IS インフィニット・ストラトス 金と銀の瞳が見据えるモノ リメイクversion 作:フレイムバースト
「ええと、ですね、今日は皆さんにお知らせがあるというか…なんというか」
朝のホームルーム、いつもならば連絡事項を伝えたのちに授業のための準備が始まるはずなのだが、教室のざわめきが今日のホームルームがいつも通りではない事を物語っていた
「シャルロット・デュノアです、皆さん改めてよろしくお願いします!」
山田先生の隣に立つのはデュノア…くんではなく、デュノアちゃん。
もう1人の男子が女子だった、という事実に震えるのも無理はない。デュノアさんが転校してきた初日にサっちーが「前情報もなしに2人目の男子が出てくるのは怪しい」と言っていたがそれがずばり的中した形になる
「……」
その光景を見て私は昨日の大浴場でのことを思い出して固まっていた
昨日、一夏くんはお風呂にデュノアさんが入ってきた、ということを確かに話していた。
だがしかし、男だと思っていたデュノアさんは、実際は女の子でデュノアちゃんだったわけで、つまり昨日の夜、一夏くんとデュノアちゃんは混浴を…
グァシャァァァァァァンン!!!!
「い・ち・か・ァァァァァァ‼︎」
私が結論に辿り着いた時には、同じ結論に辿り着いたであろう鈴ちゃんが隣のクラスからわざわざドアを蹴破って入ってきた
そして箒ちゃんも立ち上がって詰め寄られる一夏くんを見て私は冷や汗を流す
男女同じ部屋にいれば変なことしてないかという質問が飛んでいくのは当然。一夏くんのことだから何もしてないだろうけど、それの引き合いに私の名前が出されようものなら、私が一夏くんにしたことがバレるかもしれない。…が一夏くんから私に手を出したのはクラス別トーナメントの一件だけ、それも私がストレートに誘惑したから出来たことである。
私は一夏くんに詰め寄る箒ちゃんと鈴ちゃんの肩に手を置いて
「一夏くんは何にもしないよ。同室だった
「相部屋だった磨美がそう言うのなら…」「そうなんだろうけどさぁ…」
二人を納得させた後一夏くんの方を向いた私たちが見たのは一夏くんの唇を奪う、小柄な銀髪…ラウラ・ボーデヴィッヒだった
「あっ…あっ…あっー…!?」
思わず絶句。そして絶叫。目の前で行われた蛮行は一夏くんに想いを寄せる者たちを立ち上がらせるのに十分すぎた。
「い、いきなり何すんだ!?」
思わず動揺を隠せない一夏くんの口からある種私たちの代弁とも取れる言葉が飛び出す。それに対してラウラさんはいつも通りキリっとした、だけど嬉々とした顔で一夏くんを指差して…
「お前を私の嫁にする!決定事項だ、異論は認めん!」
高らかな宣言。しかしあまりにもツッコミどころのある言葉に再び私たちの言葉を代弁するかのように一夏くんの口が開く
「嫁…?婿じゃなくて?」
「日本では気に入った相手を『嫁にする』と言うのが一般的だと聞いた!故にお前を私の嫁にする‼︎」
…思わず崩れ落ち頭を抱える。この哀れな子ウサギにこんな知識を植え付けたのは誰だろうか。サっちーは爆笑しながら椅子から転げ落ちている
「お い」
本能が震える。ギギギと後ろを振り向くと腕を組んだ織斑先生が私たちを睨みつけている。その姿に私は不動明王を幻視した。
「貴様ら、そんなに実技がしたいのならばかかってこい。したくないならさっさと教室から出て頭を冷やせ」
この言葉を聞いた私たちは戦慄して逃げるように教室の外に出て廊下で正座したのだった。
最近磨美の落書きするたびに胸を大きく描く癖がついてしまって、最近描いたやつでは頭よりも大きく描いていました。多分バスト102cmじゃ収まらないぐらいにデカくなってるんで、もしかしたら臨海学校編終わったらプロフィール更新を入れるかも
ちなみに今話の没プロットでは磨美が一夏に対して乳ビンタするものがありました