IS インフィニット・ストラトス 金と銀の瞳が見据えるモノ リメイクversion 作:フレイムバースト
私の名前は磨美・アーデルハイト。
名前からわかると思うけどハーフです。日本とイタリアの。
私の目は少し他の人と変わってて、左右で目の色が金と銀で違います。
そのせいで日本にいた小学生から中学二年生のころは気味悪がられていました。
だけどそれを払拭してくれた人が中学生の頃にいました
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「……もうやだ…こんな気持ち……!」
誰もいない教室の隅っこで私は一人で泣いていた。
目の色が左右違うだけで、仲間外れにされたりした。
辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い、辛い時間しか流れなかった
いっそ眼を潰してしまえば、身を投げてしまえば楽になると考えたけどそんな勇気無かった
「どうしたらいいのさ……!」
頭を抱えて、しゃがみ込んだ。
「なにしてるんだ?」
「⁉︎」
ビクッと体が跳ねた気がした
「なにしてる一夏……ってどうした」
声のした方向をみると二人の男女がいた
男子のほうは一夏というらしい
「なんかあったのか。そんな所でうずくまって」
「一夏、お前は鈍いな。なんかあったからここにうずくまってるんでしょうが」
「それもそうか。…名前は?」
「えっ…あっ……磨美・アーデルハイトです」
「じゃあアーデルハイトさん」
「磨美でいいですよ……?」
「じゃあ磨美さん、なんでここでうずくまってたんだ?」
「驚かないんですか……?」
「えっ、驚くって……何に?」
「私の目をみて驚かないんですか?」
「綺麗な目だなーっとは思った」
唐突に言われたその言葉に私はビックリしていた
そしてこの人達ならわかってくれると思って、溜め込んだものをぶちまけた。
「はぁ……なるほどねぇ、気持ちはわかるわ」
篠ノ之箒さんがそう言った
「馬鹿馬鹿しい」
「へっ?」
「磨美は自意識過剰で自分に自信が持てない気質なんだよ。こう言っちゃ悪いけど、アンタ自分からなんかした?なんもしてないでしょ?他人からの印象なんていざ聞いて見ないとわからない」
「……そうだね」
「ただ、聞こうともしないくせに差別する奴がいたら私に任せろ!一夏がなんとかしてくれる!」
「はあっ⁉︎」
この「なんとかしてくれる」を本当になんとかしてくれたのが織斑一夏くんだった。
私の事を理解してもらおうと一夏くんは必死に奔走してくれた
おかげで、私はクラスに溶け込むことが出来た。
一夏くんには返しても返しきれない恩がある
そして
伝えたかった恋の感情もある
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「懐かしいなぁ、日本」
荷物の整理をしながら私はそう言った
私はイタリアの代表候補生として日本のIS学園に入学することが決まっている
「やっぱり小さい……」
試しにとISスーツを着てみたらサイズが小さい
特に胸。下乳がはみ出ちゃってる
下もTバックみたいだ。まあ落ち着くからいいけど。
100越えの私の胸に合うISスーツはあまりなく、特注するとかなり高額(軽く30000ユーロが消し飛ぶ)になる
まあ女子しかいないしまあいいか。
ISを動かせるのは女だけ。だからIS学園には女子しかいない!……はず。
「テレビ見ながら作業荷造りしようかな」
そう思って私はテレビを点けた。
そして目を疑った
「一夏くんがISを動かしたってどういうこと‼︎?」
女だけがISを動かせるという常識が崩れた瞬間だった
しかし内心喜んでいた
一夏くんがISを動かしたということは保護の観点でIS学園に入学させざるを得ない。
私はIS学園に行くことが決まっている
つまり
一夏くんと同じ学校に行ける!
ということ
荷造りがますます捗った
女しかいないと思って妥協したISスーツのことなんか忘れて。
いかがだったでしょうか?小説家になろうで読んでいた方には展開が読めるかもしれないですが(笑)
こういった形で再び二次創作を書くとなると感慨深いです、んなこたぁしらねぇよって言われそうですが(笑)