召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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二百四話~side 雨水~

前回のあらすじ

 

魔法が使えなくなった事を家族に知られる→隠し立てする事も無いし良いけどね→反応はそれぞれだったけど俺以上に皆が反応していた

 

しかし何度も同じ説明をするのは疲れる

 

同じ場所に集めて一度に行えば良かったな

 

・・・ああ、アギトとイクスの間には大きな溝が出来たんだろうけど、こればかりは時間を掛けて解決していこうと思っている

 

 

「とうとう、この日が来てしまった」

 

 

この日とは

 

・・・もちろん授業参観日で有る

 

 

「確か先に高町一尉が行っているんだっけ」

 

 

俺は相談役の合間に行く予定だったので高町一尉に先に行ってもらい後から見に行く事になっていた

 

ヴィヴィオのクラスに行く間に幾つかのクラスで授業参観をしていたのだが基本的に母親率が多い気がする

 

 

「まぁ父親の方は仕事なんだろうけどね」

 

 

しかし本当にイクスとヴィヴィオの授業参観が被らないで良かったな

 

今日の予定を考えたら、どちらか一方しか行けなかったもんな

 

 

「さて、入るか」

 

 

視線が集まるのを覚悟して扉を開けた

 

 

◇◇◇◇◇◇

 

 

昼休み

 

時間割り的に今日の午前は座学でヴィヴィオはよく手を上げてよく発表していたと思う

 

高町一尉が来たから張り切っていたのか?

 

 

「ねぇねぇヴィヴィオどぉーだった! すごいでしょ~、これでもクラスで一番ゆうしゅうなんだよっ!」

 

 

むしろヴィヴィオを越す頭脳の子供が居るなら見てみたいけどな

 

 

「うん! 凄いよ、ヴィヴィオ!」

 

 

今の時間は保護者と一緒に昼食を取る時間で他の子達は恐らく庭園などに行っていると思われる

 

ちなみに俺らは屋上

 

って言うか二人ともテンション高いなぁー

 

 

「あれ? あきパパ元気ない?」

 

「高町一尉が手を振り始めるし、自分の人気も気にせずに行動し始めるし、ヴィヴィオが正解する度に一々喜ぶし・・・色々疲れた」

 

「ぅぅ、だって私、授業参観とか始めてだったから」

 

 

それでも今まで経験した事ないのだろうか

 

保護者は静かに見守れっての・・・授業を受けているの生徒なんだからさ

 

 

「なのはママったら先生にまでちゅういされたもんね~」

 

「ごめんなさい」

 

 

しかし昼食も豪華に作り込んできているけど、かなり早く起きないと出来ない事だよな

 

気合の入れ方が俺とは違うね

 

 

「・・・ん? キャロの味がする」

 

「あきパパ~。その言い方だとおかずがキャロお姉ちゃんみたいだよ?」

 

「あ、雨水さん正解。実はキャロにも手伝ってもらったんだ」

 

 

ほぉ~・・・って味の違いが分かる程にキャロの作った料理食べてたんだな

 

比較すると実感するよ

 

 

「キャロがねぇ」

 

「キャロはお料理上手だからお世話になってるよ」

 

「へぇ~」

 

 

いっそキャロは管理局辞めてお料理教室でも開いたら如何だろうか

 

家庭的な料理教室!

 

って感じかな

 

 

「あきパパ?」

 

「雨水さん?」

 

「あ、悪い悪い。ちょっと考え事してた」

 

「ニヤニヤしながら?」

 

「楽しそうに笑ってたけど・・・」

 

 

ん、笑ってたのか

 

昼食中に急に一人で考え事しながら笑うって完全に変な奴決定だな

 

 

「まぁまぁ気にせずに食事を再開しましょう」

 

 

今度からは気を付けよう

 

しかし、同時に首を傾げる二人の姿が似ているなぁ。と思いながら、その後はエプロン姿のキャロが脳裏から離れなかった




未だに有名人意識の薄いなのはさんです

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