召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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二百七十七話~side なのは~

ヴィヴィオとアインハルトちゃんの戦いが終わった後

 

車で来ていた私は、コロナちゃんとリオちゃんを家まで送り届けて、そのままヴィヴィオと一緒に雨水さんの家に向かっていた

 

 

「ねぇなのはママ」

 

「ん?」

 

 

ちょっぴり真剣そうなヴィヴィオ

 

なんだろう? やっぱりアインハルトさん関係なのかな?

 

 

「女の子を好きになるって変なのかな?」

 

「~ッ」

 

「わわっ! まえ! なのはママ、まえまえ!」

 

 

ええと、ああと、なんて答えていいの?!

 

って言うかヴィヴィオがアインハルトちゃんをって事なのかな

 

 

「なのはママ?」

 

「れ、恋愛は自由だよ!」

 

「ふぅーん・・・なのはママとフェイトさんって仲良いよね」

 

 

ヴィヴィオの声のトーンが下がった?

 

 

「うん、ずっと前から友達だから」

 

 

疑いの眼差しを向けられてるような気がする

 

 

「・・・なのはママから結婚の話が出ないのは、そう言う事なのかな?」

 

「ヴィヴィオ?! 私は普通に男の人が好きだからね!」

 

 

前。と指摘されて慌てて前を見る

 

 

「どんな人?」

 

「えと、優しい人かな」

 

「優しい。なのはママの男漁り」

 

「なんで?!」

 

 

絶対いまヴィヴィオの中で急速に私の株が下がった

 

 

「優しいって殆どの人は、なのはママに優しいもん。それってなのはママは寄ってくる人は全員を好きって事でしょ?」

 

「ちっがーう!」

 

 

うう、なんだか辛辣なの

 

 

「・・・。」

 

「えと、睨まないで?」

 

 

もしかしてヴィヴィオとっても不機嫌?

 

にゃあ、たぶん団長さんが来た辺りから不機嫌だったかも知れない

 

 

「にゃー! いらいらする!」

 

「ど、どうしたの?」

 

「わかんない! わかんないの!」

 

 

助けて雨水さん

 

ううん、ここはヴィヴィオのお母さんなんだから確りしないと

 

 

「分からないのは、さっき女の子を好きになったら変? って質問と関係するのかな?」

 

「・・・する。と思う」

 

「アインハルトちゃんの事を好きになっちゃったの?」

 

「・・・わかんないよ。だって、オリヴィエもクラウスが好きだもん」

 

 

ん? それってどう言う意味なんだろう

 

 

「オリヴィエとクラウスって言ったら、ヴィヴィオとアインハルトちゃんの・・・」

 

「うん、ご先祖様」

 

 

なんだか運命を感じる話だよね

 

 

「だからね? ヴィヴィオは、これが自分の気持ちなのか、わかんないの」

 

「それは・・・きっとヴィヴィオの気持ちだよ」

 

「根拠は?」

 

「えっ」

 

 

真面目な顔をしているヴィヴィオに、納得してもらえる言葉がすぐには出てこない

 

 

「・・・むぅ、なのはさんの馬鹿」

 

「ぐはッ」

 

「いいから運転してよ」

 

 

泣いてもいいかな?

 

 

「お姉ちゃんじゃないから好きってわかんないね」

 

 

ヴィヴィオがお姉ちゃんって言うのは、やっぱりイクスちゃんしか居ないよね

 

うん、確かに、雨水さん大好きっ子・・・不安なくらい

 

 

「ヴィヴィオはね。結局あきパパに取り付く為に人工的に作られた人格なの。スカリエッティの計画では、ロストロギアとリンカーコアの融合が済んだ時点で、ヴィヴィオの人格はオリヴィエに塗りつぶされている予定だった」

 

「・・・。」

 

 

スカリエッティ

 

忘れもしない。フェイトちゃんも、はやてちゃんも、アイツから少なからず被害を受けて、非道な実験も一杯していたし、捕まえたけど爪痕は色んな場所にきっと残ってる

 

 

「あ・・・にゃ~まじめな話しは終了ぉ~」

 

「え? 大事なところなのに?!」

 

「にゃはは、だって家についたもん」

 

 

真剣だったり、ちょっと怒っていたりしていたヴィヴィオは、完全にいつも通りの笑顔に戻っていた




ストックが無くなったので更新も遅くなってくると思います


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