召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

96 / 414
九十五話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

キャロ参上→ヴィヴィオの迎え→私服を自慢→可愛いと思います→キャロ自身はヴィヴィオの重要性を知らない→適当に誤魔化す→疑っている→行き遅れか相談→まぁ焦る事は無いらしい

 

暫くしてイクス達が起きてきた

 

 

「ヴィヴィオー、迎えが来たぞ」

 

「ママ?!」

 

 

ちげぇよ

 

あ、そう言えばヴィヴィオの母親捜索の途中だったな

 

 

「えと、違います。ヴィヴィオちゃんのママは六課でちゃんと探すから一緒に行こう?」

 

 

ヴィヴィオはてっきり母親と思って慌てて出て来たので、キャロを見た瞬間から涙目になる

 

 

「うぅー」

 

「行ってみても良いと思うぞ」

 

 

六課ならレリックの情報も多いだろうし、ヴィヴィオが関係してるなら母親の情報かはともかく何かは知れる

 

 

「うん、いく・・・でもっ、あきも!」

 

「嫌だ」

 

 

母親と離れて寂しいヴィヴィオには同情するが・・・六課は嫌だ!

 

 

「ぅぅ」

 

 

六課には行きたくない!

 

 

「雨水さん! ヴィヴィオちゃんを泣かせないで下さい!」

 

「六課に良い思い出が無い!」

 

 

確かにレリック鑑定の件はまだ終わってないけど行きたくない!

 

 

「知りませんよ!」

 

「秋春様が行きたくないと仰るのですから、引いては頂けませんか? ルシエさん」

 

「イクス・・・なんて良い娘なんだ」

 

「良い娘・・・あはっえへへ、当然です! 私は秋春様の娘なんですから!」

 

 

うんうん、嬉しいのは分かったから戦刀は下ろそうなぁ~

 

キャロは物凄い笑顔で振りかぶられたイクスの戦刀をアルケミックチェーンで防いでいる

 

 

「ほぉチェーンを物理防御に使うなんて流石六課仕込み」

 

 

魔力量は普通に高いからチェーンの強度もかなり上げれるからなー

 

 

「すごぉおーい」

 

「ヴィヴィオ、お前はこれが芸か何かと勘違いしてないか?」

 

 

これを見て楽しめるとは中々の大者・・・ってモロ大者か、聖王だし

 

さて、ヴィヴィオの六課行きに反対はしないがそうなると俺も行かないといけなくなりそうだな

 

んーレリックの鑑定も終わってなかったから、どのみち逃げても呼び出しが来るか?

 

八神二佐ってヒューズと似てるんだよな、裏から詰めてくるところとか

 

 

「ぜぇぜぇ・・・ふぅっ終わりました」

 

「ん? おおー全力じゃないとは言え接近でイクスを捕縛するなんてやるじゃん」

 

「雨水さんの写真が効果有りました」

 

「写真?」

 

「ええ、写真とは言え秋春様を攻撃なんて私には出来ませんってな感じで無力化させてもらいましたよ」

 

 

いや、俺が疑問に持ったのは俺の写真を持っていると言うところだ

 

もしかしてあのアルバムか・・・って事はキャロに贈られたアルバムは持ち運べるタイプ。俺と同じでデータか

 

端末ごと如何にかしないと。コピーされない内に・・・

 

んー俺が持ってるキャロのアルバムはどれ程の交渉価値を持つか

 

 

「ん? 如何しました? そんなにジッと見て」

 

「その写真。見せてもらえないかなぁーって」

 

「嫌ですよっ」

 

 

言うと思った

 

 

「キャロのアルバムも見せるからー」

 

「まだ持ってたんですか! 返して下さい! 訴えますよ!」

 

「お前って結構図々しいんだな」

 

 

もしかして自分も俺のアルバムを所持している事をスッカリ忘れ去ってるんじゃないか?




ちゃっかり二人ともお互いのアルバムを持っています

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。