれないな。何か変装できるものはないか……」

 

 マギは自身のスーツを見て言った。この時間のマギ達の恰好と同じなのだ。もしこの恰好のままで超を探して、誰かに見られたら色々とヤバい。

 何か変装できるものが無いか探してみると、貸衣装屋があった。何か借りることにする。

 数十分後、衣装屋で衣装を借りたマギ達はネギがウサギの着ぐるみで、刹那が白のバニーガールのような衣装。マギは某万屋の姿でプールスは狐のフードの衣装へと変わっていた。

 

「あの、何でしょうかこの私の恰好……」

 

 刹那はバニーガールな格好にプルプルと震えていた。マギは頭を掻きながら

 

「まぁ似合ってるんだし、んじゃま……超を探しに行きますか」

 

マギ達は超を探し始めるのであった。

 

 

 

 


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