ドラゴンボールTH ~地球育ちのサイヤ人の幻想入り~   作:超野菜

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318の日に間に合わせようとする。
→PSVITAを落とし、壊れる。
→データごと文章も吹っ飛ぶ。

→くそったれえええええ!!

更新遅れてしまい申し訳ありません。


光輝く伝説の戦士

 

 

「霊符[夢想封印]!!」

 

「魔符[スターダストレヴァリエ]!!」

 

「奇術[ミスディレクション]!!」

 

悟空が紫と闘っている中、霊夢達も幽々子に対し苦戦を強いられていた。

だが、先程までとは違い、幽々子に圧倒される様なことは無くなっていた。

先程までの幽々子の余裕は徐々に少なくなっていき、

普段は見せない本気の表情から幽々子の本気度が伝わる。

 

(博麗の巫女が加わってから士気も向上したわね。

 さっきまでより弾幕の数、威力も数段上がっている・・・・・)

「亡舞[生者必滅の理 ー死蝶ー]」

 

 

霊夢達のスペルカードに対し、幽々子もスペルカードで対抗する。

互いの弾幕はそれぞれ相殺され、爆風が舞い上がる。

 

煙が立ち込める中、一時的だが白玉楼にまた静けさが訪れる。

互いに次の攻撃、それに対抗する手段を考えている。

 

 

(・・・私達三人がかりでも決定的な一撃は与えられないか。

 長期戦に持ち込んで相手の疲労を待つか、短期決戦で一気に決めるか・・・)

 

霊夢の頭の中では二つの策を思い付いていた。

そのどちらかを選択するために魔理沙と咲夜の様子を窺う。

 

その様子を見た霊夢の答えは短期決戦だった。

二人は既にかなり疲弊しており、長期戦は厳しいと判断したのだった。

 

「・・・魔理沙、咲夜。ちょっとした賭けに出るわよ。

 あんた達このままだらだらと闘う体力残ってないでしょ?

 ちょっと無理してもらうけど、一気に決めに行くわよ。」

 

霊夢の問いかけに魔理沙と咲夜は黙って頷いた。

とは言っても、このままなにも考えずに突撃しても

攻撃は当たらず、体力を無駄に消耗してしまうだけだ。

 

 

「作戦はどうするの霊夢?

 中途半端な攻撃じゃ避けられる上、下手すれば反撃まで食らうわよ。」

 

「そんなことぐらい言われなくてもわかっているわよ。いい? 作戦はーーー」

 

 

 

 

 

 

 

「何かしら考えているようね。用心しないといけないわ。」

(今のところ私が有利だけど、どうするつもりかしらね。

 一人ずつ確実に倒していくか、長期戦に持ち込んで体力の低下を待つか・・・)

 

一方、幽々子も霊夢達に対する策は考えていた。

少なくとも、幽々子は現在有利な状況なのに無理に倒す必要はない、と思っていた。

 

とは言え、幽々子も三人全員の本気を相手にするだけの体力はなかった。

一対三では持っているスペルカードの数も大きく下回っている。

 

「そろそろ来るようね・・・どう来るのか、じっくり観させて貰うわよ。」

 

霊夢達の霊力、魔力が大きくなっていく。

それを感じた幽々子は霊夢達が一気に攻めてくることを察した。

 

体力だけは霊夢達よりも残っている。

幽々子は弾幕を放つことよりも避けることに徹するようにした。

 

(体力のことも考えると、無駄撃ちはできないわね・・・)

「まずは体力の消耗が少ない弾幕で!! 夢符[二重結界]!!」

 

早速、霊夢はスペルカードを使い弾幕を展開する。

体力を考慮しているため、そこまで凄まじい弾幕ではないが

幽々子の動きを制限させるには十分な弾幕だ。

 

 

「その程度じゃ掠りもしないわよ。」

 

動きを制限することはできたが、肝心の弾幕は一発も当たらなかった。

だが、幽々子が弾幕を撃ち消した時に発生した煙が幽々子の視界を奪う。

 

そのせいで幽々子は視認することができなかった。

霊夢が微かに笑みを浮かべていたことに。

 

 

「後ろががら空きよ。亡霊のお嬢様。」

 

そこに突如咲夜が現れ、幽々子にナイフで斬りかかる。

幽々子は咄嗟の判断で咲夜のナイフを霊力を込めた扇子で受け止める。

 

「くっ・・・はあああああっ!!!」

 

このチャンスを逃さない、と思った咲夜は幽々子に食らい付く。

つばぜり合いに持ち込み、幽々子を徐々に押していく。

 

[ギインッ!!]「しまっ!?」 「貰った!!」

 

遂に幽々子は押し負け、扇子を飛ばされてしまう。

それと同時に咲夜が幽々子の懐に潜り込み、全力で腹を蹴った。

 

 

「がはっ!!」

 

幽々子は吐血しながら大きく吹き飛ばされる。

咲夜はこのチャンスを逃さない、と思い幽々子を追撃しようとする。

だが、幽々子は飛ばされながらも体勢は立て直し、咲夜の追撃を防ぐ。

 

再び幽々子と咲夜の接近戦が始まる。

度々聞こえてくる金属音、それと同時に発生した衝撃波が煙を晴らしていく。

余程激しいぶつかり合いが繰り広げられているのだろう。

 

 

(接近戦はやはり苦手ね・・・一旦距離をとらないと・・・)

 

次第に咲夜に押されていった幽々子は弾幕を展開し距離をとる。

突然の出来事に咲夜は反応できず、幽々子の弾幕を食らってしまった。

 

 

「距離をとろうって腹でしょうけど、そうはいかないわよ!!」

 

咲夜を撃退したが、幽々子が下がった先には既に霊夢が回り込んでいた。

霊夢は弾幕を展開し幽々子の逃げ道を無くしたが、

幽々子はグレイズしながら回避し、弾幕で霊夢に反撃する。

 

だが霊夢は幽々子の弾幕が迫っているのにも関わらず自ら弾幕に突っ込んでいく。

 

「一体何を考えているの!?

 その弾幕の威力が解らないわけでもないでしょ!?」

 

「今よ魔理沙!!」 「言われなくても分かっている!!」

 

霊夢の合図で魔理沙が弾幕を放った。

魔理沙の弾幕は霊夢の目の前まで迫ってきている幽々子の弾幕に当たり、

幽々子の弾幕を次々と相殺させ、霊夢の突破口を作った。

 

「なるほどね・・・そういう手があったか。」

 

幽々子は感心しながらもしっかりと霊夢の打撃を受け止める。

距離をとりたかった幽々子だが、

こうなった以上霊夢はそう簡単に逃がしてくれない。

霊夢は咲夜以上の体術で幽々子を追い詰めていく。

それでも幽々子は必ず致命傷となる一撃は避けていく。

 

 

「霊夢一人じゃキツそうね・・・なら私も!!」

 

「ちょっ!? 待て咲夜!! 何かしてくるつもりだぞーーーっ!!」

 

そこに咲夜が飛び込んでいく。

近くにいた魔理沙は咲夜を呼び止めるが意味はなかった。

 

霊夢と幽々子の接近戦に飛び入り、致命傷を与えようとする。

しかし、幽々子はまるで咲夜を待っていたかのようにニヤリと笑みを浮かべた。

 

 

[ガッ!!]「・・・華霊[スワローテイルバタフライ]」

 

幽々子は咲夜と霊夢の打撃を受け止め、それと同時にスペルカードを使う。

ゼロ距離でのスペルカードの威力は凄まじく、咲夜は大ダメージを負った。

しかし、霊夢は天性の勘がある為、

咄嗟の判断でギリギリ結界を張り幽々子の弾幕を防ぐことができた。

 

「かなり効いたでしょ? それと・・・さっきのお返しよ。」

 

幽々子は致命傷を負った咲夜をさらに追撃しようとする。

霊夢は気が付いたが、かなり遠くまで吹き飛ばされたので何もできない。

動くことができない咲夜もナイフで抵抗するが、全て避けられてしまった。

 

(くっ・・・万事休すか・・・)

 

「そうはさせるかっ!! 彗星[ブレイジングスター]!!」

 

幽々子のエネルギー弾が咲夜に当たる寸前、

魔理沙が咲夜をギリギリ助けることに成功した。

 

 

「助かったわ魔理沙。でも、もう大丈夫・・・うっ!?」

 

「咲夜・・・もう動けないだろ。後は私と霊夢に任せろ!!」

 

咲夜は立ち上がろうとするが、思っていたよりもダメージが大きかった。

何とか立ち上がったものの、フラフラしてその場に倒れてしまう。

 

どう見ても咲夜は闘えるような状態ではない。

それは魔理沙だけではなく、遠くで見ていた霊夢も解っていた。

ここから先は魔理沙と霊夢だけで闘うしかない。

 

(まだ勝機が無くなった訳じゃない。作戦が上手くいけば勝てる!)

(失敗はできない・・・作戦通りやりなさいよ魔理沙!)

 

「恋符[ノンディレクショナルレーザー]!!」

 

今度は魔理沙がスペルカードを使い幽々子を攻撃する。

このスペルは元々パチュリーの弾幕だが、魔理沙がアレンジして使っているのだ。

 

 

「ワンパターンね・・・」

 

幽々子は軽々と避けていくが、さっきまでとは違い周囲を警戒する。

そして、いつの間にか霊夢がいなくなっていることに気が付いた。

 

 

「そこよっ!! 華霊[バタフライディルージョン]!!」

 

「流石にバレるか・・・でも、まだ行ける!!

 これで決めるわっ!! 大結界[博麗弾幕結界]!!」

 

だが、素早く霊夢を察知しスペルカードで迎撃する。

しかし、霊夢は幽々子の弾幕をスペルカードを使い無理矢理突破しようとする。

幽々子も霊夢も使っているスペルカードの威力は高く体力もかなり消耗する。

 

 

「無駄よ・・・その弾幕を突破することはできないわ。」

 

互いの弾幕がぶつかり合い、凄まじい爆風と煙が発生する。

だが、霊夢は一向に現れなかった。幽々子は勝利を確信した。

さっき霊夢に使ったスペルカードは

幽々子が使うスペルカードの中でも極めて威力が高い。

それを強行突破しようとすれば大ダメージは免れないだろう。

 

 

「それはどうかしらね・・・はあっ!!」

 

しかし、その油断が幽々子の隙を生んだ。

いつの間にか霊夢は幽々子の背後に回り込んでいた。

幽々子は霊夢に気が付き、振り向くが時は既に遅し。

霊夢は幽々子の腹部にフルパワーの掌打を当てる。

 

 

「行ったわよ魔理沙ァ!!」

 

「後は任せろ霊夢!! これでも食らいなっ!!」

 

大ダメージを負い大きく吹き飛ばされた幽々子の先には魔理沙がいた。

魔理沙は八卦炉に自分の全ての魔力を注ぎ込む。

 

 

「魔砲[ファイナルマスター・・・!!]」

 

この異変も終わりを迎える。そう思われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悪いけど、そうはさせないわよ。」

 

突如、空間を破ってスキマが現れ、

中から現れた紫に魔理沙は蹴り飛ばされてしまう。

魔理沙のスペルカードは当然不発に終わった。

そして紫のスキマは幽々子を回収し、さらに霊夢に弾幕を放った。

しかし、霊夢は弾幕を結界で防ぎ急いで魔理沙のもとへ駆けつける。

 

 

「すまねえ霊夢。失敗してしまったぜ。」

 

「あいつが現れるのは想定外の出来事よ。

 あんたが失敗したんじゃないから気にすることはないわ。」

 

「分かった。んじゃ、気を取り直してあいつを倒すか!!」

 

魔理沙は立ち上がり、霊夢とともに紫に突っ込んでいく。

霊夢と魔理沙は紫に弾幕を放つが紫は全く避けようとしない。

 

 

「無駄よ・・・」

 

しかし、二人の弾幕は紫のスキマに吸い込まれてしまった。

二人は驚いたものの、霊夢がそのまま突撃し殴りかかろうとする。

 

霊夢の打撃は紫に当たったかのように見えた。

しかし、ギリギリで紫に受け止められていた。

それでも紫の体勢を崩すことはできた。

その隙を逃さず魔理沙が弾幕を放ち、追撃する。

だが、またしても紫のスキマに吸い込まれてしまい、ダメージを与えられない。

 

「ちぃっ、これでもダメか・・・!」

 

「そう言うこと。後、貴方達の弾幕、返してあげるわ。」

 

紫がニヤリと笑みを浮かべた直後に

スキマから今までの霊夢と魔理沙の弾幕が魔理沙に放たれる。

予想外の出来事に魔理沙は反応することができなかった。

 

 

「魔理沙!! 危ないっ!!」

 

「余所見なんてしていていいのかしら・・・?」

 

霊夢がギリギリで結界を張り魔理沙は何を逃れた。

しかし、いつの間にか幽々子が霊夢の背後におり、至近距離で弾幕を当てる。

 

 

「ぐっ・・・いつの間に・・・!」

 

「簡単なことよ。紫の弾幕から出てきただけ。」

 

幽々子の後ろには紫のスキマがあった。

どうやら幽々子はそこから出てきて霊夢を攻撃したらしい。

 

霊夢は距離をとろうとするが、体が思うように動かない。

それを逃さず幽々子が追撃をしようとするが、寸前で魔理沙が霊夢を助ける。

 

 

「ありがとう魔理沙・・・でも、あいつら思っていたよりも強い・・・!

 あんた一人じゃ無理よ・・・一旦下がって体勢を立て直した方がいい・・・!」

 

「そんなことできるかっ!! 安心しろ、そう簡単にはやられないぜ!!」

 

霊夢の言うことを聞かずに魔理沙は立ち向かう。

いや、魔理沙は立ち向かうしか選択肢がなかったのだ。

ここまでやられた上に退いてしまえば魔理沙のプライドも傷付く。

しかし、それ以上に霊夢達の仇を取れずに逃げるなんてことは考えられなかった。

 

 

「貴方一人で何ができるの?

 悪いけど、これ以上遊んでいる暇はないのよ。」

 

1vs2。さっきまで3vs1でも勝てなかった相手に挑む魔理沙。

魔理沙は弾幕で攻撃するが、全てスキマに吸い込まれてしまった。

何か作戦を考えなくてはいけないのだが、もう魔理沙にそんな体力は残っていない。

 

紫が弾幕で反撃し、魔理沙は回避しようとするが既に体力は限界だった。

次々と被弾し、ダメージを負い、吹き飛ばされてしまう。

 

「くそっ・・・畜生・・・!!」

 

「これで終わりね・・・」

 

紫が魔理沙に手を向けて妖気を込める。

 

 

「消えなさい・・・魔法使い・・・」

 

紫が魔理沙にエネルギー弾を放とうとした。

その瞬間ーーーーー

 

 

[ズッドオオオオオオン!!]

 

凄まじい爆発音が白玉楼中に響き渡った。

紫も幽々子も驚き振り向く。魔理沙も霊夢も咲夜も同じ行動をした。

 

凄まじい爆風と煙が霊夢達、紫達を襲う。

普通の人間だったら、間違いなく吹き飛ばされているだろう。

 

その爆風はどんどん煙を晴らしていく。

だが、紫は風がどんどん強くなっていくことに違和感を感じた。

 

そして、紫と幽々子は感じてしまった。

自分達に向けられた圧倒的な闘気を。

その強さは尋常ではなく、紫も幽々子も恐怖を感じる程だ。

 

だんだん煙が晴れていき、中から人影が見え始める。

 

 

「・・・まさか・・・!!」

 

金色に輝く髪。エメラルドグリーンの瞳。

そして何よりも他者を圧倒する凄まじい気。

 

「よう・・・また会ったな、紫。」

 

[伝説の戦士]超サイヤ人・孫悟空がそこに立っていた。

 

 

 

 




「次回も見ていってくれよな!」

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