ドラゴンボールTH ~地球育ちのサイヤ人の幻想入り~   作:超野菜

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一狩り行っていたら、あっという間に1ヶ月たっていました。
まじで申し訳ありません。
でも、絶対失踪はしませんので、ゆっくりとお待ち下さい。



紅魔館内の激闘!!

 

悟空と美鈴が紅魔館の裏で闘っている時、

霊夢は咲夜と闘っていた。

 

 

ーーー紅魔館、エントランスーーー

 

「・・・はあ・・・はあ・・・」

 

「・・・はあ・・・はあ・・・」

 

霊夢も咲夜もすでに息をきらしていた。

 

「はあ・・時を止めれるなんて反則じゃない。

 弾幕を当てるのも避けるのも難しいわ。」

 

(一体どうすればいいんだか・・・)

 

愚痴りながらも次の作戦を考える霊夢。

 

「そう言うあなたもやってくれるじゃない。

 私がここまで苦戦するなんてね・・・

 流石は博麗の巫女、といったところかしら。」

 

咲夜は霊夢に比べ少し油断していた。

なぜなら、咲夜はこの能力に絶対の自信を持っていたからだ。

 

(私は負けない・・・いや、負けられない!!

 お嬢様のためにも負ける訳にはいかない!!)

 

 

(きっと・・・いや、絶対悟空は大丈夫・・・

 先に行った魔理沙は気になるけど・・・っ!!)

 

突然、霊夢の周りがナイフだらけになった。

霊夢はなんとかナイフを避けきることができた。

 

「今のは少し危なかったわ・・・

 本当にやっかいな能力ね、それ。」

 

(今はあいつをさっさと倒すことを考えるか・・)

 

作戦を練る霊夢だったが、咲夜の攻撃がなかなか止まらないため、

落ち着いて考えることもできなかった。だが、霊夢とて博麗の巫女。

これまで数々の異変を解決してきた。

スペルカードルールでの闘いでは最強クラスだ。

当然、咲夜の弾幕はすでに見切り始めていた。

 

 

(さてと・・・そろそろいきますか・・・)

 

「そこっ!!」 

 

霊夢は咲夜に弾幕を放つ。

しかし、あっさりと咲夜に避けられてしまった。

 

「さっきまでの勢いはどうしたの?

 こんな弾幕なら時を止めなくても避けれるわ。」

 

余裕の表情を見せる咲夜。

 

「・・・まだまだこれからよ・・・!」

 

霊夢は続けて弾幕を放つ。

今度の弾幕はさっきのような弾幕ではなく、広範囲、高威力の弾幕だった。

 

だが、霊夢の弾幕が咲夜に当たることはなかった。

咲夜は時を止め、霊夢の背後に一瞬で移動する。

そしてナイフを霊夢の周りに設置する。

 

 

「これで・・・おしまいよ・・!!」

 

そして時は動き出す。

設置したナイフは霊夢に当たるかと思われた。

 

しかし、霊夢は自分の周りに弾幕を放ち、咲夜のナイフと相殺させた。

霊夢の想定外の行動に、勝利を確信していた咲夜は隙が生じてしまった。

その隙を霊夢が見逃すはずがなく咲夜は霊夢から反撃されてしまった。

 

 

「もうあんたの弾幕は見切ったわ。

 あんたに勝ち目はないけど・・・続ける?」

 

 

「くっ・・・当たり前でしょ・・・!」

 

咲夜はスペルカードを取り出す。

 

 

「奇術[ミスディレクション]!!」

 

咲夜がスペルカードを宣言すると、

さっきの弾幕とは比べ物にならないほどの量の弾幕が現れた。

しかし、霊夢は一切動揺せず、楽々と弾幕を避けていく。

 

 

「さっきも言ったでしょ・・・もうあんたに勝ち目はないって。

 いくらスペルカードを使って弾幕を強化しても結果は同じよ。」

 

さっきまでの形勢が逆転していた。

だれがどう見ても霊夢が咲夜を圧倒していた。

だが、咲夜は追いつめられているにもかかわらず、笑っていた。

 

 

「ふふっ・・・これで勝ったつもり? まだまだ甘いわね。」

 

 

「・・・まだなんかあるの?・・・めんどくさいわね・・・」

 

さっさと終わらせたいのに、最後まで抵抗をする咲夜。

それを見て、ため息をつく霊夢。

 

「あなたは何も理解できないまま終わる・・・

 メイド秘技[殺人ドール]!!」 

 

次の瞬間、咲夜は消え、いつの間にか階段の上に立っていた。

霊夢は咲夜に向かって弾幕を放つが、

また咲夜は消え、今度は霊夢の後ろに現れ弾幕を放つ。

霊夢はなんとか弾幕を避けきることができたものの、

現れてはすぐに消え、弾幕を放つ咲夜に翻弄されていた。

 

 

(スペルカードを使ってから動きが変わった!?

 一体どうやって・・・!?)

 

霊夢が考えている間も咲夜の動きも弾幕も止むことがなく、

どんどん霊夢に襲いかかっていく。

 

 

(・・・悟空みたいに高速で移動・・・

 いや、違うわね・・・だとしたら・・・)

 

とはいえ霊夢も博麗の巫女なだけあって、

すぐに弾幕のパターンを見切り、考察を始める。

 

 

「・・・今度はこっちの番よ!!

 さっきも言ったでしょ・・・もうあんたに勝ち目はないわ!」

 

そして霊夢は反撃を開始する。

霊夢の弾幕は正確に咲夜を狙った弾幕でも誘導弾でもない。

 

ましてや、威力もなくスピードもない。

広範囲ではあったが、避けることも簡単にできる弾幕。

とても咲夜を倒せる弾幕ではなかった。

 

 

「どうしたの?

 勝ち目はないって言っておきながら、

 さっきよりもパワーが落ちているんじゃない?

 ・・・その程度の弾幕でこの私を倒せると思っているのかしら?

 なめられたもんね・・・これで私のかーーー」

 

 

「勘違いしないで・・もう勝負はあったわよ・・」

 

 

「・・・は? 一体何をいってーーーーー」

 

 

「ーーー夢符[封魔陣]!!」

 

霊夢がスペルを宣言した瞬間、咲夜の足元にあった札が光り、

結界が現れ、咲夜は閉じこめられてしまった。

 

 

「そんな!! いつの間にこんな仕掛けを!?

 ・・・! まさか・・・!!」

 

「そう、そのまさかよ。

 さっき放った弾幕はあんたを攻撃するために放ったんじゃないわ。

 あんたを止めるための結界の準備だったのよ。

 その[時を止める能力を利用した瞬間移動]。

 それを封じるにはこれが一番いいと思ったからね。」

 

あっさり霊夢に自分の技を見切られた咲夜は動揺を隠しきれなかった。

もう咲夜の表情からはさっきまでの余裕が一切見られなくなっていた。

 

 

「・・・くっ!!こんなもの・・・!!」

 

抵抗したものの、結界はびくともしなかった。

 

 

「無駄よ。あなたの力ではこの結界は破れないわ。

 さてと、結界の効果がなくなる前にさっさとあんたを倒しちゃいますか。」

 

いくら霊夢でもこの結界を保ったまま闘うのは不可能だった。

なので、霊夢は咲夜を倒し先に進むことにした。

その方が後で加勢されるような面倒なことにならないと思ったからでもあったが。

 

 

「神技[八方鬼縛陣]!!」

 

次の瞬間、咲夜をの動きを封じてた結界が光りだし、爆発した。

当然、身動きのとれない咲夜は避けることも防御することも出来ず、

まともに霊夢の技をくらってしまった。

咲夜が受けたダメージは大きく、咲夜は倒れた。

 

「・・・ふうっ。やっと倒れたか・・・。

 メイドのくせに中々の腕だったわね・・・。

 それじゃ、さっさとこのメイドのご主人様を倒して異変を解決しますか。」

 

霊夢は自分の勘を頼りにエントランスの階段を上る。

この時の霊夢の勘は侮れない。

 

 

「霊夢~~~!ちょっと待ってくれ~~~!」

 

そのまま先に進もうとする霊夢だったが、悟空の声がしたので立ち止まった。

 

 

「あら、悟空。あなたがここに来たってことはあの中国っぽい妖怪は倒したのね。」

 

 

「ああ。そっちも終わたんか?」

 

 

「見りゃわかるでしょ。私にかかればこんなもんよ。

 それで? 私になにか言いたかったんじゃないの?」

 

 

「ああ、そうそう。この館の下からものすげえ気を

 感じるんだ。多分魔理沙が闘っている所の下にいると思うんだ。」

 

 

「ん? それってけっこうヤバくない?」

 

 

「・・・多分魔理沙じゃ勝てねえだろう・・・

 だからオラが魔理沙の所に行ってくる。

 霊夢はこの先にいるやつを相手していてくれ。」

 

 

「わかったわ。」

 

 

「そいつがこの異変の犯人だと思う。

 かなり強えから気いつけてくれ。後でオラも向かう。」

 

 

「忠告ありがとさん。でも大丈夫よ。

 私もけっこう強いから。・・・魔理沙もね。」

 

 

「・・・そうだな!んじゃ、ちょっくら行ってくる!」

 

悟空は魔理沙の気を追って、飛んで行った。

 

 

(魔理沙のことが気になるけど・・・

 悟空が行ったからきっと大丈夫のはず・・・

 とりあえず、私は元凶を倒すとしますか。)

 

霊夢は悟空の指した方向と自身の勘を頼りに、紅魔館の奥へと進んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー紅魔館、大図書館ーーー

 

同じ頃、大図書館の中では魔理沙と

パチュリーの激しい闘いが繰り広げられていた。

 

(くそっ!強い!!

 相手も魔法使いだと思ったが、もうちょっと弱いかと思ってたぜ!)

 

魔理沙は追い込まれていた。

パチュリーと魔理沙は互角に見える。

しかし、魔理沙にはもう後がなくなっていた。

それに対し、パチュリーはまだ余裕があるように見える。

 

 

「・・・あなたは私に絶対に勝てない・・・何故だかわかる?」

 

 

「さあね! 私にはわからないね!」

 

問いかけながらも弾幕を放ってくるパチュリー。

魔理沙は避けながら隙を窺い、作戦を練ていた。

 

 

「あなたは所詮[人間の]魔法使い。

[種族が]魔法使いの私とでは格が違うのよ。」

 

確かにこの差は圧倒的だ。

修行をして魔法使いになった魔理沙と、

生まれながら魔法使いのパチュリーの魔力の差は大きかった。

 

 

「どうかな? やってみなきゃわかんないぜ?」

 

とはいっても、魔理沙にも勝機があった。

パチュリーは普段は隙がないものの、スペルを使った時に少し咳き込む。

この時を狙えば少なからずダメージを与えられると魔理沙は考えた。

その為、魔理沙はパチュリーがスペルを使う時をずっと待っているのだ。

 

 

「・・・いずれにせよ、これで終わりよ・・・!

 ーーー火水木金土符[賢者の石]!!」

 

 

(きたっ!! よし、後は咳き込むのを待つぜ!!)

 

パチュリーがスペルを使ったのを見た魔理沙はじっくりとチャンスを待った。

だが、さっきまでの弾幕とは桁違いの密度と威力を誇る弾幕に、

魔理沙はパチュリーからどんどん離れてしまった。

これでは、咳き込んだ時に何も出来ず、ただただ弾幕を避けるだけになってしまう。

 

 

(くそっ!まだなのか!?

 そろそろ咳き込んでくれないとこっちがやられちまうぜ!)

 

しかし、弾幕の勢いはどんどん増していく。

それでも魔理沙は何とか前に出ようとした。

 

 

「・・・!! ごほっ! げほっ!

 くっ・・・喘息が・・・! こんな時に・・・!」

 

そしてついにパチュリーが咳き込んだ。

それと同時に、弾幕が消え、隙だらけになった。

パチュリーはさっきのスペルの反動で、まともに動くことすらできなくなっていた。

 

 

(・・・どうやらスペルを使った時に

 消費した魔力の大きさによって反動の大きさも変わるみたいだな・・・)

 

「この時を待ってたんだ!!くらえ!!

 恋符[マスタースパーク]っ!!」

 

魔理沙は隙だらけのパチュリーに自身の最高の技を放った。

もちろん、パチュリーは避けることが出来ず、吹っ飛ばされた。

 

 

「やった!作戦大成功だぜ!」

 

 

「くっ・・・!悔しいけど、私の負けね・・・」

 

正直、魔理沙から受けた攻撃のダメージは大きく、

しかも、ほとんど魔力を消費してしまったパチュリーに勝ち目はなかった。

パチュリーは潔く負けを認め、この勝負は魔理沙の勝ちで終わった。ーーーが、

 

 

「パチュリー様っ!大変ですっ!」

 

突然、奥から少女が現れた。

赤い髪で、背中にはコウモリのような羽がある。

 

 

「どうしたの小悪魔? そんなに血相を変えて。」

 

 

「実は・・・妹様がまた暴れだして・・・!」

 

 

「・・!! くっ・・・なんてタイミングの悪い・・!」

 

 

「・・・なんだ? どうしたんだ?」

 

訳のわからない魔理沙。だが、小悪魔やパチュリーの

表情からただ事ではないことがすぐに理解できた。

そしてーーーー

 

 

「・・・!?なんだ!? 地震か!?」

 

突然、紅魔館が揺れだした。揺れは大きく、

図書館の本はドサドサと落ちていった。

 

 

「!! こっちに向かって来る・・!

 不味いわ!! 今の私達では止めることが出来ない!!」

 

揺れは更に大きくなっていった。

パチュリーと小悪魔の表情がみるみる強ばっていく。

ヤバいということはわかっていても、

詳しい事情を知らない魔理沙は少し驚いているくらいだった。

 

だが、次の瞬間、魔理沙を含む三人は驚愕した。

激しい音とともに床が爆発したからだ。

 

 

 

 

「キャハハハハ!! 皆何しているの・・・!

 ワタシも入れてよ・・・!!」

 

そして爆発とともに現れたのは、

七色の不気味な羽を持った少女だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次の更新は頑張ってはやくしよう・・・

「次回も見ていってくれよな!」

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