数話だけでお気に入りが100人超えたのが驚きです
それではどうぞ!
ネギとマギの授業が終了し、ついでに一日の授業も終了し、一息つく生徒達。と生徒達が、席から立ち上がり、何処かに向かおうとしていた。
「ああああ~~まだおでこが痛い~~」
マギの『破壊神のでこピン』の痛みが未だに引かないため、アスナはおでこを押さえていた。
「ちょっと見せてみー…うわーめっさ赤くなってるやん。マギさん、結構容赦なくやったみたいやねー」
このかが、アスナのおでこを見てそう言った。実際の所マギは女子相手だという事で、結構加減してやったのだが、それでもやられた方としては、そうんな事知った事じゃないんだが。
「ほんと何よあのマギって奴…女性に容赦なくでこピンするなんて、あのガキンチョといい、親の顔が見てみたいわよ」
まぁ授業を聞いてなかったアスナも悪い気がするやけどなーと、このかが内心でツッコむ。とそうやとこのかが思いだし
「それよりアスナ、ちょっと買い出し付き合ってんか?」
このかの買い出しという言葉に頭に?マークを浮かべながら、顔を傾けるアスナ。
「買い出しって何の?」
アスナがこのかに何を買えばいいのか聞くと、このかはそれはやね……と小声で周囲に聞こえない様に話し始めた。このかが買い出しの内容を聞き終えると、嫌そうな顔になる。
「何でアタシがそんな買い出ししなきゃいけないのよ。あんな目にあったっていうのに…」
乗り気ではないアスナに駄目やんアスナーと説得するこのか。
「皆ちゃんと準備してるんやから、アスナも協力せんと」
こう、このかが言っているが、文句を言っても皆が協力していると聞いたため、仕方なく買い出しに行くことにした。まあここで色々と文句を垂れていると、委員長のあやかが又うるさい事を言ってくるだろうし…と呟いていると、教室のドアからネギとマギが出て来た。2人が他愛のない会話をしているのを警戒しながら睨んでいたが、2人の元にタカミチがやって来たのを見て、警戒の眼差しが恋する瞳に早変わりした。
「やあネギ先生、マギ先生。初授業は如何でしたか?」
タカミチがにこやかにネギに授業内容を聞いてみると、それが聞いてよタカミチと疲れた顔でネギが
「実はねタカミチ、あんまり授業ができ「たッ高畑先生こんにちは!!」」
ネギが授業内容を教えようとしたら、アスナが割り込んできた。そしてネギの頭を撫でながら
「アタシが付いているし問題ありませんよ!初授業はどっちも大成功だったんですから。ね?先生!?」
とさっきまでのネギに対しての態度から180度変わり、笑顔でネギにそう言った。
「よく言うぜ、ネギの授業の時には授業妨害、俺の時には授業妨害した挙句に俺の問いに間違えたのは何処の「あー!!あー!!マギさんが何言ってるのか聞こえないー!!」」
マギがアスナが授業中で行った行動を、タカミチに報告しようとしたが、アスナが大声を出してタカミチに聞こえない様に誤魔化していた。誤魔化すのを必死にしているアスナを見て、タカミチは苦笑いしながら
「ははは…まあアスナ君、ネギ君とマギ君を宜しく頼んだよ」
タカミチがアスナの肩をポンと叩いて去って行った。アスナはタカミチが去って行くのを呆然として見ていたが、タカミチに触られた肩を摩りながらうっとりとした顔になった。
「高畑先生に触られた♡頼まれた♡…もう死んでもいい」
アスナは嬉しさの余韻に浸っていた。そんなアスナを見ているマギとネギ。
「さっきまでの態度が嘘のようだ。これが猫を被るって奴か」
「タカミチでのあの顔、本当にタカミチの事が好きなんだ」
マギとネギがアスナの態度にそう答えると、アスナはさっきまで嬉しそうな顔とは違うムッとした表情で振り返ると、アッカンベーをした。
「うるさいわよ。というより何でアンタ達が高畑先生と知り合いなのよ。言っとくけどアタシ、アンタ達をアタシ達の部屋に泊めるつもりなんて無いから。寝袋で野宿でもしてなさいよ。それにアンタにやられたでこピン許すつもりなんて無いからね。アンタ達みたいな奴が先生だなんてアタシは認めないから」
アスナに認めないと言われ、ショックを受けるネギ。許すも何も授業を聞いてなかったお前が悪いだろと内心でツッコむマギ。それだけ言うとアスナは買い出しに行ってしまった。それに付いていくこのか。このかはショックを受けているネギに気にすんなやーとネギを励ましていたが、ショックを受けているネギには聞こえていない様子だった。
漸く一段落したネギとマギは女子高エリアの中を歩いていた。ネギの表情は暗かったが、マギは特に何も言わなかった。歩いている途中にボール遊びを楽しんでいた、Aクラスがネギとマギに挨拶(マギに挨拶した生徒は顔を赤くしながら)した。ネギは空元気の挨拶で、マギは軽く手を挙げての挨拶をした。
2人は一休みできそうな場所を見つけ、腰かけるとネギはハァァァと溜息を吐いた。そんなネギを見て、マギは懐からタバコを出して口に咥えると、火をつけた。タバコの煙があたりに漂う。
「はぁぁぁぁ~…最初の授業なのに失敗しちゃったな…」
ネギが落ち込んでいるのをマギは黙ってネギの頭に手を置き、優しく撫で始めた。
「気にするなネギ。今日失敗したら明日頑張ればいい。明日が駄目なら明後日明後日が駄目なら明々後日頑張ればいい。失敗したことをくよくよしてたら。そこで立ち止まってしまうぞ。一歩でも前に進まなきゃな」
マギの励ましの言葉に幾段か気が楽になった。後でタカミチに相談してみようかな。とネギが言うと、そうしとけとマギが口からタバコの煙を吐きながら言った。
「それにしても…アスナさんだっけ?この人は本当に何なんだろうなぁ…」
ネギはアスナの事を思い出して溜息を吐いた。まあ授業中に消しゴムをぶつけきて挙句の果てには、委員長のあやかと喧嘩して授業妨害と来た。ネギの第一印象では最悪の女の部類に入るだろうな。とマギはタバコを吸いながらそう思った。ネギはアスナのフルネームで再度確認すると、又溜息を吐いた。
「今日学園長にこの人の部屋に泊まらなくちゃいけないのかな~?絶対泊めてくれなさそうだな…」
如何しようとネギが困っていると
「もしもの事があったら、とりあえずテントと寝袋は持ってきてあるぞ」
ともしもの事があった時の用意はしてあるマギ。流石用意周到である。何か思い付いたのかネギは、サインペンでアスナのクラス名簿の写真に何かを書き込んでいた。何を書き込んでいるのか気になったマギは、ネギの上から覗き込んでいると、アスナの頭に鬼のような角を2本にイジワルとブーイングの落書きを書いていた。ネギは自分でそれを書いておきながらそれが可笑しかったのか、吹き出していた。こんな事やっている内はまだまだガキだな…と呆れていた。
(俺だったら一々口煩いっていうのを付け足すかな…)
マギはそんな事を考えながら、のんびりとタバコを味わっていると、何者かの気配を感じて、その方向を向いてみると、沢山の本抱えていた少女が危なっかしい動きで階段を下りていた。彼女はの名は…
「なあネギ、あいつって確か…」
「え…彼女は27番の宮崎のどかさんだよ。沢山本を持って危ないなあ」
そうAクラスの、27番宮崎のどかである。顔写真を見ると顔が前髪で隠れていて、表情が分からないのがある意味特徴であろう。そんなのどかであるが、さっきから言っているようにかなり厚い本を7~8さつ程抱えていて、いかにも今にも倒れてしまいそうなほどに危なっかしくて見ていられない。だが危なっかしいのが、本当に危ない事になる。
クキ
のどかが足を挫き、バランスを崩してしまいそのまま落下してしまった。階段の高さは約5~6m位でしかも頭から落下してしまった。もし頭から地面に激突なんてしてしまったら、大怪我では済まされない。
「!!ったく!やっぱりめんどくさい事になりやがったか!!ネギ頼む!!」
「うん!分かったよ!!」
ネギに頼むと、マギはタバコを空高くに放り投げると、悲鳴を上げているのどかに向かって全力疾走した。その間にネギは持っていた大きな杖をのどかに向けた。するとのどかの落下のスピードが遅くなり、3m位の所で完全に停止した。ネギの浮遊の魔法が間に合ったのだろう。マギがのどかの近くで脅威の跳躍力で3mに軽く到達した。そしてのどかを御姫様抱っこのような形で受け止めるとそのまま着地した。それと何故か口を大きく開くと、其処に放り投げていたタバコが落ちてきて、それを器用に口でキャッチすると言う離れ業をやってのけた。
地面に衝突するかもしれないと恐怖で目を閉じていたのどかは何時まで経ってもその衝撃が来ないのを感じていて、恐る恐るゆっくりと目を開けると、のどかに映ったのは、自分のクラスの副担任である
「マギ…先生?」
のどかがマギの事を先生と呼んで、だからなとマギはタバコを歯に挟みながら、嫌そうな顔になりながら
「だからマギさんって呼べって言ってるだろっと」
と言いながら、マギはのどかを立たせると、挫いたと思われる足首を触った。
「大丈夫か?挫いた足痛めてないか?」
別に下心など無いが、足を副担任以前に異性に足を触られ顔を赤くするのどか。しかものどかの事を、本当に心配そうに見ているマギの顔を見てさらに顔を赤くしたのどか。
「だ…大丈夫です!どこも痛くありません!!」
のどかの大丈夫と言う事で、マギはよかったとそう呟くと、のどかの頭を優しく撫でた。行き成り頭を撫でられ、顔を赤くして、あ…という言葉を零した。
「あまり危ない事をすんなよな。されると後々めんどいからな。まぁもし危ない事や1人じゃできない事があったら遠慮なく言ってくれ。力になってやるからな。今のお前を見て、危なっかしいのが分かったしな」
マギがのどかにそう言ったが、のどかはボーっとしており、話を聞いていなさそうだった。
「おい、本当に大丈夫か?顔が赤いぞ」
ボーっとしていたのどかはハッとすると、目の前にマギの顔が迫っており、顔が熱くなるのを感じられた。
「だっだ大丈夫です!問題有りません!!!」
のどかの大丈夫発言に、マギはそうか……まあ気よつけろよ。とのどかにそう言った。のどかは顔を赤くしながらも、マギにありがとうございましたとお礼を言った。さて…とマギはネギの元に戻ろうとしたが、マギの目に映ったものは…アスナに全力疾走で近くの林に連れて行かれたネギの姿であった。
「…やれやれだぜ」
マギは瞬時にネギが、また面倒な目にあったと感じ、溜息を吐いてそう呟いた。
アスナは買い出しから帰ってきて、教室に戻ろうとした時、目の前で、階段から落ちてしまったクラスメイトののどかを目撃してしまった。
(本屋ちゃん!?助けないと!!)
アスナは落ちてしまったのどかを助けようとしたが、アスナとのどかは約50mほど離れていた。いくら体力に自信があるアスナでも間に合わない。もう駄目かと思った矢先、アスナの目にマギとネギが見えた。
(アイツ等何やってるのよ!?早く本屋ちゃんを助けなさいよ!!)
アスナが内心で叫んでいると、マギがのどかに向かって全力疾走したが、ネギは何をしたかと言うと、背負っていた杖を掴んでのどかに向けた。なにやってるのよあのガキンチョは!?と思っていると、落下しているのどかが空中で止まってしまった。それを見たアスナは、走っていたのを急停止させて、呆然としていたが、マギの3m程の大ジャンプを見てさらに絶句してしまった。数秒ほどに呆然していたが、ハッとして今度はネギの方に向かっていった。ネギはのどかが無事だったため、安心して気が抜けてしまっていたが、アスナがこっちに向かっているのを見て顔を青くした。すぐさま言い訳を言おうとしたが、あ…やらあの…と言葉にならなかった。混乱してしまい、何を言えばいいか分からなくなってしまっていた。その間にもアスナが、ネギの首根っこを掴むと、引き摺る形で近くの林に連れてくると、ちょうどいい大きさの木にネギを押さえつけると
「ああああアンタ達!やっぱり超能力者だったのね!!?「え!?いッ否違いま」誤魔化しても駄目よ!!アタシが目撃者よ!現行犯よ!!」
と途中から意味不明な事を口走り始めたアスナ。ネギもネギでアスナにバッチリと魔法がバレてしまって涙目である。
「白状しなさい!アンタ達は超能力者なのね!!?」
「ち…違いますよ!僕とお兄ちゃんは魔法使いで…」
「どっちも一緒よ!!」
ネギは如何にか話を聞いてほしいと、自分達は超能力者ではないとアスナに訴えかけたが、アスナは興奮しすぎてネギの話を聞いていなかった。
「あ…という事は今日のあれと…あれも…」
アスナのあれとあれもと言うのは、行き成りネギに失恋の相が出ていると言われた事と、ネギのくしゃみで制服が吹き飛んでしまった事である。
「アンタの仕業だったのね!?よくも…よくも…!!」
ネギのせいで、下着姿をタカミチに見られたことに、アスナの怒りは限界まで達していた。
「ゴッゴメンナサイ!!他の人には内緒にしていてください!ばれちゃうと僕とお兄ちゃんが大変な事に…」
「そんな事知った事じゃないわよ!!」
ネギがアスナにこの事は秘密にしておいてほしいとお願いするのだが、知った事じゃないと怒鳴られ返されてしまった。うぅ…仕方ありません!とネギが涙目でアスナを睨んだ。アスナはネギが睨んできて、多少怯んでしまった。
「魔法使いの秘密を知られたからには掟通り…記憶を消させていただきます!!」
杖を掲げてネギはそう叫んだ。記憶を消されると言うのを聞いて、アスナは驚いた後にたじろいだ。記憶を消されるというのは痛い思いをするのか?と考えている間にネギの体が光始めた。
「ちょっとパーになるかもしれませんが、許してくださいね」
「ええ!?パーって何!?パーって!!」
ネギのパーになると言う発言を聞いて慌てるアスナ。今でも正直頭が悪いのにさらに頭が悪くなってしまったら、ただでさえ困る。そんなこと考えている間にネギの発光が終わってしまった。
「記憶よ消えろーー!!」
杖をアスナに向けながら叫ぶネギ。アスナは悲鳴を上げながら、目には涙をにじませながらギュッと瞑っていた。
「消えろじゃねえだろ馬鹿」
スパァァァァァァァァァァァァァン!!
ネギが記憶消去の魔法を発動しようとした矢先に何とか間に合ったマギがネギにハリセンアタック。ネギは余りの衝撃に頭を地面に強打した。ったくとハリセンを肩に担ぎながらマギが
「お前な…ただでさえ武装解除の魔法を暴発させてるのに記憶消去の魔法を使って、また面倒な事に…あぁ遅かったか」
マギが顔を手で押さえて悲痛な溜息を洩らした。マギの遅かったかと言った事がよく分からなかったネギは、アスナを見て顔を真っ赤にした。アスナはマギとネギのやりとりがよく分からなかったが、何故か体が変に涼しかった。アスナは自分の体を見て仰天としていた。
「な…なによこれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
アスナが叫ぶのも無理はない。何故なら今のアスナの恰好はと言うと…制服の上着だけを残して、ブラもパンツも吹き飛んでしまい裸Yシャツならぬ、裸ブレザーとなってしまった。女子中学生な為、未だに幼さが残るが、何処か官能的な雰囲気が漂っていた。
「…俺が止めなかったらもしかしたら成功していたかこれ?」
「ごッごめんなさい!なッ何か着る物を…!!」
ネギは顔を赤くしながら、アスナに着させる物が無いか探していたが、此処で今会いたくない人物が来てしまった。
「おーい其処に誰かいるのか?」
樹を掻き分け、現れたのはタカミチであった。そしてタカミチはほぼ全裸のアスナを見てしまった。見られたアスナ本人は、朝には下着姿、そして今はほぼ全裸。思いを寄せているタカミチに見られたことに、遂には
「い…イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」
夕方カラスが鳴いている中、また制服姿になったアスナには哀愁が漂っていた。表情はズーンと沈んでいた。
「す…すいません」
ネギには謝る事しか出来なかった。マギも流石にアスナを裸同然の恰好にしてしまった事に罪悪感があった。
「まさかこんな事になるとはな…悪かったとしか言いようがない」
「記憶を消そうとして、間違ってパンツ消してしまいました。ごめんなさい」
「謝ってどうにかなるもんじゃないでしょ!?記憶を消された方がマシだったわよ!!魔法使いなら今直ぐ時間を戻しなさいよ!!アタシ今度から高畑先生にどういう顔で会ったらいいのよ~!!!」
アスナは泣きながらネギとマギに怒鳴った後に少しづつ崩れて言ってorzの形になり、拳を何度も地面に叩きつけながら
「クマパンを見られて次はノー〇ン!止めにパ(ピーーーー※この小説は全年齢版のため、性的な表現は伏せさせてもらいます)だなんて…今すぐ死にたい」
あんなに五月蝿かったアスナ此処まで沈むとは、想像を絶するほどのショックだったのだろう。そんなアスナを見て、ネギは何度も平謝りを続けていた。と沈んでいたアスナが俯きながら、ネギの胸倉を掴んで、ネギは驚きのあまり、ウヒィッ!?と情けない悲鳴を上げた。
「…でそのちびっ子魔法使いとその兄貴魔法使いが、如何してこんな所に来て、先生なんてやってるのかしら?」
アスナはしゃっくりをしながら目には涙をためてそう聞いてきた。
「それは……修業のためです。
「マギステル・マギ?何よそれ?」
「それは…」
「俺が説明しよう」
ネギがアスナに説明しようとしたが、マギが説明するようだ。
「マギステル・マギっていうのは、世のため人のために陰ながらその力を使う……魔法使いでの立派な仕事の一つだ」
タバコを咥えながら、マギはアスナにマギステル・マギがどういう物か簡単に説明した。
「ふ~ん。でもし魔法がバレるとどうなるのかしら?」
アスナがネギを掴んだまま、俯きながら聞いてきた。掴まれているネギとしては、怖いとしか言いようがない。
「今は仮免の期間みたいなもので、魔法がバレると仮免を没収されて、強制送還されちゃうんですよ!!酷い時にはオコジョにされちゃうんです!!」
「まあいいじゃねえか?オコジョになればメンドイ事しなくて済むし逆に自由じゃねえか」
「何言ってるのお兄ちゃん!オコジョにされた後、刑務所に入る事になるんだよ!?自由なんて無いよ!」
ネギに言われ、あ、それもそっかとマギが頭を掻きながら言った。
「ほほ~う…人のために役立つねえ…なるほどねえ…だったらアタシの事の責任もちゃんととりなさい…!!」
アスナの睨みにネギは黙って頷いた。正直どうでもいいと内心で思いながらタバコの煙を吐いた。
中等部の昇降口に漸くたどり着いたマギ達。その間でもアスナは文句を垂れていた。
「…大体、行き成り失恋の相とか不吉な予言ばっかりして、これで嫌われたらアンタ達のせいだからね」
「いや全くそうですね…」
「いや待てよ、俺関係ないじゃん。なんでアンタ達のせいなんだよ?」
「責任もってちゃんと高畑先生との仲を取り持ちなさいよ!」
「はい…ちゃんと協力します」
「なあ俺やることねえだろ?帰っていいか?」
「駄目よ!!」
マギが帰ると言った直ぐにアスナが駄目と言いながら、マギを指差した。
「弟の責任は兄のアンタの責任!弟が問題をおこしたら兄も一緒に責任を取る!常識よ!!」
そんな事聞いた事ねえぞ…マギは呟いたが、ム~と睨んでいるアスナを見て、分かったから睨むなよと折れたようだ。
「で…だ、どうやってタカミチとの仲を取り戻すんだ?何か考えは有るのかよ」
マギの言った事に、ネギとアスナはウーーンと唸った。
「それでアンタ、どんな魔法が使えるのよ?」
「一応修業中の身なので、余り多くは使えないんですが…」
ネギが自身なさげに言うが、アスナはじゃ!じゃあ!!と目を輝かせながら
「惚れ薬とか作れないの!?魔法で定番のあれ!!」
「…ごめんなさい!有りません」
(惚れ薬は禁止薬だからな、所持してたら捕まっちまうけどな)
ネギの無いと言う発言にガックシとなるアスナ。しかしまだ考えは有るようで
「じゃあお金のなる木は無いの!?」
「あ…あの、意味が分からないんですけど)
(と言うかコイツ、魔法だからってなんでも出来るって勘違いしてねえか?)
マギはお札の束でタカミチを叩いているアスナを想像したが、あまりにもくだらないと思い、直ぐにやめた。
「なによ…いまいち使えないわねアンタ」
アスナこの言われようにネギはショボーンとしていた。
「すいません、後は読心術の類しかできません」
ネギの読心術と言う言葉に歩いていた歩みを止めた。
「それよ!!」
アスナはさっきとは違って顔には喜びが浮かび上がっていた。ネギもアスナが喜んでいるのを見て、一安心の様だ。マギはやっぱり俺居なくてもよくね?と思いながらもネギ達に付いて行った。
「読心術かぁ…それを上手く使えば、高畑先生がアタシをどう思っているか分かるのよね…」
アスナがブツブツと呟いている間に、2のAに戻ってきていた。
「さっそく実行するわよ!荷物持ってくるからアンタ達そこで待ってなさいよ!!」
アスナが教室のドアを開けた次の瞬間
パン!パン!!パパ~~ン!!
行き成りクラッカーの音が鳴り響いた
『ようこそ2のAにネギ先生&マギ先生!!』
クラッカーをもった生徒と持っていない生徒が、ネギとマギに歓迎の言葉を送っていた。送られたネギとマギはポカンとしてたが、アスナがあッ!そーだった!!思い出したようにポンと手を叩く。
「今日アンタ達の歓迎会するっているのすっかり忘れていたわ!これ買い出しのお菓子」
とアスナが菓子の入った袋をネギとマギに見せた。まああんな事あれば忘れるかもなとさっきの事を思い出しながらそう思うマギ。そんな事考えている間に、何人かの生徒に歓迎会の席に誘導される2人。
「ほらほら主役の2人は真ん中ね!」
「ジュースは何が飲める?炭酸系は大丈夫?」
「あ、すいません。炭酸系は苦手なのでオレンジジュースを」
「俺はコーラな」
ネギにはオレンジジュースをマギにはコーラを紙コップに注いでくれた。ジュースを注ぎ終えると、あやかがコップを掲げ
「それではネギ先生とマギ先生の歓迎を祝して…乾杯!!」
『かんぱ~い!!』
あやかの音頭に乾杯をする生徒達。それからはワイワイガヤガヤと歓迎会を楽しみ始めた。何人かの生徒はネギとマギに話し掛けている者や、友人どうしで話してる生徒も居た。しかしと思いながら辺りを見回すマギ。たかが新任の担任と副担のために歓迎会を開いてくれるとは…今までの間、ずっと外に出ていたため、直ぐに戻ってこないで待たせてしまったのではないかと考えると、申し訳ないとは思った。
「あの…マギ…さん」
何処からかか細い声がマギを呼んでいて、呼ばれた方を見ると、其処にはのどかが立っていた。
「おおのどか、さっきぶりだな。本当に何処も怪我はないのか?」
マギに大事ないかと聞かれ、のどかは顔を赤くしていた。
「は…はい。さっきは…危ない所を助けていただいて…ありがとうございました。これ…助けていただいたお礼です」
のどかがマギに紙袋を渡した。マギは開けていいか?と聞くとのどかはこくりと頷く。開けていいなら開けるかと紙袋を開けると、中に入っていたのは名前からして冒険小説だった。
「私が好きな小説の1つ何です…よかったらと思いまして…」
のどかのプレゼントに周囲の女子がおおお~!!とどよめいた。
「本屋がもうマギさんにアタックしてるぞ~!!」
「や…やめてよ~それに私本屋じゃないです~」
のどかが本屋と言った女子に本屋じゃないと顔を赤くしながら否定するのを女子達は笑っていたが、マギは小説のタイトルを見てあれ?と思い、次の言葉は歓迎会を凍らせる一言だった。
「俺、この本持ってるぞ」
ピシィ!!!
マギの一言にのどかは固まってしまった。周囲の女子達も冷汗を背中に流しながらマギを見ていた。
「あ…あの同じ本を…持っているんですか?」
「ああ、本のタイトルを見て、同じ本だって気づいた」
マギの言った事にそうですか…とショックを受けたのどか。
「お…同じ…本を持っていてもしょうがないですよね…?ごめんなさい…」
のどかはマギに本を返してもらおうとしたが、マギはこの本が日本にあるなんてな…と言いながら、懐から外国の本を出した。英語でタイトルが書かれていたが、のどかはその本見て驚愕した。
「私が渡した本と同じ…」
「あぁビックリしたぞ。同じ本を持っている奴に出会うなんて」
マギの本を見せてもらった生徒達はおおッ!!と叫んでいた。
「全部英語!!何書いてるのか分からない!!」
「と言うかネギ先生とマギさん結構流暢に日本語喋っていたから、外国から来たって事忘れてた!!」
などと興奮しながら、マギの本を回し読みをする。本がマギの元に戻ってくると、マギはそうだと言いながら、のどかがくれた本の外国版をのどかに渡した。のどかはえ?と言う声を上げた。
「プレゼントしてくれたお返しがその本の外国版でしかも俺が今まで読んでいた御下がりじゃ失礼か…」
「そ…そんな事無いです!!同じ本を読んでいる人に出会えたのもうれしいです!それに、この外国版日本では余り出回って無い本なので…」
とのどかは嬉しそうだった。マギはのどかから受け取った本をちゃんとカバンにしまい。元々持っていた本をのどかに渡した。
「サンキューなのどか、大切にするぞ」
「は…はい!こちらこそありがとうございます!!」
そうマギにお礼を言うと、のどかは去って行った。数秒後にのどかの背中をバンバン!!と叩いた眼鏡の少女とボーッとしている風に見える小柄な少女がのどかに近づいてきた。
「ヤッタじゃんのどか!!マギさんに好感度up!!」
「よかったですね。のどか」
「ハルナ、夕映…うん!勇気出してよかったよ!!」
そんなやりとりを見ていたマギ、眼鏡を掛けた少女は14番の早乙女ハルナでボーッとしている風に見える小柄な少女は4番の綾瀬夕映だ。やりとりを見ていると、彼女たちは結構仲の良い友人どうしなのだろう。ふと、辺りを見渡すと、ネギとアスナが居ない事に気づいた。
「あれアイツ等何処に行ったんだ?このか、アイツ等が何処に行ったのか知ってるか?」
マギにネギの居場所を聞かれたこのか。
「えアスナ?あれーどこいったん?ゴメンなマギさん私もアスナが何処に居るかわからんわー」
このかはアスナとネギが何処に行ったか分からないようだ。今度はあやかに聞いてみる。
「なああやか、ネギとアスナが何処に行ったか知らないか?」
「え?ネギ先生ですか?…あら!ネギ先生!?ネギ先生は何処へ!!!?」
とネギの名前を叫びながら、ネギを探しに教室を出てしまった。何人かの生徒は面白がってあやかについて行ってしまった。
「まったく、落ち着きのねえ生徒達だな…どら、俺も探しに行くとするか…」
マギは気怠そうに席を立つと、自分もネギを探すことにした。しかし数分と経たないうちに、ネギとアスナを見つけることが出来た。出来たのだが…
「なに…やってるんだお前ら?」
アスナがネギにキスをしようとしていた所だった。キスしようとしていたアスナはマギに目撃されて、ピシリッ!!と固まっていた。
「ちち違うのよマギさん!?アタシは告白の予行練習として…」
「いやお前今確実にネギにキスしようとしてたじゃん。だめだよ一応先生と生徒の間でそんなことしちゃ、色々とメンドイしなんか生徒にお義兄さんって呼ばれるのは嫌だぞ」
「だから違うって!!あたしをいいんちょと同類にするなッ!!」
マギのドン引きの目にアスナは必死に誤解を解こうとしていたが、無駄な様子である。さらに面倒な事に
「…何をしていますのアスナサン?」
殺気に満ち満ちている声にヒッと短い悲鳴を上げるアスナ。声の主はあやかで、目は充血していて髪は今にも逆立ちそうだった。
「あああ貴女!アスナさん!?貴女今ネギ先生とききキスなさろうと…!!」
「そそそんな事ないわよ!!幻覚でも見てた「ちなみにその写真は撮影済みだよん♪」ああ朝倉ぁ!?なに余計な事してんのよ!!」
鬼気迫るような感じでアスナに問い詰めるあやこ。誤魔化そうとしているアスナに追い打ちをかけるように、カメラを持っている3番の朝倉和美である。和美は先程アスナがネギにキスしようとした所をバッチリと写真に収めていた。その写真を見たあやかはゆっくりと振り返った。
「さてアスナさん…辞世の句は読みましたか?」
笑顔のあやかだが、あやかの目を見てアスナは恐怖した。目が笑ってない…!!無事ではすまないと瞬時に理解したアスナは、呆然としていたネギをゆすった。
「起きなさいよアンタじゃなかった。先生!!この事を説明してください!!」
アスナの怒鳴り声にハッとするネギだったが、さっきキスされそうになったのと、鬼気迫る顔で此方に向かってくるあやかを見て、混乱に混乱を重ねて。たどり着いた結果は…
「皆(ネギを含む)の記憶よ失えーー!!」
「やめー!!」
ネギが混乱して、自分を含めたこの場にいる全員の記憶を消そうとして、それをアスナが止め、その間にあやかが詰め寄りとしっちゃかめっちゃかになってしまった。ある意味混沌とした光景を見たマギはと言うと…
「なんかもういいか…メンドいし…」
マギは何もせずにAクラスに戻ってしまった。その後混沌とした場は数分で収まり、ネギ達もAクラスに戻り、何も問題なく歓迎会は無事終了した。
歓迎会が終了し、外はもう真っ暗になってしまっていた。帰路についていたネギとマギにアスナとこのかが、夜道を歩いていた。
「はぁ…今日は散々だったわ。これも全部アンタ達のせいよ!」
「だから俺はお前に何にもやってねえだろ?」
「それに最後のは自業自得じゃないかと…」
「うるさいわよ!!」
大体ねえ…とネギを指差すアスナ。
「頭がよくて、魔法だか何だか使えのかもしれないけどさ、中身はただの何処にでもいそうなガキじゃん。そんなんでこの先本当に先生なんてできるの?アンタのお兄さんのマギさんの方が失礼だけど、常識は持ってるわよ」
アスナに言われたことにシュンとするネギ。確かに授業は散々な目に(半分はアスナのせいな気がするが)魔法もばれてしまった。正直本当にこの先先生を続けられるか不安になっていた。シュンとなっているネギを黙って見ているアスナ。
「おーいアスナー」
とかなり先に居るこのかが、アスナを呼んでいた。
「さて…帰ろっか」
「あ…ハイ!」
あ…そう言えば、とネギの方を振り返るアスナ
「アンタ達って泊まる所結局決まったの?」
「いえまだ決まって無くて…「…いいよ。来ても」…え?」
ネギは一瞬だが、アスナの言った事が信じられなかった。あれほど自分達を泊めるのに反対していたアスナが泊まっていいとそう言ったのだ。
「まぁ…さっきの台詞にはちょっとグッと来たかな…」
アスナがボソッと何かを小さい声で呟いていたが、マギには聞こえていた。如何やら歓迎会の時ネギがアスナに何かを言ったのだろう。それでアスナがネギを見る目を変えたのだろう。とにかく!と自分で言って恥ずかしくなったのか、顔を赤らめて叫んだ。
「このまま頑張れば…アンタも何時かはいい先生になれる…かもよ」
アスナは言い終えると、そっぽを向いてしまった。ネギはアスナの励ましの言葉に嬉しかったのか、笑顔になった。アスナはそんなネギの顔を見て、さらに顔を赤くした。
「あぁアンタ、さきにこのかの所まで行っててくれないかしら?アタシマギさんに話があるから」
ネギに先に行くようにそう言うアスナ、ネギはそれに従って、先にこのかの元に行ってしまった。2人きりになるアスナとマギ。
「んで、話ってなんだアスナ?」
2人きりになって、先に口を開いたのはマギであった。アスナはジッとマギを見つめると
「マギさん…授業の時はごめんなさい!!それと林の時はありがとう」
マギは何故アスナが自分に謝ったのとお礼を言ったのか、理解出来なかった。
「授業中にでこピンされたのはアタシが授業中に消しゴムを飛ばしたせいなのに、許さないっていたのは冷静になって考えたらお門違いだって気づいたから謝ろうと思って…」
「ん、ああまあ気にしてねえよ。それよりなんでありがとうなんて言ったんだ?俺お前に何か礼される事やって無ねえぞ」
マギの疑問にそれは…と溜めるアスナ。
「アタシが魔法を知って、ネギがアタシの記憶を消そうとした時「代わりに服が消えちまったけどな」それは今言わなくていいでしょ!?…まあ話を戻すけど、ネギを止めた時のマギさんの顔なんか怒ってるような顔していたから」
「あぁあの時か…まあ俺は他人の記憶を消すなんてことは嫌いだからな」
「でもどうして?魔法がばれたらその人の記憶を消すのが掟じゃないの?」
あぁ掟かあ…マギは大あくびをした後に、急に真面目な顔になり
「嫌な事があって自分で忘れるのはいい。だけどな…他人にテメエの記憶を奪われるのはクソくらえだ。そんな事があっちまったら俺は俺じゃなくなる気がしてな…」
「自分が自分じゃなくなる…か」
アスナがマギの言った事を復唱すると、一瞬だけ頭が痛くなり、ノイズが走った。
――――――幸せになりな嬢ちゃん。あんたにはその権利がある――――――――――
(え…?なに?今の…?)
アスナはほんの一瞬だが、記憶にノイズが走る感覚が起こった。
「おい大丈夫かアスナ?」
「え!?だッ大丈夫です!!」
アスナはマギに顔をのぞかれて、顔を赤くしながらも大丈夫とそう言った。
「本当に大丈夫か?なんかボーッとしてたけどよ」
「なんでもないです!!マギさんが言ってたとこを考えていただけです!!」
と誤魔化した後にあははと笑うアスナ。
「でもマギさんがそんな事を考えているなんて意外でした。いつも面倒そうな顔をしてたから」
「まあ俺はいつもめんどくさがってるけどよ、偶には真面目になるんだぜマギさんでも」
そう言いながらアスナの頭をネギに何時もうやっているように優しく撫でた。行き成り異性のマギに優しくだが頭を撫でられ、ビックリするアスナ。
「いッ行き成り何するんですか!?」
「いや…なんかアスナがまるで妹みたいに見えてな…つい」
「ついって!行き成り撫でられたら吃驚するじゃないですか!?」
(でも…不思議と嫌じゃ無かったな…なんでだろう?)
アスナはマギに撫でられた頭を触りながら、フフフと笑った。あそうだと何か思い出したマギ。そしてアスナを指差すマギ。
「お前変に敬語になってたり、ため口になってたりするけどさ、変に畏まらなくていいし、敬語なんか使わなくてもいいぞ」
「ええッ!?アタシそんなにコロコロ変わってましたか!?」
アスナが言った事に頷くマギ。それに…と続けるマギ。
「俺とアスナはそんなに歳離れてないんだぜ?変に畏まられると痒くなってくるんだよ。だから授業中以外は敬語無し!ハイ決定!!」
アスナの答えも聞かずに勝手に決めてしまったマギ。ポカンとしているアスナ。
「ほ…本当に敬語使わなくていいんですか?」
「ほら又使った。今度使ったら『破壊神のでこピン』な」
「ヴ」
アスナはマギのでこピンの構えに短い悲鳴を上げた。あれはほんとに痛かった。願わくばあんなのはもう二度と食らいたくない。
「分かったわよ!!これでいいでしょマギさん!!」
「上出来だ。やれば出来るじゃねえか」
と又アスナの頭を撫でたマギ。一々頭撫でないでよ!!とアスナに怒られ、ははは悪い悪いと全然謝るつもりもない謝罪をするマギ。まったく!!とマギの態度に頬を膨らませるアスナだったが、直ぐに吹き出してしまった。マギもそれにつられて、笑ってしまった。
「早くこのか達の所に行きましょ!?このかの事だし、アタシ達の事を待ってるだろうし」
「あぁそうだな急ぐか」
マギとアスナはこのかとネギが待っている場所まで走った。そして直ぐに2人の元にたどり着いた。
(アスナの奴、素直な所があるじゃねえか)
マギは、そうアスナの見方を変えた矢先にネギがくしゃみをして武装解除の魔法が暴発して、アスナとこのかのスカートが捲り上がってしまった。それにアスナがまた怒りだした。
(まあ…口煩いのは変わらねえか…)
溜息を吐いた後に苦笑いをしていた。
これで漸く1日が終了した。だが…これはまだまだ始まりに過ぎない。これからが本番だ。
(こんなめんどい事がまだまだあんのか…まあでも…)
そう思いながらも、タバコを取り出すといつも通りの流れで、口に咥えると火をつけ、煙を口から出すと
「こんなのも…偶にはいいかもな…」
と呟いた。
「まったく…やれやれだぜ」
日本の1月の夜はよく冷える。そう思ったマギであった…
次回の話はおそらく短くなります
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