召喚少女のリリカルな毎日   作:建宮

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二百三話~side キャロ~

管理局において魔法は不可欠と言える

 

もちろん例外もあって全部が全部そうじゃないけど魔法の力が強ければ強いほど若くして偉くなれるケースが多い

 

そして魔法の力が弱い、もしくは使えない局員がする努力の量が桁違いになってしまう

 

しかも報われるとは限らない

 

 

「秋春、なんでそうなったの?」

 

 

まぁ秋春に限っては余り関係ないんだけどね

 

元々ストレージデバイスもまともにメンテナンスしないような魔導師だし・・・主力拳銃だったもんね

 

 

「いや、なんかヴィヴィオが高ランク魔力保持者と接触してればリンカーコアへの刺激になって回復するんじゃないか。とか有りそうで無いようなインチキ臭い事を言い始めてさ」

 

 

それでイクスちゃんとヴィヴィオが両腰にピッタリなの?

 

 

「また秋春の取り合いになったのかと思ったけど」

 

「如何だろうね? とにかく歩き辛くて困ってる・・・あ、そうだ。アギトは如何? 落ち込んでるようなら励ますけど」

 

「秋春が言っても逆効果だと思いますし、今回の事は秋春はノータッチが良いと思いますよ?」

 

 

それにしてもユニゾンデバイスの性能ってどれくらいなんだろう?

 

ユニゾンすれば飛躍的な戦力アップって聞くけど六課のフォワードくらいには跳ね上がるのかな?

 

 

「んー歩き辛い」

 

「もう、それなら素直に放してもらえば良いじゃないないですか」

 

「それがな? イクス、ヴィヴィオ、そろそろ放しても良いぞ」

 

 

ぎゅぅ~っとわたしから見ても力を入れたのが分かった

 

イクスちゃんが力を入れて張り合うみたいにヴィヴィオが力を入れる

 

 

「な?」

 

「なにを察せと言うんですか」

 

「あと残ってるのは夕食と入浴くらいか? まぁその間は放してくれそうも無いって事だな」

 

 

んー父親好きもここまで来ると心配でしか有りませんね

 

それでもイクスちゃんはいつもの事だから良いけどヴィヴィオまで・・・魔法の件は流石に堪えたのかな?

 

 

「はぁ~仕方ないですね」

 

 

少し屈んでイクスちゃんと目を合わせる

 

逸らされた

 

 

「イクスちゃんはお姉ちゃんだからヴィヴィオにも秋春を分けてあげないと駄目だよ?」

 

「分けるってなんだよ」

 

 

秋春の反論は聞いてません

 

 

「・・・私は・・・ルシエさんみたいに許容は出来ません。独占欲が強いので」

 

 

独占欲ね

 

それならわたしも負けてないと思うけどな

 

 

「次はヴィヴィオね」

 

 

ヴィヴィオは逸らさずに真っ直ぐ見てくれる

 

ホントになのはさんに似てるなぁ

 

 

「嘘でも秋春の為にありがとね」

 

「きょうでヴィヴィオもイクスお姉ちゃんもくぎりを付けるから、きょうだけパパといっしょにいるね」

 

「・・・うん、今日だけなら許そうかな。べったり甘えても良いよ」

 

 

たまには親交を深めるのも良い事だよね

 

秋春も何かわたし達に甘えれば色々違ってくるのにな

 

 

「じゃっ頑張ってね。二人のお父さん」

 

「・・・ん、助けてくれる流れじゃなかったのか・・・はぁー歩くの止めようかな」

 

「こんな廊下で止まらないで下さい」

 

 

えっとチンクとシロは今日は普通に帰ってくるって言ってたから夕食のメンバーに入れて良いのかな

 

アギトも時間になったら降りてくるだろうから・・・そろそろ作らないとね

 

 

「あ、ご飯作るの? 今日も期待して待ってるよ~」

 

「はいはい、秋春はわたしの料理が大好きですもんね」

 

「ああ、大好き」

 

「・・・もぉ」

 

 

・・・なんだかなぁ




この二人は今日だけと言うよりいつも甘えている気もしますけどね~

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