かーなーりー短いです。前が長かったので許してくださいな。
しかし、大事な回でもあります。これをぶっこむか本当に悩んだ……ええ、どんとこいやぁ!
「お、ようアイン。何だか眠そうだな」
「んー、まぁそうだな。ちょっと眠たい。攻略には問題出さないから心配すんな」
「いや、別にいいんだけど。ところで相棒?」
「?」
「昨夜はお楽しみでしたねwww」
「ふん!」
「ぐはっっ!!!」
「ヘタレ鈍感大魔王童貞風情がほざくんじゃない」
「て、手加減なしかよ………」
浮遊城アインクラッド 第二十三層
ゆったりとした空間が広がった第二十二層を駆け抜けた先は、数時間前とはまるで真逆の様な過酷な場所だった。
生い茂る草花は背丈にまで届くほどに伸び放題。樹木に至ってはボスモンスター並に大きなものがそこかしこにある。
熱帯林。
ジャングル。
そんなところか。
迷宮区のボス部屋から伸びる階段を駆け上がった俺達の肌にじめじめと湿った空気が張り付く。喉を通る大気も、鼻をつく湿っぽい匂いも、リアルで
「うぅ……まだ上がったばっかりなのにベトベトする」
「二十二層は見わたす限りの草原だったし、過ごしやすかったもんな」
「どこでもドアってこういう気分なのかね?」
「さぁ?」
言われてみればそんなものかもしれない。たった一回きりのどこでもドアね。キリトも面白い表現するじゃないか。向こうはどうなってるのか分からないし、行き先は固定だけどな。
二十二層はかなりヌルイ層だった。これといったダンジョンも無く、手強い敵もクエストも無かったもんだからあっという間に攻略することができた。おまけにフィールドには敵が湧かず、迷宮区のレベルもそこまで高くないのでこの層そのものの難易度が低かったこともあるだろう。
見わたす限りの草原、蒼い空に白い雲、気持ちの良い風が吹き、水面に顔が映るほどに透き通る川が流れ、ウサギやリスが駆けまわるという平和な層。今までの殺伐とした雰囲気や気持ちが洗われるような平和な場所だった。疲れたらまた来ようと思えるほどの、アインクラッドではなかなかない癒しの空間。
一転して不快指数のメーターを振り切るような湿度の差が、余計にそう感じさせるんだと思う。だからって慣れることは無さそうだが。
「行こうぜ」
キリトを先頭にして主街区へと繋がる階段を下りていく。多すぎず少なすぎないボス攻略人数の常連に数えられるようになった俺達は、なぜか毎回のごとく次層のアクティベート担当にされていた。残って報酬の振り分けや反省をする為に、面倒ではあるが名誉な行為を押し付けられたと言うべきか、任されたと思うべきか……。
新しい層を一番に見れるのは俺達だけの特権だと思えば、まぁ納得できた。
βでは最も活躍したパーティもしくは全員がアクティベートを行うのが通例だった。それになぞらえれば、俺達は現ボス攻略メンバーでも最も強いパーティの一角だと言うことでもある。
まぁ、五人全員が全プレイヤーに知られるような称号と活躍を残し、ハイレベル帯にありスキルも一線級。現実で例えるなら廃課金者並のステータスと技量を持っているんだ。これで強くなきゃ嘘でしかないだろ。
「しっかし、今回は面倒くさそうだな……」
「前が簡単すぎたんだ」
「そうそう、ダンジョンはこうでなくちゃね」
「やけに上機嫌だな、フィリア」
「宝がありそうだしね」
「ああ、そういうことね」
自称トレジャーハンターのフィリアは宝箱を見つけては騒ぎ、中身で一喜一憂すると宝に敏感だ。前の層は平和すぎて魔物を退治するといったRPG的な要素が無かったので不満があったのかもしれない。迷宮区で手に入れたのもショボかったし。
「と言ってる傍からあるじゃないか」
「わああぁぁぁ………!!」
目を輝かせて階段の傍に設置されていた宝箱めがけてフィリアが全力疾走する。《青金の風》なんて呼ばれるのも戦闘での素早さじゃなくて、この宝箱を見つけた時のテンションから生みだされる速度から来てるってものまた笑えるよな。
「見て見て!! こんなに分かりやすい所にあるのにレア度が最高級だよ!」
「レア度? 箱を開ける前に中身が分かるのか?」
「うん!」
メニューのアイテムストレージからではなく、腰のポーチから鍵の束を取り出したフィリアは手元も見ずに最適の物を選んで鍵穴に差し込む。
「民家の箪笥や引き出し、壺や樽を纏めて最低ランクの《1》とするなら、何の施錠も装飾も無いただの木箱が《2》、ちょっと模様が彫られたりしていたら《3》、南京錠がついて《4》、箱そのものに鍵がつけば《5》、縁取りや模様が更につけば《6》、全体的に赤色に塗られていたら《7》、銀や青なら《8》、金色で《9》。そして、これは最高ランクの《10》で、凄く派手でしょ?」
「………要するに、セキュリティが高くなったり、派手になればなるほどランクが高くなるんだな?」
「そう思ってていいよ。勿論例外はあるし、鍵が二つ必要になったりとか亜種もあるけど。経験則からしてこの法則的なものに沿ってる」
「ふぅん」
フィリアはシノンのように寡黙ではないが、喋る方かと言われるとそうでもない。話せば応えるし、聞けば返してくれる。自分からだって話題を提供する事もよくあることだ。が、ここまで熱気の籠った話をすることはそうそうない。それだけフィリアにとって楽しみだってことの表れだ。
それでも俺にとってはどうでもいい話だ。よくて雑学程度に過ぎない。俺やキリトにとって宝箱はいわばクジみたいなもので、いいものが入っていれば良いなぁぐらいにしか思っていない。中身が分かるようなものは正直に言えばつまらなくなる要素なんだ。
「もう、折角私が色々と教えてるのに……結構役に立つんだよ?」
「知らなくていいんだよ、俺も、俺達もな」
「そう?」
「フィリアが知ってればそれで良いじゃないか。なぁ?」
「えっ? あ、ああ、そう、だね………えへへ」
俺達は仲間――パーティを組んでいるんだ。剣を振るって生を勝ち取るこの世界じゃパーティメンバーは命を預ける大切な戦友だ。仲間を信じて、頼ることは当然で恥ずかしいことじゃない。その仲間が情熱をかけているんだ。任せるのが仲間ってもんだろ。
というのが俺の考えなわけだが、生憎と妻はそう取ってはくれないらしい。ほっぺたをつねらるだけでなくわき腹をナイフの柄でぐりぐりと抉ってくる。
「ユウ?」
「妹を褒める兄はそんなにおかしいのか? いてっ、いてててっ」
「フィリアの事はよーく知ってるでしょ?」
「ぐあっ……わかっちゃいるさ」
一ヶ月ほど前、俺とシノンが夫婦になった事を知らせた時に確かに聞いた。好きだ、と。俺としてはフィリアに恋愛感情を抱いたことはないが、それはこの際関係無い、フィリアの気持ちが問題なのだ。しかも、隙あらば奪うと俺の前でNTR宣言までする始末。俺が結婚してもフィリアの気持ちは変わっておらず、むしろ奪うほどの気概があるのなら強くなっているとすら思える。シノンがぐりぐりするのも分からなくない。
だからってなぁ……褒めるぐらい良いじゃないか。いや、病んでしまうほどに求められる愛も好きだけどさ。シノンなら更に倍だけどさ。むしろ御褒美……! ………いや、なんでもない。
「むぅ……」
「ふふっ」
ぷぅっと頬を膨らませるフィリアも可愛いが、そこでまた口を開けば折檻される。黙ってシノンの頭を撫でることにした。すまない妹よ。
「あー、熱い熱い」
「そうね………苦いものも欲しいわ」
蚊帳の外だったキリトとアスナが手で顔を仰ぎながら面倒だという表情をわざと見せる。こんな惚気聞きたくないわな。
止めないけどな!
気持ちを切り替えたフィリアは宝箱の解錠に向き直り、それを待つために俺達は手ごろな木の幹や石を見つけて腰を下ろす。地面は湿っているのでそのまま座るのは躊躇われるようだ。俺はともかく、シノンが嫌がりそうなので合わせておく。
「アイン」
「何だよ」
シノンとは逆の隣に座ったキリトが小声で話しかけてきた。やめろよ、男にそんなことされても気持ち悪い。
「お前等が、そのだなー、夫婦なのは分かるんだが、四六時中そう惚気られたらこっちのメンタルがどうにかなっちまいそうだ」
「控えろって?」
「せめて宿の部屋に入ってからにしてくれ……防音だし、鍵をかければ俺達は入れないだろ?」
《聞き耳》や《盗聴》といった聴覚や感覚強化のスキルを使わない限りは、宿の個室内の声や音は絶対に聞き取ることはできない。現実なら壁一枚と思うが、これはシステムによる絶対の一つ。そもそも道徳的に反する行為なので、オレンジプレイヤーでもない限りはこれらのスキルを取ることはしない。まずスキルスロットを埋めるほどの利益が見込めないこともある。
俺の知る限りでは、キリトもアスナもフィリアもシノンも、これらのスキルを取ってはいない。心配はしなくていい、キリトはそう言っているんだ。
「そうか」
「ああ、そうなんだ……」
「だが断る」
「ぬあ!?」
「キリト、よーく考えてみてくれ。そしてイメージしろ」
「………」
「目の前にはお前好みの女がいるとする」
「うん」
「彼女とは相思相愛で、誰から見ても理想の女性だとしようか。お前は彼女を好きに出来る、彼女は好きなお前だからと喜んで受け入れるだろう。周りはそれを羨ましいとハンカチを噛んでいるに違いないな」
「それで?」
「お前、それで手を出さずにいられるのか?」
「無理だ。………はっ!?」
「なら諦めろ」
見事に誘導されやがって。やっぱり弄りがいのある奴だな。
「さぁて、キリト先生のお許しも貰ったことだしなー」
「待て待て待て! これは俺だけじゃなくてアスナだって思ってるはずだ! だろ!?」
「え? 何?」
「聞いてないんかい!」
「冗談よ。でも、そうねぇ……」
うーんと目をつぶって頭をかしげるアスナ。思うところはあるのかもしれない。それはキリトのようにうんざりするほどの惚気に耐えられないという意味では無くて、「私もキリト君とあんな風にイチャつきたい~!」といった願望からだろうけど……。
「アスナ」
「シノン?」
そこへ隣に座っていたシノンが耳打ちする。
ナーヴギアは五感全てをフィードバックする。そして障害さえなければそれはそのままダイレクトにゲームへと影響を及ぼすのだ。
生まれと育ちの関係で俺は色々と鋭い。
と言うわけでひそひそ話もよく聞こえるわけ。
「……羨ましい?」
「……恨みたくなるぐらいにね」
「なら、これを貸しておくわ。いい? 貸すだけよ、ちゃんと返して」
「? え、ええ。ありがとう」
シノンが綺麗に折り畳まれた紙を手渡す。……ああ、グレースから貰ったあの紙か。
「これは?」
「一人になった時にでも見て。いい、アスナ。一つだけ教えてあげる」
「………何よ」
「恨みたくなるほど羨ましいなら、自分もそうなればいいだけよ」
「………そうね」
実に実のないアドバイスだ。しかし確実である。嫌なら同じ立場に立てばいいじゃない、そういうことだ。シノンらしい。
紙を受け取ったアスナはそれを大切に折り畳んでストレージに収める。ごほん、と息を吐いてキリトと向き直ったアスナは堂々と言い放った。
「そうでもないわ!」
「ぬああああっ!」
味方を失ったキリトは奇声を上げて崩れ去った。
*********
「やった!」
復活したキリトを交えて雑談で盛り上がっていると、フィリアが歓喜の声を上げた。どうやら解錠に成功したようだ。レア度の高い宝箱は失敗するとトラップが発動することが多いので、見つけた時はスキル持ちに任せるのが定石となっている。
スキル熟練度が高ければ高いほど、レア度の高い宝箱のトラップ解除も容易になるし、要する時間も短くなる。ハイレベルにあるフィリアでもこれだけ時間がかかったことからして、この宝箱はどうやら相当なレアアイテムが入っているに違いない。こういう瞬間はトレジャーハンターでなくてもワクワクするな。
「時間かかったな」
「うん、今までで一番手ごわかった。こんなの、上層に行ってもそうそうないよ」
フィリアが解錠したこの箱はやたらと過剰な装飾があるし、鍵も三つほどついている。堂々と置かれている癖に頑丈なことだ。こういうのは上に上がった後に引き返して回収するのが安全かつ一番の方法なんだが、フィリアにそれを言っても聞くはずもない。
結果的に成功したし、それでいいんだけど。
「開けていいかな?」
「勿論」
「じゃ、いっきまーす」
何時になく高揚しているフィリアの顔はとても幸せそうだ。昔から宝探しが好きだったからな……トレジャーハンターは天職に違いない。
だが、そのフィリアの顔が凍る。そして驚愕へと変わった。そっと宝箱の蓋を閉じて一人でオロオロと動揺している。
「どうした?」
「何で、こんなものがここに……」
「フィリア!」
「ひゃっ!」
「何が入っていたんだ?」
「………開ければ、分かる。あってはいけないものが、そこにあるから」
それだけを言ってフィリアは場所を譲った。俺も含めて皆が状況を理解しきれていない。
フィリアは“あってはいけないものがある”と言った。それはアインクラッドにあってはいけない物なのか、それとも………。まぁ、開ければ分かるか。
蓋に手をかけて、ゆっくりと上にあげる。
………これはっ!?
「見るな!!」
「「「えっ?」」」
「いいからこっちを見るな! 後ろ向け! フィリア!」
「うん!」
おいおいと何が何やらと言った三人を放って、俺は焦った。確かにこれは、あってはいけないものだ。
機構や塗装は間違いなく別物だろう。そりゃそうだ、ここにはネジやバネなんて存在しないのだから。
だが、見た目はどう見てもそれにしか見えない。贔屓目に見ようが、だ。
それをそっと手に取り、箱から出す。万が一の為に、後ろから見られないよう身体に隠れるように。
一つ目は“弓”。木で作られた、実にシンプルな形状をしている。矢筒までセットで入っていたので、今すぐにでも使えるだろう。
二つ目、それは―――
「ねえ、ユウ。何が入っていたの?」
「ばっ……見るなシノン!」
「そんなに拙いもの………じゃ、な………あ、ああぁ………!!」
「詩乃!」
「嫌あああああああああああああああああああああああああああああああぁァァ!!」
―――見間違うはずもない。拳銃だった。
今回の後書きはちょっと長いです。しかし、是非とも読んでいただきたい。
前回あたりでこういう言葉が出てきたと思います。
“プロペラやジェットが無いんだから、魔法っぽいもんがあってもおかしくないよね?”
ゲームの設定に一々突っ込んでんじゃねーよとお思いでしょうが、実は気になって仕方が無い個所がいくつかあります。
SAOの時代設定は明らかに現代に比べて劣っています。魔法も遠距離武器も弓すら無く、剣や槍、斧で戦う。そのくせ、何故かホームに入れば薪をくべる釜戸ではなく新居同然のコンロやグリル、冷蔵庫があるのですよ。
電気ないのになんで動いてんの?
これに対する答えとして、前話で魔法というワードを出した次第です。それでも文明の利器があることの説明がつけれない。動力はいいとして、その素材や発想はSAOの時代とはかけ離れているはずですから。
そこまで発展しているなら住居だってもう少し近代的でもいいはずです。武器に関してはゲームのコンセプトに抵触するので目をつぶりましょう。
武器や時代に合わせるのなら冷蔵庫などを置くべきではありませんし、逆にそれらに合わせるのならもう少し設定を現代寄りにしても良いんじゃないでしょうか? 遠距離武器は……まあ、どうとでもなりますよ。設定次第です、ええ。
このどうでもいいジレンマにうなされた私はとある結論を出しました。
どうでもいいやー(笑)
だって考えたって仕方ないじゃん。ねえ? そうあるんだから、自分なりの解釈をしてでも受け入れるしかないんだもの。考えることを止めたわけではありません。そうですとも。
すると誰かが囁きました。
「逆に考えるんだ、利用しちゃえばいいさ。と」
この中途半端な時代設定を上手く使うのです。そうすればあら不思議、先の先までどうしようかと抱えていた不安が一気に解消されました。
話は少し変わりますが、GGOのサービス開始はALO編が終わって直ぐだと予想しています。当然《ザ・シード》基盤のゲームでしょうし、冬にSAOクリアしてすぐALO編が始まって、GGOも季節は冬なので、一年たったと考えます。
GGOにおけるシノンはトッププレイヤーであり、最強の狙撃主の一角。新川少年との絡みも考えて、八ヶ月近くはプレイしているいわば古参でしょう。
この作品でGGO入りや原作のファントム・バレッド編に入るまでを色々と考えて見ると、SAOをクリアしてGGOサービス開始と同時にGGOで活躍させることを考えれば、八ヶ月弱という時間は必要です。やっぱりGGOでこそシノンさんは輝くのです。
アインクラッド編がどうこうと言う話ではありませんよ? 私はホロウフラグメントで見せてくれるストーリーやあの衣装も超好きです。デフォルトの程よい肌色面積、アタック系の下乳、バフ系のストッキング、ディフェンス系のGGOそっくりな衣装と谷間と太もも、そしてコンプリート系の裸族上等なもちもちお肌と曲線美!! そして眼鏡!! うはっ!! あ、やべ、鼻血でちゃった………。
と、とにかくですねぇ、GGO編までを視野に入れると、SAO編のどこかで銃を登場させるべきだと判断したんですね、はい。ここに至るまでが長い長い。
何故か?
それはズバリ、私の我儘です。
詩乃はフレミングの法則よろしく、手を銃のように人差し指と親指を伸ばした状態を見るだけで吐いてしまうほどのPTSDを患っています。それはここでのシノンも同様ですし、むしろ悠という拠り所を得て安らぎを得た為に、原作以上に耐性が無いでしょう。癒されるばかりで、傷から目を逸らしているだけなのですから。
しかし、GGOにログインすればあら不思議、何にも感じません。それどころかヘカートに愛着まで湧く。それが実際に撃った銃ではないにせよ、“銃”というカテゴリーに属するそれを抵抗なく受け入れたという事実が引っかかります。
確かに、詩乃とシノンは別だと思えばそれまでかもしれません。ですが、先に上げたほどのトラウマを抱えているにもかかわらず、ゲームだから、詩乃とシノンは別だからと割り切るだけで克服できるとは到底思えないんです。
程度に差はあれ、トラウマとった心に傷が残るのは思っている以上に深く苦いものです。私にも経験がありますし、現に悩みの種でもありますから。なので、どうしてもGGOに入れば銃に抵抗が無くなる、という事象を見過ごせませんでした。
しかし、GGOでは普通にヘカートをバンバン撃ちまくってほしい。ベヒモスさんを脳天からブチ抜いて欲しいですし、悠と一緒にバリバリはしゃいで欲しい。
というところで、SAOで銃を出しておきたい、という話に戻ります。原作GGOのように、黒星以外の銃に対して耐性がつく程度に慣れさせたい。これが狙い。デス☆ガンには影響が出ない程度にね? だってスタン弾でぷるぷる動けないシノンをみんなペロペロしたいでしょ? 御美足じっくり鑑賞したいよね? お尻でハァハァするよね!?
………失礼。
ま、ということです。
詩乃が抱えるトラウマに着眼して、それをある程度解消・克服してもらうためにはSAOで銃を出すのがタイミング的に一番良かった。
それだけです。
加えて、もう一つ。それは何故このタイミングなのか? ということですね。
劇的な状況で、シノンに黙ってアインが入手し使用する。なんてのも本気で考えました。が、泣く泣く取りやめることに。そんなシーンが出る頃には攻略は終盤に入っており、先に言った通りにGGOに間に合いません。愛の力で克服しても良いんですがね……それだったらとっくにどうにかなっているんですよ。
ゲーム版では、シノンが訓練を初めてから攻略につれていけるようになり、イベントが起きて初めて弓を装備できるようになります。つまり、彼女は一ヶ月ちょっとで全プレイヤー中で最も投擲を含めた遠距離攻撃スキルを上手く扱える、とシステムに認められるわけですね。少なくとも私はそう解釈します。
だったら、最初期からログインしている今の状況で、尚且つ攻略組として名を馳せ、投擲スキルだって習得しているのに弓を持てないのはおかしくね? なーんてまた余計な事を考えたんですね。
どれだけのプレイヤーが投擲スキルを使っているのでしょうか? そして使用しているのでしょうか? 命中率は? 錬度は?
ゲーム版では四分の一を消化していますね。それでいてシノンに弓を装備させる《射撃》スキルが与えられました。終盤でですよ? だったら序盤で習得してもなんら問題はありません。無いんです。無いんだよオラァ! 弓引いてる時のお尻がみたいわけじゃねえからァ!!
まぁ、遠距離攻撃がこんな早くに出るのはアレかなぁ~~とは思いましたが、出します。だって活躍してほしいもの。
………はい、というわけで、長ったらしい言い訳失礼しました。私なりに真剣に考えてのことだという事が伝わっていれば幸いです。
・先を見据えて銃を出しました。
・錬度的に今弓が出てもいいよね?
こんなところですかね。色々と思われるところはあるでしょうが、受け入れて頂ければ幸いです。
ここからはSAOに関係のない個人的な宣伝です。
このサイトで私はもう一つ作品を投稿しております。原作はライトノベルの『IS<インフィニット・ストラトス>』で、アニメにもなったりゲームもでたり、ハーメルン様でも、幾つも二次創作が投稿されています。
超好きです。ISの二次創作は、ハーメルン様の中でもトップを争うぐらいに多いんじゃないかなーと勝手に考えてます。
作品名は『無能の烙印・森宮の使命』といいます。『sola』というアニメのキャラをちょっぴり混ぜて、『ボーダーブレイク』というゲームの武器をがっつりブチ込んだ妄想全快な作品ですね。
どちらも読んでいただいている方、ありがとうございます。
で、これとは別で、もう一つISを原作とした二次創作を投稿することにいたしました。タイトルは既に決まっています。全体的な中身や流れも。既に四話ほど終わっていますしね。
ヒロインは更識簪と暴露しますよー。私はシノンさんのようなクールなキャラ、簪のような大人しめなキャラ、そして蒼乃姉さんの様なお姉さんキャラがドツボです。青髪とかマジでピンポイント。
序盤からがっつり鬱な展開に、ほんわり甘い展開を加えたテイストでお送りします。
IS知ってるよーとか、ちょっと興味湧いたかも、なんて方がおられましたらいかがでしょうか? 始めたら前書き辺りでお知らせいたしますね。
という姑息な宣伝でした。私だってねぇ! ランキング載りたいんですよ!! クソみたいな文しか書けない弱者は必死なんですよ!!
最後に渾身の祈りを。
シノンさんの薄い本増えますように………