召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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二十四話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

エリオが遊びに来た→フェイトさんの過保護っぷりに少し呆れる→でもあんな綺麗な女性が母親ならエリオも鼻が高いと思う→観光がてらに観光地区を巡る→エリオが訓練の成果を見て欲しいと言い始めた→了承→何故か寝ていた→自業自得? 昼寝でもしていたらしい→キャロは帰ったそうで→エリオに魔法のアドバイスを→帰る前に一応キャロがキャンプにいるか端末を開く→するとエリオの悪戯して帰ったと言う言葉が頭を過ぎった

 

 

「キャロ~!! なんだこれは!!」

 

「ガウ?」

 

「キュクゥゥ?」

 

 

キャロはエプロン姿で目をパチクリとしながら不思議そうに俺と端末画面を交互に見る

 

隣でシロやフリードもキャロの仕草を真似していた

 

 

「すみません、質問のないようが理解しかねます」

 

「いやいや! お前だろ?! 俺の端末のトップをお前の画像にしたのは!」

 

「だめですか?」

 

 

本当に何の疑問も無いみたいだ

 

 

「駄目に決まってんだろうが!恥ずかしい!」

 

 

何のつもりだ

 

しかも自分で撮影したとは思えない程に自然なプロポーションじゃないか

 

まったく・・・可愛いな

 

 

「いやですか?」

 

「嫌では無いな!」

 

 

・・・あ

 

いや、これは仕方ないよな

 

 

 

「ふふん。なら良いじゃないですかっ、雨水さんも料理当番なんですから手伝って下さい」

 

「・・・分かったよ」

 

「ところでエリオ君は?」

 

「・・・あ」

 

 

画像を見た瞬間、全速力で此処まで来たから置いてきた可能性が・・・うん、置いてきたな

 

その後、引き返して見ると森の中で右往左往しているエリオを発見した

 

 

 

「ひどいですよ、秋兄さん」

 

「ハハハ! 坊主も大変だっただろうな! 始めての場所で一人ぼっちなんて!」

 

「うぐっ!」

 

「フェイトさん怒るかもですね」

 

「キュクルゥ」

 

「・・・旅に出る!」

 

 

そもそもキャロのせいだと物申したいが自然保護隊に味方は居ない

 

・・・俺が悪いんだけどさ

 

 

「俺はフェイトさんに打ち勝つ為に逃げる!」

 

「それを打ち勝つとは言わねぇよ」

 

「だってあの人、子供関連で怒ったら絶対般若になるタイプだよ!」

 

 

確信持てるね。しかも権力財力実力どれを取っても勝てる要素は無い

 

・・・つまり逃げるが勝ち!

 

むしろ逃げないは負け!

 

 

「って、いま逃げてどうするんですか。フェイトさんが来るのは明日でエリオ君は今日は泊りだよ?」

 

「そうなの?!」

 

 

エリオが驚いたように身を乗り出す

 

 

「なんでエリオが知らんねん」

 

「連絡があったのはさっきだよ、エリオ君が知らないのもとうぜんです」

 

「・・・誰かの所に泊まるの初めてです」

 

「あれ? お前って局の保護施設に居るんじゃなかったっけ? 既に誰かの所じゃん」

 

 

明確に言うなら公共の場だから皆の場所か?

 

 

「「「「・・・」」」」

 

 

フリードとシロに噛みつかれた・・・ダブルだと?!

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

時間も夕暮れ、シャワーを浴びているとエリオが飛び込んできた

 

 

「キャロから逃げてきたか」

 

「分かります?」

 

「まぁな、それ以外は自然保護の女性に誘われるくらいだからな危険は」

 

 

男の子を女性はやたら揉みくちゃにするがあれは何なんだろうな?

 

良かれと思っているのだろうか

 

 

「服ずぶ濡れだぞ? パジャマはあるから、もう脱いで入っていけよ。一人用で狭いが子供のお前なら問題ないさ」

 

「い、いいんですか?」

 

「髪でも洗ってやるよ」

 

「ありがとうございます!」

 

 

第一回エリオ寝かせる場所争奪戦がこの後に繰り広げられ、死闘(ジャンケン)の末に俺が勝ち取った

 

・・・いらねぇ




原作設定を見返して気づきましたが原作ではまだ二人は出会ってないんですね~

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