ドラゴンボールTH ~地球育ちのサイヤ人の幻想入り~   作:超野菜

18 / 27
ギリギリ間に合わなかった・・・
マジでごめんなさい・・・


新たな異変解決者! 紅魔館のメイド長登場!

 

 

 

 

「!! お前は咲夜! どうしてこんなところに!?」

 

魔理沙の目の前に現れたのは紅魔館のメイド長、十六夜咲夜だった。

行きなり現れたことから咲夜は自分の能力を使ったのだろう。

 

 

「どうしてって言われても・・・ここに来たってことはーーー」

 

「ーーー[異変を解決しに来た]ってこと?

 あまり信用できないわね。仮にも紅霧異変を起こしたのはあなた達なのよ?」

 

霊夢も魔理沙も咲夜疑ってしまう。また何か企んでいるのではないのか?

一度異変を起こした者はそういう目で見られてしまう。

だが、それも仕方のないことだ。

 

 

「安心して。もうお嬢様にその様な意思はないわ。

 それに、私が異変を解決しにきたのはお嬢様から命を受けたからよ。」

 

 

「・・・ま、私は別に構わないが、邪魔はするなよな。」

 

「そっちこそ私のナイフに当たらないよう精々頑張ることね。」

 

皮肉を言い合い、互いに睨み合う魔理沙と咲夜。

止めるのも面倒だと思った霊夢は二人を無視し、

目の前のプリズムリバー三姉妹を標的とした。

 

 

「二人とも喧嘩は後にしてくれないかしら?

 それそろ相手方も待ちくたびれているわよ。」

 

霊夢の警告が終わった直後、三人に弾幕が展開される。

だが、霊夢が結界を張り、難を逃れた。

 

 

「すまねえ、霊夢。助かったぜ。そんじゃあ、後は任せてーーー」

 

プリズムリバー三姉妹との弾幕ごっこを始めようと

魔理沙は帽子をかぶり直しミニ八卦炉を取り出した。

今度こそ悟空との修行の成果を発揮できる。

しかも、3vs1。今の魔理沙にはもってこいのハンデだ。

 

 

「ちょっと待って魔理沙。私達も闘うわ。」

 

霊夢が魔理沙の前に立ち塞がる。

ほとんど突撃しかけていた魔理沙は急ブレーキをかける。

霊夢にはギリギリ当たらなかったが、魔理沙の顔は険しかった。

 

 

「何でだよ! 私があいつらに負けるって言いたいのか?

 いくらなんでも、そこまで私は弱くはないぜ?」

 

 

「そうじゃなくて!

 此方も三人なんだから、わざわざ一人で闘わなくてもいいって言いたいの!

 そっちの方が時間も体力も無駄に消費しなくてすむじゃない!」

 

霊夢の言っていることは何一つ間違っていない。

そんなことは魔理沙も分かっていた。

 

「でも、それじゃ私の修ぎょ・・・じゃなかった、実力が試せないじゃないか!

 折角3vs1ってめっっっちゃいい機会が来たっていうのによ!」

 

 

「私も体を動かしたいし・・・霊夢の意見に賛成するわ。

 第一、魔理沙。何か勘違いをしてないかしら?

 これは異変解決。さっさと解決した方がいいに決まっているわ。」

 

咲夜も霊夢の意見に賛同し、黙りこむ魔理沙。

霊夢と咲夜の言葉が魔理沙の頭を過る。

 

 

「~~~~~ああっ! もう分かったよ!

 仕方ない! 三人でさっさと片付けることにしてやるっ!!

 その代わり、異変の主犯は私がやるからなっ!!」

 

試行錯誤の末、魔理沙は考えを改め仕方なく3vs3で闘うことにした。

霊夢を蹴飛ばして突っ込んで行く魔理沙。その後を霊夢、咲夜が続く。

既に展開されている弾幕をギリギリで避けながら突っ込む三人。

 

 

「何てやつらだ・・・! だが、私達のコンビネーションを嘗めるなよ!

 いくよ、ルナサ姉さん! リリカ!合葬[プリズムコンチェルト]!!」

 

メルランを筆頭に演奏と弾幕で攻撃を始めるプリズムリバー三姉妹。

弾幕は大したことはないが、演奏を聴いていると気分がおかしくなる気がした。

 

「これは厄介だな・・・変なテンションになる前に決着をつけるか!

 食らえ! 恋符[マスタースパーク]!!」

 

魔理沙はミニ八卦炉から代名詞とも言えるマスタースパークを放つ。

魔理沙自慢のスピードは落ちてしまうが、

その威力は三姉妹もろとも弾幕を吹き飛ばす程強烈だ。

 

 

(以前よりマスタースパークの威力も上がってる・・・!)

「よし! あいつらバラバラに散ったぞ!

 後は一人ずつ倒すだけだ! リーダー格は私に任せろ!」

 

魔理沙は最も魔力の高く、リーダー(仮)のメルランを狙う。

 

「まずいっ! バラバラで闘ったらまず勝ち目はない!

 メルラン姉さんとルナサ姉さんと合流しないと・・・!」

 

慌ててメルランとルナサの後を追おうとするリリカ。

だが、目の前に現れた咲夜がそれを許さなかった。

 

「貴方の相手は私よ。」

 

咲夜はナイフと時計、リリカは自分の楽器である

互いに弾幕を展開した。

 

「面倒なことになったわね・・・」

 

「面倒なのは私の方。正直、あまりやる気はないけど

 立ち塞がる者はどんなやつでも叩き潰てあげるわ。」

 

此方もあまりやる気を感じられないが

ルナサは長女として、霊夢は博麗の巫女として、

互いに負ける訳にはいかない。

 

それぞれの弾幕が展開され、無数の弾が飛んでいく。

1vs1が基本的な弾幕ごっこなのだが、これでは弾幕ごっこではなく大乱闘だ。

 

 

「おいっ!! 気をつけろ霊夢!

 お前の弾幕が私に当たるところだったじゃないか!!」

 

「そんなこと自分で何とかしなさいよ!

 いくら私でも、そんな器用な真似できないわよ!」

 

 

「ちょっとルナサ姉さん!

 避けてばっかいないで少しは反撃しなさいよ!」

 

「こっちも精一杯やっているわよ。

 博麗の巫女相手に頑張っているのだから。

 少しでも反撃したら今頃何回ピチュっていると思っているの?」

 

どっちもチームワークがまるでない。

ただ、ひたすら弾幕を展開しているだけにも見える。

 

だが、霊夢達はプリズムリバー三姉妹の動きとは少し違った。

心なしか、霊夢を筆頭にプリズムリバー三姉妹を包囲するように立ち回っている。

 

必要最低限の合図を送り合い、自分達の弾幕を避けながら

プリズムリバー三姉妹を中心へと追い詰めていく。

 

そして、遂に三姉妹は中心で合流した。

自分達がもう既に罠にかかったとは知るよしもなく。

 

 

「くっ・・・何て弾幕の量だ・・・あ!

 いつの間にか三姉妹全員揃った! これで勝つるっ!!」

 

「三姉妹揃った程度で私達に勝てると思っていたのか?

 寧ろ、三姉妹揃ったことであんた達の敗けは決まったのよ!

 食らいなさい! 霊符[夢想封印 散]!!」

 

「三人纏めて吹っ飛ばしてやるぜ!

 恋符[ノンディレクショナルレーザー]!!」

 

「予想より時間がかかったけど、これで終わりね。

 奇術[ミスディレクション]!」

 

中心に集まったプリズムリバー三姉妹に

かつてない程凄まじい弾幕の嵐が襲いかかる。

 

勿論プリズムリバー三姉妹は何もできず、全員吹っ飛ばされた。

絶望した、というよりも(^q^)という表情だった。

 

 

「終わったわね。でも、あそこまでしなくても良かったんじゃ・・・」

 

「いいのいいの。やるならとことん叩き潰した方がいいから。」

 

「・・・へへっ! なかなかいいチームワークだったと思うぜ!

 霊夢も一瞬であの作戦を思いつくなんてやるじゃないか!」

 

「そいつはどうも。さ、先に進みましょう。」

 

新たに咲夜を加え、春雪異変解決組は遥か上空を目指す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、悟空と文は霊夢達の気を追っていた。

 

 

「霊夢達の気がだんだん近くなってきたぞ。

 もう少しで追いついてしまうから、少しスピードを緩めっか。」

 

元々、幻想郷でNo.1、No.2のスピードを持つ二人。

霊夢達に追いつくのは簡単なことだった。

最も、今は追いつかないようにスピードを緩めているが。

 

 

「しかし、さっき何があったんでしょう?

 物凄い数の弾幕が飛んできましたが・・・それに物騒なナイフまで・・・」

 

「霊夢達が闘っていたんだ。

 かなりの数の気を感じたし・・・多分三3vs3だと思うぞ。」

 

(それにしても、霊夢と一緒にいるのは咲夜?

 何であいつが・・・レミリア達も暇なんかなぁ?)

 

 

スピードを緩めて進んで行く悟空と文。

その二人の前に弱々しくなったプリズムリバー三姉妹がいた。

だが、三姉妹や既に気を失うどころか、昇天していた。

 

 

「こいつらか・・・さっき霊夢達と闘っていたのは・・・

 それにしても、霊夢もひでぇな~・・・これじゃ虐めだぞ。」

 

「相変わらず容赦ないですね・・・異変解決の時の霊夢さんは。」

 

この時の霊夢は怒った時の次に恐ろしい。

手加減してくれるだけ、まだ悟空の方がマシだ。

 

 

「これはオラが気を分けなくても大丈夫だな。

 そのうち目が覚めるだろう。」

 

昇天している三姉妹を放置し、先に進む。

ちょっと時間を潰してしまったんだので、スピードを上げる。

 

 

「かなり上空まで来ましたね・・・って何ですかこの門は?」

 

遥か上空まで来た悟空と文が見つけたのは

空間の裂け目と思われる物とそれを塞ぐ門だった。

 

余談だが、この門の周りはやけに暖かく感じた。

きっと春が集まっているからだろう。

しかし、門は閉じてしまっているのでここに溜まってしまっている。

 

 

「霊夢達はもうこの先に行っているみてえだ。

 急いで後を追わないといけねえな。」

 

悟空が門を押し、先に進むとするが、門はびくともしなかった。

 

 

「結界が張ってありますね・・・それも二重で。

 一つは霊夢さんの、もう一つは門自体の結界ですね。」

 

「つまり、こうすりゃいいんだな! はあっ!!」   ドンッッッ!!

 

悟空は門に気合砲を当てる。

それなりの力でやったつもりだったが、二重の結界は跡形もなく消えた。

 

 

「さぁ、結界は破ったぞ! 行くぞ文!」

 

「・・・行きましょうか・・・」

 

悟空の力に慣れてきた文は少しの笑みを見せた後

先に進んだ悟空の後を追った。

 

 

 

 

 




次回の更新は二週間後の日曜日です。

余談ですが、はやおさんの「あの世悟空が幻想入り」ですが
個人的に一番好きな東方龍球伝なので最新話を楽しみにしています。

悟空の幻想入り・・・増えたらいいな・・・


「次回も見ていってくれよな!」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。