召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

37 / 414
三十六話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

 

仕事中マスコット二匹が暴走→エリキャロ発見→追跡開始→キャロが難しい顔をしたり赤くなったりと面白い→エリオは考え事をしていたようだが解決はしたように見える→二人の姿を突然見失う→バレたな

 

 

観察眼のおかげで居場所はすぐに特定できる

 

 

「んー待ち伏せか・・・さてどう脅かすか。どうする?」

 

「ガウウ」

 

「キュクウ」

 

 

待ち伏せとなれば当然ある程度近付けば出てくるか

 

声はもしかしたら聞こえてる可能性もある

 

 

「あれ? 見失った?! あー二人共小さくて面倒だ」

 

 

これで一先ず此方がまだ分からない状態だと勘違いさせれるか

 

あ、良い魔法思い出した

 

ドッキリにも使えるな、うん良し

 

取り合えず止まって草陰に二匹を連れて隠れる

 

 

「良いか? シロ、あれを使え。大よそ一分未満と言ったところだろうがこの距離に時間なら問題ない」

 

 

ふふ、覚えが早いから暇潰しに教えた魔法を使う時が来たぜ

 

 

「ガルゥゥー」

 

 

シロの足元に名前通り白い魔力光を放つ魔法陣が発生する

 

さぁ! 行け!

 

シロはゆっくり足音をワザと立てて隠れた木に近付く

 

たぶん出てくる、三、二、一

 

 

「雨水さん! って誰?!」

 

「わんっ!」

 

 

キャロ達の前のに現れたのは綺麗な白髪をしたアンバー色の瞳の美少女、服装は白いワンピースと至って健全な物

 

さて驚いた所でそろそろ出るか

 

 

「アハハ! 驚いたかキャロ! 俺を驚かそうなんて百年早いわ!」

 

「雨水さん?!」

 

「秋兄さんとフリードと・・・あれ? シロは?」

 

「目の前にいるよ?」

 

 

前回はまだ幼女って感じだったんだがやっぱり人間より成長が早いな

 

いまは一歳前後だったから人間年齢だと十代後半って事になるのか、それにしても耳と尻尾も隠せてない、魔力消費が明らかに異常値、流石にまだ段階的には四割完成ってところか

 

 

「はい、ドッキリ成功~!」

 

「キュクルー」

 

「シロもばんざ~い」

 

「ばんざ~・・・ガルゥ?」

 

「「シロ?!」」

 

 

あ、魔法が解けた

 

ちなみに先程のは変身魔法モード人化。この魔法自体は確立された技術の為、別段難しいとは思ってなかったので才能あるシロに覚えさせてみた

 

モード人化と言うだけに他のも教えてある

 

更には直射型射撃魔法のショットや捕獲系魔法のバインド。将来的には番犬になって欲しい

 

っと言うか噛み付き攻撃からいい加減に比較的に傷跡が残らない魔力ダメージですむ魔法に変えて欲しい

 

 

「驚いたかキャロ!」

 

「凄いよシロ!」

 

「シロって女の子だったんだね」

 

 

・・・あれ? 二人がシロ側に

 

 

「キャロ~エリオ~」

 

「さっきのもう一回見せて~」

 

「ガルルゥ」

 

「キャロ流石にシロも魔力切れだと思うよ?」

 

 

俺とフリードは一線引いた所から二人を見る

 

 

「キュクキュク!」

 

「え? あーお前に変身魔法は無理かなー。魔力量や適正を考えて、それにお前はキャロの主力だから覚えるならもっと別の魔法だな」

 

「キュ~」

 

 

さて、そろそろ忘れられた組として存在感を出しておかないとな

 

 

「エリオにキャロ! いい加減こっちに気づけぇ! フリードが寂しがってるだろ?!」

 

「キュッ?!」

 

「ほら! フリードだって二人から無視されて凹んでんぞ!」

 

 

・・・たぶん

 

まぁ喜んでるって事は無いだろうから問題ないか

 

にしても、驚かせるつもりだったが何か違う驚きになってしまった




ユーノ君しかりアルフしかりザフィーラしかりリーゼ双子しかり!リリカルな動物はとにかく人になれます

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。