ドラゴンボールTH ~地球育ちのサイヤ人の幻想入り~   作:超野菜

3 / 27
三話目更新しました。
これからすこし更新が遅くなってしまうかもしれませんが
なるべくはやく更新できるようにしますので今度ともよろしくお願いします。


登場!!普通の魔法使い・霧雨魔理沙

 

 

 

急いで異変が起きた場所に向かう魔理沙。

これまでも異変を解決してきた魔理沙だが、今回はいつもと違う。

だが、異変があるなら解決する。黙って見ている訳にはいかない。

 

 

「しかしさっきの揺れと突風は凄かったな。

 ・・・今回はさすがにめんどくさそうだぜ。」

 

そう言いつつも目的地に急いで向かう魔理沙。

しかし、元々魔理沙のスピードは幻想郷でもトップクラスなので

異変を発見してからあまり時間がかからずに目的地に着いた。

 

 

「・・さっきの揺れと突風はここら辺から起きていたはずだ。

 ここら辺に誰かいると思うんだけど・・・・・」

 

魔理沙が辺りを見渡すと森の中から何かが飛び出て来るのを見かけた。

 

 

「あれは・・・妖精か?」

 

魔理沙が見つけたのは、チルノに会うため急いで湖に向かう大妖精の姿だった。

だが、魔理沙は大妖精がこの現象を起こしたとは思えなかった。

いくら妖精の中で強い方だといってもあのような現象が起こせる訳がないのだ。

 

そう判断した魔理沙はもう一度周りを見渡す。

すると大妖精が飛んで行った場所にもう一人誰かがいることに気がついた。

 

「ん・・・?あいつは誰だ?」

 

その人物は魔理沙の知らない男だった。

しかし、魔理沙はその男が怪しいと思った。

 

まず、この森の中に普通の人がいることがおかしい。

さっきの突風で妖気が吹き飛んだとはいえ、

短時間でここまで森の奥まで普通の人が来れる訳がないのだ。

 

ここまで来るには、異変が起きる前からここにいるか、

異変が起きてから魔理沙の全力のスピードを越える

凄まじい程の超スピードでここに来るかのどちらかだ。

 

どっちにしても異変を起こした犯人の可能性があるほどの実力者ということになる。

どちらにせよ、このまま放っておく訳にはいかない。

そこで、声をかけようと魔理沙が近づくと・・・

 

 

 バシューン・・・

 

 

「!? そ、そんなバカな!?」

 

なんと普通の人だと思っていた男が空を飛んでいったのだ。

しかも、かなりのスピードで。これを見た魔理沙は

 

 

「・・・間違いなくあいつだな。よし!追いかけるぜ!!」

 

そう言って異変を起こした男『孫悟空』を追いかけるのだった。

 

 

「ーーーしかしどうやって帰ればいいんだ?

 もう時空の歪みは閉じちゃったし・・。

 ここが幻想郷だってことしか分かんねえしよー。

 う~ん・・・参ったな・・・これからどうしよっかな?」

 

そんなことを言いながら飛んでいる悟空。

すると、後ろから悟空を追いかけて来る気を感じた。

 

 

「オラを追いかけてる・・一体誰だ?」

 

さっき会った大妖精の気ではなかった。

しかし、さっき吹き飛ばした妖怪のような悪い気ではない。

そこで悟空は何故自分を追いかけてるのか聞くため、その場に止まった。

もっとも、その他のことも聞こうと思っていたが。

 

 

「オラを追いかけて来るやつもかなりのスピードだなあ・・・

 あのスピードならそろそろ来るだろ。」

 

悟空が止まってからすぐに悟空を追っている者の姿が見えてきた。

悟空を追ってきた人物はもちろん霧雨魔理沙だ。

お互い誰かがいることには気がついているが、何者なのかは全く知らない。

 

 

「ーーふう。やっと追いついた。お前さんすごく速いな。」

 

 

「そんなことねえぞ。お前もかなり速えじゃねえか。」

 

 

「そうかい。そいつは嬉しい言葉だぜ。」

 

 

悟空と魔理沙はこの時、お互い違和感を感じた。

 

 

(・・この男・・ただ者じゃないな・・・

 ただ向かい合っているだけなのに、

 まるで凄まじい嵐の中にいるような気分だぜ。

 もしかしたら、霊夢より強いんじゃないのか?

 こんな外来人がいるとはな・・・世の中は広いもんだな。)

 

 

(・・・なんだこいつ・・・ヘンテコな格好してるなー。

 オラ達とは気の質も違うしよ~こいつと闘ったらワクワクしそうだ。)

 

お互い相手を見つめたまま動かない。

だが、このままにらみ合いを続ける訳にはいかないと思った魔理沙が口を開く。

 

 

「・・あんたか?さっきの揺れと突風を起こしたのは。」

 

急に質問してきた魔理沙。

悟空はなぜそんなことを聞くのか不思議に思ったが正直に答えた。

 

 

「・・・? ああ、そうだけど。」

 

 

「やっぱりそうか・・・なら倒させてもらうぜ!!」

 

そう言うと魔理沙は悟空に弾幕を放つ。

スピードも威力も密度もある弾幕だ。

当然、かなりの実力者でも喰らったらひとたまりもない攻撃だ。

その上、不意討ちだ。まず避けれない。これで終わった・・・はずだった。

 

 

「急に何すんだおめえ。

 何で攻撃してきたのか知らねえが、

 そんなスピードじゃあオラには当たんねえぞ。」

 

 

「!? いつの間に後ろに!?」

 

魔理沙が後ろを向くといつの間にか悟空がいた。

そして、魔理沙が弾幕を放った場所に悟空の姿はなかった。

そう、悟空は魔理沙の弾幕をあっさり避けていたのだ。

 

しかも、その場で避けるのならまだ出来るかもしれないが

全く被弾せず後ろに回るなんてまず無理である。

スピードに自信のある魔理沙でも避けるのが精一杯なのだ。

 

 

(こいつ・・・ものすごく強い・・・

 流石に異変を発生させただけあるか・・・)

 

 

「・・・悪いが全力で行かしてもらうぜ!!」

 

改めて悟空の強さを実感した魔理沙は全力で行くことにした。

 

 

「オラが何で攻撃されてんのかわかんねえけど・・・

 試合の相手にならいくらでもするぞ!」

 

悟空も気を引き締め直して魔理沙の相手をすることにした。

 

 

(油断するとすぐにやられる・・!!)

 

魔理沙は全力で行くと言ったものの

普通の弾幕はもう通用しないと確信していた。

さっきの弾幕が避けられたからだ。

魔理沙は全力に近い力でさっきの弾幕を放った。

だが、悟空にはあっさり避けられた。

しかも悟空は【そんなスピードじゃ自分には当たらない】と言っていた。

この発言から魔理沙の弾幕のスピードでは悟空に当たらないということだ。

 

 

(それならこれでどうだ・・!!)

 

「喰らえ!!スペルカード!!

 魔符[スターダストレヴァリエ]!!」

 

魔理沙がスペルカードを宣言すると

魔理沙の周りから無数のキラキラした星が現れた。

 

これに驚いたのは悟空だ。悟空からすると

魔理沙が急にヘンテコなカードを取りだして

カードに気を送ったと思ったら星が現れたのだ。驚くのも無理はない。

悟空は幻想郷では誰もが知っているスペルカードルールを知らないのだから。

 

この星が破壊力抜群の攻撃と知らない悟空は星に自分から近づく。

 

 

「・・・? 何だこれ?」

 

悟空が星を触った瞬間星が爆発したのだった。

 

魔理沙は悟空の行動に驚いたものの、

念には念をとスターダストレヴァリエを全弾当てる。

今度は当たった感覚があったので魔理沙は今度こそ終わったと思い力を抜く。

 

しかし、まだ闘いは終わってなかった。

 

 

「ひゃあ~~~こいつは驚いた!

 まさか爆発するなんてな~~!

 おめえすげえな! オラワクワクすっぞ!」

 

突然、爆風が吹き飛び聞き覚えのある声がした。悟空だ。

魔理沙が攻撃した場所には悟空が平然とした姿で立っていた。

悟空は魔理沙のスペルカードをまともに喰らったのに無傷なのだ。

 

この時魔理沙は思った。この男には到底かなわないと。

 

魔理沙は普通の弾幕もスペルカードも全く効かなかった者は今まで見たことがない。

その上、不意討ちの弾幕もあっさり避けてしまう超スピード。

 

これでは勝ち目がないと思った魔理沙。だが、諦める訳にはいかない。

 

 

「くっ・・・なら数を増やしてやる!!」

 

 

魔理沙はもう一度スペルカードを宣言する。

だが、さっきと同じではない。

数を二倍にしたのだった。さらに通常弾幕も展開し攻撃する。

 

 

「オラに同じ手は通用しねえぞ!」

 

そう言うと悟空は魔理沙の弾幕を避ける。

しかし、魔理沙には考えがあった。

この弾幕はあくまでも囮。

悟空に自分の最高の技を当てさせるための。

そのために弾幕の数を増やし悟空に隙ができるのを待っていた。

しかし、悟空は避けきれない弾幕を手で弾いたりして避けている。

そのため、隙が全くできない。

そこで魔理沙はできるだけ悟空に近づき必殺技を撃つことにした。 

 

 

(・・何か企んでいるな・・。

 効かない攻撃を無駄に放つほどあいつは馬鹿じゃないはずだ・・。)

 

しかし、悟空は魔理沙の作戦に気付いていた。

これも戦闘民族サイヤ人のセンスだろう。

だが、それ以上に魔理沙と悟空では戦闘経験の差が大きすぎたのだ。

 

 

「・・・よし! 今だ!! 彗星[ブレイジングスター]!」

 

魔理沙はほうきにミニ八卦炉を着け

全力のスピードで悟空に近づき、スペルカードを宣言する。

 

 

「喰らえ!! 恋符[マスタースパーク]!!」

 

魔理沙はほうきを手に持ち

ミニ八卦炉から極太のレーザーを放つ。

 

 

「!! かめはめ波っ!!」

 

自分達の使う技にそっくりの攻撃に驚いた悟空だったが、

最初から気付いていたのですぐに反応する。

 

 

 ズドオオオオオンッ!!

 

 

魔理沙の放ったマスタースパークと悟空の放ったかめはめ波は、

お互い同じ力だったので相殺する。

 

 

「・・・ふうっ。いまのをまともに喰らったら少しやばかったぞ~

 おめえあんなことも出来んのか! まだ若えのにてえしたもんだ。」

 

悟空が魔理沙を褒める。

しかし焦った様子も疲れた様子も全く見られない。その上隙も見せない。

 

それに対し魔理沙はかなり疲弊していた。

 

 

「な、何て奴だよ・・・あの距離から一瞬で切り返すなんて・・・。

 しかも私のマスタースパークを押し返すだと・・・!!」

 

魔理沙は愕然とした。それもそのはず。

自分の最高の技がこうもあっさり押し返されたのだから。

 

 

「で、どうする?続けるか?」

 

悟空が準備体操をしながら質問する。

 

 

「・・・まいった。降参だぜ。」

 

まだ、技はあったもののこれ以上戦っても

悟空には勝てないと思った魔理沙は素直に降参した。

 

 

「それにしてもあんた強いな。

 見たところ外来人だけどこんなに強い外来人は見たことないぜ。

 あ、そういえば名前は何て言うんだ?」

 

魔理沙はまだ、悟空の名前すら

聞いていなかったことを思い出し尋ねた。

 

 

「オラか? オラ、孫悟空だ!おめえは?」

 

お馴染みのポーズとお馴染みのセリフで悟空は自己紹介をした。

 

 

「私は霧雨魔理沙。普通の魔法使いだ。」

 

 

魔法使いの時点で普通じゃないが悟空は全く気にしない。

 

 

「魔理沙だな。よろしくな!」

 

 

「ところで悟空は何であの突風と揺れを起こしたんだ?」

 

まだ悟空が突風と揺れを起こした理由を知らない魔理沙は悟空に尋ねた。

 

 

「ああ、それなら・・・」

 

 

ーーー悟空説明中ーーー

 

 

 

 

 

 

「ーーという訳なんだ。」

 

 

「何だ異変じゃなかったのか。」

 

魔理沙は異変じゃなかったことを知り肩を落とす。

 

 

「なあ魔理沙、この幻想郷について詳しく教えてくんねえか?」

 

さっきの戦いで悟空は明らかに自分のいた世界の戦いではないことに気がついていた。

 

 

「それだったら私じゃなくて霊夢に聞いたほうがいいぜ。」

 

魔理沙は自分が知っている中では幻想郷について

かなり詳しい者に聞くということを悟空に提案した。

 

 

「霊夢?誰だ?」

 

もちろん、悟空の知らない人だ。

 

 

「博麗神社に住んでいる巫女だぜ。」

 

悟空は巫女の意味が分からなかったがそのまま話を続ける。

 

 

「その博麗神社っちゅうのはどこにあるんだ?」

 

実際に会ってないので顔も分からないし

どんな気の質なのかも分からない。

当然、会いに行くには誰かに教えて貰うしかない。

 

 

「ちょうどいいから私が案内するぜ。

 久しぶりに遊びに行こうと思っていたんだ。」

 

 

「本当か!?サンキュー魔理沙!」

 

悟空にとって道案内をしてくれることは

すごくありがたいことだ。

何故なら悟空は方角が分からないからだ。

 

 

「別にどうってことないぜ。じゃあ行くぜ、悟空。」

 

そう言うと魔理沙は飛んで行った。

悟空も魔理沙を見失なわないように急いで後を追った。

 

 

 

 

 

 

 

ーーそして、幻想郷に新たな異変が迫っているのだった。

 

 

 

 

 




更新が遅くなってしまい、申し訳ありません。
でも、これから事情があってさらに更新が遅くなってしまうと思います。
頑張って書くのでお許し下さい!!
戦闘描写が分かりにくかったらすいません。
次回から紅霧異変編になります。
ゆっくり待っていってね!!



「次回も見ていってくれよな!」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。