ドラゴンボールTH ~地球育ちのサイヤ人の幻想入り~   作:超野菜

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一週間はキツかったんや・・・すみませんでした。
諸事情により、今週の日曜日に更新できないので今日にしました。

ドラゴンボール超・・・やっぱ面白いですね。


悟空の弾幕とラストワード

 

 

 

 

 

 

異変の関係者だと思われる少女を見つけた悟空と文。

だが、少女が仕掛けた作戦により

七色の人形遣い・アリスと闘うことになってしまう。

家を傷つけられ、怒りのアリスは悟空を潰しにかかる。

対する悟空は魔理沙とともに鍛えた弾幕で立ち向かうーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「成る程、これは驚きましたね。

 まさか悟空さんが魔理沙さんの弾幕を使えるとは・・・」

(あれ程の弾幕を習得するにはかなりの時間がかかるはず・・・

 実際、魔理沙さんはかなり苦労したって言っていた・・・)

 

 

文も随分長い間この幻想郷でいろんな人の弾幕を見ている。

文から見ても、悟空の弾幕の上達ぶりは尋常じゃなかった。

少なくとも、この短期間で覚えられるような弾幕ではない。

 

(・・・これも[戦闘民族サイヤ人]の力ですか・・・

 もし、悟空さんが敵だったら・・・考えただけで恐ろしい。)

 

考え事をしながらも文はしっかり悟空の闘いをカメラで撮影していた。

 

 

 

 

 

「・・・くっ・・・なかなかやるわね。

 吸血鬼二人相手に圧倒できるのも納得したわ。」

 

アリスは少ししか闘っていなかったが

その少しのやり取りで悟空との実力の差を悟った。

普通に闘っては勝ち目はないと。

 

 

「なに言ってんだ。おめえだって強えぞ。

 それに、まだおめえ本気でやってねえだろ?」

 

 

「!・・・そうね。でも、それはお互い様でしょ?

 あなたもかなり余力を残しているはずよ。」

 

お互いまだまだ力を残して闘っている。いわば、ウォーミングアップだ。

まだ、相手の手の内を見て対策を考える。劣勢のアリスは尚更だ。

 

 

「・・・全力はだしちゃいねえが、何時だってオラは本気さ。

 おめえとの闘いだって手を抜いていねえ。

 オラだって舐められたり手を抜いたりされたら嫌だからな。」

 

 

例え格下が相手でも一切油断しない。

悟空は手を抜いたり相手を弄ぶような闘いは絶対にしない。

 

 

「・・・そう。だったら此方は全力でいくわよ・・・!!」

 

アリスの目付きが鋭くなった。

それと同時に大量の人形が現れ、悟空を包囲した。

 

 

「ーー蒼符[博愛のオルレアン人形]白符[白亜の露西亜人形]ーー」

 

悟空を包囲していた人形が動き出す。

槍を持ち、悟空に向かって突貫する人形。弾幕を放つ人形。

弾幕と斬撃の嵐のような攻撃に悟空は避けることしかできなかった。

 

 

(くっ! これじゃ反撃するどころか此方が先にやられちまう!

 仕方ねえ! 少し無理矢理だけど一回気合いで吹っ飛ばしてやる!)

 

人形には気が無い為、瞬間移動で避けることもできない。

瞬間移動で裏に回るという手もあったが、

アリスの周りには常に人形が守っているので無理と判断した。

 

 

  ブゥーーーン 「はああああああああっ!!」  ドンッ!!

 

アリスの弾幕を人形ごと吹っ飛ばし、一度態勢を立て直す悟空。

アリスはこの行動を予測できなかった為、隙ができてしまった。

 

 

「今だっ!!」  シュンッ 「極彩[彩光乱舞]!!」

 

隙を見せたアリスに悟空は強烈な一撃を放った。

だが、悟空の放った技も紅魔館の門番、紅美鈴のスペルだった。

 

 

「・・・一体いくつの技を覚えたのですかねえ・・・」

 

遠くで見ている文はもう既に呆れていた。

文は悟空相手に常識は通用しないと改めて思った。

 

 

「へへっ! 結構効いただろ?

 オラも美鈴から食らった時、かなり効いたからな。」

 

 

「くぅっ・・・! ええ、効いたわよ・・・

 だけど、まだ負けてない! 次で決めるわ!」

 

この時点でもう勝負は決まったも同然。

次で決めると言ったものの、勝てる気はしなかった。

それでもアリスは次の技がどれだけ悟空に通じるのか試したかったのだ。

 

 

「ーーー[グランギニョル座の怪人]ーーー」

 

グランギニョル座の怪人。アリスのラストワードだ。

アリスは人形を回収し、精神を集中させる。

 

 

(気が充実し膨れ上がっていく・・・)

「いいぜ・・・おめえの最高の技、受けてやるっ!」

 

悟空も自身の気を高め、構える。

目付きも少し鋭くなり、白いオーラを纏う。

 

 

 

 

「ーーーーーいくわよっ!!」 「ーーーーー来いっ!!」

 

 

アリスの魔方陣が多数現れ、あちこちに広がっていく。

戦場の大部分がアリスのフィールドになっていく。

 

そしてアリスの魔方陣から弾幕が放たれる。

その弾幕の軌道は不規則で、悟空を狙う弾もあれば

アリスに向かっていく弾、広がり悟空の逃げ道をなくす弾もあった。

 

 

「ふっ! ほっ! うおりゃあああああっ!」

(くっ・・・こりゃ、厄介な弾幕だな・・・)

 

全方位から次々と飛んでくる弾幕。

避けるながら数発弾き対処するが、防戦一方で悟空は弾幕を放てなくなっている。

 

 

(確かにすげえ弾幕だが、アリスがほとんど動いてねえな・・・よし!)

「今度はオラの番だっ!! [多重残像拳]!!」

 

高速で移動し、分身を作る。

気が読める相手には使い物にならないが、

幻想郷に気が読める者は少ないので、十分通用する。

 

 

「なっ!? 一体どれが本物なの・・・!?

 くそっ・・・! こうなったら全員まとめて・・・!」

 

多数の悟空の分身が現れ、混乱するアリス。

一体ずつ対処していてはアリスの体力が持たない。

 

 

「これで・・・終わりよ!」

 

全ての悟空の分身に弾幕を当てた。

しかし、その中に本物の悟空はいなかった。

 

 

「全員分身・・・!? じゃあ本物の悟空は・・・!?」

 

「・・・こっちだぁぁぁーーーーっ!!」

 

悟空はいつの間にか、アリスの上空にいた。

そして、悟空は[あの技]の構えをとっていた。

 

「か~・・・め~・・・は~・・・め~・・・!!」

 

 

「させない!」   シュバババババッ!!

 

悟空の技を止める為、悟空に向け弾幕を放つ。

 

 シュン!! 「波ぁぁぁーーーーーーーーっ!!」

 

弾幕が悟空に当たると思った時、悟空はもうその場にはいなかった。

上空からアリスの後ろに瞬間移動し、かめはめ波を放った。

 

アリスは咄嗟に人形で防いだが

かめはめ波の威力は凄まじく、人形ごとアリスを飲み込んだ。

 

 

「やっべえ! やりすぎちまったか!?」

 

急いでアリスの無事を確認する悟空。

悟空自身、かなり威力を抑えたつもりだったが

少しばかり強く力を出しすぎてしまったのだ。

 

 

「大丈夫ですよ。気絶しているだけです。」

 

吹き飛んだアリスの近くにいたのは文だった。

悟空とアリスの闘いをカメラに収め、満足そうな表情だった。

 

 

「そっか、ならよかった。よっと。」

 

悟空が手からアリスの体に気を送る。

悟空が気を送るのを止めると、アリスは目を覚ました。

 

 

「・・・負けたのね、私。」

 

ラストワードを使っても勝てない。

実力の差を思い知ったアリスは落ち込んでいた。

 

 

「結果から見ればそうですが、アリスさんも大健闘でしたよ!

 本当にいい弾幕を撮ることができましたし♪」

 

まだ異変が解決したわけでもないのに満面の笑みの文。

ご機嫌な様子から、余程いい写真が撮れたのであろう。

 

 

「ああ! いい闘いだったぞ!

 いや~、おめえ強えな~! オラすっげえわくわくしたぞ!」

 

相手の健闘を讃え、笑顔で手を差しのべる。

アリスはしっかりと悟空の手を握り、ニコッとした笑みを見せた。

 

 

「ふふっ・・・いい闘いだった・・・か・・・

 そう言ってもらえると有難いわ。

 こっちもいい魔法の練習になったわ。ありがとう。」

 

アリスは礼を言い、立ち上がった。

弾幕ごっこの後で疲労はあったが、悟空が気を送ったおかげで回復も早かった。

 

 

「・・・あ、そうそう。私の家の事なんだけど。

 私と上海や蓬莱達と直すから別に気にしなくていいわよ。

 その代わり、[本当の犯人]を倒してきてね。」

 

 

「いいっ!? おめえ気づいてたのかよ!?

 だったら最初から言ってくれよな~・・・」

 

最初から悟空達が犯人ではない事を知っていた。

それでもアリスには悟空と闘いたい理由があった。

 

 

「だから言ったでしょ?

[こっちもいい魔法の練習になったわ。]って。」

 

 

悟空も文も同時に「そんなのありかよ~・・・」と言った。

その姿を見て、アリスはまたニコッと笑うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、霊夢と魔理沙はチルノとレティを退けた後

降ってきた桜の花、つまり春を求めて上空へと飛んでいた。

 

 

「手掛かりがこれしかないとはな・・・

 前の異変の時はもっと分かりやすく・・・

 いや、あれは逆に分かりやすすぎて面白くなかったな。」

 

紅霧異変の時は異変の主犯の位置など明らかだった。

霧の濃い方へ向かっていれば良かった上、悟空もいた。

気が読める悟空にとっては犯人の位置など手に取るように分かる。

しかし、今回は悟空がいない。僅かな情報と勘が頼りなのだ。

 

 

「できるだけ分かりやすい方がいいわよ。楽だし。

 ああ、もう! なんで悟空は動かないのかしら。」

 

できれば楽がしたい。

だが、博麗の巫女として何時までも異変をほったらかしにはできない。

その上、異変を解決したのが霊夢以外だとすればさらに信仰がなくなる。

 

 

(異変が解決したら、何か良い案でも考えようかしら・・・)

 

だが、今は目の前の異変に集中する。

そう、霊夢は気が付いていた。

 

 

「・・・私に何度も同じ手は通用しないわよ。

 不意討ちなんてしないで大人しく出てきなさい。」

 

 

「あらら~・・・バレちゃったか。

 仕方ない。行くわよ! メルラン! ルナサ!」

 

遥か上空から声と共に弾幕が放たれた。

霊夢達には掠りもしなかったが、なかなか派手な登場だ。

 

 

「騒霊キーボーディスト・リリカ・プリズムリバー!」

「騒霊トランペッター・メルラン・プリズムリバー!」

「・・・騒霊ヴァイオニスト・ルナサ・プリズムリバー・・・」 ハァ

 

「三人揃って!」

 

「「「プリズムリバー三姉妹!!」」」   バーーン

 

 

「「・・・」」((なんだこいつら・・・))

 

まるでギ○ュー特選隊のような登場の仕方。

霊夢と魔理沙は完全に冷めた視線を送っていた。

 

 

「・・・何がしたいのか分からんが、私達はこの先に用があるんだ。

 邪魔しないなら此方も手を出さない。だからどいてくれないか?」

 

見るからに敵意は無さそうだった。

チルノのようなバカじゃないことを信じ、魔理沙は交渉をした。

 

 

「・・・そう。あなた達には私達と闘う気はないと・・・

 別にここを通さないつもりはないけど、

 ここを通りたければ、私達の演奏を味わってから進みなさい!」

 

交渉は決裂。三姉妹の弾幕が魔理沙を襲う。

 

 

「力を温存したいから、穏便に済まそうと思ったけど・・・

 これじゃ仕方ない。強行突破させてもらうぜっ!!」

 

弾幕を避けきった魔理沙は魔方陣を展開する。

 

 

「霊夢。今度は私一人でやるからな。

 さぁ・・・三人まとめてかかってこいっ!!」

 

霊夢に念を押し、三姉妹との闘いが始まる・・・はずだった。

 

 ヒュンッ!!  「何だっ!?」

 

突如、魔理沙と三姉妹の間に弾幕が放たれた。

それは、何処かで見たことのある[ナイフ]だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー面白そうなことしているわね・・・私も混ぜてくれるかしら。

   異変解決のウォーミングアップにはちょうど良いわ。ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 





次回の更新は26日です。
ちょうどブロの日という奇跡・・・!

どうでもいいですが、動画として投稿する悟空の幻想入りは
今作品とは全く関係ないストーリーに決めました。
・・・出せるのはいつになるのか分かりませんが。


「次回も見ていってくれよな!」

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