召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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四十二話~side キャロ~

雨水さんと私の自然保護隊への異動期間は約一年、そしてそろそろ一年になろうとしていた

 

今のところは次の私の職場は機動六課で決定している。しかし実のところ八神二佐には少し返事を待ってもらっていた

 

そして今日は返事を伝える為に私は本局に出向いている

 

 

「あれ? キャロちゃんも一人なんやな?」

 

 

この独特な話方は八神二佐の出身世界の訛りなのかな?

 

 

「え? あ、はい。わたしも一応局員ですから」

 

「エリオ君にしても最近のちびっ子は偉いなぁ~・・・で? さっそくで悪いんやけど返事聞いてもええか?」

 

「はい! わたし! 時空管理局自然保護隊所属キャロ・ル・ルシエ二等陸士は八神はやて二等陸佐のお誘いを受けさせて頂きます!」

 

「ん、元気がええなぁ。よっしゃ! ありがとな!」

 

 

決めたは良いけどやっぱり機動隊の仕事には少し不安は残る

 

フォワードとして訓練を積みながらの仕事なのでハードなのは間違いない

 

 

「これで取り合えず候補は揃ったな」

 

「あの、わたし以外のフォワードの方を教えていただけませんか?」

 

「なんでや? その時の楽しみもあるやろうに」

 

「エリオ君が一緒なのはしってますけど、その、年の離れた方とかだったら心構えもしておきたいですし」

 

 

行き成りだとコミニケーションが

 

働く上で仲良くなる事はお互いにとって大切だと思いますしある程度の情報は教えてもらっていた方が良い

 

 

「なるほどなー・・・んーでも安心してええよ。まだ詳しくは言えへんけど年はさほど離れとらんし両方女の子や」

 

 

それならすぐに話も出来ると思う

 

 

「なぁなぁそれよりちょい聞きたい事があるんやけど」

 

「なんですか?」

 

 

なんだか八神二佐の話し方は独特だけど親しみがある

 

ついつい長話しになりそう

 

 

「雨水秋春について聞いてもええか?」

 

「雨水さんですか?」

 

 

特別雨水さんは八神二佐みたいな偉い人の目に付くような人じゃないと思うんですけど

 

 

「まぁフェイトちゃんとも私は知り合いやし、話に出とったら気になって当然やろ?」

 

「そう、ですね?」

 

「そうや~」

 

 

とは言っても雨水さんの事と言えば割と本気で子供と喧嘩できる大人としか・・・

 

 

「少し調べさせてもらったんや。ロストロギアの鑑定士をしとるそうやない?」

 

「はい、一応。自然保護の前はそちらが本職だったので」

 

「色んな部署部隊で講師もしとるな?」

 

「まぁそこそこ有名でしたね。・・・あ、でも本人は自分のスキルアップに忙しいですから余り教えるのはしてませんよ?」

 

 

あれほど人に教えるのに特化した人は中々いないと思う。でも何故か本人の魔法は未だに成長の兆しが微妙だけど

 

 

「これはちょっとした噂なんやけどな?」

 

「うわさですか?」

 

「偶に現れる凄腕カリスマ教師。彼から少しでも教えてもらえば必ず結果に繋がり、もしも直に教えてもらえれば確実に大魔導師に至る。らしいで?」

 

「えーっと、知りません」

 

 

また凄い人が世の中には居るんですね。学べば必ず結果だなんて都合が良いにも程があると思うんですけど・・・だって結果を出すには幾ら教えが良くても努力が必要だから

 

 

「でな? その男性は一年前にプッツリと講師をせぇへんようになったらしいんよ~」

 

「そうなんですか? 残念です」

 

「私もそう思うわ、でな? ある生徒から聞いたんやけど、どうもその先生の特徴が私が思うに、エリオ君やキャロちゃんが知る雨水さんって方と似とるんよ」

 

「・・・まさかぁ~。有り得ませんよ、雨水さんは確かに幾つかの部署部隊で講師をしてましたけど仕事の合間ですよ?」

 

「そか~流石に早々知り合えへんかー」

 

 

まったくです。あんな子供っぽい方に教えられて大魔導師だなんて・・・ん? でも必ず結果と言うのは強ち間違いでもないような

 

・・・いやいや、まさか・・・です




管理局内で雨水の噂が少しだけ広がっています。まぁ前に雨水が魔法を教えた生徒たちがある程度時間が経ち成功した結果です

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