IS インフィニット・ストラトス 金と銀の瞳が見据えるモノ リメイクversion   作:フレイムバースト

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リハビリがてらの前後編。クソ文章でごめんね。


Amore traboccante 1

 IS学園での生活もすっかり慣れ、サフィやラウラさんと武器談義に花を咲かせていた祝日の昼間に私を待っていたのは織斑先生による呼び出しだった

 

 なにか私がやらかしただろうか、もしかして保健室で一夏くんにサービスをしたのがバレたのか、とにかく心当たりがあるが故に私は挙動不審にならざるを得なかった

 

「アーデルハイト」

「は、はいっ…!」

「お前の専用機を開発した部門から連絡があった。どうやらお前の専用機の運用データに不可解な点があり話を聞きたいということだったのだが─────」

 普通、運用データは秘匿回線でIS学園のサーバーを経由して本国に送る。IS学園のサーバーには秘匿回線で送られたデータには厳重なプロテクトと一定時間ごとにデータファイルを削除する機能がついているため電子攻撃に怯える必要はないとは山田先生の弁。ぶっちゃけこの前の無人機の一件でその言葉は怪しいものとなっているがそれはまた別の話だ。

「本国から出向できるものが一人もおらず、また多角的な面で運用データを調べるためにもアーデルハイト本人に本国へと出向させて欲しいということだった」

 

「え…なんでわざわざ今行かなきゃならないんですか…出向できるようにあちらが合わせればいいのに」

「それについてはおまえが発注した装備品の受け渡し及びテストも兼ねる、ということだったのだが?」

 …忘れていた。入学間近の時期に私が長物の武器が欲しいと言って投資していた。そして一夏くんにはお金がない理由としてそれを話していた事も思い出した。

 だがそれでもまだ私が本国に行く理由にはならない、私が嫌だと言おうとするよりも先に織斑先生が口を開いた

「発注した本人も完成したらすぐに触らせろと言っていたと聞いたぞ」

 本国で発注した時にしていた、今となっては完全に忘れていた発言。新しい武器が完成する度にすぐに触らせろと。IS学園から私が出向してもいいとも私は言ったことを思い出した。まさに墓穴を掘るとはこのこと。

「うぅ…はい…それらの話は事実でございます…本国への出向のために長期外出及び外泊許可証の発行をお願いします」

「そうか。次似たような事例が起きた場合はどうするつもりだ」

「意地でも出向させます」

 しばしの沈黙、織斑先生は頭を抱えたあとため息をついた。

「…とりあえず要求の物は発行しておこう。さっさと仕度をしてさっさと出向してさっさと帰ってこい。怪我はするなよ」

「ありがとうございます!」

 ゴリ押しに近いが、なんとか許可は下りた。当たり前だがもう次はないだろう。そう肝に銘じながら私は織斑先生のいる職員室を後にした。

 大急ぎで自室に向かっている途中、私を見つけたのかサっちーが駆け足で近寄ってきた

 

「磨美りーん、そんなに急いでどこいくのぉ?」

「ちょっと本国に出向しにね、しばらくラウラさんのこと任せるねー」

「磨美りんも大変だねぇ。本国に出向だなんて…」

 サっちーは私に密着し、その手をゆっくりとわたしの胸や尻に這わせてくる。はっきり言うと邪魔だがもうサっちーはそういうものだと私は割り切ることにした。

「ま、帰ってきたら色々驚かせてあげるよ。イタリアの超技術の集大成とも言える私のISのための装備の受領だから」

「へぇ…それはそうと、磨美りん。織斑くんにそのこと話さなくていいの?」

一夏くんのことを出されたら私も思わず反応せざるを得なかった。割り切っていたつもりだったが密着して痴漢じみた行為を働くサっちーにはそろそろ私からも灸を据えなければならないと痛感した

「今から話にいくのー!いいかげんサっちーは離れてちょーだい!」

 

私はサっちーを巴投げの要領でぶん回して振りほどいた後、一夏くんの元へと向かった。そのぶん回されたサっちーが、日本の代表候補生と激突したのを知るのは帰国した後になる

 

───────────────────────────────────

 

「一夏くん、いるー?」

 

一夏くんのいるであろう部屋の扉にノック。そうすれば一夏くんが出迎えてくれる───

 

「あ、アーデルハイトさん。こんにちは」

シャルルくんが出迎えてくれた。一夏くんではないのが残念だが、ここは仕方ない

「シャルルくん、一夏くんはいる?あとちょっと2人で話しがしたいから席を外してくれたら嬉しいんだけど…」

 

ちょっとだけ意地悪をしたくなりシャルルくんを一夏くんから引き離そうと席を外してほしいと言う。シャルルくんに対する嫉妬の感情は消えたわけでもないし、今の私なら好きか嫌いかで問われたら嫌いな方と答えてしまうだろう

「あぁ、うん、ちょっと待っててね。一夏、アーデルハイトさんがお話ししたいって。僕はちょっと図書室に行ってくるからね」

そう言ってシャルルくんは部屋の扉を開けたまま図書室に向かっていった

 

「あ…一夏くん」

「ん、どうしたんだ磨美。何かあったのか?」

「えーと、ね。ちょっと明日から私、イタリアにISの装備品を受け取りに行くんだけど…その間の授業とかで、課題が出たら一夏くんのノート見せてもらってもいい?」

「んぁ、まぁいいけど…サフィさんとか箒はダメだったのか?」

「サっちーはちょっと頼み事をしたら報酬を求めてくるし、箒ちゃんはその、ノートがぎっしり書き詰められてて読み辛いから…」

「あぁ…まぁ箒のノートは読み辛いよな、余白がないし」

「うん、そういうことだから何かあったら一夏くんのノートを見せてくれる?」

「あぁ、そういうことならいくらでも見せてやるよ。それにしてもイタリアまでわざわざ取りに行かなきゃいけないなんて代表候補生は大変なんだな…」

「大変、というか私の場合は本国の研究者たちに早く来いって急かされてるだけなんだけどね…」

 

頬を指先で掻きながら、私は一夏くんと話をした。普段は気軽に話しかけているのに、意識をするとどうしてもボソボソとしか喋れなくなってしまう。

 

ちょうど戻ってきたシャルルくんと入れ違いになるような形で私は部屋を後にした。ああ、一夏くんと話をしたはずなのにその内容が頭に残ってない。残っているのは心臓の高鳴りと、心を埋め尽くして溢れてしまいそうな一夏くんへの愛だった




(磨美とサフィの膨乳調教ヴァーチャル体験とかいう自己満メモを書くぐらいならこっち書けって話ですよほんと。)

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