ドラゴンボールTH ~地球育ちのサイヤ人の幻想入り~   作:超野菜

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遅くなってしまい申し訳ないです。



紅魔館破壊!?悟空vsフラン!!

 

 

 

 

 

 

 

魔理沙とフランが闘っている頃、霊夢は悟空の

指した方向と自分の勘を頼りに異変を発生させた

犯人を探していた。

 

 

「・・・無駄に広いわねこの館。それにどこを

 見ても紅ばっかりで気味が悪いわ。」

 

なかなか姿を現さない異変の犯人に霊夢は次第に

期限が悪くなっていった。だが方向は間違っては

いないようだ。邪魔をする妖精メイド数が奥に

進むにつれて多くなっている。しかし、どんなに

数が多くても妖精メイドでは霊夢の足止めすら

出来ない。霊夢は弾幕を軽々と避け、次々と

妖精メイドを倒していく。

 

 

「あんたらに用はないの。悪いけど、一気に

 片付けさせてもらうわ。霊符[夢想封印]!」

 

こんなところで時間を無駄にする訳にはいかない。

霊夢はスペルを使い、無数の大きな弾幕で

妖精メイドをあっという間に全滅させた。

 

霊夢がさらに奥に進むと、さっき霊夢が闘った

エントランスよりも広い場所に出た。

どうやらここが一番奥の部屋らしい。

 

 

「・・・そろそろ姿を現したらどう?」

 

膨大な魔力が感じられる。ここに犯人が

いること位、霊夢でもすぐに分かった。

 

 

「あら、私に気が付いたの?流石ね。」

 

 

「そんなに魔力が出ていたら誰だって

 分かるわよ。私じゃなくてもね。」

 

 

 

「そう?まぁいいわ。

 紅魔館にようこそ、博麗の巫女。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔理沙を倒し、大図書館から出たフラン。

魔理沙との闘いが楽しかったのか、かなり

上機嫌だ。今まで地下に隔離されていた

フランにとって外に出るのも、強い者と

闘うことも初めての経験だった。

 

 

「まだ遊び足りないな~・・・」

 

とはいっても、495年もの間地下にいた

フランの鬱憤はまだまだ溜まっていた。

このチャンスを逃す訳にはいかない。

 

 

「今なら何かしてもお姉様にバレないな~・・

 ・・・そうだ!今の内に外に行こっと♪

 きっとさっきみたいに強い人がいるはず!」

 

そして、フランはさっそく行動を開始する。

外に出るための最も手っ取り早い方法は

壁を直接壊すことだが、音が大きすぎて

バレてしまう可能性が高い。それならば

出口から静かに出た方がいいだろう。

 

だが紅魔館の構造をまるで理解していない

フランにとって広い紅魔館の中から出口を

探すことは難しかった。とりあえずまっすぐ

進み、気まぐれで右に曲がったり左に

曲がったりした。そうして進んでいる内に

フランは広い場所に出た。

 

「ここは・・・エントランス・・・?」

 

偶然、出口であるエントランスにたどり着く

ことが出来たフラン。ここが出口であることは

大きな扉を見れば一目瞭然だ。ここまで来れば

もう目的は達成されたようなものだ。

あと一歩で外に出れるーーー

 

 

「よう。どこに行くんだ?」

 

しかし、突如そこに現れた悟空と魔理沙が

フランの前に立ち塞がった。

 

 

「さっきの人間と・・・誰?」

 

魔理沙のことはさっき闘ったばかりなので

はっきりと覚えていた。だが悟空のことは

全く見覚えがない。

 

 

「オラは悟空。孫悟空だ。よろしくな。」

 

 

「さっき会ったばかりだが・・・

 私は霧雨魔理沙。普通の魔法使いだ。」

 

名乗る二人。フランは二人を見つめていた。

この短時間に二人も人間に会えることなんて

今までにない体験だ。

 

 

「悟空と魔理沙ね・・・

 ワタシはフランドール・スカーレット。

 この紅魔館の主、レミリアお姉様の妹よ。

 それで?ワタシの邪魔をしにきたの?

 それとも、ワタシと遊んでくれるの?」

 

フランはさっきよりも冷静になっていた。

少しは魔理沙との闘いで鬱憤が晴れたらしい。

 

 

「遊ぶ?何言ってんだおめえ?

 オラ達と釣りでもしてえんか?」

 

意味が分からなかった。今まで悟空はずっと

修行したり闘ってきたので遊びとはほとんど

無縁の関係なのだ。もっとも、悟空にとっては

修行や闘いが趣味なのだが。

 

 

「悟空。あいつにとっての遊びは闘いなんだ。

 だけど気を付けろ。あいつは手加減を

 しらないから殺すつもりで来るぞ。」

 

先ほど闘った魔理沙はフランの強さと危険性を

理解していた。だが、悟空を止めようとは

しなかった。フランの恐ろしさ以上に悟空の

実力があるということを魔理沙は知っていた

からだ。そもそも、戦闘バカの悟空を止める

ことなんて無理に等しい。

 

 

「な~んだ。あいつ闘って欲しかったんか!

 そうならそうと言えばいいのによ~。」

 

やはり闘う気満々の悟空。魔理沙の忠告など

全く耳に入っていない。

 

「・・・うん、まあそういうことだぜ。

 とにかく気を付けろよ!」

 

魔理沙は見学するためにその場を離れる。

近くで見たいが、闘いの邪魔になって

しまうといけないので、出来るだけ離れて

見るようにした。

 

 

「よ~し・・・じゃ早速始めっか!」

 

準備体操を終えた悟空。相変わらずどんな

時でも闘いを楽しむ悟空の考え方は

変わっていない。

 

 

「今度はお兄サンが遊んでくれるのね?

 確かにあなたはさっきの人間よりも

 壊れにくいかもしれない・・でもね・・

 あなたがコンテニュー出来ないのさっ!」

 

 

フランと悟空の闘いが始まった。辺り一面を

覆う程の大量の弾幕が悟空を襲う。一発一発に

膨大な魔力があり、威力は十分にある。

 

だが悟空に当てるためには速度がなさすぎた。

悟空は素早い身のこなしで弾幕を避けていく。

 

 

「どうした!この程度じゃオラには

 当たんねえぞ!そんなんじゃ、オラを倒す

 ことなんて絶対に出来ねえぞ!」

 

(・・・それにしても、本当に弾幕しか

 使わねえんだな・・・こういう闘い方は

 ベジータの方が上手いんだけどな・・・)

 

数々の強敵の中でも、やはり気弾を使った

闘い方が得意な敵もいた。その闘いの経験から

弾幕の避け方も当然理解していた。

これも長年の間闘い続けた悟空のセンスなのだ。

 

 

 

「くっ!!まだまだァーーーっ!!

 禁忌[クランベリートラップ]!!」

 

 

一方、フランは想像を遥かに上回る悟空の

実力を思い知らされ、苦戦していた。

破壊力はあっても当たらなければ意味がない。

スペルカードを宣言し弾幕を強化しても

結果は変わらなかった。密度がある弾幕も

必ず抜け道を見つけ、避けていく。

 

 

「あんまり気弾攻撃は得意じゃねえんだけど

 ・・・オラも気弾で攻撃しないとフェアじゃ

 ねえからな・・・今度はこっちからいくぞ!」

 

悟空は闘いにおいてどんな時でも相手と対等に

闘おうとする。自分が手を抜くことも、相手に

手を抜かれることも嫌う。しかし、全力で闘うと

相手を殺してしまうので極力相手と同じ位の気で

闘う。つまり<全力じゃないが、本気で闘う>

ということだ。それでも差ができてしまうのは

やはり経験の差だろう。

 

対等な闘いを望む悟空は気弾で弾幕を作り攻撃

する。だが、まだ弾幕作りに慣れていないせいか

密度がない。また、気弾が一ヵ所に集中して

しまい、容易く避けれる弾幕になっていた。

 

 

「つまんないな~・・・もっと楽しませてよ。

 これでお終いじゃないんでしょ?」

 

 

「くっそ~・・・全然当たらねえな~。

 もっと広範囲の弾幕じゃねえとな。」

 

普段から格闘の修行ばかりしていた

悟空にとって気弾だけの闘いは難しかった。

格闘よりも気を消費してしまうのであまり

実戦では使わない戦法だったのだ。

 

しかし、悟空は気の扱いはトップクラスに

上手かった。その気になれば、いろんな技を

使うことが出来る。

 

 

「そうだ!技ぁ借りるぞブロリー!」

 

悟空は気を手に溜め、気を細かく分けて大量の

気弾を放った。かつての強敵、ブロリーが

使っていたトラップシューターを真似た技だ。

だが、ブロリーより気の扱いに長けている悟空が

使っているので気弾はより多くなっていた。

 

急に悟空の弾幕が強化され油断していたフランは

避けきれず何発か当たってしまった。ダメージは

思いの外、大きかった。

 

 

「よ~し、コツが分かってきたぞ。」

 

 

「何だ・・・普通に弾幕作り上手いじゃないか。

 全く、心配して損したぜ。それにしても

 悟空のやつ避けるのは上手いな・・・」

 

遠くで見ている魔理沙もさっきまで悟空の弾幕が

隙間だらけで心配していたがすぐにその心配は

なくなった。そしてその心配以上に悟空の

立ち回りの上手さに感心していた。

 

 

「・・・フフッ・・・アハハハハ!!

 いいよ!お兄サン!楽しいよ!」

 

 

今までにないほど強い人間と闘うことができ、

喜びが爆発したフラン。そしてフランは

確信した。この人間ならおもいっきり闘っても

壊れないと。そして今はこの闘いを止める者は

誰一人いない。これまでにないチャンスだ。

 

 

「何だあいつ・・・急に狂ったんか?」

 

 

急に笑いだしたフラン。だが笑いだした

だけではなく気も大きくなっていた。

邪悪であまり良くない気だ。

 

 

「いくよお兄サン!

 禁忌[フォーオブアカインド]!!」

 

 

「いいっ!?よ、4人に増えた!?

 まるで天津飯の四身の拳みてえだ!」

 

 

スペルを使うと、フランが4人に増えた。

確かに悟空の仲間である天津飯の四身の拳に

似ているが、4人になったからといって力も

4等分された訳ではない。全員が同じ力を

持っている。

 

弾幕も4倍になり、流石の悟空も避けるのが

キツくなっていった。だが悟空は避けきれない

弾幕を手で弾いていく。悟空のいた世界では

当たり前の行動だが幻想郷ではそんな弾幕の

避け方をする者はいない。魔理沙もフランも

この行動には驚きを隠せなかった。

 

 

「やっぱりお兄サン凄いね!

 でも、これはどうかな?スペルカード!

 禁忌[レーヴァティン]!!」

 

 

4人のフランが持っている杖から炎の剣が

現れた。通常、スペルカードは一つづつ

使うのだがフランはルールを無視している

ので4人のまま次のスペルカードを使って

いるのだ。悟空が強過ぎるのも理由の一つだが。

 

合計4つのレーヴァティンを使っても悟空に

攻撃を当てることは出来ない。レーヴァティンを

振ると、その後に弾幕ができるのだが、それも

軽々と避けていく。たまにレーヴァティンが

当たりそうになるのだが悟空はレーヴァティンを

弾いたり、手で受け止めたりしているので

ダメージは皆無だ。

 

 

「やるなおめえ。オラわくわくしてきたぞぉ。」

 

それでも次第に悟空を追い詰めていっているのは

確かだった。様子を見るために悟空は攻撃を一旦

止めていた。しかし、フランの攻撃を見切り再び

悟空は攻撃を再開した。悟空はもう弾幕のコツを

理解しているので、さっきまでの隙間だらけの

弾幕ではない。4人のフランの上に行き高速の

気弾を放つ。直線的な気弾だったがスピードが

速かったので次々とフランは被弾してしまった。

そして分身のフランは全員消えてしまった。

 

 

「ふうっ。さぁ、残りはおめえだけだ。」

 

分身も消えてしまい、フランの負けかと

思われた。だが闘いはまだ続く。

 

 

「まだ終わりじゃないよ!これからよ!

 禁弾[スターボウブレイク]!!

 禁弾[カタディオプトリック]!!

 QED[495年の波紋]!!」

 

 

3つもスペルカードを使ったフランの弾幕は

ものすごい数となり悟空に襲いかかる。

 

 

「くっ!!なんて数だ!!」

 

 

それでも悟空は何とかフランの弾幕を避けて

いく。だが流石に3つもスペルカードを使った

だけあって、悟空も追い詰められていった。

弾いても、次から次へと弾幕が現れる。

 

 

「これじゃ、きりがねえな・・・!

 仕方ねえ!一気に吹っ飛ばしてやる!!

 はああああ・・・!だりゃあああ!!」

 

悟空は一瞬だけ気を高め、開放した衝撃で

フランの弾幕を全て吹っ飛ばした。こんな

ことが出来るのは幻想郷では悟空位だろう。

 

悟空の明らかに常識はずれの強さにフランは

驚きを隠せなかった。いくらなんでも強すぎる。

 

呆気にとられてフランは悟空の動きに気が付く

のが遅くなってしまった。いつの間にか悟空は

フランの目の前に現れていた。そして気合い砲で

吹っ飛ばし、フランは壁を突き破って外に出た。

 

 

「くぅっ・・・!!まだ・・・!くらえ!!

 禁忌[レーヴァティン]!フルパワーだ!!」

 

フランは膨大な魔力をレーヴァティンに込めた。

レーヴァティンは凄まじい大きさと威力になった。

そしてレーヴァティンを紅魔館に降り下ろした。

 

 

「!! 不味い!あの野郎この家ごと

 オラ達を吹っ飛ばすつもりだ!くそっ!

 魔理沙ーっ!!そこを動くなーっ!!」

 

 

「えっ!?わ、分かった!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、紅魔館はレーヴァティンによって

半壊してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




戦闘シーンはやっぱり難しいです。
受験勉強があるんで、更新がさらに遅くなって
しまうかもしれません。申し訳ないです。




「次回も見ていってくれよな!」

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