ドラゴンボールTH ~地球育ちのサイヤ人の幻想入り~   作:超野菜

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[復活のF]の上映に合わせて投稿しようとして、
一回文が全部吹っ飛んでしまった俺の姿はお笑いだったぜ。
ふぁ~はっはっはっはっ あーう(^q^)
一応、悟空の日には間に合いました。
これからも完結目指して一生懸命に・・・DOOR!?


春雪異変の章
終わらない冬の始まり


 

 

 

 

悟空が幻想郷に来てから数ヶ月が過ぎた。

[妖怪の寺子屋襲撃事件]から大きな問題もなく、

幻想郷にも春が訪れる・・・・・はずだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・今日も雪か・・・全く困ったな・・・

 こんなに積もっていては、寺子屋は今日も休みだな。」

 

寺子屋から外の様子を見ている慧音。

辺り一面雪で真っ白になっており、その景色は真冬そのものだった。

 

 

(・・・いつになったら春が訪れるのか・・・

 このままでは、間違いなく食料や燃料がなくなってしまう・・・)

 

今、幻想郷は5月。もうとっくに春が訪れる時期だ。

しかし、今年は寒さの厳しい日がいつまでも続いた。

そのせいで、人里でも深刻な食料、燃料不足になっていた。

 

 

シュンッ 「オッス! 元気か慧音!」

 

 

「うわっ!? 悟空さんか・・・驚いたよ。

 本当に悟空さんは神出鬼没だな。来るなら玄関から来てくれよ。」

 

急に悟空が瞬間移動で現れ、腰を抜かす慧音。

慣れていない人に瞬間移動を使い現れるのは少し心臓に悪い。

 

 

「??・・・神出鬼没ってなんだ?」

 

まるで言葉の意味を理解していない悟空。

漢字すら読み書きできるのか分からない悟空に

四字熟語を使うのは出来る限りやめた方が良さそうだ。

 

 

「・・・ま、まあそんなことより、どうしたんだ? 悟空さん。」

 

 

「いやぁ、ここんとこずっと雪が積もってっから、

 そろそろ食料が少なくなってんじゃねえかと思ってよ。

 このでっけえ魚、届けに来たんだ。」

 

そう言うと、悟空は慧音に妖怪の山から捕ってきた魚を渡した。

最近捕ってきたのだろう。まだ、新鮮な魚だった。

 

 

「あっ! すまん、ありがとう!

 正直、食料のことは人里でも問題になっていたんだ。

 助かった。後で皆に分けておくよ。」

 

慧音は魚を保存し、すぐに悟空の所に戻ってきた。

 

 

「そんじゃ、オラはまた修行してくっから。じゃな!」

 

 

「待ってくれ!・・・悟空さん。本当にそれだけなのか・・・?」

 

慧音が声をかけると、悟空は動きを止め振り返った。

悟空は少し、真剣な表情になっていた。

 

 

「・・・悟空さんならもうとっくに気付いているはずだ。

 こんなにも冬が長引くはずがない。つまりーーーーー」

 

 

「ーーー[異変]・・・なんだろ。知ってるよ。

 でもな、オラは強くても外来人だ。幻想郷の住民じゃねえ。

 異変はオラじゃなくて幻想郷の住民がするべきなんだ。

 オラみたいな部外者がでしゃばるのは良くねえと思うんだ。」

 

この考えを持ち始めたのは人造人間セルとの闘いが終わった後からだった。

自分が敵を呼び寄せている。悟空は界王様に言われて気が付いた。

 

 

 

 

オラはもうとっくにいねえはずの人間だ・・・

オラがやるべきじゃねえ。若いやつがなんとかして解決した方がいい・・・

 

 

 

悟空はかつてピッコロにこの思いを話した。

[いつでも悟空がいるから大丈夫。]そう思われたくないのだ。

 

悟空の本心を聞いた慧音。

暫く黙りこんだ後、口を開いた。

 

 

「・・・確かに、悟空さんの言っていることはよく分かる。

 だけど、この幻想郷は[すべてを受け入れる]。

 悟空さんも、もう幻想郷の住民として異変解決してもいいんじゃないか?」

 

本当は悟空も早く異変を解決したかった。

人里の食料や燃料不足を解消するためでもあるが、

それ以上に強い者との闘いを楽しみたいのだ。

 

 

「・・・幻想郷にも霊夢や魔理沙みてえに強え奴らはたくさんいる。

 そいつらが動き出したら、オラも異変を解決しに行くさ。

 ・・・メインじゃなくて、サポートとしてな。」

 

これなら異変の主犯とは闘えなくても、その道中で闘うことができる。

なかなか良い案だ。だが、問題は・・・

 

 

「だけど・・・当の霊夢や魔理沙が・・・」

 

そう。異変解決者が全く動かないのだ。

これだから、博麗神社の賽銭はどんどん減っているのだろう。

 

 

「大丈夫。今さっき動き出したみてえだ。

 さてと。んじゃ早速サポートしに行くとすっかな!」

 

悟空が寺子屋の玄関に向かい、戸を開けようとした。

 

 

「ちょっと待って貰いましょうか、悟空さん!」

 

バンッ!!と戸を開けて現れたのは射命丸文。

その両手には文花帖とペン、そしてカメラがあり、

既に取材に行く準備は整っていた。

 

 

「・・・今日は本当に心臓に悪い日だな・・・」

 

これで慧音が驚いたのは二度目だ。

悟空のように相手が来るのが分かっていたり、

突然現れたりしなければ驚かないで済むのに、と慧音は思った。

 

 

「いやぁ~驚かせてしまって申し訳ありません。

 貴方と悟空さんが面白い話をしていたのを[偶然]聞いたので。

 これは大スクープ書くチャンスだと思ったんですよ~。」

 

(本当は最初っからいたくせによ~。)

 

文が偶然この話を聞いたなんてことは、当然嘘である。

悟空が家にいる時から尾行していたので

悟空と慧音の話は全部聞いていた。勿論、悟空にはバレている。

 

ちなみに、悟空が瞬間移動したのに文が尾行出来たのは

行き先が分かっていたことと、文の移動スピードが速かったからだ。

 

 

「まぁ、そういうことなんで異変解決に同行させてもらいますよ。

 あ、そうそう悟空さん。最初に言っておきますが注意事項があります。

 私は[新聞記者]として同行しますので、弾幕ごっこは一切しません。

 異変解決に行くのではないので。・・・いいですか?」

 

 

「ああ、オラはその方がいい。闘いを楽しみてえからな。

 でも、オラは霊夢達のサポートとして異変解決に行くぞ。

 最後のボスは霊夢達に任せっからな。」

 

 

「分かってますよ。では早速異変解決に行きましょうか。

 悟空さん。準備はできていますか?」

 

 

「当ったり前だ!そんじゃ、慧音。オラちょっくら行ってくる。

 すぐに終わらせて帰ってくっからな。」

 

慧音は「分かった。」と言い、悟空にグッとbサインを送った。

悟空はそれに同じbサインで返し、文と異変解決に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー時は少し遡り、博麗神社ーーーーー

 

 

「・・・はあ~・・・今日も大雪か・・・」

 

神社で雪かきをしている霊夢。

雪かきは冬の博麗神社ではいつも通りのこと。

だが、今年は明らかに冬が長すぎる。

いい加減、霊夢も雪かきをしたくなくなってきており

時々休憩しながらかなり適当に雪かきをしていた。

 

 

「おーい! 霊夢~! 久々に遊びに来たぜ~!」

 

そこに魔理沙が来た。いつもの服装ではなく防寒用の服装だ。

それでも金髪白黒にはかわりないが。

 

 

「何しにきたの魔理沙?

 生憎、ここにはあんたに出すような物はないわよ。

 もうほとんど食料も燃料もないんだから。」

 

 

「それはこっちもだが、別に霊夢の食料を奪おうなんて思ってないぜ。

 私は違う目的で博麗神社に来たんだぜ。」

 

 

普段からパチュリーの図書館から本を借りまくっている魔理沙。

ほとんど泥棒に近い行為をしている人が奪う気はないといっても、

全く説得力がない。霊夢は魔理沙に食料を奪われないように警戒した。

 

 

「なんでそんなに警戒されているのか分からないけど・・・まあ、いいや。

 霊夢。まだ行かないのか? もうこれは完全に異変だぜ。」

 

 

「・・・そうね。そろそろ限界かな・・・

 博麗神社の食料も燃料も本当にヤバくなってきたし。」

 

(悟空がさっさと片付けてくれるかと思ったけど・・・

 今回は動く気がないのかしら・・・?

 あの人なら、強い者と闘えるからすぐに動くとおもったのに。)

 

霊夢もとっくに異変に気がついていた。

しかし、霊夢は悟空がサクッと異変を解決してくれると思い、

なにもせず、いつも通り境内の雪かきをしていた。

だが、いつまでたっても悟空は動かなかった。

 

 

「どうせ悟空が動くのをまってたんだろ。

 そんなんだから、どんどん賽銭も信仰もなくなっていくんだぜ。」

 

 

「うっさいわね! ちょっと楽しようとしただけよ!

 でも悟空が動かないんだったら、もう私達しかいないわね。

 ・・・行くしかないか、異変解決に。」

 

霊夢もやっと決心した。(5月です。)

霊夢は博麗神社の雪かきを終え、魔理沙とともに空に飛び立った。

 

 

「しかし霊夢、何か心当たりはあるのか?」

 

 

「・・・まぁ、適当に探してれば自然にたどり着くでしょ。多分。」

 

いつもの霊夢だ。自分の勘だけを頼りに行動している。

なんだかんだ言って霊夢の勘はよく当たるので、

魔理沙はため息をつきながらも霊夢の後を追う。

 

しばらくの間、なにも起こらず空を飛んでいた霊夢と魔理沙。

だが、霊夢の後を追っていた魔理沙が何かに気がついた。

 

 

「・・・? なんだこれ? おーい、霊夢!

 ちょっと待ってくれ! 何か空から降ってきたぜ!」

 

霊夢は止まり、魔理沙の所まで戻った。

 

 

「何を見つけたの魔理沙? 異変に関係ある物なんでしょうね?」

 

魔理沙は頷いた後、握っていた手を開いた。

霊夢はまじまじと魔理沙が見つけた物を覗いた。

 

 

「・・・これは・・・桜の花びら・・・?」

 

魔理沙が見つけた物は桜の花びらだった。

今回の異変は春が訪れなくなっている。

5月なのに雪がいつまでも降り続けるぐらいなのに、

桜の木もない遥か上空から桜の花びらが降ってくるはずがない。

 

 

「・・・これは完全に異変と繋がっているわね。

 魔理沙! 早速もっと上空に・・・」

 

     ビュッ!!

 

「くっ!? 危なかった~・・・」 「全くだぜ・・・!」

 

目的地が決まり、移動を始めようとした矢先、

突如、氷の弾幕が霊夢と魔理沙を襲った。

 

 

「・・・またしても不意討ちとはやってくれるわね・・・!

 今回は悟空もいないし、手加減はしないわよ! 覚悟はいいわね・・・!」

 

 

(前もほとんど手加減してなかったけどな・・・)

 

弾幕を放ってきたのは氷の妖精、チルノだった。

紅霧異変でもあっさり倒されたのに全く懲りていない。

 

 

「油断しているそっちが悪いのよ!

 さいきょーのあたいには常に気をつけておかなきゃいけないのよ!

 今度こそ博麗の巫女をぶっ飛ばしてやる!」

 

 

「つっても、今回はお前一人でやるのか?

 せめてルーミアでも連れてこないと前回よりあっさりやられるぜ。」

 

見た感じ、チルノの仲間はいない。

とてもじゃないが、勝てるとは思えなかった。

 

 

「・・・それはどーかな? あの時は夏だったけど今は冬。

 あたいのパワーもかなりあがっているよ! さらに・・・」

 

 

「私もこの闘いに参加させてもらうわ。

 相手は博麗の巫女なんだから、二人同時に闘っても問題ないでしょ?」

 

チルノは助っ人を予め呼んでいたのだ。

その助っ人はレティ・ホワイトロック。

冬のおかげでテンションもパワーも上がっている妖怪だ。

 

 

「おい霊夢。たまには私にも闘わせろよ!

 修ぎょ・・・ゴホン。新しい魔法の効果を試したいんだ。」

 

 

(完全に今修行の成果って言おうとしたな・・・)

「何言ってんのよ。あいつらの指名は私。二人まとめて私が潰してやるわ。」

 

「・・・チッ。仕方ないぜ。だが次の闘いは私がやるからな。」

 

魔理沙は仕方なく後ろに下がった。

早く悟空との修行の成果を試したかったのだろう。

 

 

「「さあ、行くわよ!! 覚悟しろ博麗の巫女っ!!」」

 

チルノ&レティvs霊夢。チルノのリベンジ戦が幕を開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その頃ーーーーーー

 

「ちょっ!? 危な! 話を聞いてくださいーー!!」

 

ヒュンッ!! ヒュンッ!! シュバババババッ!!

 

「おめえ、おもしれえ闘い方だなぁ!

 へへっ! オラわくわくしてきたぞ!」

 

「何で悟空さんは楽しそうなんですかー!?」

 

 

文と悟空も[ある理由]で[ある者]と闘っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ、楽しい人形劇の始まりよ・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




プリングルスさんの東方魔人伝がついに完結しましたね。
自分もパソコン買ったら悟空の幻想入り動画を作りたいと思っています。
その前に、まずはこっちを終わらせますけど(汗)



「次回も見ていってくれよな!」

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