召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

262 / 414
二百六十一話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

ヴィヴィオが宿題をしていた→量が多い→今日はご飯を作る人が誰もおらずインスタントにでも→ヴィヴィオがハンバーグ希望→却下→妙に拘る→条件提示→失敗して泣きそう→イクスが降りてくる→そしてイクスまでハンバーグ希望→もう仕方ないので了解

 

ハンバーグを作るのは久しぶりだったが、普段から手伝いをしているヴィヴィオのおかげで割とスムーズに作ることが出来た

 

イクスも何か手伝いたそうにしていたが皿だしで我慢してもらった

 

 

「分量の間違いじゃないかと思っていたが・・・そう言う事か」

 

 

申し訳無さそうに苦笑いする大人二名

 

いきなりインターフォンが鳴ったと思ったら、ヴィヴィオが走って向かうので不思議に思っていると高町一尉とフェイトさんがやってきた

 

 

「にゃはは、ごめんね」

 

「ごめんね、雨水さん」

 

 

まぁ最近高町一尉も現場から引いてるから来る回数も増えて察してはいたけどね

 

 

「お父様。あとで見て欲しい箇所があったのですが」

 

「ん? 別に良いよ」

 

「むむっ! ヴィヴィオもー! ヴィヴィオもあった!」

 

「高町一尉。お願いします」

 

 

やれやれ、何でヴィヴィオはそこで張り合おうとするのか

 

大体ヴィヴィオにとって初等科の問題くらいなら悩む必要なんて無いだろ

 

 

「ぶぅー。あきパパはイクスお姉ちゃんばっかり可愛がるもん」

 

「言い掛かりだ」

 

「ねぇねぇなのはママ。なのはママもそう思うよね?」

 

「にゃっ?! ええと、ああと」

 

 

慌てすぎだ

 

ヴィヴィオもそれほど本気で言っている訳じゃないんだから気軽に答えて良いんだが・・・

 

 

「雨水さんは、とても良いお父さんだと思うよ?」

 

「三十点!」

 

「にゃあ?!」

 

 

採点

 

三十点と言えばギリギリセーフか?

 

いや、ザンクトヒルデ学院の基準ならならアウトだな

 

 

「はい! フェイトさんも!」

 

 

ヴィヴィオは無警戒だったフェイトさんに話を振る

 

フェイトさんは首を傾げて箸を置く

 

 

「んー私は雨水さんの事を余り多く知ってる訳じゃないけど、優しいのは知ってる。でも、ヴィヴィオは誰にでも優しいって言うのが不安なのかな。大丈夫、雨水さんはイクスのお父さんだし、ヴィヴィオのお父さんだよ」

 

「あきパパあきパパ、予想以上のこたえでビックリだよぉ」

 

「ふふっ、何点?」

 

 

俺に助けを求めるがフェイトさんが冗談めいて聞くと高町一尉とそっくりな動揺を見せた

 

 

「えぇと、あぁと、ろ、六十点」

 

 

意外と手厳しい

 

 

「うん、残念」

 

 

再び箸が夕食に戻る

 

 

「私としては、ヴィヴィオの方が。と思いますけどね」

 

「えぇーそぉかな?」

 

 

俺は、どっちが、とかは考えた事は無いんだけどな

 

 

「この間は一緒にゲームをしていました」

 

「それならイクスお姉ちゃんだって一緒におふろ入ってた」

 

「髪が乾かせない。と、してもらっていたじゃないですか」

 

「それはイクスお姉ちゃんもでしょ!」

 

 

その後も赤裸々にされる俺と娘二名の生活

 

 

「二人とも」

 

「ん?」

 

「はい」

 

 

俺も含めて大人組は既に食べ終わっている

 

 

「楽しい姉妹喧嘩も良いけど、夕ご飯を食べてからにしなさい」

 

「はい」

 

「にゃあー」

 

 

あのヴィヴィオの猫っぽい仕草は高町一尉の真似なんだろうか

 

このあと

 

夕食後の片付けは高町一尉とフェイトさんが名乗り出てくれたので、約束通りイクスに宿題の問題を教えていた




なのはさんは結構な頻度でヴィヴィオに会いに来ています

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。