なのはチーム
フロントアタッカー
ヴィヴィオ、アインハルト
ガードウィング
雨水、エリシア
センターガード
なのは
フルバック
キャロ
VS
フェイトチーム
フロントアタッカー
イクス、カリーノ
ガードウィング
フェイト、エリオ
センターガード
ティアナ
フルバック
ルーテシア
家族旅行二日目
一回目の試合は惜しくも参加できませんでしたが、訓練場の再構築後。次の第二試合には私とお父様の名前があった
練習会のルールの中に出力制限があるので、ノノを通して私にはリミッターが幾重にも掛けられる
しかし、それでも、いまの私は万全です
「どうせなら、ヴィヴィオも打ち倒したいところでしたが・・・」
オレンジ色のお父様の生徒が指示を飛ばしている
「ならヴィヴィオに向かえ」
「いえ、私はお父様だけです。私の全てはお父様だけです。身も心も独占できるのはお父様だけです」
戦刀を出して地を踏む
横一閃。お父様の体を抵抗も無く戦刀で振り斬った
「知覚速度より上か」
一、二、三、四、考えるより先に動く。私の想い戦刀に込めてお父様に刻む
「いや、イクス? これ、ホログラムだからな?」
即座に戦刀を刺して、それを支点に背後を蹴る
振り返ると左手をだらりと下げたお父様が後ろに跳んでいた
「んー、やっぱり不意打ちも駄目か」
「そうでもありません。とても、びっくッ」
私もお父様を真似するように後方に跳び上がる
虹色と桜色の魔法陣から鎖が出現して私に迫ってきた
ヴィヴィオとルシエさんですか
「エリシア。お願い」
エリシア? 誰でしょうか。恐らく知っている人物でしょうが、近くに人の気配は無い
そう思ったのですが、私はいきなり膝を付いてしまい鎖に縛られる
「はい、これでイクス捕獲」
お父様は近づいてくると銃口を私に向ける
さきほどの蹴りを両腕でガードしなかったのは、銃を持つ利き腕を残しておくためでしたか
「クラッシュエミュレートシステムへのハッキング及び操作。デバイスを通しての強制的な状態異常なんて、練習会ならではの破目技だよね」
銃口を上げると背を向けた
あれ? 変です、ここで銃口を上げるのはおかしいです
「・・・お父様がトドメをさすのでは?」
「ん? イクスのフィールドバリアは俺とアギトの魔法ではちょっと無理かな」
それでは私は終わるまで放置されるのでしょうか?
少々寂しいですが、お父様の作戦はとても素晴らしいものでした
「少々残念です」
「しかし、イクスをこのまま放っておくのは不安だけど・・・んーそれぞれ同じポジションの戦いに白熱してるし・・・」
「私は既に負けです。お父様が言うのであれば動きません」
「そう?」
「はい」
もちろんです
お父様のお願いを私が無碍にする訳がありません
「それじゃあ」
「はい」
「勝ちをもう少し望んでみようか」
「はい?」
「イクスは普段から俺に甘いからね。少々反抗的な態度も見てみたい訳よ」
甘いと言うのならば、お父様ほどに甘く優しい人はいないと思います
もちろん、お父様が反抗的な態度を望むのであれば・・・反抗的な態度とは? おそらくヴィヴィオのような子の事ですよね
「お、お父様のばかぁ・・・ごめんなさい!」
お父様にお願いされたとは言え、お父様の悪口なんて最悪です
鎖が無かったら戦刀で自分を斬りたい
「くっ、ふふ、そうそう。可愛いよ、イクス」
「ふにゃぁ」
「さて、設定上、反則的な強制状態異常も・・・時間制限は有る、痺れは取れたね?」
四肢を動かし鎖の拘束を解く
そして、戦刀を構えた
お父様は笑って拍手をする
「うんうん、一度は正々堂々もしてみたかったんだよ」
「私で満足してもらえますか?」
「先手は先に譲るよ。さっきのは卑怯だったからね」
自身を囮にしていたお父様が卑怯だったなんて思えないですが、心遣いです
娘の私が受け取らない訳がありません
「では、両腕武装」
戦弓。現代的に言えば機関銃と呼ばれます
矢は絶え間なく放たれ私とお父様の間を一切見えなくした
率直に。戦闘描写が苦手です
なので、ここはこうした方が良いなど。この言い回しはしつこいなど。これは分かりにくいなど。そう言った意見を多く頂けると助かります
もちろん頑張って反映させたいと思っております