前回のあらすじ
マリアージュに終われつつ最奥に→それっぽいの発見→一発逆転を目指し封印解除→何故キャロより少し下くらいの幼女登場→マリアージュが追いつきそう
封時結界はかなり頑丈だがマリアージュの奴ら、自爆攻撃で破壊しに掛かってきている
「おおーーー!! マジやべぇ!」
「大丈夫ですか?」
「お前は意外と落ち着いてるな?!」
「慣れてますので」
それはまた嫌な人生だな
こんな状況に俺は慣れたくは無い
しかし蒐集貯蓄ロストロギアの貯蓄魔力を全て使ってしまった以上は手元にある質量兵器で如何にかするしか無い
と言っても、道中に拳銃は弾は殆ど入っていない状態だし、手榴弾なんか使って天井降ってきたら悲惨な結果しか生まない
「あ! そういやお前、魔法とか使える?」
「魔法ですか? すみません、私は・・・」
「そかぁー、まぁまだ魔法を習う年齢でも無いよな」
「いえ、私は見た目通りの年齢では有りません」
見た目通りの年齢じゃない? ま、それはあとで考えるとして結界もかなり薄くなってきている
馬鹿みたいに自爆しやがって何体居るんだ
「あの・・・操主様」
「・・・ん? それは俺の事か?」
「え? 先程あなたが操主と言いましたよね?」
「言った、ね。うん、言った」
「何故、マリアージュ達に追われているのですか?」
何故か
何故だろう、探し物が一緒だからとかが一番良い所の理由か・・・今更だけど中身は幼女でしたって言ったら帰ってくれるかな?
でもマリアージュって命令を受けただけの兵器だしなー
「あれだよ、マリアージュも此処にあるはずの兵器を求めてたっぽい。で、途中見つかったら行き成りアレ」
「いえ、そうではなく。何故操主なのに追われているのですか?」
「・・・え?」
「え?」
冥王、操主、軍団兵
あーーーッ!!!
「ちょ! そう言う事か! 自己紹介をしよう! 俺は雨水秋春! お前は!」
「イクス・・・イクスヴェリア。あなたが探している、冥府の炎王です」
「なるっほど!」
これでマリアージュの全てが解決!
「イクス!」
「どうしました?」
「マリアージュへの命令の出し方を教えてくれ!」
「・・・嫌です」
まさかの伏兵だった
諦めたように悲しそうに裏切られたようにイクスは俺の申し出を断る
「お願い! 此処に来る間に魔力も尽きちゃってさ」
「此処を抜けたあとは如何するのですか? マリアージュは単体で既に強力な兵器です、更に私はそのコアを無限に生産でき軍団を作る事が出来る、そして最後にあなたはその操主です・・・再び問います、此処を抜けたあとは如何するのですか? 貴方が操る法を知らないのであれば生み出すだけの私でも守れる平和があるやも知れません」
つまりは危険物なので渡せませんって事か
観察眼・・・と言いたいところだけど、一応これもロストロギア級なんだろうしパッと見で理解できるとは思えない
「・・・言うじゃないか、ガレア王国で戦乱と残虐を好んだ邪知暴虐の冥王様」
「・・・。」
睨み合う
やっば、妙な誤解を受けてるな。そりゃ行き成り兵器貸して~って言う奴に碌な奴は居ないだろうけど、兎に角いまは状況打破したい
「それは私の望んだ事では有りません」
「望むと望まざると事実だ。それにお前も死にたくはないだろう? さぁ、力を貸してもらおうか」
「私はもう十分と生きましたし、生きるには人を殺し過ぎました」
平行線を辿る会議ほど無駄なモノは無いってそういやどっか聞いたなー
それに悪役調で話したせいであとに引けなくなってきたし・・・唯一助かった所と言えば善王と言う事か
マジで伝承通り悪王だったら交渉にもならないからな
ロストロギアの魔力供給と魔法補助のおかげで、雨水の魔法でもマリアージュの自爆技をかなり防いでいます