前回のあらすじ
シロVS俺→結果シロの瞬殺KO勝ち→もう少し善戦出来ると思っていたのでショックで落ち込む→フリードが何かを伝えようとした→がそれも遅く待ち草臥れた女の子の鉄拳をくらった
使い魔を見るのは初めてではないが流石フェイトさん、かなり完成された高い技術で契約や魔力配給が行なわれている
「始めまして雨水秋春です」
「アルフです」
二人して丁寧なお辞儀を繰り返す
「っと社交辞令は此処までにしておいて用とは?」
「社交辞令って本人の目の前で言う辺りは失礼なのに言葉使いは確りしてるんだね」
「社会人ですから」
「ふ~~~ん、キャロの言った事はそう言う事かい」
キャロが何を言ったからは知らないがやけに観察されている
どうもフェイトさんの指示で来たって感じじゃないよなー
「ま、敬語とか片ッ苦しいのは無しで」
「そう? ならお言葉に甘えさしてもらうが・・・で? おつかい?」
「ち・が・う! あたしは単にエリオやキャロ、そしてフェイトの言う雨水ってのが気になっただけだ。あたしはフェイトの使い魔だからね、悪い虫は潰しておかないと」
うわーなんだかこの女の子、比喩とかじゃなくてマジで物理的に潰しにきそうだなー
直情タイプか。控え気味なフェイトさんには相性はピッタリなのか?
「恐いな、まぁ話から察するに今日は俺の見定めってところ?でも少し遅くないか?」
「そうでもないさ、あと少しでフェイトにとって大切な区切りを付けれるかもだからね」
区切りね・・・表情から察するに過去に何か有ってそしてそれに絡む犯罪者が存在し、もう少しで逮捕できるかもってところかな
感情が表に出易いから簡単に推測できる
とにかく荒事か
それはそれはキャロが心配しそうな話で・・・
「それと俺を見定めるのと如何関係があるのか不思議だけど、アルフさんから見て俺はどう?」
「まだ分からない。キャロやエリオから聞いた通り、ちょっと変わってるが無害そうだし、フェイトが言うみたいに優しさも持っている・・・っぽい」
「あんな優しさを圧縮して、それを体現したみたいな人に優しい人扱いされるとは、とてもビックリだ」
正直どんな環境に居ればあんな風に育つのか一度聞いてみたい
「・・・アンタ、フェイトの事をどう思ってるんだい?」
「はい?」
「だから! アンタにとってフェイトはって聞いてるんだ!」
俺にとってフェイトさんは?
「んーキャロの母親もしくは姉だから俺にとっては・・・」
俺にとってはねー
「隣の家の知り合いの子のお姉さん」
「・・・はぁ?」
「だから隣のいえの」
「繰り返さなくてもいい」
何故か残念そうな目で見られる
身に覚えのある視線だ
例えるとキャロと言い合いになった時に女性局員から向けられた視線に似ているかも
「はぁ~~~あーそうかい。はいはい、理解したよ」
「うん、理解してくれたか」
「ああ、基本残念なんだな」
「ちょ! なにその評価?!」
「いや、まぁフェイトの魅力で靡かないんだからある意味凄ぇ奴なのかもなー」
凄く如何でもよさそうに褒められも全く嬉しくない!
アルフは原作通りエリオとキャロの良き理解者です