ドラゴンボールTH ~地球育ちのサイヤ人の幻想入り~   作:超野菜

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今回から悟空の幻想郷での生活が始まります。
文章が読みにくい時もあるので、許してください。
(原因が分かり次第直していきたいと思います。)
悟空TUEEEEEかもしれませんが、よろしくお願いします。


常識外れ!!悟空の超パワー!

ーー幻想郷、魔法の森ーー

 

「お、またあった。今日は大漁だZE☆」

 

幻想郷の魔が集まった魔法の森で一人キノコ狩りをしている少女がいた。

彼女の名は霧雨魔理沙。人間だが魔法が使える少女だ。簡単に言うと『魔女』だ。

 

彼女はキノコが大好物でありしょっちゅう魔法の森にキノコを取りに来ている。

しかし、この森は普通の森ではない。

この森は常に禍々しい妖気が漂っており普通の人間や

力の弱い妖怪などはこの妖気に耐えることができない。

 

だが、妖気に耐えることができる人間にとっては

妖怪があまりいないので好都合なのだ。

また、この森には人間の魔力を高めるキノコもあるので

魔理沙のような魔法使いにとってはとても良い場所なのだ。

 

 

「今日はこれくらいにして家にかえろっと。」

 

魔理沙はそう言うと魔法使いが使うようなほうきに乗り

空を飛んで自分の家である霧雨魔法店に向かった。

 

 

ーー同じ頃ーー

 

 

 

悟空は時空を越えて魔法の森に迷いこんでいた。

 

「いちちちち・・・お~~いてえ・・・

 ブルマのやつ突き落とすなんてひでーなあ。

 それにしてもここは一体どこなんだ? パオズ山・・・じゃねえな。

 うっとうしい変な気?みてえな物もあるし。これじゃ上手く気も探れねえぞ。」

 

そこまで言うと悟空はブルマが言っていたことを

思い出した。時空の歪みを調べてほしい・・・そう頼まれたのだ。

 

 

「そういやここを調べてほしいって言ってたな。

 まあ、それは後からでいっか。

 まずはここがどこなんか誰かに聞かねえとな。」

 

悟空はそう言うと額に指を当て気を探った。

本来、このポーズは瞬間移動をする時のポーズだが

この世界には悟空の知っている人はいない。

 

なので瞬間移動はできないが額に指を当て集中することで

この森の妖気があっても正確に気を探れるのだ。

 

 

「ん、小せえが気を見つけたぞ。

 う~ん・・・ちょっくらいってみっか。」

 

悟空は見つけた小さい気の方へ走って行った。

 

 

「・・・はあ。チルノちゃんったら。

 急に呼び出して一体何のようなのかな?」

 

独り言を言いながら魔法の森の中を飛ぶ緑色の髪の少女の姿があった。

しかし、普通の少女ではなかった。彼女には羽があったのだ。

彼女の種族は妖精。その中でも特別に力を持った者だ。

名は大妖精。他の妖精や妖怪からは「大ちゃん」と呼ばれている。

そして今、大妖精は大の仲良しでいつも一緒に遊んでいる

「チルノ」という妖精の所に向かっていた。

 

 

「また変なことをしなければいいんだけど・・・

 毎回私も巻き込まれるからな~・・・」

 

大妖精がため息をつきながら独り言を言っていると

 

 

「おーーーい。そこのやつーーー! ちょっと待ってくれーーー!」

 

という男の人の声が聞こえてきた。

大妖精はその声に気がつき、立ち止まる。

 

「・・・? 私のことかな?」

 

大妖精が立ち止まっていると走って来る男の人が見えた。

男は大妖精の近くまで来ると走るのを止めた。

幻想郷にはない山吹色の道着を着ており歳は20~30代に見えた。

 

そして男はこう言った。

 

 

「オッス!オラ悟空!よろしくな!おめえは?」

 

 

「えっ、あっ、だ、大妖精です。」

 

急に自己紹介をしてきた悟空という男に

慌ててしまった大妖精は変な自己紹介をしてしまった。

 

 

「えっと・・・それで私に何か用ですか?」

 

 

「ああ、そうそう。おめえに聞きてえことがあるんだけどよ。

 まず、ここは一体どこなんだ? 地球のどっかか?」

 

 

(なんで星単位で聞くんだろう・・・?)

「ここは幻想郷です・・・あのー、あなた外来人ですよね?」

 

 

「ガイライジン?なんだそれ?」

 

 

「やっぱり! 知らないなら確定ですね。

 簡単に言うと外の世界の人のことです。」

 

 

「ああ、そうだったら多分合っているぞ。」

 オラ地球で育ったけど生まれは違う星だからな。」

 

 

「・・・え!?」

(それって外来人じゃなくて宇宙人じゃない!)

 

大妖精は驚いているが、悟空は全く気がつかずそのまま話を続ける。

 

 

「そうか。やっぱオラの知らない世界だったか。

 サンキュー! 助かったぞ!

 ところで、おめえはここで何してんだ?」

 

 

「友達の所にに行くんです。」

 

 

「そうだったんか! 急いでんのにすまなかったな。」

 

 

悟空は礼を言うとすぐ飛んで行こうとした。

だが、悟空は近くに良くない気を感じ動きを止めた。

 

 

「・・・? どうしたんですか悟空さん?」

 

 

不思議に思った大妖精が悟空に尋ねる。

 

 

「・・・おい、隠れてねえで出て来いよ。

 オラ達を狙っているのは分かっているぞ。」

 

 

悟空がそう言うと周りの木の裏から動く植物が大量に現れた。

植物の妖怪だ。しかも、この森の中では強いランクだ。

普通の人間ならすぐに殺されてしまうだろう。

 

妖怪達は明らかに悟空達を狙っており悟空達を包囲している。

この有り様に大妖精はかなり動揺している。

 

だが、悟空は眉一つ動かさない。

当然である。いくらこの森の中で強くても悟空の相手ではないのだ。

 

 

「うわ!? 私達囲まれてますよ!」

 

 

「大丈夫だって。こいつら大したことねえぞ。」

 

 

「大したことなくありません!

 こいつらこの森じゃあ強いほうですよ!

 そいつらに囲まれているんですよ!」

 

 

「え!?こいつらで強いほうなんか!?

 じゃあこの世界にはこいつらより強いやつはいねえのか!?」

 

 

「そ、そりゃあいますけど・・・・・

 って、今はそれどころじゃありません!

 悟空さん! 急いで逃げましょう!」

 

大妖精は飛んで逃げとうとした。だが、悟空は・・・

 

 

「え?何で逃げなきゃいけねえんだ?

 こいつらを全部倒せばいいだろ?」

 

 

「・・・え!?」

 

悟空の発言に大妖精は耳を疑った。

普通の人間がこの妖怪達を倒すなんてまず無理にきまっている。

 

だが、大妖精は知らなかった。

この男が何度も宇宙を救っていることを。

 

大妖精が声をかけようと近づくと

 

 

「大妖精、おめえ飛べるか?」

 

急に悟空が質問してきた。

 

 

「え!?あ、一応飛べますが・・・」

 

この質問に何の意味があるのか大妖精には分からなかった。

 

「飛べるならできるだけここから離れてくれ。

 その場所じゃ、ちょっと危ねえかもしれねえ。」

 

悟空は落ち着いた声でいった。

その言葉には不思議と安心感があった。

 

 

「・・・分かりました。」

 

さっきまで慌てていた大妖精も

何故か悟空なら大丈夫だと思い素直に離れることにした。

 

 

「それじゃ、いっちょやってみっか!」

 

悟空周りを見渡し今の状況を把握する。

 

 

「こいつら大したことねえがかなりの数だなぁ。

 さーて・・・どうしよっかな・・・」

 

これだけいると、一体一体相手にしているときりがない。そう思った悟空は・・・

 

 

「よし、久々にアレをやるか!」

 

悟空は構えをとり、気を高める。

そして悟空の周りに白いオーラが現れる。

悟空が気を高めた途端に魔法の森が揺れ始める。

上から様子を見ている大妖精もこれにはかなり驚いている。

 

 

「はあああ・・・ だりゃあああ!!!」  ドンッッ!!

 

悟空は気を全身から放出した。

昔から悟空が使っている技、気合砲だ。

悟空の放った気合砲は魔法の森の妖気もろとも妖怪達を吹っ飛ばした。

もちろん、妖怪達はただですむわけがなく森の外で気絶していた。

 

 

「ふう、これでいいだろ。

 おーい大妖精~!もう降りてきていいぞ~!」

 

悟空は大妖精を呼ぶが、大妖精はあまりにも悟空が凄すぎて唖然としていた。

 

 

「・・・・・はっ!すいません!」

 

 

大妖精は我にかえると急いで悟空の所に行った。

 

 

(あんなの見たことない・・・次元が違いすぎる!!

 ・・・外の世界にこんな人がいたなんて・・!!)

 

 

降りてきた大妖精の顔はすごくひきつっていた。

 

「ん? どうしたんだ? オラの顔に何か付いてんのか?」

 

「い、いえ別に何でもないです。それにしても悟空さん凄いですね。

 妖怪どころか、この森の妖気まで吹き飛ばすなんて。」

 

 

「そうか?オラ少ししか力入れてねーぞ。」

 

 

悟空がしれっとした顔で言う。

 

 

「・・・え・・・?」

 

大妖精は信じられないという顔をしていた。無理もない。

あれだけでももの凄いというのに少ししか力を入れてないというのだ。

しかし、嘘をついているようには見えない。

その証拠に悟空は肩で息をするどころか汗一つかいていないのだ。

 

 

「ところで大妖精。

 おめえ友達の所に行くんじゃなかったっけ?」

 

悟空の言葉を聞いて、大妖精は思い出した。

チルノの所に行く途中だったと。

 

「あっ!そうでした!

 悟空さん、ありがとうございました。」

 

 

大妖精は悟空に礼を言うとすぐにどこかに飛んで行った。

 

「さーて、これからどうしよっかな?

 とりあえず、空飛んで様子をみっか。」

 

悟空は大妖精が飛んで行くのを見届けた後、

すっかり妖気のなくなった魔法の森の上空を飛んで行くのだった。

 

 

 

ーー時は少しさかのぼり、魔法の森上空ーー

 

「ふんふんふーん♪

 今日はキノコパーティーだZE☆」

 

キノコ狩りを終えた魔理沙は家に向かっていた。

だが、ここで思わぬイレギュラーが発生する。

急に魔法の森が揺れ始めたのだ。

 

 

「うわわわわ!? な、何だ!?」

 

魔理沙は最初は地震かと思ったが、

不自然な揺れだったので誰かが起こしている物だと確信した。

 

 

「もしかしたら、新たな異変か!?」

 

急いで震源地に向かおうとする魔理沙。

だが、次の瞬間ものすごい突風が魔理沙を襲った。

 

 

「なっ!? くっ!!」

 

 

魔理沙は必死に耐えたが吹き飛ばされてしまった。

魔理沙が体制を立て直すとすぐに突風が止まった。

 

 

「・・・一体何だったんだ・・・」

 

魔理沙が周りを見渡すと魔法の森の妖気が吹き飛んでいた。

 

 

「・・・これは間違いなく異変だぜ!!」

 

そういうと魔理沙は急いでさっきの震源地に向かった。

 

 

 

 

 

 




2話目更新しました。
少し悟空強すぎたかもしれません。
そこは許して欲しいです。
次回は魔理沙と悟空の戦いです。(多分)
ゆっくり待っていってね。


「次回も見ていってくれよな!」

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