IS インフィニット・ストラトス 金と銀の瞳が見据えるモノ リメイクversion   作:フレイムバースト

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お久しぶりです。

最近、めっきり日常パートを書く気力がなくて、せめて無人機までたどりつければと思う次第です。

あと最近アーマードコアにお熱です。VDやfaをやっています。コジマは偉大。有沢グレも偉大。レザスピは飽きた


他愛のない日常その1

「……でかい」

 

授業が終わり、各々が自由な時間を楽しむ中凰鈴音は目の前に並ぶ友人の胸をみて、眉を潜めていた。

 

彼女自身、小柄で細身であるためか胸も小さい。

 

対して目の前にいる友人は高校生とは思えぬ胸を持っている。

 

なぜこうも発育の差が出るのか。万人が等しく成長するというのなら、私の胸も今頃、目の前にいる友人ほどではないが大きくなっているはずだ

 

そんなことを考えていたら、その友人が凰鈴音に話しかけた。

 

「本当に驚いたなぁ、鈴ちゃんにまた会えるなんて」

 

「んー?そりゃこっちもよ、2年振り?記憶がおぼろげだから思い出せないけどさ。……久々に会った友人がこんなに成長しているとは思わなかったしさ」

 

「私は嬉しかったよ、2年前と変わらない鈴ちゃんとまた会えて」

 

グサリ

 

無意識につきたてられた、成長していないという言葉の槍が凰鈴音の心を貫く

 

顔には出さないものの、凰鈴音は心の中で涙を滝のように流し、ハンカチを口に加えていた。

 

「実を言うとさ、磨美りんだって最初はわかんなかったんだよね。その、昔は磨美りんの胸、結構控えめだったじゃん」

 

「あー、うん、まぁ、なんていうかね、自分でもびっくりするぐらいおっきくなってて……」

 

凰鈴音の言葉に偽りはない。彼女が今話している友人こと磨美の胸は、少なくとも凰鈴音と交流のあった時期では控えめな方であった。それなのに何故巨乳という言葉すら生温いほどに育ったのかは、磨美には心当たりなんてなかった。ただ、昔から磨美はよく食べる子であったということは凰鈴音は覚えている。

 

よく食べて、脂肪を胸に貯めればいいと試したことは何度かあったが、鈴はその度にお腹や二の腕についてしまう脂肪を気にしてしまい、結果的に長続きはしなかった。

 

そもそも胸にはこだわる必要なんてないのかもしれないと、薄々鈴も気がついていたが、それでも、片思いの相手がもし巨乳派だったりしたらと、考えてしまうだけで、自分の胸にため息をつきたくなってしまうのが事実である

 

「アンタを見てるとねーまだまだ私も捨てたもんじゃないって思えるのよね。」

 

「それは嬉しい言葉だね、私でも誰かの支えになれているってことだから」

 

「えっ、あー……そうね、そういうこと」

 

自分の胸も、もしかしたら磨美のように成長するかもしれない、そんな希望を含んだ言葉は、磨美の天然とも呼べる返答で一蹴された。

 

「んじゃ、私は寮の方に戻るからまた明日ねー」

 

「うん、鈴ちゃんまた明日」

 

簡単な挨拶をして、磨美と別れた鈴は磨美に背を向けながら親指の爪を噛み、磨美の胸に嫉妬するのであった

 


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