IS インフィニット・ストラトス 金と銀の瞳が見据えるモノ リメイクversion 作:フレイムバースト
そして伏線引いておきます
月曜日の早朝、私は一夏くんと校門で人を待っていた
レミリア・アズナブル
イタリア技術開発局の中では驚異的なカリスマと天才的な頭脳で人を集め、技術開発に取り組んでいる。二つ名は『赤い技術者』
イタリアの技術開発局にはレミリアを含め突出した技術をもつ5人がいる。五人はそれぞれ武装、アーマー、推進力、新兵器の発案、エネルギー管理において突出している。しかしレミリアは一人で全てこなすのだ。
しかしレミリアは全ての道を極めた結果器用貧乏になっているのでレミリアが武装を設計する場合は武装専門家の技術者が付きレミリアと二人一組で開発する。
しかし、この「レミリア」と言う名前。女みたいだ
「待たせてしまったな。アーデルハイトくん、織斑一夏くん」
「予定時刻の2分オーバーぐらいどうってことないわ。それで?次世代装備ってどんなの?」
「そう急かさないで欲しいな。ISを貸してくれたまえ」
「ん、わかった」
私は制服のボタンを外し、へそ辺りまでぶら下がっている待機状態のISを出した。
私のISの待機状態は中心に赤いクリスタルがはめ込まれた雪の結晶の形をしている
六角形の頂点には円いくぼみがあるのだがここに何かはまりそうだ
「磨美どこにしまってるんだよ……」
「授業中ぶらんぶらんされちゃ気が散っちゃうから服の中に仕込んでるの」
「純情を弄んですまないね。織斑くん」
そう言いながらレミリアは私のISにデータを移送し始めた。
「次世代兵器の説明はここではできない。実際に使って確かめてほしい」
「わかったわ」
「さて、織斑一夏くん、会えて光栄だよ」
「い、いえ。こちらこそ」
「君に渡したいものがあると言ったな。それがこれだ」
レミリアはポケットから黒い腕輪のような何かを取りだした
「これは君を守る御守りだ。君が願えば、これは力を貸してくれるだろう」
「……はぁ……ありがとうございます」
「私から貰ったことは秘密だ。そうだな、アーデルハイトくんから貰ったということにしておいて欲しい」
「私から貰ったことに?」
「その方が君にとっても好都合だろう?愛しの織斑一夏にプレゼ「わーっ⁉︎」『インストールが完了しました』」
「?」
よかった、一夏くんは気づいていない。いや、良くないけど。
いきなり何を言い出すんだ、この赤い技術者は。
「では私は立ち去るとしよう。アーデルハイトくん。この装備のデータ測定を頼むぞ」
「了解しました。日本観光いってらっしゃい」
「ハハハ。楽しんでくるよ」
「はい。…………はぁ。疲れた。」
「俺もだよ。……にしてもわざわざこれだけのために日本に来たのかな……」
「明らかに公私混同ね。別に構わないけど」
「だな……。そ、それにしてもさ、磨美?」
「何?」
「いつまで服のボタンを開けっ放しにしておくんだよ」
「っ⁉︎見てたの‼︎」
「う、うん。すまないが……見てた」
「……エッチ」
「返す言葉が見つかりません」
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「箒に稽古をつけて貰って、磨美にISの知識を叩き込んで貰ったし、正直負ける気がしない」
「これで負けたら蹴り飛ばすぞ、一夏」
「物騒なこといわないでくれ」
「でも、負けたら何かしてもらおうかな」
「それはいいな。蹴る代わりに何かしてもらおう」
「おいおい、勝手に話を進めるなよ」
そんな談笑を私たちがしていると、山田先生と織斑先生がやって来た
「織斑くん織斑くん織斑くんっ‼︎」
いつも慌てがちな山田先生だが今回はいつにも増して慌てている
「山田先生、落ち着いて深呼吸です」
「はい、す〜……はぁ〜……」
「はい、そこで止めてください」
「うっ……」
なんとなくノリで言ったら山田先生は本気で息を止めた。おそらく天然なのだろう
「ぶはっ!アーデルハイトさんまだですかぁ⁉︎」
「はい、まだまだです!」
パァン‼︎
快音と共に私の頭に衝撃が走る。それをやったのはもちろん織斑先生だった。
「目上のものには敬意を払え、アーデルハイト」
「はい…でなんでやって来たんですか先生?」
「それがですね、織斑くんのISの到着が遅れていて、先にアーデルハイトさんとオルコットさんの試合を始めることになりました。ですのでアーデルハイトさんはハッチに向かってください」
「織斑はアーデルハイトとセシリアの試合を観戦し作戦を立てておけ」
「わかりました。じゃあ一夏くん、先いってるねー。」
「わかったよ、じゃあまた後でな」
私は一夏くんに手を振りハッチに向かった
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「展開」
ハッチでそう呟き、私はISを展開した。
ミサイルポッドのような肩、青いボディの中心に輝く赤いセンサー。手脚を半分覆うアーマー、額に装着されるセンサーバイザーは私の視界にレーダーを表示する
そして背中についた天使の翼のようなウィングが一秒もかからず展開される
背中のウィングに格納されていたヒートレイピアと合体状態のバスターライフル2挺を持ち、私は発進した。
錐揉み回転しながら私は上昇しセシリアさんと同じ高度に来た時私は武器を構え、銃口をセシリアさんに向けた
「あら、初戦は貴女ですのね。アーデルハイトさん」
「ええ、でも未完成だったものが完成したから、相手としては悪くないはずだわ?」
「ええ、もちろん……その通りですわ‼︎」
セシリアさんはロングライフル、スターライトMk-IIIを発射。すかさず私はバレルロールで回避した。青い光の矢は
私がいたところを通り抜け、地面に着弾した
「あら、初撃をよけましたか」
「今のは牽制ね?じゃあこっちもバンバン撃っていくわよ‼︎」
私はバスターライフルのパワーを45%に設定し、発射した
山吹色の光がセシリアに向かっていく
「当たりませんわ!そんな水鉄砲には‼︎いきなさい‼︎ブルー・ティアーズ‼︎」
セシリアのISから四機のビットが射出される
ビットから発射されるレーザーを回避しながら私は旋回し、セシリアさんに接近した
「はあああああああああああっ‼︎」
「くっ‼︎」
交差したその瞬間、セシリアさんのIS、ブルー・ティアーズの装甲を傷をつけた。
「っ……!よくも‼︎」
「感情的になったら負けるよ。セ・シ・リ・ア・さん」
「馬鹿にしてっ‼︎いきなさい‼︎ブルー・ティアーズ‼︎」
再びセシリアさんのISから四機のビットが射出され、こんどは四機のビットが順番にレーザーを発射し弾幕を張る。
そしてレーザーが私のISの脚部に直撃した。
「くっ‼︎……」
「被弾しましたわね‼︎続けなさい!ブルー・ティアーズ‼︎」
再び接近しようとすればレーザーに遮られ、迂闊に接近できない。
逆にバスターライフルを構えればそれに被弾する可能性が高い。主戦力であるバスターライフルを失うのはここでは痛い。
「これならどうっ!?」
私は肩のマイクロミサイルをオープンし、発射しようとした
「そうはさせませんわ‼︎」
ブルー・ティアーズから発射された弾道型ビットがが私の剥き出しの肩装甲で炸裂した
「しまっ……!」
両肩のミサイルが誘爆し、私は自分自身の兵器で自分のシールドエネルギーを減らしてしまった
「くううううっ‼︎」
「所詮、イタリアのISもその程度というわけですわね。終わらせて差し上げましょう……ブルー・ティアーズ‼︎」
「フフフ……」
「⁉︎止めなさい!……アーデルハイトさん、この圧倒的不利な状況でなぜその不敵な笑みを浮かべられるのです」
「わからない?ならば教えてあげるわ。あなたは私に敗北している」
「な、何をっ……!やってしまいなさい‼︎ブルーティアーズ‼︎」
しかし、ブルー・ティアーズは反応しない
「ブルー・ティアーズ⁉︎どういたしましたの⁉︎撃ちなさい!ブルー・ティアーズ‼︎」
「無駄よ、無駄無駄。あなたのブルー・ティアーズは既に、私の支配下にあるわ」
「何を言い出すかと思えば、笑えない冗談ですわね、こちらの気も知らずに………これは!?……ブルー・ティアーズの使用者ロックが解除されている⁈」
次世代装備によるハッキングは成功したようだ。
次世代装備 イントゥルーゾ。
この装備は戦闘中いかなる時でも相手の装備システムにハッキングしそれをこちらのものにできる。
凶悪なのはそれが後付け武装だけでなく固定武装にも及ぶということ。
この装備システムは現行ISの装備をほぼ全て扱えると言っても過言はない。
「ようやく気がついたようね。……ブルー・ティアーズ、反逆しなさい‼︎」
ブルー・ティアーズが反転し、セシリアにレーザーを放つ
「私がわかりませんの⁉︎ブルー・ティアーズ‼︎」
ブルー・ティアーズがセシリアを壁際に追い込む
「牽制ありがとう、ブルー・ティアーズ」
私は合体させたバスターライフルを構え、チャージを開始した。
その間私の従者達はレーザーを浴びせ続ける。
それを見たセシリアさんは多少驚いた気がした
「私の装備を甘く見たのが貴女の敗因よ、セシリア・オルコットさん」
山吹色の光の柱にセシリア・オルコットは呑まれた。
そしてブザーが鳴り響き、私の勝利が伝えられた
ビットが乗っ取られるシーンを見てガンダムUCを思い出したあなた、あなたは決して間違っておりません。
ちなみに、セシリアには連戦してもらうことになります。酷ですがね