堕落先生マギま!!   作:ユリヤ

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今回のサブタイトルは英語ですが
日本語訳はサプライズです。
それだけです。
それではどうぞ


surprise

 修学旅行が3日後に迫った日曜日、マギは現在渋谷に来ていた。

 

「なんで俺がこんな所に居るんだか…日曜日だし一日ゴロゴロしてようと思ってたのによう…ふぁ~」

 

 と渋谷で有名な犬の銅像前でマギは大欠伸をしていた。マギが外国人という事で道行く女性がマギをチラチラと見ながら去って行った。マギは女性の視線に気づいておらず首をコキコキと鳴らしていた。

 実はマギが渋谷に来たのは有る理由があった。それは

 

「…すまない、またせたな」

 

 マギの前方から声が聞こえ、顔を上げてみると、日曜の人混みがモーセの海割れの如く割れてその声の主が見えた。

 

「いや、全然待っていないぜ」

 

 待ち合わせをしていたのはエヴァンジェリンだった。なぜマギとエヴァンジェリンが待ち合わせをしていたのかというと、マギは今日買わなければいけない物があり学園都市内の店では良いものが無かったために、都会まで出て買おうとしたらエヴァンジェリンに会い、なんでも今日一日ヒマなため、マギが都会まで出て買い物をすると教えるとエヴァンジェリンは

 

「だったら私も付き合おう。先に行っててくれ、私は後から行く」

 

 とエヴァンジェリンと一旦別れて今に至るのだ。

 

「しかし茶々丸が居ないエヴァを見る事なんてあんまりないな」

 

 とマギが言う様に今エヴァンジェリンのパートナーである茶々丸が居ないのだ。

 

「あぁ…なんでも修学旅行前だから何か問題が起こらないために超とハカセがメンテナンスをするそうだ」

 

 と茶々丸はもうすぐ修学旅行という事で、超とハカセが何か問題が無いようにとメンテナンスをすることになったのだ。

 

「という事は今日は俺とエヴァの二人っきりと言うわけか」

 

 二人きり問い言葉にエヴァンジェリンは急に意識し始めて、顔を赤くして俯いた。

 

「そッそうだな!二人っきりってま…まるで…」

 

 デートみたいだな…と言えず小さな声で呟いた。マギにはエヴァンジェリンの呟きが聞こえず首を傾げ

 

「何ブツブツ言ってんだ?無駄話なんかしてないでさっさと行こうぜ。メンドイ事はさっさと終わらせたいからよ」

 

 とマギが先に歩き出した。マギがさっさと行ってしまったのを見て、急に冷めてきてムードの無い奴め…とムゥと剥れながらマギを睨んだ。

 

(無愛想な所はナギには無かったな…)

 

 と昔の想い人を思い出してハァと溜息を吐くと、マギを追いかけて並びながら一緒に歩いた。周りの人たちは見少し離れながらマギとエヴァンジェリンを眺めていた。

 

「そういえば、エヴァ此処まで一人で来たんだよな?迷わなかったのか?」

 

「ばッバカにするな!こんな待ち合わせなど一人でも大丈夫だ!!」

 

 …とは言っているが、本当は茶々丸に行く前に簡単な地図を渡され、途中迷い駅員に道を教えてもらった事は言えるわけが無かったのである。

 

 

 

 

 

 

「はぁ…」

 

 渋谷の何処かにあるコーヒーショップにて和美が深い溜息を吐いていた。

 彼女は麻帆良学園の報道部であり『麻帆良のパパラッチ』と呼ばれている。彼女は常にカメラを持っており、スクープを探している。

 彼女の目標は世間をアッと驚かせるスクープを撮る事である。その為なら体を張る事を躊躇わない…が

 

「全ッ然スクープが無い…」

 

 和美が疲れた様に言いながら頼んでいたもう温くなってしまったコーヒーを飲んだ。そう彼女がこう言っているのは麻帆良で面白そうなスクープが無かったために都会まで来てスクープを見つけようとしたが、数時間もかけて探したのに面白そうなスクープが全然見つからなかったのである。

 もう帰ろうかと思い、席を立ったその時和美の目の前にある者が写った。最初は落ち込んでいてボーッと眺めていたのだが、次の瞬間には脳が一気に覚醒し本能的にその光景をカメラに抑えた。

 

「まさかこんな所で思いもよらないスクープを手に入れるなんて…帰ったらさっそく学園新聞に載せないと…」

 

 和美はニヤリと笑いながらスクープをとれたことに喜んだ。

 

「もう少しついていけばもっと面白いものが獲れるかも…」

 

 と和美は写真を撮った者の後を追う事にした。あッそうだと何かを思い出し

 

「せっかくだしアイツに今撮った写真を送ってみようっと…さてさてどういった反応をしてくるさね?」

 

 と和美はアイツと呼んだ者へさっき撮った写真のデータをメールと一緒に送信した。和美が言ったアイツとは誰なのだろうか?

 

 

 

 所変わって女子寮のとある部屋

 

「あぁぁぁ!締め切りに間に合わない~~~~!!」

 

 ハルナがそう叫びながら一心不乱に何かを描いていた。

 ハルナは漫画研究会にも所属しており、彼女の漫画は一部の人に大人気なのである。さっき言っていた締め切りと言うのは漫画の締め切りであり、その締切が修学旅行の前日の午後の12時まで。

 しかし彼女は現在半分も終わっておらず更にどういった話を描けばいいのか全く思いつかずお手上げ状態である。と

 

 

 

 ピピピピ!

 

 

 

 メールの受信音が聞こえ、ハルナは携帯を手に取り誰からか見た。誰から見てみると宛先人は和美だった。

 

「朝倉?アイツ行き成りなんでメールを寄越してきたのよ?何々『渋谷で面白いものを見たさね。早乙女が絶対に気に入る事間違いなし』?何よこれ。私が今忙しいのを知ってるくせに冷やかしかしら?って写真まで寄越してきて何なのかしら?」

 

 そうブツクサ言いながらメールと一緒に来た写真のデータを開いてどういった何が写っているのか見てみると

 

「こッこれは!!?」

 

 ハルナは目を見開き、思わず椅子を倒しながら立ち上がり、写真をまじまじと見ていた。もう締切などそっちのけで

 

「のッのどか~~!!」

 

 のどかの名を叫びながら部屋を飛び出した。のどかを探すのはわけなく、今日は外で夕映と一緒に本を読んでいるという事で寮の庭で読書をしていた。

 

「のッのどか大変よ!!」

 

 ハルナはのどかの名を呼びながら大変だと叫んだ。

 

「どッ如何したのハルナ?」

 

「大変そうなのはどちらかと言うと貴方です。漫画の締め切りは大丈夫なんですか?」

 

 のどかはハルナを見ながら冷や汗を流し、夕映は呆れたような目でハルナを見ていた。

 

「全然大丈夫じゃないしどちらかと言うと間に合わない!って私の事はいいのよ!と言うよりのどか!」

 

 とハルナはのどかの肩を掴んだ。

 

「今から私が見せる物に動揺したりショックを受けたりしないでね!?」

 

「う…うん分かったけど如何したの行き成り?」

 

 のどかはハルナが言っていることがよく分からなかったが、ハルナが此れよ!と言いながら自分の携帯を見せた。携帯には先程送られた和美の写真があった。その写真とは渋谷の街並みにマギとエヴァンジェリンが仲良さそうに?歩いている写真だった。

 

「え?」

 

 のどかは行き成り想い人であるマギがエヴァンジェリンと一緒に渋谷にいる事について行けずに固まってしまった。

 

「何ですかこれは?何故マギさんがエヴァンジェリンさんと一緒に渋谷に居るのですか?」

 

 固まったのどかの代わりに夕映がハルナに聞いた。ハルナはさぁ?と詳しい事はメールに書いてなかったからよく分からないが

 

「でもこれだけは分かるわ。この画像からも滲み出ているラブ臭…間違いなくエヴァちんはマギさんに気がある!」

 

 そしてのどか!とハルナはのどかを指差した。指を差されたのどかはビクッとしながらもなッ何?とハルナが次に何を言うか待っていたが、ハルナが次に言った言葉はのどかに衝撃を与えた。

 

「エヴァちんは明らかにマギさんをめぐる脅威になるわ!!」

 

「きょッ脅威!?」

 

 ハルナの言った事にのどかの体に衝撃が走るのを感じた。

 

「考えてみなさいよのどかは完璧純情少女、対するエヴァちんはツンデレ少女。純情とツンデレは相対する者!それ世界の常識!!」

 

 とハルナは力説し、そして!と拳を握りながら

 

「はっきり言ってのどかは物事をはっきり言えない所があるけどエヴァちんは言いたい事はハッキリ言うタイプ。このままだとのどか、マギさんエヴァちんのものになっちゃうわよ!」

 

「えう!?」

 

 のどかはハルナの言った事にショックを受けたのか、短い悲鳴を上げた。だから!ハルナは何かを決意したように

 

「今から渋谷に行ってマギさんとエヴァちんを探して動向を観察して隙あれば邪魔もとい偶然会ったように装うのよ!!」

 

「うッうん!」

 

 ハルナの提案にのどかは同意した。やはり想い人が他の人とくっ付くのは嫌だ。エヴァンジェリンには悪いがマギは渡したくないのだ。

 

「まぁ私ものどかの恋を応援すると約束しましたから手伝いますけど、ハルナ貴女は漫画の締め切りは大丈夫なんですか?確か明日の午後の12時までと聞きましたが」

 

 と夕映が言うとう!と固まり汗を滝のように流すハルナ。

 

「だッ大丈夫よ!帰ってきてから死ぬ気でやればいいし、徹夜もすれば間に合うわよ!!」

 

「ハルナ貴女って人は如何してそう無計画なんですか…」

 

 夕映はハルナの無計画さに呆れているのだった。という事でのどか達も渋谷に向かう事になったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 渋谷に戻りマギとエヴァンジェリンは渋谷の街を探索していた。

 時々服屋とか本屋にアクセサリーショップを見て回ったりして、他には路上ライブを聞いたりした。小腹が空いてクレープ屋でマギがクレープを2つ購入しエヴァンジェリンと一緒に食べたのだが

 

「…」

 

「なぁ機嫌直せよエヴァ。俺が悪かったって」

 

 エヴァンジェリンが顔を真っ赤にしてマギと目を合わせようともしなかった。マギは悪かったと謝っているが、ごめんで済むか!とエヴァンジェリンが怒った。

 

「マギ!お前私のほっぺにクリームがついてたからって、何も言わずに私のほっぺに指でなぞってあまつさえ取ったクリームを自分で食うなんて周りに人がいたのにお前には羞恥心が無いのか!?」

 

「だから悪かったって言っているだろ?お前の頬にクリームが付いてるって言うのも面倒だし、食わないともったいないと思ってよぉ」

 

「ついてるぐらい言うぐらい分けないだろうが!それに私に付いているクリーム位私が食べるわ!!」

 

 如何やら顔を赤くしていたのは羞恥によるものだったようだ。

 

「わびとして俺のクレープやるからよ機嫌直せって」

 

 とマギは余り食べていないクレープをエヴァンジェリンに渡した。行き成りマギが食べていたクレープを渡されエヴァンジェリンは黙ってしまった。

 

「あ、やっぱ食いかけのクレープなんて嫌だよな?悪い今から新しいの買ってくる」

 

 と新しいクレープを買いに行こうとするとエヴァンジェリンは

 

「いい、これを食べる」

 

(それにマギが食べたクレープだし…か間接キ…)

 

 と急に恥ずかしくなり、黙ってクレープを食べ始めた。だが数秒にはにっこりと笑いながら

 

「おいしい」

 

 とそう呟いた。マギは態度が急変したエヴァンジェリンを見て頬を掻きながら

 

(怒ったと思ったら今度は上機嫌になる。女とは面倒でよく分からないもんだな)

 

 とそう思った。しかしまぁエヴァの機嫌が良くなったし良いとするかと思ったマギ。 しかし…とマギはそう呟いて辺りをキョロキョロと辺りを忙しなく見ていた。如何もさっきから誰かに見られている感じがするのだが

 

「まぁいいか、別段気にする事はねぇだろうし」

 

 マギがそう結論づけた。丁度クレープを食べ終えたエヴァンジェリンは如何したと尋ねたがマギは何でもねえよとそう返しまた渋谷の街を歩きはじめた。

 でマギを見ていた者達はと言うと

 

「う…うわぁマギさん大胆すぎっしょアレ」

 

「あ…あうあう」

 

 マギの行動に呆れながらも見ていたハルナともう目を回してそれどころじゃないのどかである。

 和美に合流したハルナとのどかに夕映は和美が尾行していたマギとエヴァンジェリンの後を追っていたのだが、服屋によったり本屋で本を購入したりアクセサリーショップで何か買っていたしあまつさえクレープ屋でクレープを買って一緒に食べ止めにエヴァンジェリンの頬についていたクリームを何も言わずにとって食べたのだから。

 

「もう何マギさんのさっきのアレ!まるで付き合ってる同士の感じじゃん!?私がこんな事を知らないわけないじゃない!」

 

「もうあれを見るとマギさん素でやってるさね。というか素であんな事されたら逆に腹が立つね」

 

 とハルナと和美がそうマギを突っ込んだ。

 

「と言うよりも早くマギさんにあった方が良いです。のどかもう意識が朦朧とし始めたです」

 

「アハハ…マギさん…フフフ」

 

 夕映の言う通りのどかが目の前の光景で茹蛸状態で目を回していた。流石にこれ以上はマズイと判断したハルナはマギに直接接触する事にした。

 

「マギさ~ん!!」

 

 さりげなくマギに会ったようにそう大声でマギの名を呼ぶハルナ。自分の名を呼ばれてマギは立ち止まり振り返ると其処にはのどかにハルナに夕映に和美が居た。

 

「おぉお前らか、こんな所で会うなんて奇遇だな」

 

 とマギはのどか達にそう言った。ハルナもいや~奇遇だよね~と話を合わせた。とマギはジーッとのどかを見ていた。のどかはマギに見られて恥ずかしいのか顔を真っ赤にしていた。のどかをジーッと見終えうんと頷くと

 

「やっぱのどかの私服姿を見た事無いから何か新鮮だな。似合ってるぞ」

 

「はッはう!!」

 

 マギに似合っていると言われのどかは又しても顔を赤くしてしまった。倒れそうになったのどかを夕映が何とか支える。これ以上はのどかがマズイと思い、ハルナは本題に切りだした。

 

「そう言えばマギさんとエヴァちんってさっきから仲良いね。もしかして付き合ってんの?」

 

「なッなぁ付き合って!?」

 

 ハルナが付き合っているのかと尋ねるとマギの代わりにエヴァンジェリンが狼狽する。

 

「さっきから仲良いってまるで俺とエヴァの後をついていったって感じだな」

 

「あッしまった!私としたことがうっかり!」

 

 ハルナは自ら墓穴を掘ってしまい慌てだした。変に言い訳すると余計面倒な事になると考えた和美が

 

「それは私がマギさんとエヴァンジェリンの後を付けていたからさこれがその証拠の写真」

 

 と和美がマギとエヴァンジェリンに先程までの写真を見せてあげた。それにはマギとエヴァンジェリンの今迄の出来事が写っていた。クレープの場面もバッチリと

 

「おいおいこんなの撮っていたのかよ。暇な奴だなお前は…」

 

「…」

 

 マギは和美のやっていることに呆れて、エヴァンジェリンは自分が写真に写っており恥ずかしさのあまり黙っていた。その間に和美は自前のマイクを取り出しさあさあ!とマギにインタビューし始めた。

 

「単刀直入に聞くけど、マギさんとエヴァンジェリンは付き合ってるのか。そこの所どうなの?」

 

 和美のインタビューにマギはしれっと

 

「いや俺とエヴァは付き合ってねえぞ。今日の此れだって俺は今日目的があって此処に来ただけだし、エヴァは暇だから一緒に来ただけだってイテッ!?行き成り何すんだエヴァ!」

 

「ふん…(少しは気にしてると言え馬鹿者が…)」

 

 マギが付き合っていないとハルナ達にそう言うとエヴァンジェリンが黙ってマギの脛を蹴った後にそっぽを向いた。マギの付き合っていないと言う発言にのどか以外は唖然としてしてしまい

 

「えっともう一回確認するけどマギさんはエヴァちんと付き合っていないんだね?」

 

「あぁだから言っただろ?付き合っていないって。もし付き合うとしたらちゃんと節度を持った付き合いをするって」

 

 マギのその発言にハルナはホッとした。とりあえずはのどかにも希望があるという事だ。のどかもそれを聞いてホッとしたようだ。

 

「なんだ付き合ってないんだ…だったら『マギ先生エヴァンジェリンさんと交際中!』って新聞の一面を飾ろうと思ったのに」

 

「おい止めんか。そんな事になったらメンドイ展開になるのは目に見えてるだろうが」

 

 と和美が不吉な事をやろうとしていたからマギは全力で止めた。

 

「それで話を戻すけど何でマギさんは渋谷に来ていたの?」

 

 とハルナは何故マギが渋谷に来ていたのかを尋ねた。その質問にあぁそれはと答えた。

 

「明日アスナの誕生日じゃねえか。だけど明日は月曜だからって事で今日アスナを祝ってやろうと思ってよ」

 

 マギの答えに数秒だけハルナと和美が黙っていてあぁそう言えば!と思いだしたようだ。

 

「そう言えば明日は明日菜の誕生日じゃん!」

 

「いや~修学旅行で浮かれていたからすっかり忘れていたよ~」

 

「お前ら仮にも同じクラスだろうが…」

 

 とハルナと和美の能天気さにマギは呆れたような溜息を吐いた。

 

「という事はマギさんはアスナさんのプレゼントを買うために此処まで来たとそう解釈してよろしいんですね?」

 

 夕映の質問にあぁそうだぞと答えた。

 

「だがまぁあんまり女子にプレゼントあげるって事が無くてな。無難にアクセサリを上げようと思ったんだが大丈夫かと思ってよ」

 

 とマギがそう言うと夕映はいいんじゃないでしょうか。と夕映はそう言った。

 

「それじゃ私達も何かアスナさんに何かプレゼントするです」

 

 夕映の提案でハルナや和美もアスナに何かプレゼント買う事にした。のどかとエヴァンジェリンとアスナにプレゼントを買ってやろうとしたらマギに呼び止められた。

 

「何ですかマギさん?」

 

「話だったら早く済ませろ。私も仕方なく神楽坂明日菜にプレゼントを買うんだからな」

 

「まぁちょっと待ってくれよ」

 

 とマギはプレゼント用に包装された者を2人に渡した。のどかとエヴァンジェリンは何かと思ったが、いいから開けてみろってマギは2人にそう言った。マギに言われ包装紙を開けてみると

 

「これ前から欲しかったけど私のお小遣いじゃ買えなかった本…!」

 

 のどかには本。エヴァンジェリンには

 

「さっき私が見ていたイヤリング…」

 

 とエヴァンジェリンが途中で見ていたイヤリングだった。のどかとエヴァンジェリンは如何してこれを買っていたのかとマギにそう訪ねた。

 

「いやさのどかには何時もほんの話題で盛り上がってたし偶に本を貸してくれたれたしよ、前に欲しかった本が有るけど自分じゃ買えないって諦めていたからさ、何時も話に付き合ってくれたお礼としてな。エヴァにはまだあの時助けてくれたお礼をまだしてなくてよ。今日アクセサリーショップでそのイヤリングをジーッと見てたからよ。もしかして欲しいんだと思ってさ。んじゃお礼も込めてプレゼントするかと思ってな…もしかして迷惑だったか?」

 

 とマギはもしかして迷惑だと思い、のどかとエヴァンジェリンにそう訪ねたがのどかとエヴァンジェリンは首を横に振った。

 

「いえ!覚えてくれていて嬉しいです!この本大事にしますから!!」

 

 と本当にうれしいのかニッコリと笑いながらマギにそう言うのどか。

 

「ふん私を物で喜ばせようとするとは何とも馬鹿馬鹿しいものだな…まぁ仕方なく受け取ってやるか。仕方なくだぞ」

 

 エヴァンジェリンはそっぽ向きながらもプレゼントを受け取った。それでも口は笑っていた。プレゼントが気に入ったようで一安心したマギは

 

「んじゃアスナのプレゼントを買おうか」

 

 とのどかとエヴァンジェリンもアスナのプレゼントを買いに行ったのだった。

 

 

 

 

 

 アスナへのプレゼントを一通り買ったマギ達は、ネギから携帯へと連絡を受け如何やら今アスナがネギと一緒に居るのだそうで、マギ達もネギが居るであろう場所へと向かった。

 ネギが居る場所はマギが居る場所とさほど変わらずものの数分で辿り着いた。其処にはネギとアスナの他にこのかやあやかに、美砂桜子円とまほらチアリーディングの3人も居た。

 

「アスナとネギが此処に居るのは分かるが何でこのかやあやかにチア娘3人組が居るんだ?」

 

 とマギがそう訪ねるとネギが

 

「このかさんにはアスナさんのプレゼントを一緒に考えてもらうために一緒に居たんだけど、いいんちょさんと美砂さんと桜子さんと円さんが此処に居るのはどうしてだろう?」

 

 とネギも何故あやかと美砂たちが此処に居るのか分からなかった。マギはあやか達に聞こうとしたら

 

「あッあ~あたし達もアスナに誕生日プレゼントと思ってさあ!これプレゼント!!」

 

「この服ペアルックねこのかと着てあげて!」

 

「ダンベル、これで鍛えな!」

 

 と美砂たちはアスナに次々とプレゼントを渡して行った。アスナは呆然としながらもありがとうとお礼を言った。

 

「そう言えば何でマギさんやエヴァンジェリンさんが此処に居るの?」

 

 桜子がマギ達が此処に居るのかを尋ねた。

 

「俺達もアスナにプレゼントがあるんだよ。ネギはオルゴールだって聞いたからな、無難にネックレスだ」

 

「わッ私はカワイイ靴を」

 

「私からは時計だ。お前はもう少し時間を気にして動け」

 

「私はブレスレッドです。このブレスレッドには幸運を呼ぶ力があるです」

 

「私は恋愛の特集本。これ読んで女子力を上げな」

 

「私からはアンタの好きなアーティストのアルバムさね」

 

 とマギからはネックレス。のどかは靴でエヴァンジェリンは時計。夕映はブレスレッドでハルナは恋愛の本。そして和美はアスナが好きなアーティストのアルバム。

 こんなにも沢山のプレゼントを貰ってアスナはとても嬉しいのかニッコリ笑いながらも

 

「ありがとうネギ…マギさん皆…アタシ今とっても嬉しいよ」

 

 とうれし涙を流していた。うれし涙を流しているアスナを見てネギ達も上手くいったと喜んだ。

 

「そうだ!せっかくだしこのままカラオケに行ってアスナの誕生日パーティーやろうよ!」

 

 と桜子の提案にほとんどの者が賛成し、そのままカラオケに行くこととなった。

 

「フフ…友情とはこんなにもいいもんなんすねぇ…」

 

 今迄アスナの肩に乗っていて黙っていたカモがそう呟いたのだった。

 その後カラオケだが門限もあるため7時にはお開きとなったが、皆楽しくカラオケで熱唱していた。アスナ笑顔が何時もよりも笑っている気がしたネギとマギであった。

 こうして、アスナの誕生日パーティーは無事に終わったのであった。

 

 

 

 




遂に次回は修学旅行の話です
楽しみにしていてください

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