堕落先生マギま!!   作:ユリヤ

30 / 179
漸く更新できます!!
今回はちょっと短いです
本当は長くしようとしたんですが、これ以上長くするともっと更新日が長くなりそうだったので区切りの良いように分けました。


ラブラブキッス大作戦!!

 奈良の班別行動が終わりまたホテル嵐山

 マギはのどかに告白されて、マギが未だに混乱している間にネギはネギで面倒な事になっていた。

 和美に魔法の事がバレテしまった様だ。何でも色々とネギがボウッと色々と考えている時に猫がひかれそうになった時に咄嗟に魔法を使ってしまった所を偶然にも和美に見られてしまったのだ。

 その後和美はしずな先生に変装し、ネギの魔法について世間に広めようとしたが、ネギの今迄の問題が全部爆発してしまい、魔力が暴走してしまった。

 和美がネギの魔法を使った瞬間を隠していた携帯で写真を撮ったが、携帯が壊れてしまいデータは無くなり、騒ぎを聞いて駆け付けたあやかに和美はしばかれたのであった。

 で現在にいたるわけである。

 

「んで和美に魔法がバレたが、和美は今の所魔法をバラす気は無いってことでいいんだな?」

 

 初日と同じ休憩所でマギとネギにカモとアスナに刹那+和美と言う新たなメンバーが出来た。和美はそうさねと頷きながら

 

「この朝倉和美、カモっちの熱意にほだされてネギ先生とマギさんの秘密を守るエージェントとして協力させてもらう事にしたよ。よろしくね」

 

 和美は協力するという事でその証拠にネギが今まで魔法を使っていた時の証拠写真を返してくれた。これでとりあえずは魔法が他の生徒にばれる事は無くなった。

 

「まぁ確かに和美の情報収集能力は大人顔負けの実力だ。情報戦も戦いの一つ、そう言った事が出来る人が一人いた方が有利になるか…」

 

 マギがそう呟いていると流石大兄貴!とカモがマギを持ち上げた。

 

「魔法使いも今や情報戦が出来る人間を1人でも居た方が良いってもんですぜい」

 

「さすがマギさん、物事を広く見てるさね」

 

 和美をそう言ってマギを持ち上げる。だけどな和美とマギは真剣な目で和美を見る。

 

「魔法使いって言うのは子供が想像するような素敵な事だけじゃない。当然命を落とすかもしれない。現に俺達も昨日殺されかけたばっかりだ。命をかける覚悟お前にはあるか?」

 

「マギさん、私を嘗めてくれちゃあ困るさね。私はジャーナリスト、嘘で固められた真実よりも私自身見た真実を求める。それの為ならこの命いくらでもくれてやるさね」

 

 何時ものおどけた顔ではなく、真剣なそれもジャーナリストの顔でマギに訴えかけた。そんな和美の訴えを聞いてマギの考えは

 

「だったらいいんじゃねえか?和美を仲間にしてもよ」

 

 マギの決定に刹那は本気ですか?と尋ねると

 

「あぁ本気さ。さっきも言ったが、和美の情報収集能力は高い、それにカモと一緒に行動させればさらに情報の視野を広げる事が出来そうだ。それに和美は一遍ふざけているように見えるが、マジな所は真剣にやるだろうさ」

 

 まぁそういう事でとマギは腕を伸ばし、和美に握手を求めた。

 

「とりあえずだ。ネギのサポートよろしく頼むぜ」

 

「よろしくマギさん。大船に乗ったつもりでいていいよ」

 

 和美もマギの握手に応じた。こうして和美という有力な戦力がまた一人加わった。とそこに

 

「あらネギ先生どうしたんですの?」

 

 風呂上りの3-Aの生徒達の中のあやかが休憩所でネギが休んでいるのを見て如何したのかと尋ねるとねるとすかさず和美が

 

「実はネギ君とマギさんと仲良くなったんだよねこれが」

 

 あやかやまき絵に史伽や風香と亜子は和美が言った仲良くって言うのが別の意味だと捉え、色々と詳しく話を聞こうとしたが、丁度新田先生が現れ3-Aの生徒達に消灯時間だから早く部屋に戻るように言われたために仕方なく自分達の部屋に戻る事にした生徒達。そんな生徒達を見て何かを思いついたのかカモは和美に何かを耳打ちした。

 

「えぇ、それマギさんに怒られないかい?」

 

「大丈夫だって姉さん。マギの大兄貴だってそんなに怒らないはずでさ」

 

 と言いながら和美とカモは何処かに行ってしまった。

 部屋に戻った3-Aの生徒達だが新田先生が言った通り大人しくすぐ寝るはずが無かった。さらに初日は何もせずに寝てしまい今日こそは騒ごうと生徒達も張り切っていた。ある部屋では定番のまくら投げ。他のクラスでは夜でおなじみの怪談。また他の部屋ではこれまた定番な恋バナ。そんなに騒いでいると

 

「こらぁ3-Aいい加減にしなさい!!」

 

 と新田先生が怒鳴りながら騒いでいた3-Aの生徒を部屋の廊下に正座で座らせ説教を始めた。

 

「まったくお前らは昨日は珍しく大人しいと思ってみれば、いくらネギ先生とマギ先生が優しいからと言っても学園広域生活指導員のこのワシがいるかぎり好き勝手はさせんぞ!これより朝まで自分の班部屋からの退出禁止!見つけたらロビーで朝まで正座だ!分かったな!?」

 

 新田先生の説教は罰はロビーで正座という事で終わった。新田先生は憤慨しながら階段を下りて行って、しずな先生はゴメンねとジェスチャーで生徒達に謝った。

 

「ちぇ~つまんない。マギさんとまくら投げしたかったのに~」

 

「ネギ君とY談したかったなぁ~」

 

 残念そうにして部屋に帰ろうとする生徒達の前に、皆とは離れて怒られずにすんだ和美が現れた。

 

「皆新田に怒られるなんてついてないねぇ~」

 

「なッ朝倉さん!?自分だけ隠れて裏切り者~~!」

 

 あやかが自分だけ逃げた和美に文句を言っていうと和美は笑いながら謝ると

 

「まぁまぁ私から提案があるんだよ。このまま夜が終わるのももったいないじゃない?いっちょ3-Aでド派手にゲームでもしない?」

 

 和美のゲームと言う単語に首を傾げる生徒やあやかや史伽は反対だが、風香やまき絵はゲーム大賛成のようだ。そしてそのゲームの名は

 

「名付けてくちびる争奪!修学旅行でネギ先生&マギ先生とラブラブキッス大作戦!」

 

 和美の名付けたゲームのルールを説明すると、各班の2人づつを選手に選び、新田先生からの監視をくぐり旅館の何処かに居るネギとマギの唇をゲット。妨害はありだが武器は両手の枕のみで上位入賞者には商品をプレゼント。なお新田先生に見つかった場合は罰として朝まで正座…というのがルールである。

 ルールを聞いた生徒達はネギとマギにキスが出来るという事でほぼ満場一致であった。唯一のストッパーであるあやかもネギとキスが出来るという事で顔がヤバい事になるほどに興奮していた。

 

「よーし!各班10時半までに私に選手2名を報告!11時からゲーム開始だー!!」

 

 時間を決めると各班の生徒達は誰が出場するかを決めながらゲームが開始されるまでワクワクが止まらない様子だった。そんな生徒達から離れてトイレの個室に入ると

 

「フフ、どう?上手くいったでしょ」

 

 和美は自分の胸元に話し掛けたすると

 

「さすが姉さん作戦通りでさぁ」

 

 とカモが和美の胸の谷間から現れた。なんともまぁお約束な登場である。しかし作戦通りと言うのは如何いった事なのだろう。実は

 

「今回の作戦は仮の姿…その実体はそうパクティオーカード大量ゲット大作戦さ!」

 

 とカモはネギが仮契約の時に具現化させたパクティオーカード3枚を和美に見せた。和美は渡されたカードをまじまじと観察した。

 

「これがそのカードねぇ、これを沢山集めればいいんだね?」

 

「そうですぜ、オリジナルはネギの兄貴が持ってるけど、これは俺っちの力で作ったパートナー用の複製でさぁ。今の兄貴はアスナの姐さんと失敗した姐さんと同じく失敗したこのか姉さんのスカカードを合わせて3枚でさぁ」

 

 とネギの今のカードの枚数を和美に教えた。それとカモは和美と一旦分かれると旅館の四方に魔法陣を描いており、この旅館内でネギとマギがキスをしたら即パクティオー成立と言うわけである。

 

「カード一枚に付き五万オコジョ$を貰えるんすよ!それに参加人数が12人っていう事はかなりの金が手に入る!これさえあれば妹の病気の治療費も直ぐに集まるってもんでさ!!」

 

 忘れている者もいるかもしれないが、カモが日本に来たのは表向きマギとネギの使い魔として居候しているが、実際は病弱の妹の治療費を稼ぐために牢屋から脱走し今に至るのである。中でも使い魔になり仮契約を達成すると報酬として大金が手に入るのである。

 

「カモっちの妹のために動くって言う考えに納得した私だけどさ、これマギさんとネギ君が納得するんかね?一応普通の生徒に魔法がバレチャいけないし、魔法の世界は危ないんでしょ?」

 

「そうでさ。おそらくですが、こんな身勝手な事をしてれば兄貴や大兄貴に失望されて最悪、使い魔としてもクビになるかもしれない…言っちゃ悪いんですが、結局あの2人は赤の他人、俺っちにとってはたった1人の家族の妹の方が大事、妹の為だったら喜んで汚れ仕事なんかしてやるでさぁ」

 

 和美はカモの覚悟がいかほどか分かった。和美はカモの頭に優しく手を置くと

 

「大丈夫だよカモっち、もしマギさんやネギ君が何か言っても私がフォローするさね」

 

「ぶんやの姉さん…かたじけないっす」

 

 いーよいーよ!とカモが改めてお礼を言ったのが恥ずかしいのか和美は笑いながらそう言った

 

「さってと今はこのゲームを盛り上げてあげましょうかね!!」

 

「そうでさ張り切って行きましょうぜ!!」

 

 トイレの個室から和美とカモの高笑いが聞こえ、トイレの外に居た夏美は少しばかりビビっていた。

 

 

 

 ネギとマギの部屋

 ネギとマギは先生という事で先生専用の部屋で寝泊まりをしているのだ。ネギはふぅ…と疲れた様な溜息を吐いて

 

「ふぅ~今日は何も問題は無く終わって良かったよ~」

 

 大きな独り言を言っていると見回りに行っていたアスナと刹那がネギ達の部屋にやってきた。

 

「ただいま~!何も問題無かったわよネギ」

 

「途中でカモ君が変な魔法陣を描いていましたが、問題は無いと思ったので放っておきました」

 

「そうですか、アスナさん刹那さん、見回りお疲れ様でした」

 

 ネギは見回りをしてくれたアスナと刹那にお礼を言った。大したことじゃないわよとアスナがそう返す。

 

「所でさ…マギさんは如何なの?」

 

 とアスナがマギの状態を聞いてみた。ネギがお兄ちゃんはまだ…と窓の方を指差した方向はベランダであり

 

「…」

 

 マギがベランダでタバコを吸っているのだが、呆然としていた。

 

「よっぽど本屋ちゃんに告白されたのが応えた様ね」

 

「ハイ、お兄ちゃん告白なんて僕が知る限りでは初めてだと思いますから」

 

 アスナとネギの言った通りマギは今日の奈良の自由行動の時にのどかに告白されたのがまだ頭に離れず、それがマギを悩ませていた。それはさておき

 

「何も問題はなさそうなのでネギ先生も今日は疲れたでしょうからもうお休みなったらどうでしょうか?」

 

 刹那はネギに休むように言ったが、ネギはいいえと首を横に振りながら

 

「何というかさっきから胸騒ぎが止まらなくて、今は休もうと思えません」

 

 とネギの言った通り、刹那も確かにと呟くと

 

「確かに今の旅館の中では殺気に似た気があちこちで渦巻いてますね」

 

「そうなの?」

 

 アスナは少し話について行けてない様子で首を傾げていた。

 

「なので僕も少しだけ旅館の周りを見回りに行こうと思います」

 

「けどマギさんはともかく、ネギみたいな子供がこんな深夜に居なくなると他の先生が騒いだりしない?」

 

 でしたらと刹那が人の形をした紙の束をネギに渡した。

 

「この身代わりの紙型をお貸ししましょう」

 

「身代わりの紙型ですか?」

 

 ネギは使い方を聞こうとしたが丁度その時

 

「ネギ先生マギ先生そろそろ寝ましたか~」

 

 としずな先生が現れアスナと刹那は(この時間に先生の部屋には居るのは不味いので)慌てて隠れて様子を見た。

 

「あッしずな先生、今寝るところでした」

 

「生徒の見張りは私達に任せてください。ネギ先生は10歳マギ先生もまだ17歳なんですから生徒と同じ時間に寝て下さいね」

 

 絶対寝て下さいね~としずな先生はそう言いながら走り去っていった。ネギは走り去っていくしずな先生を呆然と見ていた。しずな先生が去って行ったのでアスナと刹那は入れなかったお風呂に入りに行ったのだった。

 走り去ったしずな先生、じつは…

 

「いそげ姉さん!ゲームが始まっちまう!!」

 

「OKOK大丈夫カモっち!ビデオの準備はもう完了してるし、準備万端よ」

 

 和美の変装で走りながらしずな先生に変装していたマスクをベリベリとはがしながら監視カメラを管理している監視室に入ると監視カメラとホテルの3-Aの班部屋のテレビだけをハッキングするという離れ業をやってのけた。

 そして午後の11時になるとゲームが開始された。ゲームに参加しない生徒達は先生にばれない様に静かにテレビを付けた。

 

『修学旅行特別企画!くちびる争奪!修学旅行でネギ先生とマギ先生とラブラブキッス大作戦!!司会は朝倉でお送りしま~~す!!』

 

 テレビから和美の声が聞こえ、ゲームが始まった。その本格的さバラエティー番組に引けを取らない程だ。それでは各班誰が出場しているか紹介しよう。まずは3班

 

「はぁ…何であたしがこんな事をしてるんだか…」

 

「ブツブツ呟いてないで行きますわよ長谷川さん!ネギ先生の唇は私が死守しますわ!!」

 

 やる気のない千雨とそのままネギを襲ってしまうのではないと欲望がダダ漏れなあやこ。

 

「ネギ坊主も良いけどマギさんも…どうしようアル~ワタシ初キスアルよ~」

 

「ん~そうでござるな~」

 

 2班古菲と楓はどちらかというと遊びで参加しているようだ。しかしこの2人体力戦闘力として侮れない。

 

「よ~し!絶対勝つよ!!」

 

「フフフ~ネギ君とキスか~」

 

 裕奈とまき絵の4班はネギの事が好きなまき絵がネギとのキスを想像して笑みを浮かべていた。

 

「おッお姉ちゃ~ん正座は嫌です~~!」

 

「大丈夫だって!僕らはかえで姉から教わってる秘伝の術があるだろ?」

 

「その楓姉と当たったらどうするんですか!?」

 

 ビクビクしている史伽と強気な風香の1班。

 

「クク…ククク…小娘どもにこの私の恐ろしさを身に沁みさせてやるそッそしてマギと…!」

 

「マスター余り目立った行動をしていると新田先生にばれてしまいます」

 

 殺気とマギに対する想いが溢れまくっているエヴァンジェリンと茶々丸の6班。そして

 

「あう~ゆえ~」

 

「全くウチのクラスはアホばかりです…せっかくのどかが勇気を出して告白したのにこんなアホなイベントを…」

 

 オロオロしているのどかと自分のクラスのアホさに溜息を吐く夕映の5班。以上が今回のゲームに出場する各班のメンバーである。

 

「いいよゆえ、これはゲームなんだから…」

 

「何を言ってるんですかのどかは」

 

 何処か弱腰ののどかに夕映は目を光らせながらのどかを見た。

 

「マギさんは私が知る中でも最もまともな部類に入る男性です…まぁ時々だらしない所もあるですが。のどかは間違った選択はしてないです。断言します」

 

「ゆえ…」

 

 親友の言った事にジーンとしてしまったのどか。

 

「絶対勝ってのどかにキスをさせてあげるです!行くですよ!!」

 

「うッうん!!」

 

 こうして和美のゲーム開始宣言でゲームが開始されたのだった。

 

 

 

 

 

 一方のネギとマギはと言うと

 

「ううッ!?何だろう今の寒気は?やっぱりパトロール行こうっと」

 

 急に変な寒気が体を襲い、それが分からないのがかえって不気味に感じたのでネギはパトロールに行こうとしたが

 

「おいネギ」

 

 マギがネギを呼び止めた。ネギが如何したのお兄ちゃん?と聞いてみると

 

「俺も一緒に外に出ていいか?少し頭を冷やすのと自分の気持ちを整理したい」

 

「それってのどかさんの事?」

 

 ネギがそう聞くとマギがあぁと頷く

 

「あんなオドオドしていたのどかが勇気を出してこんな俺に告白したんだ。だったら俺もこんな所でウジウジとしてないで今の俺の気持ちをのどかに伝えないとな」

 

 そうネギに言うとネギは良かったと言いながらマギに笑いかけた。マギはネギが笑いかけているで如何して笑ってるんだよと聞くと

 

「やっぱりお兄ちゃんは僕の自慢のお兄ちゃんだなって、改めてそう思っただけだよ」

 

 笑いながらそう言うとマギは恥ずかしくなったのか顔を赤くしながらうるせとネギを小突いた。

 

「うじうじしてるのはマギさんの性に合わないからな。スパッと解決するのがマギさんらしいの」

 

 まぁそれは置いといてとマギはネギが先程刹那から渡された身代わりの紙型を取り出した。

 

「さっきの話を聞いたが、この紙に俺らの本名を筆で日本語を書けばいいんだよな」

 

「そうだよ。ちゃんと書けば僕達の身代わりになってくれるんだ」

 

 さっそくネギとマギは自分達の名前を日本語で書いてみた。しかし

 

「あッ…間違えちゃった」

 

「クソ俺もだ」

 

 やはり外国人の2人はまだ日本語に慣れてい無いようだ。それに初めて筆で書くために緊張もしてしまうその後も

 

「あ…カタカナの方が良いかな?」

 

「んだ変な文字になっちまったな」

 

「あれ?何か違うぞ」

 

「クソ!段々メンドクなってきたな…」

 

 その後も何回か失敗するネギとマギ。間違えた紙はゴミ箱に捨てる事数分後何枚目か分からないが

 

「よッ漸く出来た~!」

 

「俺もだ。途中から苛々してきて止めたくなっちまったよ」

 

 漸くできたようだ。ネギとマギは紙に向かって

 

「「お札さんお札さん僕(俺)の身代わりになってください(くれ)」」

 

 と唱えると身代わりの紙型がパァと光りだした。そして

 

「こんにちはネギです」

 

「マギだ」

 

 ネギとマギの身代わりの分身が完成した。自分達の分身を見てネギとマギはとても驚いた。

 

「凄いや!ぼくそっくり。西洋魔術にこんなのはないなー」

 

「しっかし自分がもう一人いるなんて何か不気味だな…」

 

 マギは自分の分身をまじまじそう見て呟いた。

 

「それじゃ僕の代わりに寝ててね」

 

「くれぐれもばれんなよ」

 

 身代わりの分身にそう命令するとネギとマギの分身はこくりと頷いた。これで安心とネギとマギはベランダから外に飛び出した。

 しかしネギとマギは気づかなかった。この身代わりがこの後とんでもない騒動を巻き起こす事に………

 先程身代わりの紙型で書き間違え、捨てたゴミ箱がピカッと光ったと思いきやガタガタとゆれて中から

 

「ヌギデス」

 

「ホギです」

 

「メギだ」

 

「モギだぜ」

 

「ムギは俺だぜ」

 

 先程失敗した身代わりの紙型が分身となってゴミ箱から出ようとしていた。その光景は墓から出ようとしているゾンビの様だった。

 波乱のゲームは幕が上がったばかり。はてさて、どのような結果になるのだろうか…




次回は原作と違う展開にしたいと思います

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。