召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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二十八話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

 

廃棄された研究所を探索中囲まれる→丸箱型一つ目機械、五体に遭遇した!→が即逃げるを選択

 

 

「逆方向に向かってくれて良かったぜ」

 

「支給品の杖でもないよりはあった方が使える」

 

 

五分か

 

外に伏兵がいたらヒューズに倒してもらいたいし此処は魔力温存の為に

 

 

「ヒューズ、もう幻術解いても良いんじゃねぇか」

 

「・・・そうだな」

 

 

俺もヒューズも後ろを振り向いて追ってを振り切ったのを完全に確認すると止まる

 

そして走りから歩きに変える

 

 

「さて、外に居た場合は入り口を見張られてるから確実に逃げるって選択は出来ないだろうなー」

 

「お前さん、さっきは策があるって」

 

 

あ、やべ。ヒューズを安心させて敵の前まで連れて行こう作戦にさっそく亀裂が・・・

 

 

「さて準備準備」

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

廃棄研究所出口付近

 

俺達は現在予想通り待ち受けていた敵を隠れながら覗いている

 

 

「さて一人一体を相手取る。分かってるな」

 

「俺は良いが・・・お前さん。本当にそれで戦うのか?」

 

「もちろん」

 

「自然保護が聞いて呆れる」

 

「俺は命と自然を天秤に掛けるなら即命を取る」

 

 

ヒューズの深い溜息を合図に俺らはそれぞれ飛び出す

 

すぐに向こうは気づくが俺とヒューズの魔力弾で分断される

 

これで予定通り一対一の構図が完成

 

 

「さて、お前が俺の相手な訳だけど」

 

 

ヒュンと音がして俺のすぐ横を何かが通り背後で爆発

 

・・・こう、がくへいき?

 

ちょ! 質量兵器じゃないの?! なんで光学兵器?!

 

 

「武装もちゃんと観察眼で見ておけば良かったーッ!」

 

 

ヒュンヒュンとレーザーが飛び交う

 

どうにもレーザーの標準がキチンとしてないのかまだ未完成品なのか結構標的からブレている

 

俺は研究所から拝借した可燃性の謎の液体を取り出し投げ付けて銃で爆発させる

 

 

「お? 思いのほか・・・そうか普通に考えて機械は火に弱いか」

 

 

ダメ押しに残りの可燃性液体をぶちまけて爆破

 

見事こんがり丸箱型一つ目機械を一つ完成させた

 

 

「ああ、予想以上に被害が」

 

 

当然燃やしたは良いが消す方法など皆無の為、自然消火を待ちたいが・・・森の中だしなー

 

 

「そっちも終わったみたいってこりゃー派手にやったな~」

 

「仕方ないだろ」

 

「報告書と始末書が・・・」

 

「俺は手伝わないからな」

 

 

後の報告では急遽消防隊を呼んだのでそれほど大きな被害にはならなかったが研究所の中にいた五体は発見出来なかったらしい

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

「夜間警邏?」

 

 

結局本局で軽い報告書と森を燃やした始末書を書いて帰ってくると突然おっちゃんに夜間警邏を頼まれた

 

 

何時もは昼間の警邏の為、夜間の仕事は初めてだと思う

 

 

「俺一人で?」

 

「いや、今回はキャロちゃんを見守る役としてお前に一緒に行ってもらおうと思ってる」

 

「なるほど、確かに幾ら局員だろうと子供一人に夜間警邏は無いよな」

 

「そう言う事だ、引き受けてくれるな?」

 

「任せとけって! これでもキャロの子守にはかなり慣れてるんだぜ!」

 

 

ん? でも此処の夜って街灯も無くってかなり暗くなかったか?




戦闘シーンが結構難しい

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