IS インフィニット・ストラトス 金と銀の瞳が見据えるモノ リメイクversion 作:フレイムバースト
あとサフィの設定ですがあまりにもお粗末すぎたので改稿するつもりです
どーでもいいけど霞食ってるやつはやばいよね
「ふぃー……」
IS学園のアリーナのベンチに腰掛けながらサフィは目の前のグラウンドで躍動する凰鈴音の専用IS『甲龍』の武装を眺めていた。
まずサフィが視線を奪われたのは、甲龍の非固定ユニットである物体。
球体を尖らせたようなその物体は鈴に追従して動き、鈴が構えを取ればそれは一直線に同じ方向を向き、その先で衝撃波が起こる
目に見えないなにかが放たれている、ということをそこからサフィは察し、シャープペンを走らせながらメモに残す。アナログな方法だが、データ消失の危険がある電子媒体より、確実にデータを残せるメモ帳を彼女は愛用していた。
続いて凰鈴音は二対の剣を展開した。
二対の剣はとても大きく、質量兵器としてもおそらく優秀だろう。あの質量が高速で振り回された場合、ISのシールドは役に立たず、おそらく絶対防御が発動、エネルギーをごっそり持って行かれるとメモし、顔を上げた矢先、ISアリーナにいる凰鈴音とサフィの目が合ってしまった。
「やば……」
「さっきからなーにしてんのアンタ!」
アリーナと客席を隔てる壁を挟んでサフィと鈴が向かい合う。鈴は挙動不審な行動を起こしていたサフィに気がついていたようで少しうざったそうに話しかけてきている。
「あ、あはは、まぁちょっと、ベンキョーをさ?」
「ここでベンキョーをするぐらいなら自室でやったほうが静かで捗ると思うけど?」
「それもそうね。じゃっ、失礼しまーす」
面倒なことになる前に、サフィは立ち上がり、アリーナを去ろうとした
「待ちなさいよ、アンタ」
「……はぁ」
面倒なことになった、とサフィはため息をつき、鈴に向き直る。
「……そのメモ帳、見せなさいよ」
「ダメ」
「ただのベンキョーなら見せれるはずでしょ?見せなさいよ」
「ダメなものはダメ」
しばしのにらみ合いが続き、そして二人はその間口を開かなかった。
お互い、大国の代表候補生である。妙な意地というものがあるのだろう。
そして話しても埒があかないと察したサフィは、自ら上着を脱いでいきスカートを下ろして、ISスーツ姿になる。周りの感嘆の声……おそらくサフィのボディライン、奇抜なデザインのISスーツが目を引いたのだろう。それらに対する興味と感嘆の声に包まれながら彼女はグラウンドに降りた
「……私面倒は嫌いなんだよね」
腕を組み、鈴へ向かい合う。サフィの豊満なバストは腕組みしたことで持ち上げられ、強調されていた
「……あんたさっきからウザったいなぁって思ってたけど、今私は、あんたに対してカチンときてるわよ……」
「そう?じゃあ私にその怒りをぶつけてみなよ?サンドバッグになってあげるからさ」
「アンタのその態度、なんか気に入らないわねぇっ!」
大剣が八つ当たり気味にグラウンドに突き刺さる。
今の鈴は冷静さを欠いている。そう判断したサフィはISを展開する。
展開されていく青と赤と白の装甲。その装甲色はアメリカの所属であることをわかりやすく示していた。
「あー、アンタ、一組にいるアメリカの代表候補生ね?」
「そうだけど?それが何か問題?」
「じゃあアンタを前哨戦代わりにギッタンギッタンにして、一筋縄じゃいかないことを教えてあげるっ!」
鈴の甲龍とサフィのIS、トライデントドラゴンが宙に浮き向き合うと、合図もなく2人は近接戦闘を始めた。
近距離でサフィのピストルから放たれるビームは甲龍のシールドを減衰するに留まり、突っ込んでくる凰鈴音とすれ違う。
「やっぱこれじゃあ減衰が関の山かっ!」
ビームピストルを収納し、代わりにサブアームを用いてミサイルランチャーを手に持つ。
「させないわよっ!」
放たれた見えない物体が、サフィのミサイルランチャーに直撃、大きく凹めばそして誘爆を起こし、彼女が凰鈴音にそれを投げつけると同時に一気に爆散した。
「……ちっ」
何を撃たれたのか分からないまま、サフィは一つ武装を失なった
舌打ちをしてガトリングガンを取り出せば弾幕を張り、何を打たれたかを必死に考える
あの球体から弾薬を補給、そしてレールガンの要領で高負荷をかけて、そして発射する。
問題は弾薬はなにを用いているかが分からないことだ。何を用いればミサイルランチャーはあのようにひどく凹むのか。まるでボーリングの球をぶつけられたダンボール箱のようにミサイルランチャーは凹んでいた
あの球体には弾薬を蓄えているようには見えない。あの球体は高負荷を与える存在なのだろう。
では何に?何に高負荷の圧力を与えていた?無から有を作り出したのか?それはありえない。収納を利用して弾薬を貯めたとしても、弾切れは避けられない。しかしあの球体から放たれる見えないものは、一定時間ごとにバコン、バコンとそこにある無を放っている。必死に避けながら敵の武装をじっくりと観察し、逃げ回る。
「あぁっもう!鬱陶しいわね!コバエみたいに飛び回って!」
「あぁっもう考えんのめんどうっ!ぶちのめして尋問して見えない砲弾について吐いてもらうわよ!」
サフィは本体に直結したケーブルを引っ張りアメリカのレーザー技術と、職人たちのロマンの結晶であるビームセイバーを抜剣した
「近寄らせなんてしないわよっ!」
凰鈴音もサフィが近接戦闘にシフトしたことを確認して二対の大剣を連結し、それをブーメランのように放り投げる
連結した大剣はサフィへ回転しながら向かっていくが、サフィはビームセイバーを構え、迎え撃つ
ヴォン、ヴォンと重低音の風切り音を立てながら近づく大剣
ここだ!
「……せいっ!」
野球のフルスイングの要領で振られた光の剣は連結された大剣を溶断し勢いのままアリーナの地面に突き刺す。
「なっ……!」
自身の装備が地面に突き刺さるさまを見た凰鈴音は呆然として口を開けたまま、サフィを見つめていた
「……これであなたには奇妙なカラクリしか武器はないはずだよ」
ビームピストルを構え、引き金を引こうとした瞬間、アリーナに3人の利用者が来ていたことにサフィはハイパーセンサー気がつき、銃を降ろし、地面に着地した
「おー、織斑一夏くん、びっくりさせたねー、ごめんごめん。怪我はないー?」
「あ、あぁっ……死ぬかと思った……マジで死ぬかと思った……」
「一夏くんったら……トレーニングに熱心なのはいいけど、気をつけてよね……」
「全く、無用心というか、何というか……試合中のランプがついていたろうに……」
織斑一夏、世界唯一の男性IS操縦者。地面に突き刺さった大剣の目の前で尻餅をつき、震えている彼の様はどことなく情けない。
そしてその周りにいる磨美・アーデルハイト、篠ノ之箒。同じクラスの友人と篠ノ之束の妹。前者を失うことはサフィにとって悲劇であり、後者を失うことは篠ノ之束のいる場所を暴き出す鍵を失うことを意味する。
自身の考えていることを表に出さないよう仮面を被り3人のクラスメートにサフィは話しかけた
「磨美りんも箒さんも悪いねー、びっくりしたでしょ?二組のクラス代表、結構やるから織斑一夏くんも覚悟して挑みなよー」
「へっ、あっ、そうよ、あたし、このアメリカの候補生に防戦一方の戦いをさせれたんだから!」
「いやぁ楽しかった楽しかった。えーと、凰鈴音さん?またやり合いましょ。今回みたいに喧嘩の流れみたいな感じじゃなくて、正々堂々とね?」
「へっ、あー、そーね!またやりあおうじゃないの。今度は横槍が入らないようにしてさ」
軽く持ち上げてあげただけで嬉しそうにする凰鈴音と再戦の約束をするとサフィはそのままグラウンドからアリーナの客席へ戻り、制服を持って更衣室へ向かうのであった。
……シールドエネルギーを取り込んで一気に放出することで衝撃波を生む機構とかいうのを思いついたけど、深刻なコジマ汚染を私は知らぬうちに羅患していたようです。
もともとはガンダム機体を混ぜて、磨美とサフィのISを出すつもりだったんですが
磨美はガンダム機体
サフィはアーマードコアシリーズ
って感じでわけようかなと思う次第。
ちなみに下手くそながらACVDでムラクモをふるっております。本業は重量二脚なんですがね。