IS インフィニット・ストラトス 金と銀の瞳が見据えるモノ リメイクversion   作:フレイムバースト

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なにかをするためには原動力が必要ですよね。

エンジンに火を灯さないと誰だってストップしたままです

ところで磨美とサフィのISスーツを新調しようかなと。

半透明のビニールが、女体にぴっちり張り付いてるのって何とも言えないフェチシズムを感じますよね


代表候補生をやるための原動力

「んー……またきつくなったような……」

「あー……れっ……胸が入らない……やだ、お尻も……」

 

休日の朝、私とサッちーはISスーツを着て鏡の前に立っていた

 

お互い、体の成長にISスーツがついていけないのか、鏡の前で困り顔になっている。

 

私は胸元の締め付けが明らかに強くなったほか、下乳が以前より露出してしまっている。

以前サッちーに買わされたISスーツも試してみたが胸元を隠すバンドが引き伸ばされてしまい意味をなさないものとなった。

 

サッちーは今まで使っていたISスーツに下乳が収まらず、尻もすこし出ている状態。また、ガーターベルト状の装飾があるため、娼婦(ハーロット)のような姿だった。実際、サッちーがふざけ半分に開脚したのだが、その艶めかしさはもはや学生が出すような雰囲気ではなかった

 

「磨美りんは買い替えかもねー、私はもう少し持ちそうだけど……」

「デビンヘインズのISスーツはくたびれちゃったし……どうしたものかなぁ」

そう言って私はサッちーを見やるとサッちーはデビンヘインズ社のISスーツカタログを見ながらベッドで足を組んでいた。

 

「潔く買い替えなよ、今度はもっとセクシーなの選んであげるからさ、ほら、こんなのとか」

サッちーが指差したカタログの写真のISスーツは俗に言うモノキニのような形状をしているが胸元の生地が少なく、また背中が丸出しになるというもの。内心欲しい気持ちはあるがこんなものを着て授業に出たものなら織斑先生にげんこつを食らうだろう。

「欲しいけど、織斑先生が怖いんだよねぇ……」

「ははー、わからないわけではないけど反骨心は大事よ磨美りん?」

 

サッちーの織斑先生に対する反骨心はここ最近、顔を覆いたくなるほど見てきた。露出の高いISスーツで一夏くんを自分の特訓に付き合わせたりするのならともかく、制服の予備を買ったかと思えばそれを魔改造して胸元の大きく開いたワンピース状にし、それをわざわざ織斑先生に見せに行っては呆れられていたりする。ひどい時にはニプレスとホットパンツだけで寮を徘徊し、それを織斑先生に見つかっては説教されている。おそらくサッちーは織斑先生にそろそろ本格的にシメられるだろう。

 

「サッちーの場合反骨心が突き出てるよね。特に織斑先生に対して」

「まーねー。私あの先生弄るの楽しいし。あの先生いちいち反応してくれるからこちらとしてもやりがいがあるんだよ」

 

確かに、織斑先生は生徒の衣服の乱れとか、素行に関してはかなり敏感に反応している。実際私も、胸元がきつくてYシャツを第二ボタンまで開けていたらそれを無理やり閉じさせられた。

 

「……サッちー、織斑先生からそのうち仕返しが来るよ」

「あぁ、その仕返しとやらの時間が今来たぞ」

 

背筋に寒気が走る。私はブリキ人形のように後ろを振り返れば、頭を押さえながら、覇気のある視線をサッちーに突き刺している織斑先生がいた。

 

「サフィ・マーキス。日頃からよく私の世話を焼かせてくれた礼だ。私から厄介かつ面倒な頼みごとをしてやろう」

「マジですか織斑先生〜……私は面倒が嫌いなんですが」

 

サッちーはベッドの上で横になりながらその話を聞き流す。うん、サッちーは全く懲りてないし、織斑先生の前でここまで肝の座った聞き方をする人がいるとは思わなかったな。

 

「アーデルハイトには迷惑をかけるが、サフィの相部屋である連帯責任ということで、納得して欲しい。この部屋にエクストラベッドとエクストラテーブルを追加し、3人部屋とする」

「連帯責任なら仕方ないんです。サッちーがもっとちゃんとしてくれればいい話ですから」

「何よ磨美りん、まるで私が普段ちゃんとしてないみたいじゃない」

「マーキス、おまえは日頃の行動を省みろバカモンが。……で、なぜベッドとテーブルを追加するかの話をするぞ。まず、フランスとドイツから代表候補生が来るのだが……フランスの方は訳ありで一夏……んんっ、織斑の部屋に配置した。ドイツの方は現状物置を部屋に改装するしか手がなくてな。改装が終わるのは秋ほどになると業者から報告もあり、それまでの間、この部屋にエクストラベッドとテーブルを追加し、相部屋になってもらうつもりだ」

 

フランスの方が一夏くんと相部屋なのは妙に引っかかるが、訳ありであると聞くとますます勘ぐってしまう。なんせ肉体関係を共にした仲である一夏くんと他所のフランスの女が相部屋になることなど、私的には到底容認できるものではなかった

 

「織斑先生、フランスの方は訳ありと言いましたがどう訳ありか説明してください」

「……まぁ、イレギュラーとだけ言っておこうか。話を続けるぞ、おまえ達2人と相部屋になるドイツの候補生だがな……少し性格に難がある。それを改善する意味でも、コミニュケーションを取って欲しい」

 

「はいはーい。そーゆーことなら私も喜んでやりまーす。」

サッちーは部屋のパートナー、もとい自分のおもちゃが増えることにご満悦のようだ

「織斑先生の言うことですもん。私も喜んでやりますよ。」

 

まぁ、私も部屋のパートナーが増えることは素直に嬉しい。性格に難があっても私たちになら任せられると織斑先生に信頼されていると、勝手に思うことにした。

 

「それでは頼んだぞ。ベッドと机の搬入は転校生が来たその日の授業中に済ませる予定だ。それまでに、せいぜいベッドの取り合いでもしておくんだな」

 

そう言って織斑先生は部屋から立ち去っていった。

 

「転校生かぁ……最近多いね。」

「保有国は代表候補生の選出に時間がかかっているんじゃない?確かまだうちの国は、2人目の候補生を選出したばかりだし、それに合わせた専用機作るつもりだし」

「あー……サッちー?それは口外していい情報なの?」

「大丈夫。名前と技術を口に出さなきゃ怒らないってお偉いさんと兄さんが言ってくれてる」

「ふうん……サッちーはお兄さんがいるんだ。どんなお兄さんなの?」

「変態技術者。この一言に尽きる。まぁその変態技術がわたしの助けになってるしありがたいんだけどね……」

 

サッちーは頭を抱えながらお兄さんに関することをダラダラと愚痴り始めた。

 

まずサッちーのお兄さんは何のツテもなく自身の技術力だけを武器に女性が優遇されやすいIS技術開発部の採用面接に突入して内定をもらい、さらに古典的な一点突破主義に囚われている米国のIS技術開発部の改革に乗り出して古い体制を排除した後、アメリカのIS技術力を一段階上へと引き上げた功労者であり、最早今のアメリカに必要不可欠な人物だという。そしてサッちーは代表候補生をやろうとした動機は兄に対して負けたくないという対抗心から来るものだと話してくれた。

 

サッちーはお兄さんに対する対抗心が代表候補生をするための原動力になってるのがわかったのはいいのだが、それを聞いて私は自分が代表候補生するための原動力となったものは何だったのだろうと思い始めた。

 

この疑問が解決するのは、当分先になりそうだ。




一夏いないから次の話で思う存分ラウラに打ってもらおう

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