召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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三十一話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

罰ゲームの買出し→キャロも付いてきた→当然だが荷物を持ってくれる訳ではなかった→真実は勢いでの約束を果たす為だった→美少女にアーン→HPの限界です→キャロの魔法の成長が少し見れた→帰るとフリードとシロへのお土産を忘れていて噛みつかれた

 

 

「今日はおっちゃんとか」

 

「別に初めてって訳でもねぇだろ」

 

「まぁな」

 

 

今日はおっちゃんと共に警邏

 

男二人で・・・これならキャロの方が断然マシだ

 

 

「そういやお前等が保護隊に来てもう結構経つな」

 

「半年以上か・・・もうちょいか?」

 

「最初はこんな餓鬼共に勤まるか不安だったが」

 

「そんな事思ってたのか」

 

「ああ、自然保護隊のシフトは不規則だからな。若い奴はどうも・・・」

 

 

それで中年か物好きしか居ないのか

 

此処に来て新たな発見だ。俺もキャロも気にしてなかったから考えた事もなかった。かな?

 

 

「俺も家族をミッドに残してこっち来てるからなぁ」

 

 

家族をミッドに残してねぇー・・・かぞく?

 

 

「家族って父親や母親の事か?」

 

「は? 妻と娘に決まってんだろ」

 

「つま?」

 

「妻」

 

「むすめ?」

 

「娘」

 

「はぁぁあああ?!!」

 

 

子持ちだったのかおっちゃん! いや、年齢的には有り得る話ではあるがそんな話一度も聞いた事が・・・

 

いやまぁ家族の話なんかしようとも思ってなかったけどさー

 

にしてももっと早く知る機会があっても・・・

 

 

「キャロちゃんから聞いてないのか?」

 

「キャロ?! 聞いてない聞いてない!」

 

「・・・ま、気にすんな」

 

「なんの励ましだコラァ!」

 

 

絶対ワザとだ

 

帰って聞いたら、たぶん「え? 保護隊のみんな知ってますけど雨水さん、もしかして・・・」とか言いそう。しかも笑って

 

・・・段々俺の中のキャロが黒くなっていくなぁ

 

あくまで俺の中でだけど・・・本人が聞いたら怒りそうだから悟られないようにしよう

 

 

「キャロちゃんと同じくらいの年でな」

 

「んーんー有り得ないな」

 

「喧嘩売ってるのか? 売ってるよな? 買うぞ?」

 

「さて、向こうも見て周るぞ」

 

 

おっちゃん何気にガタイは良い

 

流石密猟者を何人も相手取っただけあるな

 

 

「お? あれ、シロじゃないか?」

 

「シロだな、子供に囲まれて何時もの風景だ」 

 

「ほぉ~」

 

 

シロは女の子に人気だ、人形っぽいとかそんな感じだろうな

 

ちなみにフリードは男の子に人気。まぁドラゴンって響きは何かかっけぇよな

 

 

「キャロちゃんの使役術は凄いよな」

 

「ん?」

 

「魔狼ってのは本来プライドの高い生き物であんなに人懐っこくなるような動物じゃねぇんだよ」

 

「あーそのことか」

 

「驚かないんだな」

 

「それはもう」

 

 

なんたって幼くして真竜クラスの加護を得ている天才召喚士

 

鳥獣の類程度なら楽に手懐ける。本人の意思があるかは知らないけど

 

 

「ホントにお前とキャロちゃんの関係はよく分からねぇんだよな」

 

「何処が、分かりやすいだろ。かなり」

 

「じゃあ口に出して言ってみろ」

 

「旅仲間」

 

「じゃあ旅をしていない時はなんだってんだよ」

 

 

・・・あ、確かに




キャロと雨水の関係性=兄妹って感じでは無い

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