ドラゴンボールTH ~地球育ちのサイヤ人の幻想入り~   作:超野菜

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どうも、お久しぶりです!
諸事情につき、暫く更新することができませんでした。
本当に申し訳ありません。

今回から悟空のスペルは[]だけで表記します。
基本的に悟空は技名を言わないので
[]の中で表記されていますが、実際には言っていません。
ですが、原作で叫んでいる[かめはめ波]等はちゃんと
「」内で言っておりますので、そこんところよろしくお願いします。


全力!!

 

 

 

 

 

 

「くっ!? 何者だっ!!」    ギイン!!

 

突如現れた悟空に斬撃を止められた妖夢。

動揺を隠せないまま、咄嗟にもう片方の剣で斬りかかる。

だが、その斬撃が悟空に届くことはなかった。

 

いや、届くはずがなかったのだ。

妖夢の斬撃を[指一本]で受け止めている時点で。

 

自慢の剣技をあっさりと止められてしまった妖夢は一旦、悟空との距離を取る。

だが、妖夢は実際に起きた出来事を受け止めることができずにいた。

 

 

 

「文ぁ~、だから言ったじゃねえか~。

 あんまり近づきすぎると見つかっちまうぞって~。」

 

 

「いや~・・・申し訳ありません。

 近くで撮った方がより良い写真が撮れるものですから。」

 

 

何時もの苦笑いで誤魔化そうとする文だったが、悟空はムスッとしたままだった。

文の苦笑いは悟空には全く効果がなかったということだろう。

もっとも、悟空も本気で怒っているわけがないのだが。

 

 

「やっぱり、あんたも来たのね悟空。

 できればもう少し早く動いてほしかったわ。」

 

霊夢も悟空と文に合流する。

その際、軽く皮肉を込めた本音を言いながら。

 

 

「霊夢・・・でも、異変解決はおめえの仕事だろ。

 オラはサポートをしに来たんだからな。

 異変の犯人はちゃんとおめえ達が闘うんだぞ。」

 

(こんなこと言ってるけど、

 悟空の性格からすると絶対異変の犯人とも闘うわね・・・)

 

 

内心、こんなことを思いながらも悟空が来たことには感謝していた。

悟空が来るだけで何故か安心感が湧いてくる。

それは霊夢に限った話ではなく、魔理沙も咲夜も文も同じだった。

 

一方、妖夢は悟空が来たことによって一気に不利になってしまった。

実力は妖夢を遥かに上回っている上に、文、霊夢もいる。

それでも何もせず此処を通すわけにはいかない。

 

(長年鍛え上げてきた私の剣技がこうもあっさりと・・・!

 どうやら、実力は新聞の記事以上のようですね・・・)

 

悟空の実力を再確認した妖夢。

その目付きは、さっきまでよりも鋭くなっていた。

 

そしてさっきのお返しと言わんばかりに、斬撃と弾幕を放つ。

 

 

「やはり貴方も来てしまいましたか・・・・孫悟空さん。

 ですが、貴方達全員此処を通すわけにはいきません。」

 

妖夢の霊力が大きくなったのを悟空は感じた。

妖夢も本気で立ちふさがってくるということだろう。

 

 

(霊夢、文、あいつはオラが食い止めておく。

 おめえ達は先に進んで魔理沙と咲夜の手伝いをしてくれ。)

 

(えっ? 私もですか?

 まだ悟空さんの写真、撮り足りないのですが・・・)

 

(異変の犯人はこの先にいるんだ。

 おめえ、そいつの写真こそ撮らなくてもいいんか?)

 

(まあ、それもそうですね・・・分かりました。

 霊夢さんと一緒に先に進ませて貰います。

 でも、ちゃんと後で追い付いてくださいよ?)

 

これ以上、三人ともここで立ち止まっている場合じゃない。

そう判断した悟空は妖夢の相手を請け負おうとする。

 

 

(そうね・・・出来れば私もそうしたいのだけど、

 あいつ、もう此処を通さないことだけ考えているわよ。

 正直、突破できるほどの隙がない。どうするの?)

 

先ほど、魔理沙と咲夜を通してしまった妖夢。

その屈辱のせいか悟空達を倒すことよりも

時間稼ぎ、もとい、この先に進ませないことを一番意識している。

 

 

(大丈夫だ。オラにいい案がある。

 おめえ達はオラが合図したら全力のスピードで行ってくれ。)

「へへっ! 悪いけど、ここで立ち止まっている訳にはいかねえんだ。

 さっさとおめえを倒して、先に進ませてもらうぜ!」

 

悟空が妖夢に突撃する。その間霊夢と文は合図を待つ。

弾幕を展開し、悟空の接近を阻止しようとするが、

中途半端な弾幕では悟空の足止めにすらならない。

 

 

「今度はこっちの番だ! 多重残像拳!!」

 

軽く妖夢の弾幕を突破し、次は悟空が弾幕で攻撃する。

多重残像拳で妖夢を撹乱し、無数の弾幕を放つ。

 

妖夢も悟空の弾幕を斬りながら反撃の弾幕で攻撃する。

だが、攻撃の際悟空の弾幕が妖夢に当たる。僅かだが隙が生まれてしまった。

勿論、その隙を悟空が見逃すはずがなかった。

 

 

(今だっ!! 霊夢! 文! 目え閉じてろっ!!)

「これでも食らえ! 太陽拳っ!!」   カアッ!!

 

 

「うっ!? 目・・・目があ・・!!」

 

妖夢に急接近し、凄まじい閃光を食らわせる。

まともに食らってしまった妖夢は一時的に視力を失う。

 

予め、悟空からの警告をテレパシーで聞いていた霊夢と文は

目を閉じていたので妖夢のように視力を失うことはなかった。

 

 

「よしっ! 成功したぞ!

 霊夢! 文! 今のうちに先に進め!!」

 

合図を確認し、一気に突撃する霊夢と文。

弾幕も展開されていない今、フルスピードで突っ込むことができる。

 

「では、お先に! 頑張ってください悟空さん!」

 

最初に突破したのは文だった。

幻想郷最速を名乗ることだけあって凄まじいスピードで突破した。

 

だが、まだ霊夢が突破できていない。

霊夢も決して遅いわけではないが、文ほど速くもない。

しかし、妖夢の視力が先に戻る前には突破できそうだ。

 

作戦は成功した。そう思われたのだが

 

 

「くっ・・・これ以上はさせませんっ!!」

 

まだ視力の戻っていない妖夢が無数の弾幕を展開してきた。

一直線に妖夢に突っ込んでいた霊夢は間一髪で回避するが、

一気にスピードが落ちてしまった。

 

「くそっ・・・でもまだいける!!」

 

それでも、霊夢はもう一度妖夢に突っ込んでいく。

ギリギリ間に合うか間に合わないかの勝負。

 

霊夢が妖夢の目の前にまで進んだ。

まだ妖夢の視力は戻っていない。いける、と思った。

 

 

(落ち着け・・・集中・・・集中!!)

「そこだっ!!」   ヒュン!!

 

 

集中することにより、霊夢の位置を特定し、斬撃を放つ。

 

完全に不意を取られた霊夢。だが天性の才能と自慢の勘のおかげで

軽く髪の毛を斬られたが、妖夢の斬撃を回避することができた。

 

 

「・・・今のはかなり危なかったわ。

 悪いわね、悟空。先に進めなかったわ。」

 

 

「仕方ねえさ。文だけでも進んだから大丈夫だ。

 もうあの手は通用しねえ。オラ達はあいつを倒してから先に進むぞ!」

 

 

「そうね。二人がかりならそんなに時間もかからないわ!

 いくわよ悟空! 霊符[夢想封印 集]!!」

 

いきなり、スペルカードを宣言して突撃していく霊夢。

使ったスペルカードもかなりの威力を持っており、

真っ直ぐ、妖夢に向かって追尾していく。

 

このスペルカードは何時も霊夢が使っている霊符[夢想封印]とは少し違う。

巨大な弾幕がターゲットを追尾するのは同じだが、

一点に集中するのでその威力は凄まじいものになる。

 

直撃すれば大ダメージどころではないだろう。

 

 

「ちょっ! 霊夢っ! しょうがねえ奴だな・・・

 仕方ねえ、オラもいくか! はあああああああっ!!」  ドンッ!!

 

気を開放し、霊夢の後に続いて悟空も妖夢に突っ込んでいく。

 

 

「こんなもので・・・私を倒せると思うなっ!!」

 

妖夢は追尾してくる夢想封印を楼観剣で次々と斬っていく。

そして、弾幕を展開し霊夢へと向かっていく。

 

 

(二人がかり・・・それもこの二人相手では流石に不利すぎる・・・

 まずは博麗の巫女から確実に潰していく!!)

 

狙いを霊夢に絞り、霊夢に集中して攻撃をしていく。

打撃に斬撃、そして弾幕が激しくぶつかり合う。

 

互角の闘い。しかし、一瞬の隙を突かれ霊夢が妖夢の弾幕に当たってしまう。

かすった程度なのだが、体勢を崩してしまい無防備な状態になる。

 

(勝機!!)「貰ったぁ!!」

 

妖夢はその隙を逃さず、斬撃を霊夢に当てようとする。

しかし、そこにエネルギー波が割って入る。

 

エネルギー波を放ったのは悟空だった。

確実に決まるはずだった斬撃を妨害され、今度は妖夢が体勢を崩してしまう。

体勢を崩した妖夢に霊夢がすかさず打撃を入れる。

 

まともに霊夢の打撃を食らった妖夢は一旦距離を取る。

 

 

「くっ・・・やはりそう簡単にはいきませんか・・・!」

 

致命的なダメージではないものの、それなりに効いている。

妖夢が倒されてしまうのも時間の問題だ。

 

 

「なあ、霊夢。オラちょっと思うんだけどよ・・・

 あいつ一人なのにオラ達二人で闘うってずりいんじゃねえか?」

 

ここで悟空が思いもよらない発言をする。

霊夢はこの後の悟空が言うことがだいたい想像できた。

 

 

「はあ・・・つまり一対一でやりたいってことでしょ?

 あんたらしいけど、二人でやった方が早く終わると思うわよ?」

 

「でもよ、やっぱオラは一人に大人数で闘うのはあんまり好きじゃねえんだ。

 フェアじゃねえし、こっちが弱い者いじめをしてるみてえだ。」

 

これまでのほとんどの闘いで、悟空は大人数で強敵と闘ってきた。

しかし、本当は自分一人の力で闘いたかったという気持ちがあった。

 

それでも、皆と一緒に闘ってきたのは自分一人では勝てなかったからなのだ。

この闘いは悟空一人でも十分、それに加え霊夢までいる。

悟空はこれでは相手が可哀想、というよりも面白くないと思ったのだ。

 

 

「まあ、いいわ。私は力を温存できるってことだし。

 それじゃ悟空、頑張ってね。」

 

きっと何を言っても無駄だと判断した霊夢はこの闘いを悟空に任せた。

 

表向きは力を温存できるから、

と言ったが霊夢が闘いを任せた理由はもう一つあった。

 

 

「もう一度、じっくりと拝ませて貰うわよ。

 悟空、貴方のその力と闘いを・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「博麗の巫女との話し合いは終わりましたか?」

 

今まで妖夢もただ単に待ちぼうけしていた訳ではない。

先の闘いで食らったダメージを回復していたのだ。

準備は万端。妖夢の目がよりいっそう鋭くなる。

 

 

「ああ、悪いな。随分待たせちまった。」

 

悟空は目の前にあった咲夜のナイフを拾う。

そして、そのナイフに気を込めて気の刃を作る。

 

 

「さあ、第二ラウンド始めっか!!」

 

 

 

 

 

「先手必勝っ!! はああああああっ!!」

 

 

まず仕掛けたのは妖夢だった。

弾幕と斬撃を放ち、悟空の行く手を阻む。

 

しかし、悟空に生半可な弾幕は全く意味がない。

妖夢の弾幕の軌道を見切ると素早い身のこなしで軽々と避けていく。

 

 

「今度はこっちの番だ!!」 ーー黒魔[イベントホライズン]ーー

 

悟空は魔理沙のスペルを気で再現した弾幕で攻撃する。

オリジナルのように星形の弾幕ではないが、威力は申し分ない。

 

 

「なかなかの弾幕ですが、当たらなければどうと言うことはないっ!!」

 

悟空の弾幕を掠りながらも回避する妖夢。

避けきれない弾幕は斬撃で斬っていく。

 

次第に、悟空の弾幕がゆっくりになっていき、止まる。

弾幕に囲まれたものの攻撃するチャンスだ。

 

妖夢は悟空に向かって突撃しようと構える。

だが、妖夢からは確認できなかったが、悟空はニヤリと笑っていた。

 

 

「これでも食らえっ!!」 ーー[悟空包囲弾]ーー

 

止まっていた悟空の弾幕が妖夢に向かっていく。

前に放った[イベントホライズン]の密度はかなりのもの。

無数の弾幕が迫ってくる。妖夢に逃げ道はなかった。

 

 

「くっ!! ナメるな!!」

 

しかし、妖夢も黙ってやられる訳にはいかない。

迫ってくる悟空の弾幕を一閃し、ギリギリで避ける。

 

なんとかなった。その思いが妖夢の隙を作ってしまった。

 

 

「闘いの最中に気い抜くな!!」ーー[気合砲]ーー「はあっ!!」  ドンッ!!

 

目の前にいた悟空に気付かず気合砲をまともに食らう。

吹き飛ばされた妖夢はすぐに体勢を立て直し、悟空に突撃する。

 

妖夢の斬撃に対し、悟空も気の刃で闘う。

近接戦闘はほぼ互角のように見えた。

 

純粋な剣の腕前なら妖夢の方が悟空よりも上だ。

しかし、悟空はそれを戦闘経験と闘いのセンスでカバーしている。

 

よって悟空の斬撃は妖夢の剣によって防がれているが、

妖夢の斬撃は悟空に当たりすらしない。

 

 

(くそっ・・・このままじゃきりがない!!

 少し戦闘スタイルを変えますか・・・!)

 

「獄神剣[業風神閃斬]っ!!」

 

悟空との距離を取り、スペルカードを宣言する。

悟空も妖夢のスペルに警戒する。

 

大玉の弾幕が展開され、悟空を包囲する。

軽々と避けていく悟空だが、妖夢の剣に気が集中されていくのを感知した。

 

妖夢は剣で自身の弾幕を斬る。

すると大玉の弾幕が斬られ、無数の弾幕になり悟空に襲いかかる。

 

 

「へへっ!! なかなか面白え弾幕だな!」

 

その弾幕を見てますますわくわくする悟空。

それでも、妖夢の弾幕を見切り、確実に回避していく。

 

 

「全く・・・凄まじい闘いね・・・」

 

遠くで見ている霊夢にもその凄さは伝わっていた。

だが、霊夢は悟空の闘い以上にその気の扱いについて驚いていた。

 

悟空を含む、Z戦士達は、ほとんどが熟練の戦士。

当然気の扱いにも慣れており、気でいろんなことができる。

 

例えば、クリリンの気円斬は気を円盤状に広げることで

切れ味を大幅に向上させている。

 

また、ピッコロの使う魔貫光殺砲や、フリーザのデスビームのように

気を一点に集中させて放つことで貫通力に優れたエネルギー波を放つこともできる。

 

他にも、気を分け与えることにより、体力を回復させたりと

気の使用方法はいろいろある。

 

悟空が今使っている気の刃もその応用である。

 

しかし、それが簡単にできるのは熟練の戦士のみ。

基本的に修行をしていない幻想郷の住民は

悟空のように気や霊力の使い方を完璧にマスターできていない。

 

修行している魔理沙や妖夢でも霊力や魔力を込めるのが精一杯。

気を具現化したまま闘うなんて行為は悟空以外では難しいだろう。

 

天性の才能を持つ霊夢でもその行為はできない。

もっとも、修行すれば誰でもいつかは出来るようになるのだが。

 

 

 

 

 

 

「はあっ・・・はあっ・・・はあっ・・・!」

 

「・・・・・」

 

悟空と妖夢のぶつかり合いは一時妖夢が退いたことにより終わった。

激しく疲弊している妖夢に対し、悟空は少しも息切れしていない。

 

 

「・・・んで・・・何で・・・何で本気で闘わないんですかっ!!」

 

「・・・オラは本気でやってっぞ。」

 

「貴方が本気じゃないことぐらい、未熟な私でも分かりますっ!!

 ・・・もうこの時点で私には勝ち目はない。

 だったら、せめて本気で、全力で敗けたい!

 私は全力で闘っています。だから貴方も全力で来てください!」

 

妖夢は途中から疑問を感じていた。

新聞の情報では吸血鬼二人を同時に相手しても圧倒できる。

そう書いてあったにも関わらず、互角の闘いができている。

 

そして妖夢は一つの結論を出した。

悟空が妖夢に合わせて闘っていると。

 

最初はもしかすると新聞の記事が偽りの情報という可能性もあった。

だが、さっきのぶつかり合いが終わっても

一切息切れしていない悟空を見て、その可能性はなくなった。

 

 

「・・・分かった。おめえの望み通り全力で闘う。けどーーーーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー 後 悔 す ん じ ゃ ね え ぞ ! ! ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあああああああああああああっ!!!!!」

 

大地が震え、階段にヒビが入る。

まるで天変地異が起こっているかのようだ。

 

 

「ぐっ・・・!!」

 

目の前にいる妖夢は悟空の気だけで押し潰されそうだった。

遠くにいる霊夢もビリビリと伝わってくる悟空の気に恐怖に近い感情を抱いていた。

 

これが冥界だったからまだいいものの、

地上だったら地震どころの騒ぎではすまないだろう。

 

 

「・・・はっきり言っておくぞ!

 オラが出せる力はまだまだこんなもんじゃねえ!!」

 

妖夢は驚きを隠せなかった。やはり、記事は偽りだった。

吸血鬼二人を圧倒できるというのが小さく見える。

 

 

「くっ・・・ここまでとは正直思わなかったです・・・!

 ですが私もこのまま何もしない訳にはいきません!!」

 

妖夢は力を振り絞って、スペルカードを宣言する。

 

 

「これが私の最高のスペルです![待宵反射衛星斬]っ!!」

 

ラストワードを宣言し、最高のスペルで勝負に出る。

無数の斬撃の弾幕とともに尋常ではない数の弾が悟空を襲う。

 

 

ーー気刃[スピリッツソード]ーー「はああああああああっ!!」

 

悟空は気の刃をさらに巨大化させる。

この技は以前ベジータと合体し、ベジットとなった時に使った技だ。

 

悟空は気の刃で一閃した。

その衝撃は凄まじく、斬られた弾幕は一瞬で消え、

風圧で妖夢も吹き飛んでしまう程だった。

 

妖夢のラストワードはあっさりと破られてしまった。

 

 

「完敗です・・・私もまだまだ修行が足りないようですね。」

 

だが、妖夢の表情は清々しいものだった。

一切後悔はしていない。と言っているようだった。

 

「何言ってんだ! おめえも強かったぞ!」

 

悟空は妖夢に手を差しのべる。

妖夢は悟空から差しのべられた手を力強く握る。

 

 

「貴方にそう言って貰えて・・・うれしい・・です・・・」

 

悟空の手を握った直後、妖夢は疲労から眠ってしまった。

 

 

「全く、化け物のような強さね。」

 

そこへ、霊夢がやって来た。

霊夢は悟空の強さに呆れているようだった。

 

 

「そうか? まあ、いいや。そんなことより早く先に進もうぜ!」

 

霊夢も悟空も先に進もうとした。その瞬間だった。

 

 

「!? 霊夢!! 危ねえっ!!」  ドンッ!!

 

霊夢の目の前に謎の空間が現れ、吸い込もうとした。

霊夢は気味の悪い目がたくさんある空間に飲み込まれそうになったが、

咄嗟の判断で悟空が霊夢を助けた。

 

 

「悟空っ!!」

 

しかし、その代わりに悟空がその空間に飲み込まれてしまった。

そして、悟空を飲み込んだ瞬間にその空間は消え去った。

 

 

(・・・何だったのかしら、まるで隙間のようなあの空間は・・・)

 

今の霊夢に悟空を助ける手段はなかった。

悟空のことを心配しながらも、霊夢なは先に進むしか選択肢はなかった。

 

 

 

 

 

 

 




謎の空間の正体とは!? (笑)
それでは、次回もお楽しみに!



「次回も見ていってくれよな!」

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