召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

95 / 414
九十四話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

仕事帰りのエリシアを迎える→エリオとの関係について聞く→付き合っていると言うのは本当らしい→あれ?俺って行き遅れてる?

 

エリシアは忙しいらしく休憩を取ると寝ないで出かけてしまった

 

本当に見習いか? 今度ヒューズに仕事量を減らすように相談してみよう

 

そして次の日、イクスでもヴィヴィオでもシロでもない人物が朝食を作って待っていた

 

 

「久しぶりです、雨水さん」

 

「んあ~~・・・誰だよ」

 

「フリード」

 

「キュックー!」

 

 

久しぶりのフリードの噛みは相変わらず痛かった

 

ってか寝惚けた状態で想定外の人間が居たら、皆そんな反応だって・・・

 

 

「さて、仕切り直して。なんでキャロが此処に居る」

 

「なんでって私の実家みたいなモノですし、合鍵も持ってますからね」

 

 

そう言う問題なんだろうか

 

大体六課は如何した

 

あそこは暇なら教導をしている部隊だろうに・・・って、あっヴィヴィオか

 

 

「はぁーあれだろ? ヴィヴィオ関連、大方八神二佐辺りかな」

 

「・・・まぁそうですね。わたしが一番六課では雨水さんとの付き合いが長い訳ですから」

 

「ご苦労」

 

「この服、似合います?」

 

「うん、可愛いよ」

 

「えへへ、フェイトさんのおススメです」

 

 

うん、別に良いけど妙な話の逸らし方は止めような

 

 

「なんですか、その表情。分かりましたよ、伝言です。ヴィヴィオちゃんは六課で保護する事に決まりました、今日わたしが来た理由はヴィヴィオちゃんのお迎えです」

 

「・・・思ったより早かったな」

 

「あの、雨水さん?」

 

「ん? なに?」

 

「何で八神二佐はヴィヴィオちゃんを?」

 

 

あれ? そうかフォワードの皆には知らされてないのかな?

 

隊長陣は少なくとも知ってると思うけど・・・わざと隠してるのか、それとも単に伝えなくても良いと思っているのか

 

聖王の血筋なんて、どの道あとで大勢にバレるんだから今のうちくらいは普通の子供でって計らいなのかもね

 

 

「んーやっぱ事件の関係者だからじゃない?」

 

 

まぁプロジェクトFの産物である以上は何処かの部隊が保護すると思ったけどレリック関連だしやっぱり六課になるか

 

 

「・・・ふぅーん、それだけですか?」

 

 

キャロは明らかに俺を疑っている

 

長い付き合いだし、やっぱり分かる?

 

 

「俺はキャロだけには嘘は付かないよ」

 

「だけど本当の事を言わないってオチですか? それにわたしが何度雨水さんに騙されたことか」

 

「んー・・・さぁ? ってかホント唐突だけど俺の端末のトップのお前の画像。いい加減に変えたいからパスワード教えろ」

 

「私の気持ちになったら分かりますよ」

 

 

三七五六四で皆殺しとか?

 

 

「いま何だかとても不愉快になりました」

 

「牛乳飲む?」

 

「・・・いりませんよ。それにしても雨水さんとこうして話すのは本当に久しぶりな気がしますね」

 

 

ん? そうかな? 俺は全然そんな気はしないけど

 

 

「ついこの間、六課で会ったじゃん」

 

「それはそれ、これはこれ」

 

 

・・・それは使いどころとして合ってるのか?

 

 

「ところでキャロ」

 

「ん、なんですか?」

 

「俺って行き遅れてるかな?」

 

「・・・はい?」

 

「いや、昨日エリシアが来ててな。少し話したんだよ・・・そしたら俺って実は結構行き遅れなんじゃないのだろうかと考えた訳だ」

 

 

まぁそう言ってしまえばフェイトさん達も同じになってしまうが、フェイトさん達の容姿を考えれば心配など微塵も考える必要は無い

 

 

「んー如何でしょう? 別に焦る必要は無いと思いますよ? わたしが居ますし」

 

「そうか・・・やっぱり子持ちに未来は無いか」

 

「ヴォルテール出しちゃ駄目か申請してみようかな」

 

 

何故に?




未だに雨水の端末のトップ画面は昔キャロが悪戯?で固定したキャロの映像です

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。