攻防戦イベント1時間前、湖前には麻帆良の学生や観光客が集まっていた。
参加型のイベント+武器紹介を行ったことにより興味を示した者達によってあっという間に参加者が集まった。更にポイント制という事で上位者には景品が送られるということに俄然やる気が盛り上がっている様子だ。
そんなイベント参加者に紛れるように刹那がカモと一緒にいる。剣士として最前線で少しでも敵を斬り倒すつもりだ。カモは刹那に付き添い、情報をまだ休んでいるネギ達に送る役目。
「しかしあっという間に集まりましたね」
「みんなイベントに飢えてるんだろうさ」
周りを見渡しながらイベント開始を待っている参加者達に対して小声で話す2人。
「これだけの人数がいれば結構対抗できそうだな」
「ですが、相手がばか正直に仕掛けて来るでしょうか?」
「……だよなぁ。そんな、はい始めましょうってお行儀良く待ってるとは思えないし。ここは兄貴達に警戒するように連絡を……」
しようとしたが湖に集まっている参加者達が騒ぎはじめた。刹那とカモも見れば湖の水面が気泡を出しながら盛り上がっている。
そして数百体の田中や蜘蛛型が隊列を組んで現れた。
参加者達は急に現れたことにあわてふためき武器を構えようとしたが、先に田中達が仕掛ける。一斉掃射により何人かがビームの餌食となる。
ビームが止んだ時には下着姿か全裸ととても恥ずかしい格好になっていた。犠牲者の中には円もおり、下は履いているが上は吹き飛んでしまうこれまた恥ずかしい格好となっていた。
武器もローブも吹き飛んでしまった円や参加者は後ろに下がる。
『なんとぉ!卑怯にも火星ロボ軍団は始まりの時間よりも早くに奇襲を仕掛けてきたぁ!これには湖岸前で待機していた魔法騎士団も混乱を隠せないようです!』
一方、亜子がライブをした会場にて巨大ディスプレイ前にて和美がマイクを片手にもち実況している。
参加者達は和美の実況と田中達が予定よりも早く仕掛けて来たのもあり、にくい演出だと思っている。
『それでは魔法使いの皆さん、準備は良いですか!?とんだアクシデントから始まってしまいましたが、今からゲームを始めます!それでは、ゲーム開始!!』
和美が開始を宣言した瞬間大きな鐘が鳴り響き、今ここに戦いが勃発した。
田中達が奇襲を仕掛けて来たことにパニックになっていた湖岸前の参加者達はゲーム開始になった瞬間、各々杖や銃にバズーカを田中や蜘蛛型に向ける。
『敵を撃て!』
一斉に呪文を唱え、魔法の光弾が田中や蜘蛛型に向かっていく。数発直撃したのち沈黙する田中もいれば、当たり処が良かったのか一発当たっただけで沈黙する田中もいた。
「すっげー!モノホンの戦争みたいだぜ!」
「賞品は俺ら軍事研が頂くぜ!!」
田中が次々に沈黙するのを見て調子づく参加者が何人かおり、愚策に突っ込む者がちらほらと。
が相手は超や葉加瀬が作った田中。愚かに突っ込んできた者達を返り討ちにし、醜態を晒されることとなる。
「ぎゃあぁぁぁ!?」
「脱げビームにやられたー!」
桜子や美砂も脱げビームの餌食となってしまう。
「ほらほら早くローブと武器拾ってきなって!やられたらマイナス50ポイントだって!」
着替え直し武器を持ってリスポーンしてきた円の情報を聞き、慌てて吹き飛ばされたローブと武器を拾いに後退する桜子と美砂。
倒され脱がされの一進一退の攻防戦が繰り広げられる。
「いやぁ参加者はほとんどここの学園の生徒だが、フィジカルが高くないか?」
「余り外の学校には無いようなマイナーというか特殊な部活動もありますし、メジャーな部活動も設備等が充実してますしそのおかげでしょう」
主に体育会系の部活動を行っているであろう生徒等が次々に田中達を撃退するのを見て、生徒達のポテンシャルの高さに若干引き気味なカモに説明する刹那。
が田中達を倒していると言っても此方が優勢というわけではなかった。戦いながら学習してきたのか、田中達の戦い方に鮮烈さが出て来て、現に参加者達の布陣の穴を突き何十体かの田中や数機の蜘蛛型が湖岸を突破した。
布陣が崩れだしたのを見て、刹那が夕凪を鞘から抜こうとし、カモが待ったをかけた。
「まだ嬢ちゃん達の出番の合図は出てないから待機だぜ」
「ですが、これは表向きは大々的なイベントにしてますが、魔法を公表させないこと、それとマギ先生がアーチャーなる傭兵と決着をつけるために戦いやすくするため。何かあってしまったらマギ先生も戦いずらくなってしまいます。最悪、未来の麻帆良のように……」
「……だな。確かに俺っちらは魔法が公表されるのを防ぐのと大兄貴のために色々と動いてきたさ。気を張るなと言うのも無理な相談だって言うのは良くわかってる。けどな剣の達人でもある刹那の嬢ちゃんに偉そうに言えることじゃねぇけどな、張り積めすぎると剣が鈍るぜ」
カモに諭され、刹那は夕凪から手を放す。焦りと迷いがあれば剣は鈍る。それは言われなくとも分かっているつもりだ。だがそうは言っても焦ってしまうのが人と言うものだろう。
ここは参加してる生徒や魔法使い達を信じることにする。
所変わって、湖岸前を突破した田中数十機は後に来る巨大ロボットのエリア確保のために散開して動く。
散らばって待機していた参加者達は田中を発見し、撃とうとするが、密集していた時とは違い、抜群の機動力をもって翻弄していた。
雑魚には構わず目的地へ。命令に従い、ただ目的地へ向かう田中達。だがそう易々とエリアを確保させるものかと参加者達も対抗する。
『敵を撃て!!』
一エリアで待っていた、アキラと祐奈に風香と史伽、そして千鶴が一斉に攻撃する。
待ち伏せを喰らい数機の田中が機能停止になるが、直撃を免れた数機が反撃へと移る。が、そう易々とやられはしないのが3ーAクオリティ。
「はっはぁー!賞品は頂きだよー!!」
祐奈が持ち前の運動神経を持って、2丁拳銃で次々と田中を捌いていく。自分自身にこれほどの射撃能力があったことに驚きを隠せない。
「マギお兄ちゃんとデート出来なかったから……」
「憂さ晴らしさせてもらうよー!!」
小柄な上、すばしっこい双子の風香と史伽は己の持ち味を生かして、田中を翻弄し次々と倒していく。
今朝方マギから今日は一緒に回れないとキャンセルの電話があり、楽しみにしていたのに急になくなった事にフラストレーションが溜まっていたのだ。
それと、フラストレーションが溜まっていたのはこの双子だけではない。
コツコツコツと靴を鳴らしながら一体の田中に歩み寄る千鶴。何の構えもない、無防備状態。田中は千鶴に向かってビームを放つ。
が、当たらない。真っ直ぐビームは千鶴に向かって行ったのに、僅かに逸れた。
ほぼ100%に近い直撃コースだったのに外れた。人なら首を傾げるが、ロボットの田中は再度ビームを撃つ外れた。また撃つ、逸れた。
命中率ほぼ100%なのに三度も外れた。目の前の千鶴が普通の学生ではないと判断した田中は攻撃パターンを変えようとしたが、もう遅かった。
千鶴は田中の至近距離まで近づき、拳銃を田中の眉間に向けた。
「敵を撃て」
そう唱えたのと同時に引き金を引く。光弾は真っ直ぐ向かい、田中の眉間に直撃した。
眉間に直撃した田中はまるで頭を撃ち抜かれた人のように、膝から崩れ落ち、うつ伏せに倒れ、機能停止になった。
田中を撃ち抜いた所は撮影され中継場でも見られており、他のエリアからも千鶴の一撃を見ていた。
一瞬だけ場が静まり返り、皆一斉にこう思った。
(((((いや怖すぎるだろ!!)))))
仮にロボットだとしても、躊躇なく人型の田中の眉間を撃ち抜いた千鶴に対して引きながらも戦々恐々した。
ある者は不貞を働いた輩を粛清したマフィアの女帝を、またある者はターゲットを始末した女性殺し屋をイメージしたという。
動かなくなった田中を一瞥した後、まるで散歩しに行くかのように優雅に田中に歩み寄り、同じように眉間を撃ち抜いていった。
「いや怖すぎるんだけど!なんであんなにキレてるの!?」
「どうやらマギ先生と一緒に劇を観る積もりだったけど、急にキャンセルになったみたい。でも、その事に怒ってるわけじゃないみたい」
キレてる千鶴に対してツッコミを入れる祐奈に対して、静かに田中を倒していくアキラはそうではないみたいと返す。
アキラの言う通り千鶴は約束事をキャンセルされた事に対しては怒っていなかった。本音を言えば一緒に劇を観れなかったのはとても残念に思っていた。
しかし、電話越しのマギの声が何処か辛そうだったこと、イベントが急遽変更になったこと、倒した田中が超と葉加瀬が作ったものという事でこのイベントに大きく関わっていると推測した。
人生とは賽の目。何かあればコロコロと変わるものだが、人の考え等はそんなに変わらない。
本来の時間軸なら劇が終わった後に普通の人ではないマギを問い詰めようとしたが、このイベントが始まり今に至る。
もし慕ってるマギが辛そうにしている原因に超達が関わっていると言うのならば、悪い事をした子供達を叱る様にお話をしなければならない。
本当なら自分一人で超の元へ行きたいが、自分だけでは目の前の田中を蹴散らす事は無理だ。
ならこのイベントが終わった後に話せばいい。そう結論着けた千鶴がまた田中の眉間を撃ち抜いた。
場所は戻り刹那とカモがいる湖岸前、千鶴の一撃を見ていた刹那がポツリと呟く。
「カモさん、先程まで大丈夫か不安だったんですが、今のを見て勝てそうな気がしてきました」
「俺っちもあれを見て背筋がゾクッとしちまったぜい」
千鶴の気迫のお陰か参加者達の勢いも増し、田中や蜘蛛型を倒す勢いも増した。
湖岸前や学園内に機能停止になった田中達が転がっており、数は100を越えているだろう。
だがこれまで戦って来た田中達は将棋やチェスでいう歩やポーンと言った斥候部隊に過ぎない。恐らくそろそろ本気で攻め込んで来るだろうと刹那は睨む。
とまた参加者達が慌ただしく騒ぎ出したと思ったら、湖中央で巨大な水柱が数本現れた。
そして水柱が無くなり、今度はスクナ型の巨大ロボットが数体現れた。いきなり本命の登場だ。
田中や蜘蛛型が100体出てきたのに驚いていたのに目の前に巨大なロボットが現れれば何人かが開いた口が塞がらなくなるだろう。その混乱を突くように、鬼の顔をした巨大ロボットは口にエネルギーを溜め、放つ。
巨大な光が参加者を包み込み、光が晴れた後には田中にやられた様に下着姿を晒していた。
「極太脱げビームだ!!?」
参加者の一人が叫び、大勢が脱がされたことの驚きと脱がされた者の羞恥で湖岸前は混乱の渦と化していた。
湖岸前の参加者はほぼ全滅状態となり、巨大ロボット達は悠々と上陸し、それに続くように新たな田中達が現れた。
田中や蜘蛛型は巨大ロボットのビームを免れた者達を狙い、段々と湖岸前の参加者が減っていった。
「カモさん、そろそろ私が!」
「だな、そろそろ合図が来ると思うんだが、一向に携帯が通じねぇ!どうやら妨害電波が出てるみてぇだ!こっちの判断で勝手に動いたら、真剣持った嬢ちゃんが上手く動けねぇ!」
どう動くとカモが思考を巡らしていると、空に赤い信号弾が打ち上がり、和美の実況が響き渡る。
『なっなんとぉ!火星のロボ軍団、押されていると判断したのかここにきてボスの巨大ロボットの登場だぁ!これを倒すのは至難の技でしょう。ですが参加者の皆さんご安心を!貴方達には心強いヒーロー達が居ます!それでは、ヒーローユニットの皆さん、出撃せよ!!』
和美の実況が合図となり、満を持した魔法先生や生徒達が各々の魔法を使い、田中や蜘蛛型を蹴散らしていく。
中には浮遊魔法を使いながら巨大ロボットに捕縛魔法を使い、動きを封じ込める。
一般人の目の前で魔法を堂々と使用しているが、イベント前に大々的に行われた武道大会は演出込みの大会だと千雨筆頭にデマ情報を拡散させ、信じこませることに成功。この情報を見て残念に思った者もちらほらといた。
空に浮かんでいる魔法先生や魔法生徒を見ても演出だと思っていた。一般人の前で魔法を使っても大丈夫、魔法先生や生徒は安心して戦うことができる。
魔法先生や生徒達の踏ん張りで巨大ロボットの進軍も押さえられていた。
「景気よくやってんなぁ。んじゃ嬢ちゃんも一暴れしてくるかい?」
「はい。桜咲刹那、行きます」
夕凪を構え、湖岸前に突っ込む。そして夕凪を鞘から抜き、一閃で田中を数体切り裂いた。
「おい、あの子武道大会に出てた娘じゃないか?」
「でもあの大会演出だらけのやらせだったんでしょ?」
「ばっか!あの子剣道部でもかなりの実力者だぞ!」
ヒーローユニットとして助太刀に入った刹那に参加者は色々と言っているが、刹那は気にせず田中達を切り捨てていく。
刹那の大立ち回りに参加者は歓声を上げている。とその時、自身に殺気が混じった闘気を向けられたのを感じとり、気配を感じ取った方へ刃を振るう。振るった瞬間、金属と金属のぶつかる音が響き渡る。
「……やはり貴様達か」
刹那に奇襲を仕掛けたのは武具を纏った鬼や河童等の妖怪達。それも京都で自分達と戦った者達だ。
「なんや知ってる顔が居るなと思ったが、やっぱりあの時の嬢ちゃんやないか」
妖怪達の親分である鬼が金棒を担ぎながら現れる。妖怪の登場に参加者達も驚いている。といってもほとんどが特殊メイクかロボットだと思っているだろう。
「メガネの姉ちゃんに喚ばれてな、ここにいる魔法使い達を全員病院送りにしろって言われてな。喚ばれてみたらぎょうさんおもろい喧嘩祭りやってるやないか。まぁ安心しぃや、堅気の奴には手は出さんからな」
「それは感謝する。だが、私がそう簡単にやられると思ったら大間違いだ」
刹那は改めて夕凪を構える。親分鬼が金棒を地面に叩きつけ、それが攻めの合図になり、鉈や刀を持った鬼達が刹那に向かう。
刹那と鬼達の殺陣に歓声を挙げている参加者達。
「なぁ助太刀しなくていいのか?」
「バッカ、あんな戦いにどう助太刀しろってんだよ。俺らに目を向けないのは対ヒーローユニットの悪役みたいなもんだろ。ロボットに妖怪ってごちゃ混ぜだけど、金かけたイベントだなこりゃ」
参加者達も妖怪達の登場はイベントの一環と思って手を出さないでいてくれて、余計な暇をかけなくてすむと思った刹那。
だが、そうは言っても一人で目の前の妖怪達を相手にするのは厳しい。
自身が研鑽を重ねてきても、この妖怪達は雑兵というわけではない。決定打に欠けていたその時
「斬空閃!!」
気で創られた飛ぶ斬撃が刹那に斬りかかっていた鬼達を切り飛ばした。
「成長したわね刹那。これだけの相手に一人で切ってかかるなんて」
「刀子さん!」
葛葉刀子。刹那と同じ神鳴流の剣士であり、関東に来た刹那に剣を教えた先生である。
「親分、新しい神鳴流の女剣士でっせ!」
「どうやらあの嬢ちゃんよりも腕が立ちそうやな。こりゃ楽しくなってきたで」
刀子の登場に焦りよりも楽しみの感情が勝っている親分鬼。
「刀子さんが一緒に戦ってくれるなら、私も心強いです」
「ええ、私もこの戦いに、譲れないものが…あるから……」
最後は小声になり俯く刀子。そんな刀子から気が溢れだし、何かを呟いていた。
「とっ刀子さん?」
明らかに刀子の様子がおかしく、引きながらも刀子を呼ぶ刹那。次の瞬間刀子の気が爆発し開眼した目は怪しく光っていた。
「せっかく好い人見つけたのに、また破談になりたくないのよこっちはぁぁぁぁぁ!!」
気を爆発させた刀子はそのまま妖怪達に突っ込み、次々と妖怪達を切り捨てていく。端から見たら狂戦士さながらの暴れっぷりだが、その剣技は冴え渡っており、無駄のない綺麗な戦い方だった。
感情の爆発をそのまま戦いに生かす事は刹那は知っているが、どうしてここまで怒っているのか分からなかったが
「そう言えば、一般の男性とお付き合いしてるって聞いたことが……」
そんな事を風の噂で聞いたことを思い出す刹那。一度離婚をしている刀子は婚期を焦っており、今付き合っている男性とゆくゆくはと考えているのに魔法が知れ渡ってしまったら、その男性と別れる事になる。目の前の妖怪達は自分の結婚を邪魔する敵だと、容赦なく蹴散らしていく刀子に戦慄を覚える刹那。
だが刀子の戦いに気を取られすぎていた。
「貰った!」
「覚悟ぉ!」
「!しま――」
河童と烏天狗が刹那に武器を振り下ろそうとしている。今から防御の構えをとっても間に合わない。
やられると思ったその時
「漢魂!!」
「裂空拳!!」
二つの気の塊が河童と烏天狗に直撃し、吹き飛ばす。
今の技には見覚えがある刹那は、技が飛んできた方を見てみると
「豪徳寺薫、助太刀に参ったぜ!」
「武道大会じゃ予選敗退だったがこの中村達也、思う存分暴れてやるぜ!」
予選敗退してしまったが、一般人でありながらも気を扱う事が出来る豪徳寺薫と中村達也が助太刀に入ってくれた。
「ちょっ待ってください!その相手達は普通じゃ――」
「大丈夫だぜ!ロボット相手じゃ温すぎだから、骨のある相手が出て来てこっちはウズウズしてるんだ」
「心配するなお嬢ちゃん。俺や達也はそう簡単に潰されるような柔い根性はしてないさ」
サムズアップをして妖怪達に突っ込む二人。刹那は止めようとするが、刀子程ではないが次へ次へと妖怪達を相手にしていくの見て、一部の一般生徒のポテンシャルの高さに改めて舌を巻いた。
「がっはっはっは!なんや堅気の中にも骨太の奴がおるんやなぁ。ここはおもろいところやなぁ。祭りじゃない日でも来たいもんやなぁ」
「……それだけは勘弁して貰おう」
刹那や刀子に薫や達也そして妖怪達の激闘を見、勢いも戻った参加者達もまた田中達に向かっていく。
戦いはまだまだ始まったばかりだ。