堕落先生マギま!!   作:ユリヤ

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和訳でこれまでの軌跡という意味です


閑話
Trajectory so far


あるところに兄弟の魔法使いがいました。

弟は大層優秀で礼儀正しく、兄は優秀ではあるがどこか面倒くさがり屋でありました。

この兄弟の親は父が英雄であり、母は行方知れず。弟は父のように成りたいと思っており、兄は自分達を放っておいた父を殴り飛ばそうと決めています。

弟は魔法学校を卒業し修行のために日本のある学園で教師をすることになり、兄はそんな弟の付き添いで自分も教師をすることに成りました。それが兄弟の運命を変えたのでした。

 

 

如月、兄弟は日本の学園都市の中学校の教師に就任しました。そこは女子校で女の子しかおらず、兄弟は面食らってしまいましたが、そこで少しずつですが兄弟は生徒達と絆を育んでいきます。

 

弥生、兄弟の初めての試練。それは自分達のクラスを期末試験の最下位から脱出することです。最下位を脱出するために兄弟は図書館島と呼ばれる不思議な島にある魔法の本を手に入れるために数人の生徒を連れて図書館島へと向かいました。

道中罠に嵌まる等がありましたが魔法の本を見つけることが出来ました。しかしゴーレムやドラゴンに襲われ、泣く泣く魔法の本を手放してしまいましたが、何とか最下位からは脱出することが出来まして、兄弟は無事に教師に就任することが出来ました。

 

卯月、兄弟が担当するクラスの女の子達が中学3年生になりました。そんなクラスの中にかつて兄弟の父と戦ったことがある不死身の吸血鬼が兄弟に仕掛けてきました。

兄弟の方にも慕っていたオコジョ妖精が日本にやって来ました。兄弟と使い魔の契約を結び、弟が勝ち気な女の子と仮契約を結びました。

道中弟が迷い吸血鬼の従者のロボットを襲い、兄がそのロボットを護り弟が忍者に諭されましたが、兄弟とオコジョと勝ち気な女の子が吸血鬼と戦い、兄弟が勝利しました。

その後すぐに、父に負けて呪いをかけられた吸血鬼が呪いを解いてもらっていないのが不憫に思い、己の危険を省みず吸血鬼の呪いを解き、吸血鬼を自由にしてあげました。

 

兄弟は修学旅行で京都に行くことになりました。京都は兄弟の父の別荘がある他に勝ち気な女の子の親友の実家があります。その実家と魔法使いが対立しているとのことなのでその仲を戻す架け橋と兄弟はなることになりました。

旅の道中で本好きの女の子が兄に好きだと告白しました。女の子に初めての告白されたことにどこか満更ではない兄はその後アクシデントが起こりながらも本好きの女の子と仮契約を行いました。

京都では魔法使いを憎んでいる呪術師や狗族の少年や銀髪の少年に兄を狙う傭兵、そして鬼が率いる妖怪達と戦いましたが勝利し、勝ち気な女の子の親友の従者の剣士の女の子との仲も元に戻ることが出来ました。

 

皐月、兄弟は更なる力をつけるために吸血鬼の弟子になりました。兄は闇の魔法という強力な魔法を習得しました。

学園に兄弟の故郷を襲った悪魔が襲来し兄弟の関係者の女の子を拐い、悪魔が弟と戦うように仕向けました。弟は京都で戦った狗族の少年と共闘し、悪魔を退けました。

兄は悪魔が連れてきた女悪魔を撃退し、その女悪魔が連れていたスライムに造り変えられた女の子を保護しそのまま女の子を自分の妹にしてあげました。

 

水無月、学園祭が始まります。兄弟のクラスはお化け屋敷をやることに、準備中に幽霊騒動がありましたが無事に学園祭を迎えることが出来ました。

しかし兄弟がクラスの女の子と学園祭を廻る前に仮眠をとったら大寝坊をしてしまいました。

寝坊したことに絶望してしまう兄弟。万事休すかと思いきや弟がクラスの天才児の女の子から貰った懐中電灯がなんとタイムマシンだったのです。兄弟はタイムマシンで難を逃れましたが、兄が本好きの女の子と文化祭を廻っていた時に本好きの女の子がもう一度兄に告白をして、学園にある巨大な樹、世界樹の力で暴走してしまい、本好きの女の子と吸血鬼の唇を無理矢理奪いそうになるといった一騒動が起こりました。

その他にもクラスの天才児が主催の武道大会で兄弟の父の友人が参加し父に化けた事で兄が闇の魔法を暴走しかけました。武道大会の他に、兄が背中に傷を持っている女の子に告白される。本好きの女の子の親友が同じように兄を好きになる等様々な出来事が起こりましたが、何とか切り抜けることが出来ました。しかし事件は起こってしまいました。

天才児は未来から来た者で、目的はこの時代で魔法を公開し未来の自分の仲間を救うといったものでした。そして兄を亡き者にするために京都で兄を狙った傭兵と契約して傭兵が兄と戦いました。その時に兄の闇の魔法が暴走し世界を滅ぼしてしまいました。

 

弟や兄弟に関係あるクラスの子は吸血鬼の魔法道具や天才児の策略によって難を逃れましたが、自分達が目撃したのは世界が滅んで1週間後の世界でした。

世界が滅ぶのを食い止める為に弟達は元の時代に戻るために暴走した兄を退けて全員で元の時代に戻りました。

 

弟は魔法を公表しないために、兄は自分を狙っている傭兵と決着をつけるために、学園にいる魔法使い達や学園の生徒を利用することにしました。

オコジョの伝で魔法武器を沢山用意し、天才児が用意したロボット軍団と魔法武器を持った者達が戦っている間に、弟とその仲間達が天才児を止めるために動き、兄と吸血鬼が傭兵と戦うために動きました。

様々な助力があり、弟は天才児の元に到着し、兄は誰の邪魔もなく傭兵と戦い始めました。

弟は自身の知略と想いを込めて天才児と渡り歩きましたが、兄の方は鬼の親分の乱入や魔法とは関係ない生徒達の乱入にあって大怪我をおってしまいました。

兄は生徒達を護るために大きな賭けに出ました。それは自ら吸血鬼の血を取り入れ自身も不死身の存在になり、3重の闇の魔法を発動させることでした。

闇の魔法を発動した兄は姿が大きく変わり、炎の魔神といっていい程の変貌をとげて傭兵に挑みかかりました。

弟も天才児との戦いが佳境に入ります。天才児が魔法で自身を強くさせて一時は弟を追い詰めますが、弟の意思の強さが勝り辛くも勝利を納めました。

兄の方も炎の魔神の姿となり傭兵との激しい戦いを繰り広げ、互いの強力な技をぶつけ合いました。

しかし兄の中の本能が暴れだそうとしました。兄は最後の力を出して本能を押さえ込み、魔力を出しきり傭兵を追い払いましたが、そのまま倒れてしまいました。

 

弟に負けた天才児はそのまま潔く未来に帰っていきました。これから来るであろう未来を弟達に託して。

倒れた兄が吸血鬼とロボに連れられ弟達がいる所に戻り、暫くして目を覚ましました。

兄が目を覚ましたことに弟達は安堵しましたが、兄は弟達や自分の事を忘れてしまっていました。

闇の魔法の代償として兄は自身がこれまで歩んでいた軌跡、記憶を失くしてしまいました。

その事を知り弟達は深く絶望してしまうのでした。

 

 

 

 

 

こうして魔法使いの兄弟、マギ・スプリングフィールドとネギ・スプリングフィールドの物語は一端の幕引き。

しかしこの兄弟やその仲間達の物語はまだ始まりに過ぎず、これから大きく動き渦巻くのです。

彼等が立ち止まろうとしても、賽の目は勝手に動いてしまいます。その賽の目が彼等にどういったものを見せるのかは……まさに神のみぞ知るなのです。

 

 

 

 

 

 




約6年分の話を昔話風に纏めてみました。

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